一年生に起こりやすい友達トラブル!上手に付き合う5つの方法
お子さんは、学校から暗い顔をして帰ってきてはいませんか?
もしかすると、友達とのトラブルで悩んでいるのかもしれません。
一年生になると、考え方の違いで友達と衝突したり、嫌なことを言われたりしてトラブルになることが多いです。
こうした友達とのトラブルは、大人の目が届かない所で起こりやすく、じっくりと話を聞いてあげることが大切です。
中には、お互い様な事例があり、子供一人の意見だけを鵜呑みにしては穏便に解決出来ないこともあります。
ここでは、一年生のころに起こりやすいトラブルと解決法を取り上げ、親の介入の仕方について触れています。
また、子供が上手に友だちづきあいできるよう、5つの方法をご紹介しています。
Contents
どう解決したら良い!?一年生に起こりやすい友達トラブル
小学校にあがると、子供同士で過ごす時間が増えます。
授業時間以外は、先生は教室を離れていることが多く、休み時間に友達とけんかになる子は結構います。
小さなけんかなら、友達同士でどうしたら良いか考えたり、高学年の子が間に入ったりして、解決することができます。
しかし、中にはすぐに解決しないトラブルや、危険を伴うトラブルもあります。
大人の目が届かない所では、子供同士でさまざまなトラブルが発生します。
親が実際に見ていない場面では、子供からの情報が頼りですが、どのくらい介入したらよいのかが難しいところです。
友達との間で起こったトラブルにはどう対処したら良いのでしょうか。
一年生のころに起こりやすいトラブルを見ながら、解決方法を考えていきましょう。
- 起こりやすいトラブル1 【約束・ルールを守らない】
- 起こりやすいトラブル2 【物をめぐるトラブル】
- 起こりやすいトラブル3 【行動・言葉によるトラブル】
- 起こりやすいトラブル4 【危険を伴うトラブル】
トラブルの具体的な内容と解決方法をみていきましょう。
起こりやすいトラブル1 【約束・ルールを守らない】
一年生くらいの子は、気分で動くことが多く、その場の口約束を忘れてしまうことがよくあります。
例えば、「明日は外で鬼ごっこしよう」と友達同士で約束したとしましょう。
一方はしっかりと覚えていて、約束を果たそうと外で待っていたとしても、もう一方の子はすっかり約束を忘れて教室で遊んでいたら、トラブルに発展します。
約束を忘れていた子が「そういえばそうだった!ごめんなさい」と謝罪できれば良いのですが、「そんな約束しらない」という態度だと、二人の間に溝ができてしまいます。
こうした約束破りが続くと、「もうあの子とは遊ばない」と、不仲になってしまうこともあります。
一定の距離感を持つこともある程度年齢が上がったら必要ですが、低学年のうちはみんなで楽しく遊ぶことを経験させてあげたいですね。
約束を守らない子には、1対1での約束ではなく、複数名で約束すると良いでしょう。
「また、あの子が約束を守らなかった」と先生に相談しに行ったとしても、約束したことを知っている子が多ければ、みんなで解決策を探ることができます。
ルールを守らない子や、順番を守らない子も同様で、みんなでルールや順番を守れるように声かけしたり、解決策を探っていったりすることが大切です。
起こりやすいトラブル2 【物をめぐるトラブル】
変わった物や人が持っている物を見て欲しがったり、自分の物を自慢したりする子は、この時期の子によく見られます。
欲しがる程度や自慢の程度が控えめなら良いのですが、中には相手への口調がキツくなったり、嫌みを言ったりしてトラブルに発展することもあります。
例えば、香り付き消しゴムを欲しがる子がいたとしましょう。
「わあ、その消しゴム、良い香りがしていいなあ~」と、初めのうちは欲しがる程度が低かったものの、だんだんとエスカレートしていきました。
「なんでくれないの?ちょうだい」と言ったり、「もう一つ買ってもらってよ」と言ったりするようになりました。
こう言われた子は苦痛を感じているものの、まだうまく返すことができず、親に相談しました。
このとき、親の立場であなたならどうしますか?
2「自分の物だからあげられないことを友達に言うように伝える」
3「担任の先生に相談する」
4「消しゴムを欲しがる子の親に相談する」
さまざまな選択肢がありますね。この段階でできることは色々とあります。
ただ、トラブルの解決法は一つではないことを知っておくと、柔軟に対応できます。
1~4の選択肢には、これといった正解はありません。
相談してきた子供によって、ベストな解決法は違います。
友達にハッキリと意見を伝えるのが苦手な子には、2の選択は難しいですね。
解決のためにはいくつかの対処法を考え、子供にとってベストな解決方法を探ると良いでしょう。
起こりやすいトラブル3 【行動・言葉によるトラブル】
「叩かれた」、「蹴られた」などの嫌な行動や、悪口などの嫌な言葉によるトラブルも多いです。
「嫌なことをされた」とか、「嫌なことを言われた」といった類のトラブルです。
やった(言った)本人は遊びのつもりの場合もありますし、ふざけていただけの場合もあります。
一年生だと、自分がしたことで相手がどう思うかまでは想像がしにくいので、嫌なことをされた子が、相手に対してはっきりと「嫌だからしないで欲しい」と伝えることが大切です。
それが難しくて、親に相談してきた場合は、担任の先生に相談してみると良いでしょう。
学級や学年、学校の取組みとして「暴力をふるわない」、「悪口を言わない」ことが徹底されれば、行動・言葉による学校でのトラブルは減らせるはずです。
起こりやすいトラブル4 【危険を伴うトラブル】
最も真剣に対処しておきたいのが、「危険を伴うトラブル」です。
遊び半分でやっていたことがとんでもなく危険なことがあります。
我が子が一年生になりたてのころ、心配で下校時の様子を見に行くと、クラスの男の子が数名押し合いながら下校していました。
歩道から相手を突き飛ばして道路に落とすことを繰り返していて、白線を越えて落ちる子もいて、とても危険でした。
幸い車の通りが少なく、何事もありませんでしたが、下校途中の男の子たちに注意し、学校にもすぐに連絡を入れました。
対応が早く、朝の全校朝会で校長先生から全校生徒に下校の仕方について伝えていただき、一週間ほど下校時の見回りをしてくれることになりました。
どのトラブルも、一方もしくはお互いが嫌な思いをして起こります。
子供にとって、友達と上手に関わるために「相手がどう思うか」を、身をもって知る機会でもあります。
そうして、「して良いことと悪いこと」の判断が少しずつできるようになっていきます。
トラブルが起こった場合は、どうすべきかを冷静に考え、親の考え方を子どもにも伝えておきましょう。
どうやって動いたらいいの?トラブル発生時の親の介入の仕方
子供から友達とのトラブルについて打ち明けられたら、悶々と考えるだけではなく、親も誰かに相談してみましょう。
学校でトラブルが起こったときの相談相手は担任の先生や、相手の友達の親です。
担任の先生は、トラブルがあっても双方の子供の意見を聞いてどうすべきか促してくれるので解決の糸口をみつけやすくなります。
相手の友達の親に直接相談する場合は、普段から仲よくしているママ同士なら相談しやすいですが、顔すら知らないという人もいますね。
そんなときは、担任の先生に相談するときに「相手の親にも相談した方がよいのか」を聞いてみると良いでしょう。
ほとんどの場合は、先生から相手の友達の親に「こんなトラブルがありました」ということを伝えてくれます。
その後、どうしていったら良いのかを話し合い、解決策を見つけていきましょう。
子供に伝えておきたい!友達と上手に付き合う5つの方法
一年生ころの子は、上手に友だちづきあいするのが難しい子もたくさんいます。
自分の経験を通して、少しずつうまく付き合う方法を学んでいきます。
もし、友達とのトラブルが多い場合は、上手な付き合い方について、親子で確認してみると良いでしょう。
友だちづきあいが上手にできると、大人になってからも人付き合いが上手に出来るようになります。
一年生では、以下の項目について子供と一緒に話し合ってみると良いでしょう。
子供がどんな風に友達と付き合っているのかが見えてきます。
【上手に友だちづきあいする方法5つ】
- 人の悪口や嘘を言わない
- 友達の話をよく聞く
- 友達の嫌がることを話さない
- けんかになった後の解決策を考える
- 「ありがとう」と言う
それぞれの項目について、詳しくみていきましょう。
【人の悪口や嘘を言わない】
子供はふざけて悪口を言うことや、軽い気持ちで嘘をつくことがあります。
しかし、悪口を言われた子は心に傷が付き、とても悲しい気持ちになります。嘘をつかれた子も、嘘だと知ったときとても悲しい気持ちになります。
「自分が言われたらどう思うか」を考え、悪口や嘘は言わないように伝えましょう。
【友達の話をよく聞く】
子供はとても話したがりです。自分が話したいあまり、みんなが一斉に話し出すこともあります。
一年生では、人の話に耳を傾けることを学びます。
授業中なら、先生が話しているときには、生徒は話さないように指導されます。先生の話が終わってから、挙手し意見を述べます。
これが会話のやりとりの練習になります。
友達との会話の中でも、しっかりと相手の話を聞けるように、会話のキャッチボールを日頃からしておくと良いでしょう。
【友達の嫌がることを話さない】
悪口や嘘のように、友達が嫌がることも、言ってはいけないことです。
しかし、友達が気にしている身体的特徴や見た目などは、見たままを正直に口に出す低学年の子には、言って良いことと悪いことの区別がよくわかっていないのも事実です。
例えば、プールの時期では、女の子が毛深いことを気にするようになります。
はっきりと「毛深い」と言ってしまったら、言われた子は嫌な気持ちになってしまいます。
このときも、悪口や嘘がいけないことと教えたように、「自分が気にしていることを言われたらどう思うか」を考え、嫌がることは言わないように伝えましょう。
【けんかになった後の解決策を考える】
友達づきあいの中では、お互いに衝突してしまうことがあります。
けんかをしてしまっても、「また一緒にあそびたい」と思うならどうしたら良いでしょう。
けんかの原因にもよりますが、「悪かったな」と思うことがあれば、相手に謝ることが大切です。
解決策はひとつではありません。
子供自身で解決できるものもあれば、大人が介入して解決に導いた方がよいものもあります。
友達とけんかになった後の解決方法について、一度子供と話し合ってみると良いでしょう。
【「ありがとう」と言う】
誰かに何かをしてもらったとき、感謝の気持ちを伝えることは、友だちづきあいを良好にするコツです。
何かしてもらっても当たり前…という態度では、親切をした相手は悲しい気持ちになってしまいます。
子供のうちに身につけておきたい「思いやり」が、感謝の気持ちを伝えることで育っていきます。
家族のやりとりの中で、「ありがとう」がスッと言えたら、友達とのやりとりの中でも使いやすくなります。
普段の生活のなかで、子供が何かしてもらったときにきちんと「ありがとう」が言えているかどうか、こっそりチェックしてみると良いでしょう。
上手に友だちづきあいをするためには、まだまだ色々なことに気をつけなくてはいけません。
それは、すぐに獲得できるものではなく、子供が友達と一緒に遊んでいる中で得ていくものです。
初めのうちはトラブルが多いかも知れませんが、次第に上手に付き合えるようになっていきます。
親は、子供だけで解決できないトラブルの時に助け船を出したり、たくさんの友達と遊べる環境を用意してあげたりすることが大切です。
けんかした経験も解決力を育てる!子供同士で遊ぶ時間を作ろう
友達同士で遊ばせる機会はありますか?
友達と上手に付き合っていく力をつけるためには、子供同士で遊ぶ環境が必要です。
家に友達を招いて遊んだり、公園でワイワイ遊んだりすることで、自分で考えて行動し、思いやりや善悪の区別を学んでいきます。
とはいえ、小学校一年生では、子供だけだと高いところから飛び降りたり、大きな石を投げたりするなど、危険な遊びをしてしまうことがあります。
離れていても、子供の行動が分かる所で楽しく遊ばせると良いでしょう。
危険なことをしていたら、すぐに注意してあげて下さいね。
こうして、友達と遊ぶ経験を繰り返して、トラブルを起こさず上手に遊べるようになっていきます。
友達ともっと仲良くなるために必要なことを一緒に話し合おう
一年生になってから起こる友達とのトラブルは、これから子供が大きくなったときに、色々な人と上手にコミュニケーションを取るために必要な経験と言えます。
子供がまだ小さいときは、飲み物をこぼしても、どうしたらよいかわかりませんでしたが、やがて布巾で拭くことを覚え、新しく飲み物をつぐことができ、自分で問題を解決できるようになります。
今回は、一年生のころに起こりやすいトラブルと解決方法についてご紹介しました。
もう一度おさらいしてみましょう。
約束を守らないこと1対1で約束せず、複数名で約束する
●物をめぐるトラブルには…
自分で嫌だと思うことを相手に伝える。担任の先生や、相手の子の親に相談するなど
●行動・言葉によるトラブルには…
自分で嫌だと思うことを相手に伝える。担任の先生や、相手の子の親に相談するなど
●危険を伴うトラブルには…
大人が介入し、早急に対応する
どのトラブルも、一人で悶々と悩んでいては解決できません。
早い内に誰かに相談することが大切です。
特に、子供は日にちが経つほど、忘れてしまいやすいので、トラブルについて相談されたら、早めに動くようにしましょう。
そして、一年生が上手に友だちづきあいをするために、5つの方法を挙げました。
- 人の悪口や嘘を言わない
- 友達の話をよく聞く
- 友達の嫌がることを話さない
- けんかになった後の解決策を考える
- 「ありがとう」と言う
これらのことは、大人でも人間関係を良好にするために同じことがいえます。
友達づきあいを長く良好に保つために、一年生のうちから友達との付き合い方について、話し合っておくと良いでしょう。
少しずつ実践して、楽しく友達と付き合っていけると良いですね。