私立中学の受験費用が高い!できるだけ費用を抑える方法とは


我が子を私立中学に行かせたいのであれば、希望する私立中学に合格しなくてはなりません。そのために親としてできる事は?と言えば、殆どの人が受験専門の塾に通わせる事を選ぶでしょう。

受験専門の塾は志望校別でノウハウやテクニックも抑えているので、子どもは万全な状態で入試に臨む事ができます。そこで受験費用とは、入学試験を受けるために掛かるお金である事はもちろんですが、塾に掛かる費用もその中に含めて考えなくてはなりません。

ネットで調べると塾の月謝などについては簡単に調べる事ができますが、実はそれ以外に結構費用が掛かるのです。私立中学に合格するために掛かる受験費用について、詳しくご紹介していきます。

私立中学に合格するための受験費用

私立中学の入試の内容は、公立の小学校で勉強した内容を完璧に理解できていたとしても解くのが困難であると言われています。学校により問題の傾向も全く異なり、スピードを重視している場合や考える力を試す内容になっているなど様々です。

私立中学に合格するためには、志望校別の対策を持つ受験専門の進学塾で勉強するのが一般的です。では、私立中学に合格するためにはいつごろから準備してどのくらいの受験費用が掛かるのかお教えしましょう。

私立中学の受験費用が掛かるのはいつから?

私立中学の受験のために塾へ入るのであれば、小学3年生の2月が一般的と言えます。小学4年生になると算数の勉強が難しくなるのと、殆どの進学塾は新年度を2月からスタートに設定しているためです。

私立中学の受験で塾に通わせる事を考えているのであれば、入塾手続きをするその時から受験費用が掛かると考えてください。入塾の際には入会金やテキスト代、授業料などまとまった出費が発生します。

月謝以外の塾に掛かる受験費用

私立中学の受験を目指して進学塾に入る際、一番気になるのはその後受験まで払い続けていかなくてはならない月謝が年間どれくらいになるのか?という点では無いでしょうか。また、入会金も気になるところですよね。

ところが進学塾に入ると入会金とテキスト代を払い、その後は月謝が掛かるだけと思っていたら大間違いです。ここを見逃していると、後から家計のやり繰りが大変になってしまうのでしっかり抑えておきましょう。

まず、進学塾では模試や学力テストが年に何度か行われます。この料金は月謝には含まれていないので別途支払いが発生するのです。模試や学力テストは、全国レベルで自分の学力が分かったり、志望校別で順位を知る事ができるなど、私立中学の受験を考えているのであれば受けるのが必須となります。

オプションとは言え、試験を受けないというのはあり得ないので、これも受験費用と考えてください。ちなみに、1回の試験で数千円掛かるのが一般的で、年間では10万円近く掛かる場合もあります。

また、月謝を毎月払えばそれで良いと思っていたら、とんでも無い落とし穴があります。塾の授業は夏休みと冬休み、春休みがあり、その間は夏期講習、冬期講習、春期講習が実施されるのです。ここまで書くと当然お分かりだと思いますが、月謝の他に季節講習の費用が更に掛かります。

また、他にも志望校別の特別講習を実施している進学塾などもあり、複数の講習料金が掛かる場合もあるのです。

特に、6年生になると月謝も高くなりますが、受けなくてはならない講習も増える可能性が高いのでしょう。最後の追い込みなので、合格に向けて価値のある講習がどんどん開催されていくのです。

講習では無く、合宿を行っている塾もあります。夏期講習の代わりに合宿所で泊りがけの受験勉強をするのです。この場合、宿泊費や食事代など含めた合宿料金が発生しますので、通常の講習と比べるとかなり高額になる可能性があります。

交通費

私立中学の合格を目指して進学塾へ通うのであれば、塾が家の近くにあると良いのですが、なかなかそうは上手くいかない場合が多いでしょう。塾が遠方になる場合は交通費も掛かるという事を忘れてはいけません。

子どもの交通費と言えども、3年間で考えると結構まとまった金額になるので、これも私立中学に合格するための受験費用として考えておきましょう。

小学6年生になると通塾回数も増えてくる場合が多く、地域の交通機関によりますが通塾でも学割で定期券を発行してくれている場合もあります。電車やバスを利用しなければならない場合は、予めチェックしておいた方が良いでしょう。

小学生の塾とはいえ、高学年は遅い時間まで授業がある塾も珍しくありません。進学塾の周りがお迎えの車でいっぱいになっている光景は、珍しい事では無いのです。通塾経路によっては帰りだけはお迎えの必要がある場合もあるので、交通費にはガソリン代も含めて考えておく必要があります。

お弁当代や飲み物代

学校帰りに直接塾へ行く場合、夕飯は帰宅してから食べるにしても授業前にはおにぎりやサンドイッチなどの軽食を摂らないと、空腹のままでは勉強の効率も上がらないと言われています。朝からお弁当を持たせるわけにもいかないので、塾へ行く前に直接渡すか途中で買っていく事になるでしょう。

一旦自宅に戻る事ができない場合は、塾へ行く日は必ず軽食代が掛かる事になります。また、飲み物代なども持たせる事になり、高学年になり塾へ通う日数が増えるにつれ食費も増えるのです。

雑費

塾に行っている行っていないに関わらず、小学6年生になると受験中学の過去問を繰り返し行っていくので、コピー代が掛かるようになってきます。受験校により用紙の大きさは様々ですが、実際の大きさと同じ大きさの用紙でコピーしなければなりません。

問題用紙、答案用紙の大きさに慣れておく必要があるので、A4までしか印刷できない自宅のコピー機では対応できず、コンビニなどに置いてある業務用のコピー機で何枚も印刷しなければならないのです。

塾に通っていても著作権の問題があり、過去問は各々で購入して印刷する場合が殆どです。このような雑費も、私立中学の受験費用としていずれ掛かってくるという事を覚えておいてください。

入試の受験料

私立中学の入試の受験費用は学校により違いがありますが、大体相場は2万円から3万円ほどです。但し、1校だけを受験する事は殆ど無く、受験日が異なる私立中学を滑り止めやお試し受験として申し込むのが一般的です。

ですから、受験費用の中で入試に掛かるのは2~3万円では無く、受験する私立中学の数によってその倍、3倍や4倍にもなるという認識でいてください。

もちろん本命1校だけの受験でも良いのですが、我が子が一生懸命頑張ってきたからには必ずどこかの私立中学に合格させてあげたいというのが親ごごろですよね。もちろん塾からも複数校の受験を勧められますが、もし、本命中学が不合格だった場合でも合格した学校があれば気持ちも前向きになれます。

入試に多額のお金を掛けるのは意味が無いと思うかもしれませんが、競争率の高い私立中学を受験するのであれば尚更、受験費用には数校の入試費用も含めて考えておきましょう。

滑り止めの私立中学に支払う入学金について

私立中学に合格した際には、速やかに入学金を支払い入学する意思がある事を伝えなくてはなりません。入学金の支払いが期日までに済んでいなければ、入学取り消しになってしまいます。入学金は受験費用としての最後の出費として考えておく必要があるでしょう。

滑り止めの私立中学の入学金の締め切りが、本命中学の合格発表の前だった場合、もしもの時のために滑り止めの私立中学に入学金を納める必要があります。そして、入学金に関しては後から本命中学が受かっていたから返還して欲しいと訴えても、返してもらう事はできないという事も覚えておきましょう。

多くの私立中学の入学金締め切りは、殆どの学校が合格発表を終えた頃に設定してありますが、全ての私立中学がそうであるというわけではありません。二重に入学金を払うのを避けたいのであれば、予め入学金の締切日もリサーチしておく必要があります。

私立中学の受験費用を捻出する方法

私立中学の合格を目指すために進学塾に通うとなると、突然毎月の出費がドンと増える事になります。マイホームのローンも払っていかなくてはならない家庭も多いでしょうし、他にも習い事をしていれば大きなプラスアルファとして家計にのしかかってくるでしょう。

私立中学の受験費用を捻出するためには、生活そのものを見直す必要があります。どのような捻出方法があるのかご紹介しますので、参考にしてください。

習い事をやめる

私立中学の受験を決めたのであれば、今までの習い事を整理する事も考える必要があります。受験費用を捻出するため出費をできるだけ抑えたいから…という理由ももちろんですが、習い事に通う時間が無くなってくるという現実も待っているからです。

週に何度か塾に通い、塾の無い日は塾の宿題や予習に時間を取られます。週末は模試などが行われるので、休みが一日も無い一週間というのも当然あるでしょう。

週に1度程度の習い事ならまだ続ける事ができるかもしれませんが、練習が必要な習い事や週に何度か通っている習い事は子どもにもかなり負担が掛かる事が考えられるのです。

もちろん両立させて合格を勝ち取るお子さんもたくさんいますが、我が子が無理なく両立する事ができるのかという点は、ご家庭でよく話し合われた方が良いでしょう。習い事をやめると、当然ながらその分受験費用を捻出する事ができます。

専業主婦からパートに

中学受験をするには自宅で勉強を見てあげなければ合格は無理!だから専業主婦でいなければと思いがちですが、時間や曜日が自由に調整できるパートなら難なくこなす事ができるでしょう。

家庭でできる私立中学の受験のサポートは、家庭学習の監督や食事の支度、お迎えなどが挙げられます。私立中学の入試内容は特殊なので、公立中学に進んだ親御さんが指導するには難しく、あくまで勉強机に向かわせる、勉強しやすい環境にするといったフォローが主になるのです。

お子さんが自宅にいる間は在宅できるようにスケジュールを組み、空いている時間にパートをするだけでも、毎月の塾の月謝分くらいは軽く捻出する事ができるでしょう。学年が上がるにつれ塾に行く時間も長くなるので、その分パートの時間も増やす事ができます。

子どもの中学受験を期に、仕事を始めるママもたくさんいます。思い切って専業主婦からパートへの道も考える時なのかもしれません。

レジャー費を抑えて節約

旅行が趣味というご家庭も多いのでは無いでしょうか。でも、私立中学の受験費用を捻出するためには、旅行や趣味などの娯楽を控える事も必要になります。

例えば、家族旅行を一回やめれば季節講習に充てる事ができますし、貯金を崩す必要も無くなります。目的を達成するまでの辛抱と考え、レジャー費など削れるものはとことん削っていきましょう。

教育ローンを利用する

どうしても今の収入では私立中学の受験費用を捻出する事ができないという場合、教育ローンを利用するという方法もあります。国の教育ローンを利用すると、350万円までは借りる事ができるので十分に受験費用を賄う事ができるでしょう。

金利の安い国の教育ローンは所得制限があります。その上限を超えている場合は金利が高くなりますが、民間の銀行が扱っている教育ローンを利用を検討しましょう。

但し、私立中学に入学すると引き続き費用はそのまま掛かっていきます。受験費用は無くなりますが、学費が大きく圧し掛かってくるようになるのです。

受験さえ乗り切ればあとは何とかなるという考えは改め、私立中学に入学した後も受験費用と同じくらい出費が続いていくという事を頭の中に入れておいてください。

私立中学の受験費用をできるだけ抑える方法

私立中学の受験を目指すなら専門の進学塾に通う方が有利になると言えますが、どうしても受験費用を家計から捻出する事が難しいという場合もあるでしょう。そうなると、我が子を中学受験させる事はできないのでしょうか?

そんな事は決してありません。ここからは、できるだけ私立中学の受験費用を抑える方法を詳しくご紹介していきます。

塾のオプション講習は必須ではない

進学塾に通っていれば私立中学に合格するためのノウハウを教えてもらう事ができ、合格に近づく事ができるでしょう。でも、その分受験費用として掛かる金額も大きくなり、しかも学年が上がるにつれ出費がどんどん増えていくのは目に見えています。

塾では月謝以外にもテスト代や季節講習の費用が掛かり、これらは一応オプションとなっています。オプションなので、受ける受けないは自由という事になるのです。このオプションの中で最も費用が掛かるのが季節講習となります。

塾によっては強制的に季節講習を受けるよう勧めてくる場合が多いのですが、あくまでその判断は各家庭の方針となります。少しでも受験費用を抑えるために、季節講習を受けないという選択肢もあるのです。

もちろん、この講習は絶対に欠かす事はできないという判断をした場合は受講する事をおすすめしますが、集団での季節講習を受けるより苦手な部分を休みの間に家でじっくりやって克服するという方法もあります。

オプション講習を選んで受ける事で受験費用を抑える事もできますが、お子さんの学力を伸ばす事に繋がるかもしれません。塾のオプション講習は必ず受けなくてはならないものという訳では無いという事を覚えておいてください。

塾へ行かずに頑張る

塾に行かず私立中学に合格したという話も、よく耳にしますね。お父さんが一生懸命勉強して娘を私立中学に合格させたドラマも話題になりました。

進学塾に行かなければ私立中学に合格できない訳では無く、進学塾に行ったからと言って必ず私立中学に合格するという事でもありません。ですから、受験費用を最大限に抑えるのであれば、塾に通わせずに独学で私立中学の合格を目指して頑張るという選択肢もあります。

但し、そうなるとお子さん一人の力ではかなり難しいと言えます。計画的に先取りの勉強を進めていき、志望校の問題傾向を把握して受験対策をしていかなくてはなりません。

親御さんのサポートが必須となり、問題集や参考書なども相当揃える必要があります。また、試験を解く知識が親御さんにも必要となるので、学力に自信の無い場合は少し難しいかもしれません。

それでも、受験費用として掛かる塾代を考えたら相当抑える事ができるでしょう。塾に行かずに有名私立中学に合格したという体験談を、ネットでも見る事ができます。チャレンジしてみるのも一つの方法であると言えるでしょう。

苦手な科目だけ塾で教えてもらう

塾に行かずに頑張るつもりでも、特に算数は解き方にコツがあったり親御さんがお手上げになってしまう場合も少なくありません。そんな場合には、苦手な科目だけ塾で教えてもらうという方法で受験費用も抑える事ができます。

個別対応している塾であれば苦手な分野を集中して教えてもらう事ができるので、学力も上げる事ができるでしょう。集団の進学塾で授業を受けるよりも受験費用が掛からず、個人的に教わる事ができるのでピンポイントで苦手克服にもなります。

私立中学の受験費用は抑える事ができる

私立中学に合格するには多額の受験費用が掛かります。但し、それはフルコースで進学塾の授業を受けた場合です。

確かに専門の進学塾に通う方が合格できる可能性が高まるような気がして安心ですし、同じ目標に向かう集団の中で勉強できるので士気も高まるというメリットがあります。

でも、せっかく志望校に合格できても、受験費用で使い過ぎて私立中学の費用を払い続ける事ができなくなってしまったら元も子もありません。その心配があるのであれば、積極的に受験費用を抑える努力をするべきです。

私立中学を受験するには塾に通っている事が条件になる訳では無いので、塾には通わないという選択肢があります。また、例え塾に通ったとしても、費用を抑える工夫は色々できるのです。

ここでご紹介した私立中学の受験費用を抑える方法を参考にして、ご家庭に合ったやり方で合格目指して頑張ってみましょう。

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