【低学年編】小学生の読書感想文の書き方。本選びと3つのステップ


お子さんは、読書感想文の課題に悩んではいませんか?

もし、お子さんから「やり方がわからないから、教えて」とお願いされたら、一緒に課題に取り組むサポートをしてあげましょう。

なかには、親に相談せずに悩んでしまう子もいます。

課題が行き詰まっているようなら、「この本、面白かったよ」と、そっと選んだ本を見える所に置いておいてもよいでしょう。

字を覚えたばかりの低学年では、読書感想文に絵本を選んでも差し支えありません。

子どもの読むレベルや興味に合わせて、適した本を選びましょう。

ここでは、低学年におすすめの本5冊と簡単なあらすじ、3ステップの読書感想文の書き方、感想を引き出す親のアドバイスをご紹介します。

感想文にどんな本を選んだらよい?低学年におすすめの本5冊

小学校低学年では、ひらがなやカタカナを覚え始めた子が多くいます。

そのため、本選びには絵本も候補に入れておきましょう。

特に、まだスラスラと読めない子や、字の読み書きが苦手な子にとっては、ページ数の少ない本を選んであげる必要があります。

初めての感想文を書くときは、苦手にならないように、楽しめる本を選んであげてください。

そして、いくつかの候補のなかで、子供が興味をもって読みたいと思った本がベストです。

動物が好きな子なら動物が出てくるお話、車が好きな子なら車が登場するお話など、その子の興味や関心がどこに向いているかを考えながら、一緒に本選びをしましょう。

小学校低学年におすすめの本は以下のものが挙げられます。

  • エルマーのぼうけん 作/ルース・スタイルス・ガネット 絵/ルース・クリスマン・ガネット 訳/渡辺茂男 出版/福音館書店
  • 100万回生きたねこ 作・絵/佐野洋子 出版/講談社
  • うさぎとかめ 作/ラ・フォンテーヌ 絵/ブライアン・ワイルドスミス 訳/わたなべしげお 出版/らくだ出版
  • からすのパンやさん 作/かこさとし 出版/偕成社
  • くまの子ウーフ 作/神沢利子、絵/井上洋介 出版/ポプラ社

それぞれのあらすじと、感想を書かせるときの親のアドバイスをみていきましょう。

おすすめ本1 エルマーのぼうけん 

どうぶつ島に捕えられているりゅうの子を助けるため、冒険の旅に出かけた男の子、エルマーのお話です。

リュックにつめたチューインガムや棒付きキャンディーなど、小学生に馴染み深いアイテムを使って、危機を乗り越えます。

子供に感想文を書かせるときは、次のことを聞いてみるとよいでしょう。
●「どうして、エルマーは旅に出ようと思ったのかな?」
●「こんなとき、あなたならどうする?」

おすすめ本2 100万回生きたねこ

 
100万回生まれ変わりを経験した猫のお話です。

「自分だけが好き」で他人に興味がなかった猫ですが、あるとき一匹の白猫に思いを寄せるようになります。

めでたく一緒になった主人公の猫と白猫ですが、時がたつとともに年老いて、とうとう白猫は死んでしまいます。

主人公の猫は初めて「悲しみ」の感情が沸き上がります。

最後にはとうとう主人公の猫は死んでしまい、生まれ変わることはありませんでした。

短い絵本の中に、死生観が描かれたとても印象的な作品です。

子供に感想文を書かせるときは、次のことを聞いてみるとよいでしょう。
●「主人公の猫は幸せだったのかな?」
●「どうして、最後は生き返らなかったのかな?」

おすすめ本3 うさぎとかめ

有名なお話の「うさぎとかめ」は、足の遅い亀が、足の速いうさぎと競走をして勝つという、老若男女だれもが知っているお話です。

ブライアン・ワイルドスミスさんが描く絵本はとても美しく、うさぎとかめ以外の動物も出てきて、読んでいてワクワクします。

子供に感想文を書かせるときは、次のことを聞いてみるとよいでしょう。
●「あなたは、どちらが勝つと思った?」
●「どうしてうさぎは負けちゃったのかな?」

おすすめ本4 からすのパンやさん

コックさんの帽子をかぶったからすの夫婦と4羽の子ども達が登場するお話です。

カラスの家族のおうちはパン屋さん。

朝早くからのパン作りに子ども達のお世話で忙しい毎日を送ります。

売れないパンや焦げたパンは子ども達のおやつになり、他の子ども達の間で人気になります。

ふだんよく見る形のパンのほかにも、かにパンやうさぎパンなど、一風変わったパンが続々と登場します。

子供に感想文を書かせるときは、次のことを聞いてみるとよいでしょう。
●「あなたは、どのパンを買いたいと思った?」
●「あなたがパン屋さんなら、どんなパンを作りたい?」

おすすめ本5 くまの子ウーフ

くまの子のウーフやウサギのミミ、キツネのツネタなど、擬人化した動物たちが登場する作品です。

全9編の短編物語で出来ており、低学年から読みやすい作品です。

主人公のウーフがもつ、子どもらしい疑問や考え方に、読んだ子どもは同じように考えることでしょう。

「ちょうちょだけに なぜなくの」の一編では、ウーフが死なせてしまったちょうちょに対して悲しみ、涙を流します。

しかし、遊んでいて羽根がとれて死んでしまったトンボや、おしりで潰してしまったテントウムシに対しては泣いていないのに、なぜチョウチョだけに泣くのかとキツネのツネタに指摘されます。

命についても考えさせられる作品です。

子供に感想文を書かせるときは、次のことを聞いてみるとよいでしょう。
●「人や虫、動物が死んで悲しくなったことはある?」
●「ウーフはどうして、ちょうちょだけに泣いたのかな?」

これら5冊の本は、低学年に読みやすく、感想を持ちやすいのでおすすめです。

それでは、書くときの方法をみていきましょう。

読書感想文を上手に書く方法 3つのステップで書いてみよう!

本を読んで、いざ原稿用紙に書こうとしても、うまくいきません。

それもそのはず、書きたいことがあっても、目で見て分かるように整理しておかないと、言いたいことがわからない文章になってしまうのです。

まずは、目に見える形で書きたいことをまとめてから、原稿用紙に書くようにしましょう。

そのためには、以下の3つのステップが大切です。

  • ステップ1 強い気持ちを持った部分を見つける
  • ステップ2 感想メモを作って書き込む
  • ステップ3 組み立てを考える

それぞれ、どういうことか具体的にみていきましょう。

ステップ1 強い気持ちを持った部分を見つける

本を読みながら、強い気持ちを持った部分に印を付けます。

といっても、図書館で借りた本には、マーカーや鉛筆で印を入れないように気をつけましょう。

印を付けるときは、貼って剥がせる付箋を用意しておきます。

そして、心を動かされたページに付箋を付けておき、あとで文章にかけるようにしておきます。

貼って剥がせる付箋にも、糊残りするものがあるので気をつけて下さい。

ステップ2 感想メモを作って書き込む

感想文を書くためには、以下の1~8個の項目について考えられるとスムーズです。

本を読んでいて、分かる部分を順に書き込んでいきましょう。

 1 題名
 2 作者名
 3 主人公や登場人物
 4 「いつ」、「どこで」起こった話か
 5 好きな登場人物や場面、せりふなど興味をもったことやその理由
 6 登場人物の気持ちを考える
 7 自分がその立場だったらどう思うか、どうするか。
 8 本を読んで感じたこと、気づいたことについて

やり方は簡単です。大きめの紙にそれぞれの項目を書いて、自分が思ったことを書き込んでください。

読書感想文を書くときは、このメモを見れば、自分が書きたいことが整理されていて書きやすくなります。

ステップ3 組み立てを考える

感想文を原稿用紙に書くときは、「感想メモ」をもとに読みやすい流れで文章を組み立てていきます。

文章の組み立てとして、伝わりやすい流れは「始め」、「なか」「終わり」を意識した組み立てです。

「始め」には、題名やあらすじなど、これからどんなことについて書き始めるのかを短くまとめます。

これは、感想メモの項目では1~4にあたります。

「なか」は、感想メモで書いた「興味をもったこと」や「その理由」について書き、自分なりの思いや考えをまとめます。

これは、感想メモの項目では5~7にあたります。

「終わり」は、本の内容と結びつけて、読んだ後に感じたことや、これからどうしたいかなどをまとめます。

これは、感想メモの項目では8にあたります。

それぞれの項目をもとに、原稿用紙に書き込んでいきましょう。

構成を意識した書き方の例については、こちらで詳しくご紹介しています。→読書感想文はどうやって書く?小学生が書くときに必要な書き方の例

知っておきたい!原稿用紙の正しい使い方 6つのルール

原稿用紙に書くときは、正しい使い方に気をつけて書きましょう。

ここでは、特に重要な6つのルールについてご紹介します。

【原稿用紙の正しい使い方】
●題名は2~3字下げて書く。
●学校名を2行目に書き、学年・組と氏名を3行目に書く
●学年・組の下のマス、名字と名前の間のマス、一番下のマスはひとマス空ける
●段落が変わるときは、ひとマス空けて書き始める
●句読点・符号、かぎかっこはひとマス使って書く
●句読点・符号、かぎかっこが行の最初にくるときは、前の行の最後のマスに入れるか、その下に書く。

このように、書く場所の指定やマスの空け方など、書き方のルールがあります。

上手に原稿用紙を使って、感想文を仕上げましょう。

こちらの記事は、原稿用紙の書き方のルールについて詳しくご紹介しています。→どうやって書いたら良い?小学生が気をつける感想文の書き方

低学年でチャレンジ!ワンステップアップの書き方の工夫

文章の組み立ての流れに沿った基本的な書き方の他にも、さまざまな書き方があります。

感想文をより伝わりやすくするために、書き方を工夫してみて下さい。

工夫1 手紙形式で書く

本の登場人物や作者にあてた手紙を書くスタイルで、感想文を書く書き方です。

「感想文」よりも「手紙」の方がスラスラと書き進めやすい子には、最適な方法です。

たとえば、「○○(主人公)の気持ちは、よくわかったよ。ぼくにも同じことがあったんだ。じつは、~~」と、手紙の中で主人公の気持ちや自分の体験を書くことができます。

工夫2 題名を一工夫する

題名は、その作文のイメージを大きく左右します。

読書感想文でよくあるのは、「○○(本のタイトル)を読んで」という題名です。

確かにどんな本を読んだのかハッキリと伝わる題名なのですが、工夫がなく印象に残りにくいのです。

読む人が興味を持ってもらえるような題名を考えて付けてみて下さい。


『エルマーのぼうけん』を読んで
→ぼくもエルマーとぼうけんにいきたい

『100万回生きたねこ』を読んで
→もし、100万回生き返ったら

『うさぎとかめ』を読んで
→かめさん、よくやった!

『からすのパンやさん』を読んで
→わたしもパンやさんになりたい

『くまの子ウーフ』を読んで
→ウーフとわたし

題名を決める時は、感想文の中身に関連して付けると、題名から感想文の中身が伝わりやすくなります。

こちらの記事では、作文のタイトルについて詳しくご紹介しています。ぜひ、参考にしてみて下さい。→小学生の作文でよくある悩みはコレ!タイトルの書き方とつけ方

興味のある本を読んで、自分が受けた感動を人に伝えよう!

お子さんはどんな本が好きでしょうか。

あまり本に関わりのない子どもは、本選びの段階から「読書感想文って、大変だな」と感じてしまいます。

しかし、興味のある本を選んであげると、いままで読書の習慣がなかった子でも、本を読むことが楽しくなると、読書が好きになっていくことがあります。

低学年の子どもが読書感想文で悩んでいる時は、本選びの段階から親がサポートしてあげましょう。

子どもの得意分野や好きなものが題材になっている本を一緒に探してみてください。きっと、伝えたいことがたくさん出てくるはずです。

その本を読んだときの感想は、今回ご紹介したように、3つのステップでまとめていきます。

【3つのステップ】
●ステップ1 強い気持ちを持った部分を見つける→本に付箋を付け、気持ちをメモする
●ステップ2 感想メモを作って書き込む
 1 題名
 2 作者名
 3 主人公や登場人物
 4 「いつ」、「どこで」起こった話か
 5 好きな登場人物や場面、せりふなど興味をもったことやその理由
 6 登場人物の気持ちを考える
 7 自分がその立場だったらどう思うか、どうするか。
 8 本を読んで感じたこと、気づいたことについて

●ステップ3 組み立てを考える→始め、なか、終わりを意識

こうして、メモをもとに書いた感想文は、読み手に伝わりやすい文章になっているはずです。

伝えたいことを上手に原稿用紙に書くために、子どもと一緒に本の選び方や感想文を書く3つのステップを参考にして下さい。

読書感想文が楽しくかけると良いですね。

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