子供が自転車で事故に遭った!事故後の処理や補償について。
子供が自転車に乗って出かけるなんて、珍しい事ではありません。
子供が自転車事故に遭ってしまった時、一番に我が子の怪我を心配してしまいますが子供が加害者になってしまっている場合もあるのです。子供が自転車事故で相手に怪我を負わせてしまう可能性がある事も、嫌として覚悟しておく必要があるでしょう。
子供が自転車事故で被害者になった時や加害者にならないための親の対応について、詳しく述べていきます。また、子供が自転車事故に遭った場合に備えて、自転車保険についても触れていきます。
子供が自転車事故で被害者になった時
子供がちゃんと交通ルールを守って自転車に乗っていても、事故はいつ起こるかわかりません。あまり考えたくはありませんが、それでも、いつ子供が自転車事故に巻き込まれても良いように、いざと言う時のシュミレーションをしておく必要があります。
ここでは、子供には過失が無く完全な自転車事故の被害者になってしまった時の親の対応の仕方や覚えておいた方が良い事についてご紹介していきます。実際に事故が起こった場合を想像しながら、読み進めていただけたらと思います。
まず最初にしなければいけない事!
子供が自転車事故に遭ったと聞いたら、親御さんならもちろん相当動揺してしまいますし、頭の中が真っ白になってしまうでしょう。でも、できるだけ早く冷静さを取り戻し、まずは子供の怪我の状況を把握しすぐに救急車の手配をします。
そして警察へも迅速に連絡しましょう。警察への届けが無い場合、保険の対象にはなりません。保険会社は警察への届け出があって初めて動くことができるので、これをしなければ加害者本人と直接交渉しなければならなくなり、話がこじれやすくなってしまいます。
警察を呼んで現場検証を行う事と、子供を病院へ連れて行く事、これがまず一番最初に子供が自転車事故に遭った時に親がしなければならない事です。子供もパニックを起こしているかもしれませんので、できるだけ不安を取り除いてあげましょう。
親の特約が利用できる
子供が自転車事故に遭い、病院で手当てを受け警察による現場検証を終えた後は示談交渉になります。その際に、子供の自転車事故の際の示談交渉については保護者として最低限の知識を持っていた方が良いでしょう。
そしてもう一つ覚えておきたい点は、保護者が加入している「弁護士費用特約」も子供の自転車事故の際には利用が可能です。「弁護士費用特約」は、自分の方に非が無い場合などに相手と交渉してもらう事ができる補償の事です。
「弁護士費用特約」に加入しているのであれば、弁護士費用を負担する事無く子供の自転車事故の際に相談に乗ってもらう事ができます。
子供の治療費以外の請求について
もしも子供が自転車事故に遭ってしまった場合に備えて、補償に関しての知識も持っておく必要があります。子供が自転車事故で怪我を負った場合、怪我の治療費だけが補償の対象となる訳ではありません。
そのような場合「付き添い看護費」を請求する事ができます。これは、通院に当たる交通費や宿泊費なども対象となっており、自転車事故により一人では通院する事ができない子供の親は請求する事ができる費用となるのです。
また、入院では無く自宅療養となった場合も子供の場合は親の付き添いが必要なケースも考えられます。その場合は、「自宅付添費」として保険会社に請求する事が認められる場合があるのです。
子供側にも過失が付く可能性はある
子供が自転車に乗っていて事故が起きてしまった場合、子供側にも過失が付く可能性がある事を覚えておきましょう。例えば、自転車に乗っていた子供が道路に急に飛び出して車にぶつかる事故が起こってしまった場合、子供にもある程度は注意する義務があると考えられます。
過失を最小に抑えるためにも、常日頃から自転車の乗り方やマナーについては親御さんから話して聞かせておく事が最も重要な事となります。「子供が自転車に乗って事故に巻き込まれたから、加害者側に全ての責任がある」という事にはならない可能性もあるのです。
子供が自転車事故で加害者にさせないためにするべき事
子供が自転車事故で被害者になってしまう心配をする親は多いのですが、加害者側になってしまうかもしれないという事を考えて自転車を与えている親は少ないかもしれません。でも、実際に子供が加害者となった自転車事故で、裁判所から1億円に近い高額の支払い命令が出たケースも存在します。
ここでは、子供が自転車事故で加害者にならないようにするには、親としてどうしたら良いのかを考えてみましょう。子供の自転車事故の責任は、親に重くのしかかってくる事を心に留めてください。
日頃から安全運転について話す
自転車事故を起こした子供が小学生の場合、間違いなく親の監督義務について問われる事になります。もちろん監督責任だけでなく、賠償責任も負う事になるのは言うまでもありません。
子供が自転車事故を起こして加害者になってしまうというのは、親としては考えたく無い事かもしれませんが、子供が一人で自転車に乗って道路を走っている以上は、加害者になってしまう可能性も高くなるという事を認識しておかなくてはなりません。
自転車のルールについて教える
子供に自転車のルールを全て教えても、完全に理解するのは難しいでしょう。でも、これだけは絶対に守らなければならないというポイントはしっかりと教えてく必要があります。
- 自転車に乗る時はヘルメットを着用する事
- 歩道は歩行者が絶対に優先である事
- 歩道を走行する場合は車道よりに走りスピードは出さない
- 信号を必ず守る事
- 交差点では必ず止まる事
基本的に自転車は車道を走行しなければなりませんが、13歳未満の子供に関しては歩道を走行しても良い事になっています。だからと言ってスピードを出して走行したり、友達と並んで走行して良いという訳では決してありません。
子供が自転車事故を起こして加害者になってしまう場合、歩道での事故が一番多いでしょう。歩道を走行する際のルールについては特に、日頃から確認しておく必要があります。
危険な場所は教えておく
小学生くらいの子供であれば、自転車での行動範囲もかなり限られているのでは無いでしょうか。事故が起きる可能性がある危ない道路などは、親御さんと一緒に行きどんな危険が潜んでいるかなどを教えておく事をおすすめします。
特に飛び出してしまいがちな道路や、歩行者の多い歩道の走り方などについても教えておきましょう。子供の自転車事故で一番多いのは飛び出し事故です。必ずこの場所で止まって左右の確認をするという事を徹底して、詳しく教えておく事も事故を抑制させる効果があります。
子供の自転車事故に備えて自転車保険に加入する
実際に子供が自転車事故を起こしたことで、高額な賠償金の支払い命令が出ています。子供は自転車事故に巻き込まれる事があっても、子供の過失で自転車事故を起こす事が無いと思っていたら大間違いです。
自転車保険とは?
自転車保険では、子供が自転車でぶつかってしまった物に対しても補償をしてもらえます。例えば、停車中の車にぶつかって傷を付けてしまった場合にも使う事ができるという訳です。そして、子供だけでなく家族全員の自転車事故の際に補償を受けられる保険もたくさんあります。
自転車保険に加入する方法は、保護者が既に加入している自動車保険や火災保険に付帯する事ができます。また、インターネットやコンビニからも簡単に加入する事ができる自動車保険もあり、気になる保険料もとても低価格です。
おすすめの自動車保険
楽天損保
大手のインターネット通販でおなじみの楽天で、子供の自転車事故に備えて加入できる自転車保険です。個人賠償保険金額が最大1億円まで補償されるので、もしもの時に安心して備えておく事ができるでしょう。楽天会員限定なので、会員登録する必要があります。
eサイクル保険
東京海上日動の自動車保険です。手続きはインターネットで簡単に行う事ができ、手続き後2日で保障が開始です。セットで加入すると自転車を運転中の事故の補償はもちろんの事、日常生活の中で起こしてしまった家族全員の賠償問題にも保険金の支払いがあります。
サイクル安心保険
全日本安全協会の会員限定の自転車保険です。会員登録をすれば、誰でも加入する事ができます。保険料が月々たったの103円という家計にとても優しい自転車保険ですが、補償は驚くほど充実した内容です。
子供が自転車事故を起こさないために
子供だけでなく、大人も同様の事が言えますが自転車を運転している限りは事故に巻き込まれるリスクは当然あります。
子供の自転車事故を防ぐためにも、家庭で交通ルールについて頻繁に話し合っておく事や、子供に安全運転の方法を教えておくなど親として日頃から積極的に関わっていく必要があります。
また、子供が自転車事故を起こした時に補償してくれる保険に加入しておく事も必要です。現在、自転車保険に加入しなければならない自治体も増えてきています。子供のためはもちろんですが、もしもの時の相手への補償の為にも自転車保険に加入する事を検討してみてください。