子供の長所を100個書き出してみた!その後親子に訪れた変化とは


「子供の長所より短所ばかりが目につく」「反抗期の子供に怒ってばかり」…小学生の親御さんも、悩みはいろいろ?

しかし、学年が上がるごとに勉強が難しくなります。発達や能力の個人差も大きくなってきます。子供なりにも苦労しているのですよね。

そこでお勧めしたいのが、子どもの長所を100個書き出すこと!

親御さん一人での実践でも十分意味があると思いますが、筆者は親子で挑戦してみました。

ここでは、子供の長所を書き出す方法やコツ、実際に取り組んでいる時の様子、その後の変化について、お伝えしていきます。

子供の長所を書き出す方法と意味

筆者が子供の長所を100個書き出そうと思ったきっかけや、方法とコツ、意味などをお伝えします。

2つの記事がきっかけ

教育評論家の親野智可等先生や、ビジネスコーチの石川尚子先生の記事をきっかけに、筆者も挑戦しました。

親野先生は、懇談会の参加者と実際に行なったことがあるそうです。石川先生も、コーチング講座で「長所を書き出す」ことを長年やっていらっしゃるそうです。

子供の長所を100個書き出す方法とコツ

方法はいたって簡単!紙と鉛筆を用意し、「子供の長所」をどんどん書いていくだけです。

しかし、100個…。「100個も無理!」

実際にやり始めてからも、おそらく多くの親子が「100個はさすがに…」と思うことでしょう。

そこで、極力「100個」に到達させるためのコツをお伝えします。

  • 他の子との比較は一切しない
  • 少しでも子供の「よい」と思うところを書けばよい
  • 書く文字は、いつもより雑でOK

「長所」と言うと、なんか難しく考えがち。気軽に取り組めるよう、お子さんにも促してあげましょう。

また、途中で「以下のようなことも書いてごらん」と言うと、進みやすくなります。

  • 子供の好きなこと・もの
  • 過去にやったこと・できるようになったこと
  • これからやりたいこと・将来の夢
何かに対して「好き」と思えること、やりたいことがあること。素晴らしいですよね。今までにできるようになったことも、いくつでも書き出してよいのです。

さらに、以下のことでもOKだと思えると、より100個に近づいていきます。

  • 短所も長所として書き出す
  • 「当たり前」と思うことも書き出す
  • 親御さんの場合「望ましくない」ことも書き出す

すべての物事には「よい面」「悪い面」があり、ゆえに短所は長所とも言えます。たとえば「何事にも消極的」は「何事にも慎重」と言えるのですね。

「毎日小学校に行っている」「よく眠れる」など、「当たり前」と思うこともどんどん書き出します。これらはある日突然「当たり前」でなくなるかも…「有難い」ことなのです。

また親御さんは、自分が望ましいと思わないことも書き出すよう心がけましょう。

  • 何度叱られても気にしないたくましさ
  • 虫が大好きで捕まえるのも得意
  • イヤなことは「イヤだ」とはっきり言える

「反抗ばかり」「私は虫が大嫌いなのに」…。親御さんにとって都合が悪いことでも、目を背けずに書いていきましょう。

親子で効果が期待できる

「自分にはよいところがたくさんある」。そう思えると、子供に自信がつきます。自分に自信がつくと、自分を好きになることができるのです。

自分を好きになれれば、人生が楽しい!何事にも前向きに取り組め、たとえ失敗しても乗り越えていける「強い心」が育ちやすくなるのですね。

反対に、自分に自信が持てない子供はどうでしょうか?

  • 物事を悲観的に考えがちになる
  • 困難を乗り越える力が育ちにくい
  • 楽しく生活できる場面が少なくなる

もちろん程度にもよりますが、「意欲」や「やる気のモト」が育ちにくく、前向きに行動できない傾向があります。

親御さんも、必ず何らかの「発見」「気づき」があるはずです!親御さん自身が「自信がない」場合、自分のよいところを100個書き出すこともオススメですよ。

筆者も実際に娘とやってみた!

子供の長所を100個書き出す!小学校3年生の娘と挑戦しました。それぞれが紙と鉛筆を用意し、並んで机に向かいました。

最初は文句を言っていたが

中間反抗期の娘。「自分のよいところを100個書き出すんだって!面白そうじゃない?」と誘っても、

  • 「え~~めんどくさい」
  • 「100個~?無理!」
  • 「疲れそうだし」

と、こんな感じでした。「まあ、100個書けなくてもいいからさ。とりあえずお母さんにつきあってくれない?」と、少々強引にやってもらいました。

行き詰まった時は

娘は3つ長所を書き出した時点で、手が止まりました。

普段から「自分の長所」に意識を向けていないから?…親として少々反省です。

手が止まっている娘に、こう声をかけてみます。

「好きなことや好きなものがあるのは素晴らしいことだね。泳ぐことが好きとか、○○のキャラクターが好きとか…。好きなことや好きなものも書いていいんだよ。」

すると、どんどん書き始めました。また手が止まったかな、と思ったら、

「友達と比べての特技ではなく、自分が今まででできるようになったことも書いていいんだよ。リコーダーが吹けるとか、二重跳びができるとか。」と言う。

再び書き始めます。どんどん書けると、娘も意欲的に取り組めている感じが伝わってきました。そして手が止まるごとに、前述した以下のヒントを一つずつ与えていきました。

  • これからやりたいこと・将来の夢
  • 短所も長所として書き出せる
  • 「当たり前」と思うことも書き出してよい
当たり前と思うことを書き出す時は、「1日を朝から振り返ってごらん。自分で起きられることも立派な長所だし、好き嫌いなく食べられるのもすごいことだよね。」と言うと、楽しそうに書き出していました。

娘が途中で「もうやりたくない」と言わないよう、テンポよく書き方のヒントを与えていきました。一通りのヒントを与え終わって再び手が止まった時は、28個書き出せていました。

最後は達成感と「楽しかった」

あまりダラダラ続けるのもよくないかなと思い、娘の集中力がなくなってきた時点で終わりにしました。娘は38個。

ちなみに筆者は100個達成しました!行き詰まったら、乳幼児期から見ての「できるようになったこと」も、とにかくすべて書き出しました。

また、「我が子のおかげで自分が得たもの」も書き出してみました。

  • 「お母さん」になることができた
  • 家庭に活気があり、「若さ」「エネルギー」がもらえる
  • 子供を通しての友達や顔見知りが増えた
  • 母親のつらさや苦労、喜びや楽しさが実感できる
  • 自分の母親に対する「ありがたさ」が増した

こうして100個書き出せ、達成感も得られたのです。娘は感想として「楽しかった」「やってみてよかった」と言っていました。

その後親子に訪れた変化とは

子供の長所を100個書き出し、1ヶ月がたちました。

親の心持ちが一番変わった

「子供をたくさん褒めて育てよう」。そう言われても、実際には叱ってばかりの毎日。

今回子供の長所を書き出し、子供を肯定的に見られている気がします。書き出した長所は、そのまま褒められるネタ。とにかく小さなことでも褒めるよう、心がけています。

他にも、いろいろな「気づき」がありました。

  • 「短所=長所」なのに、叱りすぎていたかも
  • 9年間で、娘はこんなに成長したのだ
  • 当たり前だと思うことにも感謝、感謝!

「短所=長所」だからと言って、全く注意もしなくてよいかと言えば、それは違うと思います。

たとえば娘は「声が大きい」のですが、大きな声が適切でない場面では、それを教える必要があります。

しかし今までは「短所」としての方が目につきやすかったのが、「これも立派な長所」と思える。親として、よい変化のきっかけになりました。

「娘は日々成長しているんだ!」としみじみ感じられ、「これからも成長していくから大丈夫!」という前向きな気持ちにもなりました。

筆者が日頃から大切にしている「感謝の気持ち」。今回子供の長所や「我が子のおかげで自分が得たもの」を書き出したことで、さらに高まり感謝です。

子供は学校で、友達との能力差に落ち込むこと、先生に叱られることもあるでしょう。

そんな時も、子供の今後の課題はしっかり認識しつつ、「これだけ長所もあるのだから」と励ましていける。そんな親になっていきたいですし、なれそうな気もするのです。

娘もいろいろなことを学べた

娘にとっては、「自分の長所」を書き出しました。すぐに劇的な変化があったかと言えば、さすがにそれは難しい…。

しかし長い目で見て、娘のよりよい将来につながっていくとよいと思います。

実際、さまざまな「学び」「発見」があったようです。

  • どんな物事にも、二面性がある
  • 好きなものや趣味がたくさんあって楽しい
  • 自分は多くのことができるようになった

せっかちな娘。「行動力がある」とも言えるとわかると、少し嬉しそうでした。これを機に、今よりももっと楽しく前向きに生きていけることを、願っています。

同時に、「どんなことにも当たり前ということはなく有難いこと」ということも教えました。娘の口から、時折「ありがたい」と出るようにもなりました。

そして、「あっそうだ!これも長所として書けるね!」と言っています。自分の長所を見つけることに意欲的になれている。とてもよいことだと感じます。
まだ実践して1ヶ月だからかもしれません。今回自分の長所を書き出したことを、忘れないようにしてあげたい…いや、忘れた頃には、もう一度やってみようと思います!

まずは挑戦してみよう!

これを機に、まずはやってみませんか?

  • 親御さん一人でも
  • 100個書き出せなくても
  • しぶしぶやるのでも

かまいません。気軽に、まずは取り組んでみてほしいと思います。

そして何らかの「発見」「気づき」「学び」を得ることを楽しみましょう!今後の子育てにも、生きるはずです。

筆者も、日々子育てをしながら思い出せるように…。子供の長所を書き出した紙を、目につくところに置いておきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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