子供にバレエをさせたい!習い事にかかる費用とメリットとは


子どもが小さいうちは、何の習い事をさせようかと考えますよね。特に女の子は小さいうちにバレエをしておくと、スタイルがきれいになり体の動きもしなやかな女性らしい所作が身につくのではないかと期待します。

でもお金がかかると言われるのも事実。実際にどれくらいのお金がかかるのでしょうか。そして本当に女性らしい動きが身につくのかを検証していきます。

ちなみに本気でバレリーナを目指している子ども用の検証ではなく、女性らしく育てたい子ども向けですので、ご了承ください。

実際にバレエはお金がかかる

女の子を育てるにあたり、バレエをさせたいとひそかに思うお母さんは多いですよね。子どものころ、クラスでバレエを習っていると言われた同級生たちはみなスタイルが良かったものです。

でも、昔は本当にお金持ちしかバレエはできなかった気がします。今では割と普通の家庭でも子どもに習い事としてバレエをさせる親も増えました。

それでもやっぱり気になるのは費用の負担。今の時代でもやっぱりお金がかかると言われています。

実際にどれくらいのお金がかかるのでしょうか?それには自分がイメージする教室かどうか、きちんと下調べをしてからバレエ教室を選ぶのが肝心です。

バレエ教室の選び方

バレエ教室はさまざまなタイプがあり、近くにあるからと安易な理由で始めると、後が大変なことになります。教室の案内を調べたり、見学に行ったり、通っている人から話を聞いたりしましょう。

では、何を基準に教室を選べば良いのかポイントを挙げてみましょう。

発表会を見に行く

選ぶポイントの一つとして、一般公開される発表会を見に行くことをおすすめします。いいな、と思う教室があったら、発表会を見に行ってみましょう。知り合いがいればチケットを分けてもらえますが、いなくてもチケット代を払えば見られるところがほとんどです。

発表会では、生徒のクオリティーがわかります。それと、曲目を選ぶ先生のレベルも見えてきます。後は、衣装と髪飾りのセンスや、振り付けなどもチェックしておくと他との比較がしやすくなります。

つたない小さな子どもでも発表の場が与えられている教室と、一定以上のレベルに達しないと出させてもらえない教室があります。クオリティーは下がるかもしれませんが、つたない子どもでも発表させてもらえる教室が良い場合もあります。

先生がどこで教師資格を取得したかを知る

バレエは日本舞踊のように、何流とか何派などがはた目から見てもわかりません。また、明確な踊りの違いも素人からはあまり区別がつきません。

いざレッスンを始めてみると、バレエ用語が英語だったりフランス語だったりと、同じ内容でも言葉が違ったりします。レッスン内容にそんなに違いはないようですが、知っている言葉と違うことがあるので、戸惑わないようにしましょう。

先生がどこでバレエ教師としての資格を得たのかを知っておくと良いでしょう。教室によっては、海外のバレエの資格を取得できる教室もあるので、調べておくと良いですね。

ただ、メソッドが海外のそのままを使用しているところは、みな同じような個性になりがちです。子どもが魅力ある豊かな個性を持っていると感じたら、その子どもの個性を引き出してくれるバレエ教室の先生と出会えることを願います。

短期だったらカルチャーセンターでもできる

とりあえずお金をかけずに、小さいうちに我が子にバレエをさせてみたかったら、カルチャーセンターや、公民館などで気軽に体験することもできます。

発表会もなく、基礎的なことだけを楽しみながらバレエを習うという選択肢もあるので、経験すると言う意味ではおすすめします。

ただし、不思議なもので、発表会という場を踏むことでバレエが上達するのは事実。それは生徒たちを見ていてもはっきりとわかります。

ある程度以上のバレエを身につけさせたかったら、発表会があるバレエ教室を選んだ方が良いでしょう。

教室を渡り歩くのはタブー

どの習い事もそうですが、先生が合わないからと言って教室を替えるのは、すすめられたことではありません。もちろん、先生が人間的にも教師的にも未熟な場合は、教室を移らざるを得ないこともあるでしょう。

そうならないためにも、教室の下調べは重要なのです。子どもが後々困らないためにも、バレエ教室はきちんと調べておきましょう。

最初に身につけたバレエのメソッドは、教室を替えると意味がなくなってしまいます。メソッドを修正していくのも子どもには負担です。また、他で身につけたメソッドの子どもが入会してくるのも先生には迷惑だと思っておいた方が良いでしょう。

地域のバレエ教室は、先生たちの派閥があるのも事実。簡単に教室を移れるとは思わない方が良いですよ。

バレエにかかる費用

バレエにはお金がかかるというのは本当です。では、実際は皆さんどれくらいの費用をかけているのでしょうか。他の習い事とそんなに違うのでしょうか。

バレエの入会金とお月謝

バレエの入会金は5,000円・1万円・2万円と幅があるようです。平均すると1万円のところが多いです。姉妹・親子割引もたいていのところでは利用できるようです。半額になると言うのが基本でしょう。

お月謝は、実のところ他の習い事と比べて特別高いわけではありません。週1回のレッスンで5,000円~8,000円が相場です。これくらいの月謝であれば、他の習い事と変わりませんよね。

小さいうちに、基礎レッスンだけしているのであれば、他の習い事とあまり変わらないと感じるでしょう。

バレエは、年齢が上がると、または上達すると、クラスが増えるためにお月謝が高くなる仕組みになっています。そのため、クラスが増えるとお月謝も倍になります。レッスンも週2~3と増えます。

中高生になると、2万円前後になることもあります。習い事はバレエだけと言うわけにはいかなくなるので、塾代のことも考えて習い事のバランスをとることが必要になってきます。

発表会にかかる費用

バレエにお金がかかるのは、この発表会があるからです。教室によって頻度、出番の数、チケットのノルマに大きな差があります。

平均的な総額を言いますと、幼少期で5~10万円前後、小学生で10~15万円前後、中高生で15万円~と言ったところになります。

内訳は、出演料・チケット代・衣装代・振り付け料などになります。教室によって異なりますので、発表会になって明細を初めて知ることが多いのが実情です。出演料とチケット代が同じところもあれば、別々のところもあります。

出演料として3万円~10万円かかるところは、チケットを出番の数に応じて招待券をもらうことができます。招待券の数も数枚~数十枚と出番の数に応じてもらえます。

出演料とチケット代が別々のところは、出演料(1万円程度)+チケット代(出番の数による)となります。

出番が多ければ多いほど、上達すればするほど出番が多くなり、チケットを多く買わされることになります。

これも、中高生になるとバレエの費用負担が多くなる原因の一つ。20枚以上のチケットを買わされてほとんど廃棄する羽目になるのが実情です。

子どもの発表会のためにチケットを売るということをためらう人も多いため、チケット代を回収できることはほとんどありません。来てね、と言ってチケットを無料で渡すことがほとんどです。

幼少期は2万円もいかなかったチケット代は、小学校高学年では5万円をこえるようになります。子どもが小さいうちは、「バレエは大してお金かからないわ」と思っていても、長く続けると、高額になるという落とし穴があります。

衣装代は1着7,000~10,000円くらいになります。出番が多ければ、それだけ費用がかかります。期待が大きくかけられる生徒ほど出番は多くなります。これも小さいうちは費用が少なくて済みます。

振り付け料は、子どもが小さなうちは数千円程度ですが、ヴァリアシオン(1人)で踊るようになったり、ゲストダンサーとパ・ド・ドゥ(2人)で踊るようになったりすると、数万円~数十万円かかります。

バレエ用品にかかる費用

最初はレオタード・タイツ・バレエシューズがマストアイテムですね。バレエの定番ブランド「チャコット」で購入すれば、2万円弱で揃えることができます。

インターネットでノーブランド品ならいくらでも安いものが購入できます。それでも、1万円近くはかかります。

子どもが小さいうちは成長と共に、結構ひんぱんに買い替えが必要になります。家庭の経済状況に合わせて購入すると良いですね。

注意しなければならないのは、バレエ教室でレオタードやタイツのブランドや色が指定されている場合です。すっかり揃えて入会したら、全部使えなかったなんてことになったらがっかりです。

バレエをさせたいと思ったら、やはりバレエ教室をきちんと決めて、何が必要なのかを直接先生から聞いてから購入しましょう。

本格的なレッスンをする教室ほどスカートやショートパンツがNGの場合が多いです。シンプルなレオタードで足の動きをはっきり見ながらレッスンするためです。

子ども用のレオタードを見るとかわいさのあまりいろいろと購入したくなりますが、確実に必要なものがわかってから購入するようにしましょう。

トウシューズは、小学校中学年くらいから履き始めます。必要になったら先生から言ってくるので、最初は必要ありません。

トウシューズは5,000円~10,000円くらいです。成長とともに買い替える必要はもちろんありますが、このトウシューズは実は消耗品。

レッスンの頻度が高い教室だとサイズアップする前に、固いインソールがダメになって買い替えが必要になります。

トウシューズを履き始めるころから、お金がかかることを実感し始めますね。

バレエをするメリット

お金をかけてバレエを習わせたものの、メリットがなければ意味がありません。実際にはどのようなメリットがどれくらいあるのでしょうか。

姿勢が良くなる

これは、バレエをしていると良く言われることですね。実際に、姿勢は良くなります。そして、バレエをしている人同士は、相手の姿勢や立ち姿を見るとバレエ経験者かどうかわかると言います。

バレエの基本レッスンでは、体幹を鍛えます。体の軸は常にぶれないような動きが基本になります。このため、他のスポーツをするときも役に立ちます。

筆者の娘は、バレエを経験してから剣道を始めたのですが、軸のぶれがないきれいな姿勢で剣道をします。バレエのおかげだと思っています。

スタイルが良くなる

スタイルが良く見えるのは、姿勢が良いからでしょう。実はバレリーナは筋肉ムキムキなのです。特に脚力を使うため、足が太くなります。

上半身は無駄な筋肉がつかずにスタイルは良いですが、バストのボリュームもつかないです。それがいいのか悪いのかは個人差があるでしょう。

特に太ももは、女子も男子も異常に太くなります。細身のパンツが入らなかったり、ミニスカートはNGだったりと、ファッションに悩まされているバレリーナは多くいます。

そして、トウシューズを長年履いた足は、爪が潰れた形状になり、裸足でサンダルが履けません。長年バレエをしている人の足先は、実は潰れていると言うのが実情です。

体が柔らかくなる

体が柔らかくなるのは間違いありません。前後左右の開脚や、前屈の腰の柔らかさは、バレエをしていないと得られないと言ってよいでしょう。

ただし、何もしなくても遺伝のおかげで体が柔らかい人もいます。うらやましい限りですが、バレエをしている人だけが柔らかいのではありません。

また、開脚の度合いも個人差が激しく、どんなに長年レッスンしていても全員が同じように180度の開脚ができるようにはなりません。

バレエをしていても、体の柔らかさには個人差がありますが、何もしないよりは、バレエをしていることで、自分のマックスの柔軟性を手に入れることができるでしょう。

バレエとダンスは別物

学習指導要領ではダンスが必修になったのはご存知でしょうか?今の時代は、特別な人だけがダンスを楽しむものではなく、一般的に楽しめるようになりました。

中学校と高校では、ダンスが必修になり、体育教科の一部として取り込まれています。ダンスができると、その時間の体育ではお手本をさせられることもあり、ちょっと得意な気持ちが持てることがあります。

うちの子は、バレエをしているからダンスは大丈夫だわ、と思う親もいるでしょう。でも、バレエとダンスは別物と思っておいた方が良いくらい動きが違います。

体幹のぶれがないバレエと、リズムに合わせて手足が別々の動きをするダンスでは、基礎レッスンからして違います。バレエの基礎を叩きこまれた人が、ヒップホップに転身しても、姿勢の良さが災いしてなかなか上手に取り込めないということを良く聞きます。

ダンスが得意になって欲しいと最初から思うのであれば、適切なダンス教室に入った方が良いでしょう。リズム感がつけば良いかな、と言う理由でバレエをとりあえず選択することはおすすめできません。

度胸がついて本番に強くなる

小さなころから大舞台で発表会をしていると、人前で物怖じすることがなくなります。大体が、人前に出るのが好きな人がバレエを続けていくのでしょうが、バレエをしている子どもは、度胸も据わっていくと感じます。

本番での度胸もつき、ここ一発勝負のときに本領発揮できる力を、バレエの発表会で養われる子どもは多くいます。その力が入試で発揮できたら、バレエで得られるメリットは大きいですよね。

子どもによっては、バレエでは堂々と人前で踊れるのに、学校では目立たない子どももいます。そういう子どもは、バレエを通して自己表現ができる子どもであり、バレエによって自分を解放できる喜びを感じる子どもなのです。

バレエを長くしていた全員が、人前でのアピールが得意になるわけではありませんが、どんなに緊張しても本番をやり遂げることで、一つ成長していけるのは大きなメリットです。

より豊かな人生への手助け

バレリーナになることが目的でバレエを習わせている親ばかりではありません。ほとんどが、女性らしく育って欲しいと願ってバレエ教室を探していることでしょう。

実際にバレリーナになるためにバレエ教室を探している人は、コンクールに出られるような教室を徹底して探し、費用も気にせずにバレエに通わせることになります。

では、バレリーナにならないのにバレエ教室に通わせることに意味があるのでしょうか?

習い事はすべて人生を豊かにするためのツールだという考え方もありではないでしょうか?受験期にやめたバレエを大人になって再開する人も多いと聞きます。また、親になって子どもと一緒にバレエを楽しんでいる人もいます。

仕事や家事育児だけの人生に物足りなさを感じる人は、子どものころからの習い事を再び始めることがあります。もちろんバレエを大人になってから始めることも可能ですが、はっきり言って子どものころから習っている人との違いは一目瞭然です。

大人になってから、バレエが自分の人生をより豊かにさせてくれると気付いたときに、親がさせてくれたことに感謝をするでしょう。

バレエはお金がかかるけど、メリットも大きい

就学前や、小学校低学年からバレエを始めても、お金はそんなにかからないと思ってしまいます。

バレエは、上達して年齢が上がると月謝も発表会の費用も上がっていきます。子どもが中高生までつづけると、3倍くらいに増えると認識した方が良いでしょう。

お金がかかる分、メリットが大きいのは事実です。

一生ものの姿勢の良さはバレエならではのメリットですね。発表会で得られる緊張感も度胸がつく大事な経験です。

かかる費用と、子どもが得られるメリットを考慮に入れて、バレエ教室を探してくださいね。自分の子どもに合ったバレエ教室で、楽しくバレエを学び、たくさんの経験をメリットにしてもらいたいと願っています。

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