仕事、育児、家事を両立させる方法。完璧を目指さないことが大切!


「毎日があっと言う間。」「1年があっと言う間。」ママ会などが開かれると、そんな会話が飛び交っていますね。

お子さんがいる各家庭の状況は個々に違いながらも、忙しい毎日のちょっとした合間の交流で、ほっとしたり、すっきりしたりすることもあるのではないでしょうか。

仕事をもつお母さんにとっては仕事と育児と家事の両立は、良くも悪くもお母さんの時間そのものとも言えてしまうかもしれません。

働き方改革関連法案が成立し、「働き方改革」という言葉が世に出回っていますが、忙しい日々は変わらず、その実感が湧かない方も少なくないかもしれませんね。

仕事のほかに、学校、下の子の保育施設、PTA、習い事、夕飯のおかず、お弁当、掃除、洗濯・・・とやるべきことを挙げれば、まだまだきりがありません。

仕事・育児・家事の両立に疲れた

お母さんも、もちろんお父さんも疲れる時はあります。毎日毎日頑張っているお母さんお父さんが疲れない訳がないのです。

共働きで、どちらかまたはどちらも仕事が忙しいご家庭などで、核家族という場合は特に、育児や家事をひとりでこなす場合が多く、いわゆる「ワンオペ育児」の状況があるとなると、両立することは本当に大変ですね。

子どもが低学年の頃は、学校へ行く準備や宿題の丸付けなどのフォローも大変な上、自分で出来ることもまだ少ないために、生活上の補助なども親の出番は多くなります。

だからと言って高学年になるに連れて、スポ少や塾などの習い事の送り迎えだったり、そのチームの親グループの付き合いだったり、休日のほとんどが子供の用事で埋まってしまうということも、よく聞くお話です。

そういう中で家事も完璧に、仕事も完璧に両立させる。というのは中々簡単にはいきません。

そうです。

完璧になんて行かなくて当たり前。
疲れる事だってあるのです。

時にはどうしても仕事を優先しなければならない事態が起こる事だってあり得ます。

そしてそれは、全然悪いことではないのですよ。

さて、それでもすべてを両立していこうとした場合、どんなことをどんな風に対応していったらいいのでしょうか。

夫が手伝ってくれない

イクメンという言葉が流行しましたね。育児を積極的にしてくれるお父さんのことを言いますが、特に共働きのお母さんにとってみれば、今の時代、当然のこととも言えます。

昔は男は外で頑張って仕事をし、妻が家庭を守るというような風習が日本にはありましたが、今はそういった時代ではないですよね。

お互いが働いている以上は、育児や家事もお互いに助け合うことが必要なのですが、仕事の事情や価値観などによって、なかなか平等には出来ない現状があるようです。

2018年に明治安田生活福祉研究所が行った25~44歳を対象とした「出産・子育てに対する調査」ではとても興味深い結果が出ています。

「家事・子育ての分担の割合」には夫婦間にギャップがある

夫婦ともに正社員のケースで
 家事・子育てを「3.4割」しているという夫側の言い分に対し
 妻側の認識は「2.5割」しかやっていないという結果

これは、理想の分担割合という質問に対しては夫も妻も「5割」という回答が一番多い割に、現実はこういった認識のギャップがあるという事になります。

しかも、妻の認識では夫は「1割以下」しかやっていない、という回答が一番多かったという現実もありました。

イクメンと言う言葉が流行した今にあっても、男女のそういった認識にはギャップがあるのですね。

イライラしてしまうことも

自分の思うようにいかなくなると、人間ですからイライラもしてしまいますね。
また、自分はこんなに大変なのに、夫は(または妻は)自分より楽をしている・・・というような不満が出てしまう事もあるかもしれません。

そのイライラがさらに仕事や家事、そして育児の場面で現れてしまうことだって充分にあり得ることですよね。

なるべくイライラを招かないような工夫をすることで、両立することへの手助けとなります。またイライラを解消できる何かが、ひとつでもあるといいでしょう。

平成20年の総務省による「社会生活基本調査」によると、末っ子が3歳未満の場合、共働きで夫婦のみの家庭に比べてそれぞれ、夫の自由時間は1時間24分、妻は2時間4分短くなっています。

子供の有無の差が出るのは当然と考えられますが、ずいぶんと夫婦間の差が大きいと思いませんか。

これはイライラを増やしてしまう原因のひとつともなり兼ねませんね。しかし、

同調査で、末っ子が15歳未満の場合になると夫の自由時間が4時間12分、妻が4時間2分と差が10分となっています。

この結果からだけ見ると、子どもの成長がそのギャップを縮めてくれるということになるかもしれません。

イライラがぶつかり合ってしまうこともあるかもしれませんが、お互いの自由時間など、思いやりを持ちつ持たれつで、なるべくイライラを招かず上手につきあっていけたらいいですね。

時には頼る事、休む事を知る

完璧主義の人は「すべて両立して当然」と自分を追い詰めがちなところがあると考えられます。

ですから、うまくいかなくなった時には「なぜできないのか」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。

まずは、そのスタンスから脱却してみてはいかがでしょうか。

頼れる人に頼る

普段はなかなか、協力し難いご主人をここぞという時には頼る。または、近くにいるご両親やお友達に頼ってもいいのです。

自治体の施設や民間のサポートシステム等を利用することで、両立させることができる場合もあるでしょう。

また、思い切って仕事をお休みするという事も必要で、それが「両立できない」ということに通じないという事を忘れないようにしたいものです。

自分の気持ちの中で、「両立できなかった時」があったとしても「そういう日だってあるんだから」というスタンスで楽に考えることも大切な事ですね。

仕事 育児 家事を両立するコツ

一言で両立するコツとなると、それぞれの事情や状況も加味されるので難しいかもしれませんが、下記にあげてみました。

  • スケジュール管理はなるべく家族みんなで把握
  • 一人だけで無理はしない
  • イライラを招かない工夫と解消法を知る事
  • 頼れる場所や人がいるなら、遠慮しないで頼っていく
  • できないことを悪いと思わない事
  • 時に休息も必要

 
何よりも家族みんながよく話し合い、お互いに家族を思いやり、協力しあう気持ちや許す気持ちを常に持ちながら、無理せずやっていくことが仕事と育児と家事を両立していくことにつながっていくと考えます。

後から思えばあっと言う間の日々とはいえ、道のりは短くありません。
一番大事な事は「両立できる、できない」」ではなく、
途中でつまづきそうになった時、家族やその周りも含めて支えあっていくことが両立するコツと言えるのではないでしょうか。

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