リレーで速く走る方法を教えて!親ができる2つのサポート


「もっと速く走れるようになりたい!」

子供からこんな願いを伝えられたら、叶えてあげたいのが親心です。

速く走れる子はリレーで1位になったり、注目を浴びたりして、運動会で人気の的です。

さまざまなスポーツをする上でも、「足が速い」ことはとても有利に働きます。そのため、子供がやる気を出してる今のうちに、速く走れるようにサポートしてあげると良いでしょう。

走るのは子供ですが、速く走るために親ができるサポートが2つあります。

「トレーニングの練習に付き合うこと」、「走りやすい靴を探すこと」の2つです。

ここでは、速く走るために効果的なトレーニング方法や、走りやすい運動靴をご紹介していきます。

フォームの真似が上達の第一歩!小学生がリレーで速く走る方法

速く走るためには、足が速い人の真似をすることが、一番の近道です。

足が速い人の走り方と、子供の走り方を比べて、改善点を見つけてみましょう。

まず、足が速い人の特徴を見てみましょう。

どこが違う?「足が速い人の特徴」を見てみよう

 
速い人と比べて、どんな違いがあるのでしょうか。

足が速い人を「個性」の面と「フォーム」の面から見ていきましょう。

《個性の面から》
もともとの運度神経のよさをもっていて、運動(走ること)に苦手意識がない子が多いです。

小さいうちから外でたくさん運動遊びを楽しんでいると、その時期に伸ばすべき運動神経がしっかりと発達し、速く走るための基盤ができます。

《フォームの面から》
もちろん、努力によって足を速くすることもできます。

足が速い人のフォームをみると、以下の特徴が見られます。

1 足が地面に付いているときの時間が短い(足の回転が速い)
2 腿を高く上げている(歩幅が大きくなる)
3 背中がまっすぐになっている(足の蹴り込みが体に伝わりやすい)
4 腕の振りにムダがない(リズムよく振っている)

これらのフォームは、結果として以下の効果を生み出します。

1の場合…一定時間に長い距離を走れる
2の場合…少ない歩数で長い距離を走れる
3の場合…一歩の距離が伸びる
4の場合…腕を振り子の要領で前後に振ることで走るスピードをアップさせる

すべてのフォームが、速く走ることにつながっているのです。

こうしたフォームの特徴は、練習を積み重ねることで体得できます。

次の項で、速く走るためのトレーニング方法をみていきましょう。

本番に向けて練習しよう!速く走るためのトレーニング方法

一日で速く走れるような魔法はありませんので、日々のトレーニングが大切です。

先ほど取り上げた「足が速い人のフォーム」を体得できるよう、練習していきましょう。

最初に身につけておきたいのが、「姿勢」です。

トレーニング1 姿勢

速く走るためには、頭から一本の糸で釣られているようなまっすぐな姿勢でいることが大切です。

この姿勢が身につくと、走るときに地面を蹴った力が体にまっすぐに伝わり、歩幅を広くすることができます。

速く走るときに重要な「まっすぐな姿勢」は、普段の生活で意識的に行うことができます。

普段は猫背なのに、走るときだけまっすぐに伸びるなんてことはありませんね。

日常生活のなかでも、腹筋に力をいれ、背筋を伸ばして過ごすようにすると良いでしょう。

トレーニング2 もも上げ

陸上選手のトレーニング法として定番の「もも上げ」は、小学生が速く走るためのトレーニングとしても有効です。

「もも上げ」の練習をすると、速く走るために必要な2つのことがスムーズにできるようになります。

  • 足の切り替えスピードを速める
  • 反発力を味方につける

それぞれみていきましょう。

【足の切り替えスピードを速める】
走るときは、2本の足を交互に出して地面を蹴って進みます。このとき、足の上げ下ろしが遅ければ、進みは遅くなりますし、速ければ進みが速くなります。

速く走りたいときは、足の上げ下ろしが速くできるようにトレーニングをすると効果的です。

速いリズムに慣れてくると、走るときも速い動作でできるようになり、足が速くなっていきます。

【反発力を味方につける】
走るときは、自分の力だけで進んでいると思いがちですが、実は地面の反発力を利用して走っています。

重力のように見えない力が日常生活の中で存在しているように、走る時にも見えない力が存在しているのです。

この見えない力である「反発力」の存在を意識することで、加速しやすくなります。

走りのなかでの「反発力」は、「地面」と「おろした足」の間であらわれる力です。

おろした足の力が小さければ、地面からの反発は弱く、大きければ反発も強くなります。

物を落としたとき、跳ね返ってくるのを想像できるでしょうか。

例えばまっすぐな木の棒をコンクリートの地面に落とすと、跳ね返ってきます。スポンジなどのやわらかいものだったら、跳ね返ってきませんね。

人間は木の棒のようにかたい骨があり、跳ね返る力を得ることができます。

速く走るためには、この反発力は強い方が良く、より前に進む力を得られるのです。

練習するときは、この2つのことを意識しながら行なうと良いでしょう。

「もも上げ」だからと言って、ももを高く上げることだけに集中してしまったら、身につけたいことが身につかずに終わってしまいます。

《もも上げの練習方法》
1 姿勢は常にまっすぐに保つ
2 その場で素早くももを交互に上げる
3 その際、片方の足が地面に付く前に、もう一方の足を上げる

足をおろすときに、力を抜かないのがコツです。

できれば1分間にどのくらいできたからを計測しておくと良いでしょう。初めての場合は30秒でも大丈夫です。

トレーニング3 腕ふり

小学生の子供の場合、この「腕ふり」が特徴的な子が多く、速さに影響してしまっていることがあります。

速く走るには、走っているときに左右の腕をふるタイミングと足を出すタイミングをリズムよく動かすことが大切です。

女の子によく見られる腕の振り方として、「横にふる」ことがあげられますが、力が横に分散されてしまい、速い走りにつながりにくくなってしまいます。

また、やる気がみなぎっているようでも、手をグーにしていると、腕に力が入ってしまい、全身の力みの元となり、ベストな走りを妨げてしまいます。

「腕ふり」をするときは、以下のポイントに気をつけると効果的です。

  • 脇をしめて、ひじを直角に曲げる
  • 前後に振り子のように動かす
  • 手は軽くパーにする

「姿勢」、「もも上げ」、「腕ふり」を意識して練習できれば、みるみる走りが良くなっていくことでしょう。

速く走るだけなら、これだけでも十分なのですが、リレーとなると相手にバトンを渡すまでが勝負です。

せっかく速く走れるようになっても、バトンで失敗してしまっては、悔しすぎます。

トレーニングの中に、バトンの受け渡し(バトンパス)の練習も入れておきましょう。

トレーニング4 バトンの受け渡し

バトンの受け渡しでは、学校で指導された通りの方法でパスできるように練習をします。

バトンパスには、さまざまな種類がありますが、前走者が腕を伸ばしながら走り、助走を始めた次走者の後ろに伸ばした手に渡すのが一般的です。

バトンパスは、テークオーバーゾーンという30mの範囲内で行なうのがルールです。

中学年になれば、この範囲内で走りながらバトンパスができるよう、授業で習います。

学年や能力に合わせて、バトンパスの練習をすると良いでしょう。

  • 低学年なら、落とさずにバトンを受け取ること
  • 中学年なら、走りながらバトンを受け取ること
  • 高学年なら、より速いスピードで確実にバトンを受け取ること

このように、目的を定めて練習してみてください。

練習時のバトンは本物でなくても大丈夫です。ラップの芯や、紙を細長く丸めた物でも代用できます。

全体のタイムをより速くするには、バトンパスのときに前走者、次走者ともに思い切り腕を伸ばしてパスすることです。

さらに、走りながら確実に受け渡しができればバトンパスによる減速が少なく、良い記録が期待できます。

本番と同じように、自分の前の走者や後の走者と練習ができればベストですが、難しい場合は親や兄弟とペアを組んで、バトンパスの練習をすると良いでしょう。

30mの距離がある広い場所で、段階を追って走りながらバトンを受け渡す練習をしてみて下さい。

1段階…次走者は止まりながら確実にバトンを受け取り、走る
2段階…次走者はゆっくり走りながら後ろを向いてバトンを受け取り、前に向き直って走る
3段階…次走者は速く走りながら後ろを向いてバトンを受け取り、前に向き直って走る
4段階…次走者は速く走りながら前を向いてバトンを受け取り、そのまま走る

このように、徐々に速く走りながらバトンを受け取れるようにするのがコツです。

どんな走り方してる?トレーニング前に子供の走りをチェック

実際にリレーを走る子は、自分の走りを客観的に見ることは少ないものです。

「なんだか、腕を横に振っているなあ」

「足の回転がおそいかも…」

など、走り方を見てから気づくことは、結構あります。

自分で走り方のクセを知っておけば、意識して改善することができます。

そのため、トレーニングの前に子供の走り方を動画で撮影し、一緒に走り方をチェックしてみると良いでしょう。

このとき、速く走る人が走っている動画を見てみると、走り方を比べやすくなります。陸上選手が走っている動画と見比べて、違いを発見してみて下さい。

走るときの靴も大事 1ヶ月前くらいに用意して慣らしておこう

走るときに、足に合っていない靴を履いていたら、力が発揮できません。

小学生が走りやすい靴は、足にフィットしていて軽さがあり、足の指で地面をしっかりと蹴られるものです。

運動会時期になると、人気が出る運動靴をチェックしてみましょう。

  • アキレス 「瞬足」
  • ムーンスター 「スーパースター バネのチカラ」
  • アシックス 「レーザービーム スピードタイプ」
  • アディダス 「アディダスファイト」

それぞれの運動靴の特徴をみていきましょう。

アキレス 瞬足「アシュラブレード」

「瞬足」は、足が速い意味を持つ「俊足」同じように、速く走れることを願って開発された靴です。

特徴は、リレーなどのトラック競技のとき、コーナーを走りやすい作りをしている点です。

コーナーを回るときは左回りとなるので、それに合わせて、左右非対称(右足の内側、左足の外側)にソールとスパイクが設計されています。

2015年に発売された『アシュラブレード』は、4種類のスパイク(直線対応、横滑り防止、ダッシュ専用、コーナリング専用)を搭載し、運動会での走りをサポートします。

《瞬足 アシュラブレード 詳細》
●価格…3,500円(税別)
●サイズ…男児用(19.0~26.0㎝)、女児用(19.0~25.0㎝)で2Eサイズ
●カラー…男児用(ネービー、赤、黒)、女児用(白/黒、ピンク)

運動会時期の虫対策として、蚊を寄せ付けにくい防蚊加工が施されているのも、嬉しいポイントです。

ムーンスター 「スーパースター バネのチカラ」

ムーンスターの「スーパースター」は子供達の「速く走りたい」想いから生まれた運動靴です。

「バネのチカラ」シリーズは、ソールの中にパワーバネが搭載されており、それによりスタートダッシュ時や、走る時の踏み込む力をサポートしてくれます。

「バネのチカラ」シリーズだけでも種類が豊富なので、子供が気に入ったデザインのものを選んであげると良いでしょう。

おすすめは軽量タイプの『スーパースター SS J884』です。ちょっと大人っぽいグラデーションカラーがおしゃれです。

21㎝の靴で片足約115gとかなり軽くなっています。

紐縛りタイプなので、足をしっかりとホールドしてくれます。

インソールが汚れても、取り外して洗えるのが使いやすいポイントです。

《ムーンスター スーパースター SS J884 詳細》
●オンライン価格…3,500円(税別)
●サイズ…0.5㎝刻みで20.0~26.0㎝
●カラー…ミント、ライム、マルチ、ピンク、ブルー

紐縛りが苦手な低学年には、同じく軽量でマジックテープタイプの『SS K876』がおすすめです。

こちらはサイズが19㎝までなので、足のサイズが小さい子にもおすすめです。

アシックス 「レーザービーム スピードタイプ」

アシックスの「レーザービーム」には、以下の3種類があります。

  • スピードタイプ…走りをサポートする作り
  • ミニマルタイプ…快適に日常使用できる作り
  • ウィンタータイプ…雪道の安全歩行を考えた作り

運動会やリレーで速く走りたいときにお勧めなのは、「スピードタイプ」です。

低~中学年向けのベルトタイプになっている『RD-MG』は、豊富なカラー展開で子供のやる気が沸き立つこと間違いなしです。

《レーザービーム スピードタイプRD-MG 詳細》
●価格…3,900円(税別)
●サイズ…19㎝、20㎝、21㎝、21.5㎝、22㎝、22.5㎝、23㎝、23.5㎝、24㎝、24.5㎝、25㎝
●カラー…[ベースの色/ストライプの色]LAGOON/WHITE、IMPERIAL/SILVER、ASICS BLUE/AQUARIUM、PURPLE SPECTRUM/WHITE、CLASSIC RED/RUST、SAFETY YELLOW/DEEP OCEAN、BLACK/STONE GREY、BLACK/NEON LIME

レーザービームには、高学年向けの紐縛りタイプの運動靴『レーザービームRD』(税別3,900円)もあります。

アディダス 「アディダスファイト」

外遊びが好きで日常の運動量が多い子にお勧めなのが、アディダスの「アディダスファイト」です。

走りに特化した運動靴は毎日子供が履いている内にボロボロになってしまい、摩耗が気になります。

走る専用の靴と、普段使いの靴を分けられれば良いのですが、なかなかそうもいかないのが現状です。(子供はすぐに足が大きくなってしまうし、予算がかかります。)

自転車に乗りながらつま先を擦ったり、走るたびにかかとブレーキをかけたりする、やんちゃ盛りの子供には耐久性は必須です。

アディダスファイトは十分な耐久性と軽さを備え、走りに重要なホールド力にも優れています。

日常使いから運動会やリレーでの使用まで、一足でまかなえるバランスのよい運動靴です。

《アディダス アディダスファイトRC K 詳細》
●価格…3,990円(税別)
●サイズ…0.5㎝刻みで17.0~24.5㎝
●カラー…カレッジロイヤル、ショックシアンS19、ショックピンクF18、ハイレゾイエローS19、クリアミントF18

「アディダスファイトRC K」は、軽量で紐縛りタイプの運動靴です。

運動会時期にはこれらの運動靴が大変人気となります。クラスではお友達が同じ靴をはいていたということもあるかもしれません。

そこで差を付けるのは、足に合った運動靴を履いているかどうかです。

同じデザインの靴を履いていても、自分の足にフィットしていなければ、力を存分に発揮できません。

できれば、店頭でジャストサイズの物を試し履きして、動きやすい運動靴を選びましょう。

選ぶときのポイントは以下の3つです。

  • かかとが合っている
  • 中の幅が合っている
  • つま先の指が動く余裕がある

子供の足の形はそれぞれなので、甲高の子もいれば、足幅の広い子もいます。

実際に履かせてみないと、子供が感じる履き心地の感想は引き出せません。

運動会やリレーの1ヶ月前には十分に履き慣らすことができるよう、ピッタリの一足を親子で一緒に探してみてください。

履くときは、かかとトントンでかかとを安定させるクセを付けると良いですよ。

リレーで一番になりたい!子供の力を最大限ひきだすサポートを

ここまで、リレーで速く走るための方法や、それをサポートするおすすめの運動靴についてご紹介してきました。

子供が「速く走りたい!」とやる気を見せているようなら、親ができるサポートで子供のやる気を伸ばしてあげましょう。

今回ご紹介した足が速い人の特徴をもう一度確認し、トレーニング法や、おすすめの運動靴をおさらいしておきましょう。

【足が速い人の特徴】
《個性の面》
運度神経のよさをもっている
運動(走ること)に苦手意識がない

《フォームの面》
●足が地面に付いているときの時間が短い(足の回転が速い)=一定時間に長い距離を走れる
●腿を高く上げている(歩幅が大きくなる)=少ない歩数で長い距離を走れる
●背中がまっすぐになっている(足の蹴り込みが体に伝わりやすい)=一歩の距離が伸びる
●腕の振りにムダがない(リズムよく振っている)=腕を振り子の要領で前後に振ることで走るスピードをアップさせる

これらのフォームを練習できるトレーニング法が以下になります。

【トレーニング法】
●トレーニング1 姿勢
●トレーニング2 もも上げ
●トレーニング3 腕ふり
●トレーニング4 バトンの受け渡し

練習するのは子供ですが、親もいっしょにランニングするなど楽しんで練習すると、やる気が長続きします。

親の運動不足解消にも良いですね。

子供が好むデザインで、よりフィットする運動靴を選ぶのも速く走るために大切です。

子供は気持ちで左右されることが多いので、「子供の好きなデザイン」で「ベストサイズ」を選ぶのが一番です。

どれがいいのか悩んだ場合は、こちらの4種類の運動靴を試してみてください。

  • アキレス 「瞬足」
  • ムーンスター 「スーパースター バネのチカラ」
  • アシックス 「レーザービーム スピードタイプ」
  • アディダス 「アディダスファイト」

子供が速く走れるようになるために、親ができるのは、「トレーニングの練習に付き合う」ことと、「走りやすい靴を探すこと」の2つです。

あとは、子供のモチベーションが続くように、毎日のトレーニングで成果を伝えていくといいでしょう。

「足の回転が速くなったね」

「タイムが速くなったよ!」

などと、子供が上達していることがわかるように伝えると、本番を迎える頃には素晴らしい力が身についているはずです。

本番では、子供の力が存分に発揮できると良いですね。

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