失敗しない小学生の塾選びの極意。塾の特徴やメリットを知る事!
勉強する習慣を付けたい、学校のテストの点数が悪い、中学受験を考えているなど、そろそろ塾選びを考えている親御さん、取りあえず近所の塾へ…と安易に決めるのは危険です。塾選びに失敗すると、今必要としていない勉強をする事になるかもしれません。
また、塾選びに失敗して塾を替えようとすると、多くのお金を無駄に払わなけれなならなくなるでしょう。
どのようにして塾選びをすれば良いのか、ここでは失敗しない塾選びのポイントについて詳しくご紹介していきます。失敗しない塾選びは塾に通う目的と、お子さんと塾との相性がポイントとなります。
中学受験のための塾選び
中学の受験をするために塾をと考えている親御さんにとって、塾選びは慎重になる事でしょう。中学受験のために塾選びをするのであれば、進学塾を調べる必要があります。
中学受験のための塾は大手進学塾と個人経営の進学塾の二つに大きく分ける事ができます。塾選びをするには、この二つの塾の違いを明確にしておく必要があります。
大手進学塾
中学受験に特化した大手進学塾であれば月謝はもちろん、初期費用もかなり掛かります。無駄にならないようにするためにも、塾選びで失敗の無いようにしなくてはなりません。
授業が理解できていない場合、大手進学塾はオプションでマンツーマンの個別指導をしてくれるところあります。但し、もちろん費用は別途納める場合が殆どです。
その点、大手進学塾でも個別指導塾の場合は個人の習熟度に合わせた内容で勉強を進める事ができるでしょう。個別指導は2~3人を1人の先生が受け持って勉強を見るやり方です。集団塾よりは手厚く勉強を見てもらう事ができます。
大手進学塾を選んだ際の一番のメリットは、経験豊かな講師陣が揃っており、志望する中学に合格するためのカリキュラムに沿って勉強を教えてもらえる事です。また、同じ目標に向かって頑張っているライバルが周りにたくさんいるという環境も、大手進学塾ならではのメリットと言えるでしょう。
個人経営の進学塾
個人経営の進学塾でも、私立中学の合格率が高いと評判の塾は結構身近にあるのでは無いでしょうか。
個人経営の進学塾はCMなどを使って大々的な宣伝をするわけでは無いので、大手進学塾よりも月謝が安い傾向にあります。個人経営の進学塾では大手進学塾と比べて先生の数も少なく、経営者である先生が1人で教えている塾も珍しくありません。
但し、個人経営の進学塾の場合は先生が得意とする中学への受験は有利ですが、それ以外となると不安なのが正直なところです。お子さんの志望する中学校に合格した塾生が今までにいなかったり、合格者が少ないという場合は望み通りの結果に繋がらない可能性もあるでしょう。
大手か個人経営か…塾選びの決め手
大手進学塾にも個人経営の進学塾にも、それぞれメリットがありデメリットもある事が分かっていただけたでしょうか。中学受験をするのであれば、できるだけお子さんに有利になるような塾選びをしなければなりません。
そこで、大手進学塾にするか個人経営の進学塾にするかで迷った時の、塾選びのポイントについてまとめてみました。お子さんの性格や特徴なども考慮して参考にしてください。
大手進学塾に向いているお子さんは…
- 自分でコツコツ勉強する事ができる
- 負けず嫌いな性格である
- 早い段階から中学受験を考えている
大手進学塾は1クラスの生徒も人数が多く、ライバルが周りにたくさんいる環境となるでしょう。負けたくないという強い思いから、頑張って勉強して成績を上げていく子も多いです。また、小学校3年生の2月からスタートする事で、合格へ導くカリキュラムとなっている事も覚えておいてください。
個人経営の進学塾の決め手となるのは…
- 志望校の合格率が高い
- 塾独自の受験のカリキュラムがある
- 細かな指導をしている
個人経営の進学塾へ通うメリットの一番は、少人数制なので個人的にもしっかり勉強を見てもらえるという点です。但し、中学受験のために塾選びをするのであれば、志望校の合格率が高い塾で無ければ話になりません。
成績アップのための塾選び
中学受験はしないけれど、学校の成績を上げるために塾に通わせたいという場合、進学塾では無く学習塾を選ぶ事になります。進学塾では学校ではやらない受験用のための勉強をするところで、学習塾は学校で習っている勉強をフォローしてくれるところです。
学習塾にも集団指導と個別指導の2つのタイプがあります。成績アップのために塾選びをするのであればお子さんの性格や学習意欲などを考えて、このどちらかで塾選びをする必要があります。家の近くにあるから…という安易な理由で塾選びをするのは危険です。
学習塾の集団指導のメリットとデメリット
成績アップのために、学習塾の集団指導を選んだ場合どのようなメリットやデメリットが考えられるでしょうか。それぞれ挙げてみました。
集団指導のメリット
- 個別指導よりも費用が安い
- 周りに刺激されモチベーションが上がりやすい
- カリキュラムに沿った授業を受けられる
- 自分の成績を把握しやすい
集団指導の場合、プロ講師が授業を進めていきます。個別指導の場合、アルバイト契約をしている大学生が教える場合も少なくありません。教えるプロでは無いので、講師によっては当たり外れがある事が考えられます。
集団指導のデメリット
集団指導は学校の授業と同じように、個人の習熟度に関係無くどんどん授業が進んでいきます。体調が悪くて休んでしまったとしても、自力で勉強してついていかなくてはなりません。
集団指導では授業に身が入らなくても聞いている振りさえしていれば、注意される事もありません。講師も分かりやすく授業を進めていきますが、ヤル気の無いお子さんに手厚くフォローはしてくれないでしょう。
また、授業の時間や曜日が予め設定されているので、他の習い事などをしている場合などは塾に通えるように調整する必要が出てくる場合も考えられます。絶対に都合が悪いという日に授業が入っている場合、その塾に通うのを諦めなければならない場合もあるでしょう。
学習塾の個別指導のメリットとデメリット
個別指導のメリット
- 苦手な教科を集中して勉強する事ができる
- 理解できないまま進む事が無い
- 塾に行く時間や曜日の調整がしやすい
- 現在の状況を管理してもらえる
学校の成績を今より上げたいという場合、テストの点数が上がるような勉強が必要となるでしょう。それには苦手な部分を克服する事が重要で、個別指導の場合は分からないところを先生にすぐ質問し、教えてもらう事ができるので成績アップに繋がります。
集団指導では、分からないところについては皆の前で質問しなくてはならなかったり、授業が終わってから個別に対応してもらう必要があります。先生に対して消極的な子どもの場合、分からないところを聞けずじまいに終わってしまう事も考えられますが、個別指導ではその心配がありません。
個別指導のデメリット
- 学生のアルバイト講師が多いので当たり外れがある
- 順番に見てもらうので教えてもらえる時間が意外と短い
- 周囲からの刺激が無いのでモチベーションアップが難しい
- 集団指導より費用が高い
個別指導の場合、一番気になる点は講師の質だと言われています。個別指導の塾では講師が数多く必要となるため、アルバイトの講師も多いのです。熱心に指導をしてくれるアルバイトの講師に当たれば良いのですが、残念な事にそうでは無い講師も少なからず存在しています。
プロの講師だけで個別指導塾を運営している塾もありますが、費用は更に掛かる事が考えられるでしょう。
集団指導と個別指導のどちらにするか?
集団指導と個別指導には、それぞれメリットとデメリットがあり、お子さんの学習状況や性格なども考えた上で塾選びする必要があるでしょう。
- 学校の成績は良く、更に上を目指したい
- 負けず嫌い
- 自分から進んで勉強できる
この3つに当てはまるお子さんであれば、成績アップのための塾選びでは集団指導の塾がおすすめです。集団指導の塾へ通うのであれば授業についていけるだけの学力があり、周りの子をライバルとして見て勝ちたいと思う心、そして勉強への意欲がある子でなければ成績アップは難しいかもしれません。
- 特定の教科だけ成績が悪い
- 内気な性格である
- 自分から進んで勉強するタイプでは無い
- 基礎的な部分から分かっていない
上記の様に勉強に対して消極的なお子さんの場合、集団指導の塾より個別指導の方がおすすめです。自分のペースで勉強を進めていく事ができ、理解できていないところも分かるまでしっかり教えてもらう事ができます。
塾選びは目的とお子さんの性格で決める
小学生の塾選びは、まず最初に進学塾か学習塾のどちらにするか決めます。中学受験するのであれば進学塾を探す必要がありますが、学校で習った事の補習をしたい場合や成績アップを目指すのであれば学習塾を探す必要があるでしょう。
進学塾の場合、大手の塾か個人経営の塾から選ぶ必要があり、進学塾でも集団指導と個別指導がありますが、基本的には集団指導の方がおすすめです。塾の授業についていけないなど、受験対策に不安がある場合、個別指導と併用するという方法もあります。
学校の成績に不安がある場合や、今以上に成績アップを狙うのであれば学習塾を探しましょう。勉強に意欲的なお子さんであれば集団指導で、内向的で個人的に教わった方が伸びるお子さんなら個別指導がおすすめです。