1年生になる前に、ひらがなは書けるようになっていないとダメ?
1年生になる前にひらがな書ける方がいいのでしょうか。
学校に入る前である、就学前に、ひらがなの読み書きを習得していれば、親として、安心するところがあります。お子様がひらがなに興味が出て、一生懸命覚えた、というパターンでしたら、とても素晴らしいことですね。
しかし、お子様が、無理に覚えないといけない、覚えたくないのに、なんて嫌な感情を抱いていた場合は、また別の問題です。
ひらがなの習得は、1年生になる準備?
今は、幼稚園で、ひらがなを指導してくれるところが多いですね。保育園でもやっているところがあります。
男の子も女の子も、4~6歳になってくると、絵として認識していたひらがなを使って、お手紙を書いてみようとか、絵本の言葉や、ゲームに出てくる文字を読んでみようとか、好奇心旺盛にひらがなに接するようになります。
ですので、お子様たちも、ひらがなを教えてもらえれば、嬉しくて覚えていくものです。
しかし、文字に興味がなかったり、やりたくなかったりでは、ひらがなは覚えられません。
「うちの子だけ、どうしてひらがなを覚えないのだろう、もうすぐ1年生なのに」といった感情を、親側はついつい抱いてしまいがちです。
ひらがなができないまま1年生になったらどうなる?
1年生のスタートの時点で、クラスの中に、ひらがなを習得している子と、まったく知らない子、といった格差が生じてしまいます。
しかし、それだけではありません。生まれた月による、月齢の差も大きく、4月,5月の春生まれの子たちは、お兄さん、お姉さんのようですし、冬生まれの子たちは、弟、妹のような幼さがあります。
お勉強の面にしても、体育や給食の面にしても、1年生のクラスは幅広いものなのです。
ですから、ひらがなを含めて、そのような格差を気にする必要はないのです。スタートはみんな一緒、同じことを同じペースで学んでいくのですから。
学校での ひらがなの練習はとても丁寧
ひらがなの授業が始まると、鉛筆の持ち方から始まり、ドリルやプリントの書きとりなどを用いた、とても丁寧な指導が始まります。お勉強をする、という意識を持って、新たな気持ちでひらがなの練習をしていきます。
ここで初めてひらがなに触れても、なんの問題もありません。
ひらがなを知らないと子供は苦労するのか
1年生のお子様が、ひらがなが書けない、読めないことで、小学1年生の生活がスムーズにいかないのでは、苦労をするのではないか、など、心配になる気持ちが生まれるのも当然です。
しかし、親が思っている以上に、子供はタフなものです。一つずつ、一文字ずつ、学校の先生に丁寧に教えてもらい、頑張って書いたら、花丸をもらえます。
そしたら、練習が楽しくなりますね。お友達に刺激されて、自分も書けるようになりたい、と意欲がわくものです。ひらがなのテストの点があまり良くなければ、頑張ろうと、お子様が自分自身で思えるのも、成長の一つです。
また、ひらがなをすでに習得している子は、私、もうこんな字も書けるんだよ!と嬉しそうにお友達や先生に報告してくれます。すごいね、と言ってもらえて嬉しいし、好きな絵本を読んだり、お手紙を書いたりできますね。
そんな両者ですが、授業のスピートは、皆、同じです。ひらがなを習得済みでも、勉強の先取り、といったことは起こらず、同じペースで2年生になるのです。
外国人の1年生でも学校でひらがなを書けるようになる
日本語をあまりしゃべれない、字は全くわからない、といった外国人のお子様も、日本の小学校に入れば、ひらがなから、皆と一緒にお勉強していきます。初めはとても大変でも、努力次第で、ひらがなを習得していくことができます。
最終的にはみな平等になる
就学前は、ひらがなの読み書きについては、未習得、という前提で、学校はひらがなを教えていきますから、1年生になる準備の一環として、ひらがなをやらなくちゃ、と焦ることはないのです。
1年生が終わるころには、みんなちゃんと、ひらがなを書けるようになります。先生の指導に併せて、予定帳を毎日、一生懸命、書いていくのですから。
それでも、まだひらがなが危うかったり、字がまだ上手に書けなかったりするお子様も見られますが、2年生になってもそれが続くわけではありません。近い未来、ゆくゆくは書けるようになるのです。
就学前、ひらがなを覚えたい瞬間を大切に
一年生になるまでに、絵本やゲーム、またはお手紙の交換といった遊びの中で、文字に触れていくでしょう。
そうした中で、お子様が文字を覚えたい意識が芽生えることがあるでしょう。
この字、なんていうの?この字を書いてみたい、といったお子様の瞬間を見逃さず、見守り、お子様の意欲に任せてあげることが、お子様にとって、ストレスなく、楽しいひらがなの時間になるでしょう。