子供が習い事を嫌がる…。そのとき親ができること&するべきこと

本人がやりたいと言ったからせっかく始めた習い事なのに、いざ始めてみたら嫌がって行きたがらない。
そんなとき、親はどう対応したらよいのでしょうか。

ベネッセが2013年1月に年少~中3のお子さんを持つ保護者を対象に行った調査では、習い事をやめたいといわれたことのある保護者は全体の約4割。そのうち半数は相談・説得、2割弱は少し休んだり、内容を変更して続けさせました。

一方で、3割強の保護者はそのままやめさせたと回答しました。

子供が習い事を嫌がる原因を探り、対応方法を考えてみましょう。

なぜ嫌がるの?原因を探る

子供が習い事に行きたがらない、やる気がない、あるいはやめたいと言い出した。
そんなときは、まず冷静に原因を探ってみましょう。
意外なところに、嫌がる原因があるかもしれません。

本人に話を聞く

何が嫌なのか、具体的な理由を落ち着いて聞いてみましょう。
親の真剣さが伝わるよう、一対一で、できれば改めて場を設けて聞くきましょう。
時間を作ることが難しければ、習い事の帰り道やお風呂などでもよいですね。
きちんと向き合う姿勢を示すことが大切です。

先生に話を聞く

先生に、普段のレッスンの様子を詳しく聞いてみましょう。
本人の話したがらないところ、例えば友達関係などに、原因が潜んでいるかもしれません。
また、先生と親とが協力することで、嫌がる原因を取り除くこともできます。

レッスンの様子を見学する

先生との相性が良くない、指導力不足といったケース、あるいは騒ぐ生徒がいてクラスの雰囲気が荒れているといったケースも考えられます。
実際のレッスンの様子を見学させてもらい、先生や他の生徒の様子、また、子供の様子をよく観察してみましょう。

嫌な原因を取り除く

嫌がる原因がわかったら、子供と一緒に取り除いていきましょう。
案外、小さなことが原因で嫌がっているのかもしれません。
習い事自体が嫌いなのでなければ、また楽しく通うようになるでしょう。

上達しない

習い事自体は好きなのに、なかなか上達せず嫌になってしまった。
そんなときは、親が一緒に練習したり、小さな目標を一緒に立てて、クリア出来たら一緒に喜んだり、親の応援している姿勢を示すことで、やる気をアップさせるのもよい方法です。
少しずつでも上達が実感できれば、また楽しく通えるはずです。

クラスのレベルが合わない

通っているクラスのレベルが高すぎる、あるいは低すぎるのも、やる気が出ない一因です。
先生に相談して、本人のレベルに適したクラスに変えてみてはどうでしょうか。

友達と合わない、先生と合わない

友だち関係がうまくいっていない、先生と相性がよくない、暴れる生徒や仕切る生徒がいてクラスの雰囲気が悪い・・・・・・そんなときは、思い切って先生を変える、他の教室に移るのも一つの手段です。

生活リズムと合わない 

設定されている曜日・時間帯が、ちょうど学校生活の疲れが出る頃だったり、空腹の時間帯であることが、習い事を嫌がる原因であることも。
曜日・時間帯を変えることですんなり解決する場合もあります。
どうしても変更が難しければ、生活習慣を整えることで、習い事に集中できるようサポートしたいですね。

習い事の数が多すぎる

あれもこれもと習い事をしていると、数が多すぎて負担になってしまいます。
また、「やらされている」と本人が感じてしまうと、やる気ダウンにつながります。
そんなときは、よく親子で話し合って、本当に本人自身がやりたいものに数を絞りましょう。

親がやってはいけないNG行動とは

習い事を楽しく続けるうえで、親がやっていけないNG行動は次の3つです。

1 物で釣らない

 
習い事に行ったらおもちゃを買う、お菓子を買うなど物で釣るのはやめましょう。
毎回同じことをしなければならなくなりますし、習い事自体を好きにならなければ意味がありません。

2 無理強いはNG

「自分で始めたんでしょう」などと強く叱って、無理に続けさせることはNGです。
いやいややっても成果はなかなか出ませんし、そのスポーツなり音楽なりが嫌いになってしまっては、本末転倒です。

3 結果を出ないことを責めない

 
例えばサッカーのレギュラーになるなど、目に見える結果が出ないことを責めてはいけません。
それよりも、できるようになったことを褒めてあげましょう。
先月までできなかったことができた、お友達と協力できた、など、些細なことでも子供の変化を見つけ、言葉で伝えましょう。

本来の目的を確認する

そもそもなぜその習い事を頑張りたいのか、子供と一緒に本来の目的を確認するのも大切なことです。

その習い事で何を得たいのか

習い事をすることで、どう成長してほしいのか、どんなことを身に着けたいのか、改めて確認してみましょう。
それは、もしかしたら別の習い事でも身に着けられることかもしれません。

忍耐強さは普段の生活でも育てられる

嫌がるからと言って、すぐ辞めては忍耐強さが身につかないのでは。
そう考える親も多いと思いますが、忍耐強さは、おもちゃを我慢させるなど、普段の生活でも育てることができます。
子供の可能性を見つけるという意味では、一つの習い事に固執せず、習い事を含めワークショップや一日体験など、いろんな経験をさせるのもよいのではないでしょうか。

習い事自体が嫌なら、やめる決断をしてもOK

子供が習い事を嫌がるとき、そこにはその子なりの理由があります。
親も一緒になって習い事に取り組めば、子供もやる気を出して頑張れるはずです。
もし習い事自体が嫌なら、やめる決断をしてもOK!

いろんな習い事に挑戦して、本当に好きなことを見つけるのも大切なことです。
子供が、自分で自分の将来を決められるよう、親は暖かく見守っていきたいですね!
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