【男女別】学年で特長が違う!?小学生に人気の習い事ランキング


男の子が産まれたら親子でサッカーを楽しみたい、女の子が産まれたらピアノの連弾に挑戦したいなど、親として子供に通わせたい習い事は様々でしょう。

ですが、そもそも小学生はどれくらいの割合で習い事をしているのか、どんな習い事を好むのか、どれくらいの費用が掛かるのか・・などなど疑問が多くて悩んでいる親御さんも多いようです。

そこで今回は、小学生に人気の習い事をランキング形式でご紹介しつつ、それぞれの特長や費用などについてまとめてみました。

小学生の習い事は学年で特長が変化する!

小学館の読者を対象にした調査によると、最近では1人につき1.1個の習い事を小学校に入学する前から続けている子が平均的だと報告されています。

とは言え、全く習い事をしていない子も居れば幾つも掛け持ちしている子が居るのも事実。しかも、小学生の習い事には学年によって下記のように変化するのが特長なんです。

学年 スポーツ 芸術系 学習系
1年生 64.8% 31.7% 37.0%
2年生 68.3% 32.1% 44.3%
3年生 72.4% 33.0% 50.8%
4年生 72.1% 37.3% 54.6%
5年生 70.2% 35.1% 57.9%
6年生 63.3% 33.9% 60.4%

上記の情報をまとめると、下記のような特長が見えてきます。

【 ポイント 】

  • スポーツ・芸術系の習い事:1年生~3、4年生まで増え続け、その後は減少する
  • 学習系の習い事:1年生~6年生まで右肩上りに増え続ける

男女共通!勉強以外で人気の習い事ランキング!

ここでは、勉強以外の習い事をしている小学生を対象にしたアンケート結果を元に、ランキング形式でご紹介します。今どきの小学生は、一体どんな習い事に通っているのでしょうか?

第1位:スイミング教室

ここ数年、小学生の習い事として不動の人気を誇っているのがスイミングです。2018年に公開された小学館の読者アンケートによると、小学生で習い事をしている子供の内、男女合わせて37.9%がスイミングスクールに通っていると報告されています。

つまり3人に1人以上がスイミングを習っている事になりますが、1ヶ月に掛かる費用は平均で6,400円ほどと高額なのが難点!サッカーや野球など他のスポーツ系と比較すると、決してリーズナブルな習い事とは言えません。

それでも人気なのは、「心肺機能を向上させたい!」「身体に負荷を掛けずに体力をアップさせたい!」という親心が影響しているのかもしれませんね。

また、ベビースイミングなど小学校に上がる前から習い初めて、そのまま続けているというケースも多いようです。イジメの問題が増えているからこそ、小さな頃から仲良くしている幼馴染は貴重な存在。学校以外の友人関係が心の支えになる子も多いようです。

第2位:ピアノ

ピアノというと女の子の習い事というイメージがありますよね。ですが、意外にも男の子のランキングでも6位に入っているほど人気が高く、全体の25.2%を占めている注目株なんです。

特に最近では乳幼児から始める音楽教室が注目されていますので、自然とピアノを習うようになったというケースも珍しくありません。

大型で重量感のあるクラシックピアノが主流だった頃は経済的な負担が難点でしたが、最近では小型の電子ピアノがお手軽価格で手に入るようになりました。しかもヘッドフォンを装着すれば音が漏れないので、賃貸のアパートで使っても近所迷惑になりません。

但し、1ヶ月の月謝は大手・個人に関わらず5,000円~10,000万円と幅が広く割高感が気になるところ。加えて、発表会の衣装代も考えると他の習い事より割高と言えるでしょう。

第3位:習字

習字は、習い事をしている小学生の11.2%に選ばれています。習字が習い事の3位と聞くと意外だと感じる親御さんも多いでしょうが、下記のようなメリットが多くの小学生に選ばれている理由になっているようです。

【 習字のメリット 】

  • 鉛筆やボールペンでも、バランスの取れたキレイな字が書けるようになる
  • 書き順や部首など、文字の基本が学べる
  • 集中力を養う訓練になる
  • 正しい姿勢や礼儀作法が身につく
  • 学校で出される宿題のように、自宅での練習がほとんど無い
  • 一生役立つスキルが身に付く

パソコンでの書類作成やメールでのやりとりが主流になったとはいえ、手書きが全く必要なくなった訳ではありません。就職活動に欠かせない履歴書を書く時はもちろん、職場での経験から我が子にはキレイな字を書けるようになって欲しいと思う親御さんが多いのでしょう。

ちなみに、1ヶ月に掛かる月謝代の相場が2,000円~3,000円程度と家計に優しいのも習字の特長です。

第4位:体操・新体操

体操教室と言えば幼稚園児向きというイメージがありますが、小学生でも10.6%が通っているのをご存知でしょうか?跳馬や床運動といった器械体操はもちろんですが、意外と男の子に注目されているのが新体操。男の子の新体操競技をテーマにした映画やドラマ、目前に控えた東京オリンピックに向けた活動を紹介するドキュメンタリー番組も影響しているのかもしれませんね。

但し、幼児の割合が15.0%ですから、20人に1人は小学校へ入学した後に辞めたか別の習い事に切り替える傾向にあるようです。特に、高学年になるほどスポーツで身体を鍛えるよりも学習塾に通わせたいという親の希望が影響しているのでしょう。

第5位:そろばん

第5位に選ばれたのは、昔ながらの習い事という印象が否めない「そろばん」です。現在では小学校4年生から電卓の使用が認められていますし、職場でそろばんを使う人が少ないのも事実です。

一見、今どきの小学生には不必要と思われがちですが、そろばんを習う事で下記のようなメリットが得られると言われています。

【 そろばんのメリット 】

  • 脳への刺激になって知育に繋がる
  • 計算するスピードが速くなる
  • 暗算が出来るようになる
  • 資格取得に繋がる
  • 集中力が身に付く

これだけのメリットがあるのですから、4.8%の小学生がそろばん教室に通っているのも納得ですね。特に、お子さんが中学受験を予定しているなら内申書に珠算検定〇〇級と記載できる分、有利になるかもしれませんよ。

勉強系の習い事で人気なのは?

学習塾など、学校以外で勉強する小学生は学年によって割合に大きな差が見られます。

【 学習塾の傾向 】

  • 低学年:全体の30~40%程度
  • 4年生:スポーツや芸術活動から学習へシフトする子が多い
  • 6年生:全体の60%以上まで増加する

第1位:英語・英会話

小学校で必修科目になって以降、確実に増えているのが英語や英会話の習い事です。何等かの習い事をしている男の子と女の子を合わせて16.3%ですから、6人中1人に選ばれている事になります。小学校での英語学習は2020年から大きく変化すると注目されていますが、中には2018年から先行実施した小学校もあるそうです。

【 小学校の英語教育 】

  • 2011年:外国語活動として5・6年生を対象にした必修科目
  • 2020年:3・4年生=英語に親しむ外国語活動/5・6年生=外国語として教科扱い

もちろん、今後は算数や国語と同じように英語も成績に影響する訳ですから「授業に遅れないように事前に慣れさせておきたい!」と準備する親御さんが多いのも当然でしょう。

但し、教室によって月謝は様々。日本人よりもネイティブの講師に習う方が、グループより個人レッスンの方が割高になっています。

ちなみに、小学生は文法より英語に慣れる事がメインですから、英語教室を選ぶ時には下記のポイントがヒントになりますよ。

【 英語教室の選び方 】

  • 低学年:クイズ形式など遊びを通したリスニングやカンバセ―ションがメインの教室
  • 高学年:上記に加えて、読み書きもフォローしてくれる教室

第2位:学習塾(国語・算数)

国語や算数の学習字塾は、11.1%の小学生に選ばれています。スポーツや芸術活動は高学年になるほど減少していきますが、逆に増加するのが学習塾の特長です。

分岐点となるのは小学4年生!事実、親の意識調査からも子供が4年生頃になるとスポーツや音楽より勉強に力を入れて欲しいという回答が増えているんです。

言い換えれば、子供が自ら選んで学習塾に通っているというよりは親の思いが反映しているのが実情。それだけ、子供の将来を見据えた親の希望が小学生の習い事に影響しているのでしょう。

男の子が通っている習い事ランキング!

男の子に人気の習い事は、10位以内にスポーツ系が4種類もランクインしているのが特長です。

順位 習い事 割合
第1位 スイミングスクール 41.9%
第2位 その他 19.1%
第3位 英語・英会話 15.3%
第4位 学習塾(国語・算数) 13.9%
第5位 体操・新体操 13.4%
第6位 ピアノ・電子オルガン 13.2%
第7位 サッカー 12.0%
第8位 習字 6.8%
第9位 そろばん 4.9%
第10位 空手 4.7%

上記以外では、バスケットボール・ギター・ドラムといった男の子らしい習い事も根強い人気。お父さんやお兄ちゃんに影響されて始めたという子も珍しくありません。

ちなみに、最近の傾向としてロボット教室やプログラミング教室に通う子も徐々に増えているそうです。

男の子には野球よりサッカーが人気!

本格的なサッカーだけでなく、体育館で行うフットサルも男の子に人気の習い事として全国的に広まっています。男の子はもちろんですが、なでしこJAPANの活躍が注目されて以降は女の子にも人気なんだとか。ちなみに、アメリカではお金持ちの習い事というイメージが定着し、ある種のステータスになっているスポーツなんですよ。

一方、日本では小学校のクラブ活動や保護者のボランティアがコーチを務める地域チームが主流。シューズやユニホームなど初期費用は掛かるものの、1ヶ月に掛かる費用は4,000円くらいが相場になっています。

但し、Jリーグの下部組織であれば1ヶ月の月謝だけで1万円近く掛かるのはもちろん、入会金や遠征費、合宿や練習場への交通費などを含めると年間で数十万円の出費も珍しくありません。

ちなみに、一昔前ならほとんどの男の子が地域のチームに所属していた野球ですが、最近ではサッカーの人気に遅れをとっているようです。

武道系なら空手が注目株!

武道と言えば剣道や柔道が日本のお家芸として有名ですが、小学生の人気を集めているのは空手。そもそも、大人の空手人口が増えているのも一因になっているのかもしれませんね。

空手と言えば、雪が舞い散る元旦の寒中水泳や乾布摩擦などを連想する人も多いでしょう。その為「小学生には厳し過ぎるのでは?」と思われがちですが、正座や挨拶などの礼儀作法を通して心身両面が同時に鍛えられるというメリットから、積極的に勧める親御さんも少なくありません。

ちなみに、1ヶ月の月謝は3,000円~5,000円くらいが相場となっていますが、市営体育館や公民館などの施設を利用した教室より個人が構えている道場に通う方が割高になっているようです。

女の子が通っている習い事ランキング!

女の子に人気の習い事は、ピアノ・電子オルガンとスイミング教室に集中しているのが特長です。

順位 習い事 割合
第1位 ピアノ・電子オルガン 37.2%
第2位 スイミングスクール 33.9%
第3位 英語・英会話 17.2%
第4位 習字 15.5%
第5位 その他 14.8%
第6位 ダンス 8.2%
第6位 学習塾(国語・算数) 8.2%
第8位 体操・新体操 7.8%
第9位 そろばん 4.7%
第10位 バレエ 3.1%

女の子にはダンスやバレエが人気!

女の子ならではの習い事として不動の人気を誇っているのがダンスやバレエ。最近ではチアリーディングを習う子も少しずつ増えているそうです。

但し、ベネッセ教育総合研究所の調査によるとバレエの月謝は1ヶ月11,600円とかなり高額!加えて、練習着やトウシューズをはじめ舞台衣装のチュチュなどの費用も含めると経済的な負担が大きい習い事と言えるでしょう。

一方、ダンスはHIP HOPから社交ダンスまで種類が幅広く、練習の日数によって費用にバラつきが見られます。

10位以内には入っていませんが、絵画教室・和太鼓を習っているという女の子もいました。

親の希望:これから習わせたい習い事ランキング!

習い事は、子供が自ら希望して始めてこそ長続きするモノです。とは言え、親には親の希望があるのも事実!子供が生まれたら習わせたいと、内心チャンスを狙っていたという親御さんも多いでしょう。ここでは、今は通っていないけど親としてこれから始めさせたい習い事について特集してみました。

【 男の子 】

順位 習い事 割合
第1位 スイミングスクール 15.8%
第1位 そろばん 15.8%
第3位 習字 15.1%
第4位 英語・英会話 14.6%
第5位 サッカー 13.2%
第6位 学習塾(国語・算数) 10.8%
第7位 野球 9.6%
第7位 空手 9.6%
第9位 その他 8.2%
第10位 ピアノ・電子オルガン 7.8%

【 女の子 】

順位 習い事 割合
第1位 習字 22.1%
第2位 英語・英会話 19.1%
第3位 スイミングスクール 18.4%
第4位 そろばん 16.5%
第5位 ピアノ・電子オルガン 15.8%
第6位 学習塾(国語・算数) 11.1%
第7位 その他 9.4%
第8位 ダンス 8.9%
第9位 体操 4.2%
第10位 空手 3.8%

上記の情報から、昔ながらの習字やそろばんをはじめ学校での勉強に役立つ習い事をさせたいと思っている親が、性別問わず多い!という事が分かりますね。

小学生の習い事は本人に選ばせてあげよう!

どんなに親が習わせたいと思っても、子供にその気がなければ続かないのが習い事というモノ。

子供にとって貴重な時間を費やすのはもちろん、親にとっても送り迎えのサポートだけで一苦労!決して安くはない費用を掛けるのですから、出来るだけ子供が積極的に通いたくなるような相性の良い習い事を選んであげましょう。

新しい習い事を始める前は、体験教室に参加してみるのも失敗を避けるコツですよ。

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