新品なのに激安!型落ちランドセルのすすめとその入手方法


中高学年のやんちゃなお子さんをお抱えの親御さん、入学以前はぴかぴかだったお子さんのランドセルも日が経つにつれて見るに堪えないようなボロボロの姿になってはいませんか?

「そろそろ買い換えてあげなければ・・・」と思っても数万円はする代物。なかなか手が出るものではありませんよね。

また、お子さんがそろそろ入学という方も、何かと子育てに出費がかさみ「良いランドセルは背負わせてあげたいけど、予算が・・・」という方も多いかもしれません。

今回はそんなランドセルの購入や買い換えを検討される方の為に、ほとんど新品同様なのに激安で手に入る「型落ちランドセル」の魅力をご紹介していきます。

型落ちランドセルとは?新品なのになぜ安く手に入るの?

まず型落ちランドセルとは、新作ランドセル以前のランドセルを指します。

たとえば、新年度モデルのランドセルが発売された瞬間に前年度以前のランドセルのデザインは「型落ち」となるわけです。

毎年ランドセルのデザイン入れ替えを行っているブランドや生産元はその分この型落ちも多く、前年度以前に売れ残った在庫は新作とは別に「型落ち品」として真新しいのに準新品、新古品として安く提供されるわけなのです。

ですのでランドセルとしての機能は充分あり、誰も手をつけていない状態の高品質の品も、この型落ちを狙うことで安く手に入ってしまうというわけです。

気になる機能は?型落ちランドセルと新作ランドセルの機能性比較

価格の点については大変魅力的だということは前述でご納得いただけた方も多いかと思います。
それでは、この型落ちランドセルの機能などの点について気になる方も多いかと思います。
ここで大まかにその規格や機能性、新作との違いなどについてご説明します。

ランドセル認定の規格基準

まず、ランドセルと呼ばれる商品は一体どんなものなのでしょう。
ほかのリュックサックや機能性鞄とはどう違うのでしょうか?

実はこのランドセルにはよく見てみると「ランドセル認定証」という認定マークが付与されているものがあります。

このランドセル認定証はランドセル工業会が定める、厳格な基準をクリアしたランドセルに与えられるもので、内容は以下のようになります。

  1. すべての縫製が日本国内で行われ6年間の使用に耐え得るもの。
  2. 日本鞄協会発行の「信頼のマーク」を縫着したもの。
  3. 素材は皮革または人工皮革とする。
  4. 形状はかぶせ部が本体を覆う長さで縦型であるもの。
  5. サイズは大マチ部分の内寸の縦(最高部)が31cm前後、幅が23cm前後であること。

(一般社団法人日本協会ランドセル工業界ホームページより)

このすべての基準を満たしたものが晴れて認定ランドセルとして店頭などで販売されるのです。

ですので、認定基準を満たしたランドセルには当然最低水準として上記の機能が備わっていると考えてよいでしょう。
前年度以前の型落ちデザインもこの認定マークがあれば当然にこの規定は満たしているものですので、最低限の機能はご安心いただいて良いかと思います。

尚、この認定マーク付のランドセルは通常購入ですとなんと6年間の修理補償も付いてきます。
型落ち製品の場合にはこの保証対象か否かなどが変わってくる場合がありますので、詳しくは事前にお買い上げ店舗、もしくはお買い上げ店舗が不明の場合などはランドセル工業会事務局へと各自お問い合わせください。

ランドセルの流行と新作との比較

ここで「毎年新作が出るということは、ランドセルにも流行があるのでは?」と思う方も多いでしょう。

実際、ランドセルの毎年のデザインはどのように変化しているのでしょうか?
ここで、近年の流行デザインについて少しお話ししましょう。

今回の記事を書くにあたって、人気ランドセル会社の近年のデザインをいくつか比較してみました。

どのランドセル会社も毎年主に

  • 豊富なカラーバリエーションやカスタマイズ機能などの改良
  • ハートやスターなど、細部に渡るまで華やかな装飾の改良
  • 背負いやすいよう肩紐や背のパッドなどの改良
  • サイズの改良
  • 重さの改良

がなされています。

ランドセルが背負いやすいように、改良が大きく進んだのは「ふわりぃ」や「天使のはね」などが開発された前後でしょうか。
こちらはメーカー毎に違いはあっても、最近はそう毎年大きく変わるものでもないように思います。

サイズはなんと、毎年少しずつ小さなものよりも大きなものが流行しています。
こちらの理由はゆとり教育から変更された教育課程で増した教科書の厚みと、A4フラットサイズに対応するためだそうです。
子供のころ折り曲げなければ入らなかったA4ファイルがすっぽり収まるサイズのものが、今は一般的のランドセルサイズの主流となっているようですね。

しかし、ランドセルの大きさが大きくなり、教科書も厚みが増して「ランドセルが重すぎる」という問題に文部科学省は頭を抱え、最近全国に臨機応変な「置き勉」をすすめる方針を示しているそうです。
こちらが今後のランドセルのサイズにまたいかに反映されてくるのかが気になるところですね。

装飾については外側だけでも刺繍糸が目立ってかわいいカラーであったり、ポケットや装飾がハート型になっていたり、ランドセルの内側がおしゃれな壁紙やバイカラーになっていたり・・・と毎年少しずつ華美になっているようです。

シンプルに赤・黒が主流であった私達大人世代からすると考えられないような細部までおしゃれ感・かっこよさ満載のこだわりランドセルだって存在するわけです。
こちらはお値段についても装飾やカスタマイズの内容などによってピンキリといったところでした。

ですが、ベーシックスタイルには必ずと言っていいほど私達お馴染みの赤・黒などのシンプル向けのモデルがエントリーされています。
こちらはぱっと見たところあまり毎年大きな変化は無いように見え、型落ちと新作を比較して細かい機能などの変更はあっても、大きく見た目や機能の差も無いように思いました。

ですから、認定マークと併せてサイズや機能などの上記考慮をしてあげれば型落ちでも充分にその機能を発揮してくれることかと思います。

新作のシンプルな機能のものと同等の値段で、型落ちしたかわいい多機能ランドセルを手に入れることなども可能ですので、気になったデザインの新作とそれに近い年の型落ちデザインの比較をしてみるのも良いでしょう。

どこで手に入る?型落ちランドセルの入手方法

そんな魅力いっぱいの型落ちランドセルですが、実際各企業も型落ち製品については大きく広告してはいないのが現状です。
なかなか店頭では見かけることもなく、その入手方法に戸惑われる方も多いかと思います。

ここでいくつかその主な入手方法をご紹介しておきましょう。

中古品販売店

こちらは運が良くなければなかなか出会えないものかと思います。

当方も大型中古販売店でいくつかぴかぴかのランドセルが並べてあるのを見かけたことがありますが、あったとしてもこちらは購入時のタイミングや好きな色などが選べず、なかなか苦労することも多いでしょう。

ですがこの中古品販売、場合によっては前の持ち主様はおそらくプレゼントの際にダブってしまったり、お子様の好みに合わなかったのでしょう、型落ちしていない最新作の安価販売なども期待できます。

ネットショップ

こちらが一番安定して手に入れやすいかと思います。

ネットショップは売り切れなどを除けば、大抵お子様の好みも考慮した上での購入が叶うでしょう。

  • ランドセル 型落ち
  • ランドセル アウトレット
  • ランドセル 新古品

などというワードを入れてあげることで多くの情報がヒットすることかと思います。

時期によっては公式のブランドホームページ上でアウトレットセールなどを行っている場合もあります。

購入前にはしっかりとサイズやカラー、型番などの確認をしてあげましょう。

フリマアプリやオークション販売の利用

こちらは近年大変便利になりましたね。
一番目の中古販売店がもっと手軽に自宅で比較できるようになりました。
主にメルカリ、ヤフオク、ジモティーなどアプリケーションやそのサービス形態も様々です。

上記ネットショップ同様のキーワードや、それぞれ好きなブランドやカラーを検索にかけてあげればより良い比較もできます。

こちらは中古品販売が主になってくるかと思いますので、実際に中古品か新品未使用品かなどの確認には充分注意してあげましょう。

また、中古品でも綺麗な品も多いので、中学年からの買い替えを検討される場合は型落ち品と併せてチェックしてあげることで、もっと購入が手軽なものになるかと思います。

型落ちランドセルを買う前の注意点

先程の比較などを参考に型落ちランドセルの購入を考えたとき、特にネットなどでの購入時に注意しておきたい点をいくつかご紹介しておきましょう。

型落ちで安くなっているとはいえ、高級商品ですので満足のいくお買い物の参考としていただければ幸いです。

傷の有無の確認

型落ちランドセルの際、とくに気になるのが傷の有無です。
店頭ディスプレイとして使われていたものなどは、後に傷がある分安く提供されることもあります。

傷の有無については事前に確認をとるようにしましょう。

メーカーブランドや生産元の確認と発売年の確認

先程のランドセル認定なども頭に入れた上で、購入の際にメーカーブランドや生産元などはきちんと確認をとるようにしましょう。

とくにネットなどでは海外製の安価で質の低い商品などにあたってしまう可能性もあります。

ネットオークションなどで仮に販売元のブランドが分からない場合には、先程ご紹介した信頼のマークが付いているか否かなどの確認をとるようにしましょう。

また、発売年毎の生産モデルの機能などの確認も事前にリサーチすることが大切です。

詳細サイズの確認

先程も紹介しましたとおり、ランドセルの内径や全体の大きさなどは購入前にきちんと確認しましょう。

あまりコンパクトすぎてファイルが折れたり、ゆとりがありすぎて動くとガバガバとして背負いにくい場合などには、不便さから買い替えへと繋がってしまう場合があります。

大きい物については成長と共に改善されたりすることもありますが、こちらは店頭リサーチなども重ね、実際に型落ちのものはなくとも同じブランド製品や、似たデザインのものを背負わせてあげたりと、背負い心地や概ねお子さんの体格に合っているかなどの確認もしてあげると良いでしょう。

お子さんの好みの確認

もちろんですが、購入前にお子様の好みの確認は必須です。
最近はカラーバリエーションも豊富で、同じピンクにしても何パターンものカラートーンがあって迷ってしまいますね。

先程も紹介しましたとおり、ランドセルも毎年おしゃれな物へと進化しています。

好きな色を聞いただけではまずいけません。
好きな色と背負いたいカラーは別!なんておませさんも居るのですから。

甥っ子さん・姪っ子さん、お孫さんへのプレゼントなどのサプライズも素敵ですが、その辺りは是非本人やご両親などときちんとこだわりの確認をしてあげましょう。

ランドセルの傷は心の傷?急に買い替えをせがまれた場合には

最後に中学年・高学年のお子様に急にランドセルの買い替えをせがまれた場合に、保護者の方に是非考えていただきたいのが「なぜ、お子様がランドセルの買い替えをせがんだか?」という問題についてです。

たとえば、ランドセルの購入当初の1年生はまだ自我の発達が未熟なお子様が多く、自分の好きなカラーについても与えられるがまま。という場合が多いですよね。

成長の過程で自分の好みや人格が形成されるにつれて「自分の好きな色」や「自分に似合う色」などのアイデンティティーが大きく変化する場合があります。

彼等にとってランドセルは毎日背負う、いわば自己の「小学校生活の象徴」でもあるわけです。
こだわりの強い子であれば決してそれはわがままではなく、健康的な自己主張の証であるでしょうから、出来るだけ否定せずに話しを聞いてあげることが大切です。

単に「小さい傷を隠したい」などのお悩みは、もしかすると学校と相談の上で既存のランドセルに傷隠しを施してあげたり、ランドセルカバーなど、少しアレンジやデコレーションを加えてあげたりすると愛着がわいたりして解決されることもあります。

全体的に傷が多い場合、「以前に自分で酷い傷をつけてしまって後悔しているから、新しいランドセルを大事に使いたい。」等という優しい大人になった一面も見られるかもしれません。

ランドセル認定証の保証がある場合には是非一度修理の問い合わせをし、長期休みなどを利用して修理してもらうのも良いかもしれませんね。

その辺りは是非ご本人とお話し合いを重ねて「どうして買い替えたいのか」をはっきり汲み取ってあげることが親子の絆を深める上でも大切なコミュニケーションとなってくるでしょう。

多感な時期のお子さんは、小さな身体に想像できないような大きな夢や希望と一緒に、大人には理解できないような日々小さな疑問や不安を抱えています。
毎日背負うランドセルの問題が解決するだけでも、子供にとっては大きな希望であったりするのかもしれません。

なお、ここで外すことが出来ないのがいじめなどの問題についてです。

  • 急にランドセルの劣化が早くなった。
  • ランドセルだけが砂埃だらけ、あるいは水浸しになって帰ってくる。
  • 本人がつけたものと思いにくいような傷やらくがきがある。
  • ・・・etc

私のお知り合いにも、お子さんが毎日つけている学校指定のランドセルカバーがよくちぎれて「遊んでいて引っかけたの!」と本人が言うので、不思議には思っていてもはじめは修復や買い替えをしてあげていたそうです。
けれどもなぜか後日も似たようなことが続き、問い詰めると実はお友達がじゃれあいのときにランドセルカバー(ランドセルの蓋部分)をよく引っ張っていたということがわかり、幸いいじめではなかったものの・・・ということもあったようでした。

これは単に買い替えだけではすぐに解決するものではありませんね。
この子は友達をかばうために嘘をついていたようですが、子供達側も自分がいじめられているなんてなかなか言い出せないものです。

いじめが発覚したときも、大人がうろたえていては子供も不安になるものですから、優しくどうしてそうなったのかを時間をかけて明らかにしていく姿勢が大切です。

こうした問題が続かないためにも本人や学校と購入前にはきちんと話し合いを重ねるようにしましょう。

新しいランドセルでぴかぴか楽しい学校生活を!

安くたって機能性抜群の型落ちランドセル。いかがでしたでしょうか?

ぴかぴかのランドセルでの新学期。お子さんの今後の学校生活も益々光り輝くように応援してあげたいものですね!

ちょっとくらい傷が付いたって元気な証拠!この裏技と一緒に広い心でお子様の成長を見守ってあげましょう。

これから傷が付いていくたびにランドセルを抱きながら、どれがどの傷か時々一緒に振り返ったりするのも楽しいコミュニケーションのひとつですよ!

今後もランドセルの再購入に困ったときや身近でランドセルの新規購入にお困りの方がいらしたときには、是非この記事を思い出していただけましたら幸いです。

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