読み聞かせにおすすめ!小学1年生が楽しく聴いてくれる絵本


小学校に入ると「図書ボランティア」「朗読ボランティア」などの名称で読み聞かせの時間を作っている学校が多いようです。

子どもの学校の様子を知る機会にもなるし、いざボランティアになったものの、何を読もうか迷ってしまいますよね!

小学1年生は字がまだスラスラ読めないこともあり、絵本がまだまだ大活躍する時期です。

「その学年にちょうどよいもの」を選びたいですが、簡単すぎるかな?と思ってもウケが良かったり、長くて難しいと思っても真剣に聞いてもらえる話もあります。

実際に小学1年生へ読み聞かせをしてみての経験から、評判が良かった絵本を紹介していきます。

繰り返す面白さ!幼児はもちろん小学生も大好きなロシア地方の絵本

ロシア地方のお話には同じ言葉の繰り返による言葉の積み重ねが多く、動物が出てきて親しみやすいのも子ども向きです。

大きなかぶのように「おじいさん、おばあさん、孫、犬、ねこ、ねずみ…と1人ずつ登場人物が足されていく内容も多いです。

「♪八百屋のお店に並んだ品物みてごらん」で始まる手遊びうたのようで、記憶力が試される側面もあり子どもに人気があります。

ストーリーはとても単純なものばかりなので「これでは幼稚園向きでは?」と思うかもしれません。

でも1年生は幼稚園から上がってきたばかりなので「幼稚園で読んだことある!」という絵本も嬉しいようです。

自分たちも聞いたことがある有名な話が多いので、読み手も楽しいのが魅力的ですね!

みんな知ってる「おおきなかぶ」

おそらくほとんどの大人も知っているであろう「おおきなかぶ」。話や絵がいろいろなパターンで出版されていますが、ここでは福音館書店のものをご紹介します。

ストーリーは「びっくりするほど大きなかぶをみんなで抜く」という非常にシンプルな話です。

みんなで力を合わせることの大切さに焦点を当てたおおきなかぶの絵本もありますが、こちらの絵本では何と言っても掛け声の日本語がリズミカル!

「うんとこしょ」「どっこいしょ」という掛け声が名訳です。最後は「とうとうかぶが抜けました」で終わり、そのあとは何もないのですが…

そこからどうなったんだろう?!抜いてみんなで食べたのかな?!と想像で楽しむことができます。

児童たちと一緒に「うんとこしょ」「どっこいしょ」と動作も入れて読むこともでき、演劇としてもよく使われる愉快な絵本です。

[
「おおきなかぶ」
作:A・トルストイ 絵:佐藤忠良 訳:内田莉莎子 福音館書店

オオカミもクマも入れちゃう!不思議な不思議なお話「てぶくろ」

こちらも動物が一匹ずつ出てきて手袋に入っていく、という非常にわかりやすいストーリーです。大人もどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

この絵本では「きばもちのイノシシ」やら「ぴょんぴょんカエル」やら一言肩書がついています。

おじいさんが落とした手袋に、最初はねずみが住み着いて、どんどん住人が増えていきます。

肩書つきの名前が一回一回繰り返されてどんどん積み重なっていき、子どもは喜びます。

読み手も必死に読むので自然と早口になることもあり、それが面白い点でもあるようです。

ただの手袋のはずなのに、なぜか大きな動物まで入っている!えー?!と思う子がいたりぜんぜん気にならない子もいたり…

文章はてぶくろと動物の大きさに違和感を感じさせずテンポ良く進む名訳です。絵をよく見ると手袋に梯子をつけたりしています。

だんだん家のように作りこんでいく様を眺められるのも、絵本の楽しいところです。おじいさんが手袋を拾いに来た後のことは書いていありません。

動物たちはどうなったのかな?どこへ行ったんだろう!その後に想像を巡らせるのもとても楽しい絵本です。

「てぶくろ」ウクライナ民話 絵:エフゲニーM ラチョフ 訳:内田莉莎子 福音館書店

世界イチ有名?!なクマの親子の話「3びきのくま」

こちらもいろいろなパターンで出版されていますがここではほるぷ出版のものをご紹介します。クマも人間も躍動感あふれる絵です。

ストーリーは3匹のクマが外出している間に見知らぬ女の子が家に勝手に入ってきて、3匹のものを1つずつ使っていく…というこれもシンプルな話です。

女の子がクマたちが食べようとしていたおかゆを食べてしまう絵があるのですが、うわあー本当においしそう!と臨場感が溢れます。

「大きなくま」と「中くらいのくま」と「子ぐま」のことが、何回も繰り返されながら話がトントンと進んでいくところがこの話の面白さです。

子ぐまだけがおかゆを平らげられたり、椅子を壊されたりと悲劇続き…そこもかわいらしくて子どもの笑いを誘います。

同じことを繰り返すというのは1年生にとってもまだまだ楽しいことのようで、盛り上がります。

うまく間を取りながら読んであげるといいですね!単純な話だけに読み方に工夫がいる本です。

誰のセリフかちょっと声色を変えるなどしてわかりやすくしてあげるととても盛り上がります。
3びきのくま

「3びきのくま」 作:ポール・ガルドン 訳:多田裕美 ほるぷ出版

ウケを狙うならパンツにおしり?!面白絵本

まじめに聞かせたいストーリーのものもあれば、大笑いして盛り上がったらいいなあと思いながら読む話もありますね!

1年生が笑って盛り上がった本をご紹介します。パンツとかおしりとかの言葉が小学生の心をくすぐります。

思わずクスっとわらってしまうヨシタケワールド「おしっこちょっぴりもれたろう」

最近とてもたくさんの絵本を出版しているヨシタケシンスケさん。いろいろな本がありますが、男の子と女の子で分かれている本があるのが面白いところです。

絵本と漫画の中間のようなところが独特で、こちらで紹介している「おしっこちょっぴりもれたろう」は男の子向けの話です。

男の子はおしっこのあと、ちょっとパンツがしみてしまうことがるようで主人公は「ちょっとしみちゃう僕」であり、「僕」の語り口で話が進みます。

おしっこがちょっぴりパンツに染みてしまうことを通し、人の気になることはそれぞれ違うことなどもなんとなくわかるストーリーになっており意外と哲学的です。

最後は心温まるオチもついていてなごみます。主人公の語りで話が進むのでなりきって読むと世界に入りやすいです。

小さい絵本ですが絵柄も色もハッキリしていて見せやすく、幼児の外出に持って行くにもいいサイズです。
おしっこちょっぴりもれたろう

「おしっこちょっぴりもれたろう」作:ヨシタケシンスケ PHP出版

女の子版もおすすめ「ふまんがあります」

こちらもヨシタケシンスケさんの本で女の子が主人公です。女の子とお父さんのやりとりの話なので、男性が読んであげるのも味が出ていいですね。

大人が勝手に敷いている様々なルール…どうしてそのルールに乗らないといけないの?!

という親子問答で話が進んでいきます。どうしてお風呂の時間を大人が決めるの?!なんて…確かに!!

大人では気が付かない子どもが「大人ってずっるーい」と思っていることがテーマなのでとても盛り上がります。

ヨシタケシンスケさんの本は学校の読み聞かせで人気が高く、同じ本を誰かが読んでかぶってしまうことがあるかもしれません。

同じ本ばかりにならないように、読み聞かせの前に読まれたことがあるかどうか調べたほうがいいかもしれませんね。

こちらは女の子とお父さんが主人公ですが、男の子とお母さんが主人公の「りゆうがあります」が先に出版されており、こちらもおすすめです。
ふまんがあります

「ふまんがあります」 作:ヨシタケシンスケ PHP出版

そのときの仮面ライダーが絵本に!「ぼく、仮面ライダーになる」

人気作家のぶみさんのヒーローものの絵本です。ヒーロー戦隊や仮面ライダーごとに新しく出版されています。

小学生なのに仮面ライダーなんてどうかな?と思いながら読み聞かせをしましたが、1年生はまだ仮面ライダーを見ている子も多いようです。

ちょっと古い仮面ライダーのものでも、幼稚園のとき見ていた!などと盛り上がりました。ここでは仮面ライダー「エグゼイド編」をご紹介します。

ママのいうことを聞かないかんたろうと妹のアンちゃん。ママは愛想をつかして家出してしまいます。

ママがいたから今までできていたことがたくさん!それに子どもたちが気が付いてきたところで戻ろうとするママにショッカーが襲ってきて…?!というお話です。

感情込めて読み聞かせることができ、セリフの1つ1つがちょっと面白いので最初から笑いを誘います。

ママをショッカーから助けるためにかんたろうが勇気を出すと仮面ライダーに変身!妹のアンちゃんも頑張って戦います。

アンちゃんの技が「おちりボンバー」!おしりと出てきただけで教室が笑いの渦でした。

最後は自分が変われば周りも変わる!という終わり方で教育的な面もあり、裏表紙には後日談もあって工夫されています。

毎年変わる仮面ライダーに合わせてお話が作られているので、自分の子どもがこんな仮面ライダーを見てたなあという思い出にもなりますね!
ぼく、仮面ライダーになる

「ぼく、仮面ライダーになる」エグゼイド編 作 :のぶみ 講談社

パンツで暮らす不思議な町「パンツいっちょうめ」

タイトルだけでクスっと笑いがとれる本です。パンツいっっちょうで家にいてお母さんに注意されただいくん。

そのまま外に出て迷いこんだところが「パンツ1丁目」!住人が全員パンツ一丁で暮らす不思議な町です。

パンツ一丁だと気持ちがいい!みんながパンツ一丁の絵で子どもの笑いを誘い、絵も細かくてスーパーの野菜も良く見ると1つ1つパンツをはいているなど凝っています。

もし家で読むならこまかく書き込まれたパンツの絵を見ながら「どんな柄のパンツがいい?」などと盛り上がることもできます。

衝撃的なのは最終的にパンツは脱がされて「すっぽんぽん」になってしまうところ!えー!本当に!と一番最初は大人もびっくり!

そのページが目立つように絵が工夫されています。パンツ、すっぽんぽん…と子どもがウヒャヒャと喜ぶ言葉が並び、明るい気持ちになる絵本です。
パンツいっちょうめ

「パンツいっちょうめ」 作:苅田澄子 絵:やぎたみこ 金の星社

韻を踏んでて読むのが楽しい!リズミカルな文章の絵本

読み手に取ってスムーズに読めるというのも大切なことですね!言葉遊びやしりとりのような本、韻を踏んでてリズミカルなものもあります。

自分の頭の中だけで読むより、声にだして読むほうが圧倒的に面白い種類の本なのでまさに読み聞かせ向きです。

リズミカルに覚える干支「十二支の新年会」

ストーリーはなく、十二支の説明が順番になされます。紹介文がとてもリズミカル!読んでて大人も肩を揺らしてリズムを取ってしまうような絵本です。

最後は集まって雑煮を食べたりお屠蘇を飲んだり、正月の風景も描かれていて、12月、1月頃の読み聞かせに持ってこいです。

十二支の新年会

「十二支の新年会」 作:みきつみき 絵:柳原良平 こぐま社

絵を見ながら何の神様かが覚えられる!「どんぶらどんぶら七福神」

同じくみきつみきさんの絵本で、七福神版です。大人もちょっと区別がつかない七福神。外見の特徴と合わせてまたリズミカルに説明がされていきます。

例えば恵比寿様なら鯛を釣っている様子、大黒天はうちでのこづちを持っている神様かあ!と絵と文章で覚えることができます。

最後は全員で宝船に乗るシーン。宝船やつるやかめ、米俵やサンゴと縁起物がたくさん出てきます。目と耳からこういうものがめでたいものなんだとわかる本です。

十二支の新年会も、どんぶらどんぶら七福神も文章は短く内容も簡単なので、学校の読み聞かせで使うなら2冊目の本として読んでもいいでしょう。
どんぶらどんぶら七福神

「どんぶらどんぶら七福神」 作:みきつみき 絵:柳原良平 こぐま社

カタカナを覚えはじめたら使いたい「ほんとはスイカ」

主人公のイトウくん、道端でなぜかイカに遭遇します。イカは本当は自分はスイカなのだというのだけど…奇想天外なストーリーがしりとりを通して進んでいきます。

イトウくんは1文字ついたりはがれたりしてスイトウに変身!最後はイカはスイカに戻れるのか?!

しりとりはカタカナで進みます。イカやスイカが出てきて主人公も半袖なので、季節は夏がおすすめですが、最近はカタカナをひらがなの後に習うようです。

1年生になりたての時期には難しいかもしれませんが、ストーリーに「びっくり」がいっぱいなので耳で聞くだけでも楽しめます。

ほんとはスイカ

「ほんとはスイカ」 作:昼田弥子  絵:高畠那生 ブロンズ新社

懐かしい家の中の風景「きょうはなんのひ?」

まみこは小学生、ある朝手紙のしかけを家に残して出かけます。お母さんは家事をしながらまみこの手紙を見つけていくのですが…。

まみこの手紙の部分は手書きの絵でほとんど平仮名なので、字を習った小学1年生でも同じように自分でも書けるところが素敵なところ。

読み終わった後に自分でも手紙のしかけを作りたい!とせがまれること請け合いです。

まみこの書いた手紙は10枚で、各言葉の最初の文字をつなげて最後にメッセージが出来上がります。

メッセージを読めば、なぜまみこがこんな手紙を書いたのかがわかるという素敵な締めくくりです。

作者の瀬田貞二さんは海外の昔話やナルニア国シリーズの訳者としても有名、絵は「この絵は見たことある!」という人がたくさんいる林明子さんです。

読み手は描かれている家の中の風景を懐かしいと思うかもしれません。一軒家にはこういう応接間があった!

そういえば台所は対面式ではなかった!黒電話懐かしい!など全く違うものではないけれど、今とは少しだけ違う懐かしい風景が広がります。

1979年の出版ですが色あせずとても心に残る絵本です。躍動的で迫力があるわけではないけれど、私たちが普段過ごしている日常を素敵にみせてくれる絵本です。

「きょうはなんのひ?」 作:瀬田貞二 絵:林明子 福音館書店

どきどきの4月、5月ころにおすすめ「とんことり」

主人公は幼稚園生ですが、1年生になりたての頃は大いに共感できる絵本です。主人公のかなえは引っ越して新しい街にやってきました。

お父さんは仕事、お母さんは引っ越しの荷ほどきで忙しく、かなえは遊ぶ相手もいなくてつまらない…そんなとき、ポストに何かが入った音がします。

最初はすみれ、つぎはたんぽぽ、お手紙も入ってきて…誰が入れてくれているの?!と謎解き感覚も楽しめます。

お友達を作るときのドキドキ感、一緒に遊べる友達ができたときのうれしさがダイレクトに伝わるいい絵本です。

「とんことり」とはポストにお手紙が入ったときの音のこと。タイトルも素敵です。

作者の筒井頼子さん、絵の林明子さんの絵本には「はじめてのおつかい」「おでかけのまえに」などロングセラー本が数多く、こちらは幼稚園児におすすめです。

とんことり

とんことり 作:筒井頼子  絵:林明子 福音館書店

自分でもできるようになるって、嬉しくてちょっと切ない「ちょっとだけ」

弟ができた主人公のなっちゃん。まだ自分も小さいけど、ママが忙しそうにしているから自分で「ちょっとだけ」チャレンジしてみます。

牛乳をコップにつぐのも一人では大変…髪を結ぶのだって本当はまだ難しい…けどママがいつもやってくれているので「ちょっとだけ」成功していきます。

ちょっとだけ、という日常の仕草が心に響くのは絵と文章が一体になった絵本ならでは。

ママが忙しい、自分は自分でできることをしてみようという子どもの思いやりの気持ちが自然と読み取れます。

今までは手をつないでいたけど、赤ちゃんを抱っこしてて難しいからスカートのすそを「ちょっとだけ」つかむ。

パジャマのボタンも全部は留められないけど、ちょっとだけはできる!と子どもが自分だけで作っていく「ちょっとだけ」成功体験が優しく綴られていきます。

その時代真っただ中にいる子どもより、その時代を卒業してきた大人の方に響くかもしれないですね。

弟はかわいい、でも自分は少しさみしい、そんな相反する気持ちが押し付けることなく表現されている絵本です。

ラストも「ちょっとだけ」をお願いしたなっちゃん。でもママはちょっとだけではなくて…?

タイトルと話の最後がうまくつながっているところもほっこりした気持ちにさせます。

どちらかというと大人好みのかもしれませんが、1年生頃は小さな兄弟ができる子も多いので共感が得られる本です。

ちょっとだけ

「ちょっとだけ」 作:瀧村有子 絵:鈴木永子 福音館書店

読むと給食が待ち遠しくなるかも…「ごはんのじかん」

主人公の「わたし」が夢中で絵を描いているところで「ごはんのじかん」になりました。

せっかくママが用意してくれたけど、わたしはまだお腹が空いてないの!この絵ももうちょっとで完成だから!

…と放っておいたら描いた絵の中から動物たちが出てきて「そのごはん、食べないならもらってもいい?!」と言ってきました。

それで動物たちがお昼ごはんを食べちゃって、一食食べなかった私だけど…?昼ご飯を抜いたあとの夕ご飯に飛んでいく様子の絵は臨場感溢れています。

テーブルやクロスや椅子の色、出てくるご飯の中身も日本とちょっと違っていて、海外の日常に少し触れることができます。

3匹の動物とわたしの掛け合いがおもしろく、給食の前の読み聞かせなら「今日の給食はなんだろうね」「残さず食べられるかな」など話を繋げて盛り上がります。

ごはんのじかん

ごはんのじかん 作・絵:レベッカコップ 訳:おーなり由子 ポプラ社

海外のクレヨンは縦箱!でも人気の色は世界共通?!「クレヨンからのお願い」

クレヨンからのお手紙をある日受け取った主人公のケビン。赤からは「使われすぎて休みがほしい!」ホワイトからは「僕の存在わかってる?!」

ピンクは「どうしてあまり使ってくれないの!」と要望が…オレンジとイエローは太陽の色はどっちかで争っていて…?!

12色のクレヨンが毎日こんな風に話をしているのかも!と思うとくすっとしてしまう、想像力を掻き立てる絵本です。

日本の学校で通常使われるクレヨンは「横置き」型なので海外では縦なのかな!と違いを感じたりするのも面白いです。

ほとんどクレヨンからのお手紙で構成されているのでその色の感情をこめて読むと盛り上がります。

写真と絵を貼り合わせたような絵も、本当にクレヨンがお手紙をくれたようで現実味を引き立てています。

さて、ケビンはそのようにクレヨンの要望をかなえてあげるのでしょうか?うちの娘はこの本を読み聞かせの後、まねして絵を描いて夏休みの課題として提出しました。

手紙が12色分あるので読むのに時間がかかります。時間のあるときの読み聞かせにおすすめです。

画像は英語表記のものですが、日本語版も同じ表紙です。原作の主人公の名前はダンカン。原作と訳の違いを比べてみるのも楽しいですよ!
クレヨンからのおねがい

「クレヨンからのおねがい」 作:ドリュー・デイウォルト 絵:オリヴァー・ジェファーズ 木坂涼 訳 ほるぷ出版

名作が多い福音館書店の月刊絵本「こどものとも」

何を読もうか迷ったら、福音館書店が月刊で出しているこのシリーズもおすすめです。

図書館に何冊か所蔵してあるところも多く、たまに本屋さんでも置いています。自分で購入するにしても420円と買いやすく、薄くて蔵書しやすいのも魅力です。

幼稚園で毎月頼んで配られることも多いこのシリーズはさまざまなお話がバランスよく刊行されており、名作揃いです。

赤ちゃん頃、年中頃、5・6歳向きまで分かれていますが、 1年生なら年中向き、5,6歳向きでもまだ面白く読める年ごろです。

飽きずに聞かせられる長さなので最初の読み聞かせに困ったら探してみるといいかもしれません。

別のクラスの読み聞かせで盛り上がっていたのがこのシリーズの「はかせのふしぎなプール」作:中村至男 福音館書店です。

博士がなんでも大きくするプールを発明しました!沈めたものは大きくなって一部分だけが水面に出ています。

何が沈んでいるのでしょうか!とクイズ感覚で読みきかせができます。見えるのは一部分だけなので本当になんだかわからないものも!

そして最後に沈んでいたのは…?!小学校低学年くらいまではクイズが大好きです。とても盛り上がること請け合いです。

読み聞かせに使える!大型絵本や紙芝居

大勢の前で読み聞かせるなら絵も文字も大きいほうが見やすい!と思ったら図書館にある大型絵本や紙芝居を使うのもおすすめです。

自分の家用にはまず借りてこない(重い)ものなのでちょっと面白いですよね!紙芝居は裏側に文字が書いてあるので、読み手には本当にありがたい造りです。

絵本を広げて横から文字を読んでいくのは腕が疲れたり、初めて読む本だと正確に読めないことも多いので、読み聞かせを始めたばかりの方に特におすすめです。

読み聞かせに使える!大型絵本や紙芝居

大勢の前で読み聞かせるなら絵も文字も大きいほうが見やすい!と思ったら図書館にある大型絵本や紙芝居を使うのもおすすめです。

自分の家用にはまず借りてこない(重い)ものなのでちょっと面白いですよね!紙芝居は裏側に文字が書いてあるので、読み手には本当にありがたい造りです。

絵本を広げて横から文字を読んでいくのは腕が疲れたり、初めて読む本だと正確に読めないことも多いので、読み聞かせを始めたばかりの方に特におすすめです。

学校読み聞かせで使う本では長さと季節感に気を付けよう

学校の読み聞かせでは時間制限があります。時間に収まるような長さのものを選ぶこと、短いなら何冊か用意しておくか、間の取り方を工夫して調整しましょう。

絵本なので季節がダイレクトに伝わります。主人公が半そでを着ているなら夏が、クリスマスの話なら11月から12月がいいでしょう。

その季節のちょっと前に読むと本の魅力が余すところなく伝わります。ひなまつりやハロウィーンなど行事の話ならスーパーや100円ショップを参考にしてみてください。

その飾りつけを始めたら、その行事のシーズンのスタート。読み始めにもいい時期です。

自分も学ぶところが多い読み聞かせボランティア

どんな話を読んでも、どんな人がどんな読み方でも、1年生は真剣に聞いてくれます。ただしやっぱり準備不足だとなかなかいい読み聞かせはできません。

よく読んでいる自信のある本でない場合は練習してうまく聞かせてあげたいものです。

朗読、音読には脳を活性化し記憶や感情をつかさどる部分を鍛えると言われています。

実際に自分で工夫しながら読無練習をすると「効果的な伝え方」を考えるようになるのでコミュニケーション能力を高めるのにも一役買っています。

聞く子どもの方も、想像力を沸かせて、一緒に話を共有して、と生活を楽しくするのに必要な力を読み聞かせから得られます。

一般的にウケる本などの傾向はありますが、基本はご自分の好きな本を素敵に読み聞かせてあげてください。

いろいろな人がいろいろな本をその人の読み方で読んでくれるバラエティーの豊かさに小学校の読み聞かせの良さがあります。

家でも「読んで読んで!」とせがまれるのは子育ての黄金期。1年生になっても続いているなら嬉しいことです。

たくさんのいろいろな本を読み聞かせが必要なくなるときまで読んであげてくださいね!
この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る