小学生の習い事はやっぱりそろばん!計算力と暗記力を鍛える
小学生のうちは、習い事は何をさせようか悩むところです。そろばんは一見すると古いメソッドのようなイメージがありますが、脳の活性化を促し、集中力を高める訓練でもあるのです。
計算力や暗算力も鍛えられるそろばんは、現代日本でも衰えることのない人気の習い事として、子どもの地頭を養ってくれています。
子どもにそろばんを習わせようか悩んでいたら
計算に強くなって欲しいと思ったら小学校入学前に、親ならそろばんを習わせようと思う人もいるでしょう。人によっては、学習塾とどちらにしようかと迷うこともあるでしょう。
なぜそろばんを受けさせたいのかを改めて見直し、どのような効果があるのか検証してきましょう。
就学前からそろばんをする必要はあるか?
そろばんを小学校入学前から始める教室は結構あります。5歳くらいから始めると、頭の中にそろばん玉がイメージしやすいと言う人もいます。
就学前のそろばんは、プレ算数の授業と言うイメージがありますが、まだまだ遊びの延長のような感覚でしている子どもがほとんどです。
計算が得意になるために子どもにそろばんをさせるのが、親の期待でしょう。指先を細かく動かす反復行為が、脳の活性化を促してくれます。
まずはのびのびと、数字になじんで楽しめるスタンスで行くと良いですね。
小学校低学年から始める人が多い
小学校に入学すると、算数の授業が始まります。最初は算数ボックスなどのおはじきや棒を使った数え方から始まります。最初は授業も楽しいですから、楽しいと思っているうちにそろばんも始めるとタイミングが良いでしょう。
授業が少し難しくなってきても、そろばんで計算に慣れていれば、ステップアップについて行きやすいですよね。
小学校低学年からそろばんを始めた子どもが、計算・暗算が得意というのはよく聞きます。算数の最初のつまずきを覚えなくて済むと言うメリットがあります。
小学校高学年になると塾を選ぶ人が増える
小学校高学年からそろばんを習うという子どもはあまりいません。高学年になると、塾を選ぶ親も多くなるからです。
そろばんで計算力を鍛えておいて、高学年になったら塾に切り替える人も多いです。中学受験を意識する親は特にその傾向があります。
ただし、高学年になると算数の授業は、難易度が高くなり計算力だけでは対応できなくなります。高学年の算数理解のためにそろばんが役に立つと言うわけではありません。
中学生以上は続かない人が多い
中学生になってそろばんを続ける子どもは、がくんと減ります。塾に切り替えたり、部活で忙しくなったりして続けることが困難になるのが一因です。
地頭が良いからなのか、そろばんによって頭が良くなったのかは、わかりませんが、そろばんを続けると頭が悪くなることはないようです。
そろばんの効果はどんなものがある?
何桁であっても暗算で正確な数字を導き出す子どもを、テレビなどで目にすることがあります。暗算しながら手がそろばん玉をはじいているような動きをする子どもも。やっぱりそろばんは頭が良くなるのね!と思いますよね。
実際に全員が天才になれるわけではないですが、効果はどのようなものがあると言われているでしょうか。
計算が速くなる効果がある
子どもにそろばんをさせている親は、子どもの計算力がアップしたと言います。買い物に連れて行くと、次々と暗算してくれるから助かると言う場合は、みなそろばんを習っている子どもがほとんどです。
計算が速いと、日常生活でも便利な場面が出てきますから、メリットは大きいですね。
自信がつくと算数が得意になる効果がある
計算が速く確実にこなせると、算数の授業が楽しくなり、クラスの中でもできる子で通るようになります。計算が得意であれば、算数が得意教科になりますから、自信につながります。
算数が得意教科であると言うのは、勉強が難しくなる中学の勉強に向けての大きなメリットになります。
集中力がつく効果がある
そろばんを弾いているときは、集中していないとできません。周囲も同じようにそろばんをしていますから、かなりの音がしますが、集中しているので気になりません。
渡されたプリントを計算している10分から30分程度の時間はあっという間に過ぎてしまいます。集中力が養われることは間違いありません。
珠算検定で試験に場慣れする効果がある
小学生のうちに珠算検定を受けておくと、試験慣れすると言う効果があります。見知らぬたくさんの人の中での緊張する試験を受けることは、小学生のうちにはなかなか経験できません。
中学受験を考えている人は、ここ一番の勝負に耐えうる実力がついていますから、本番で実力を十分発揮できると言えます。
昇級することで達成感を味わえる効果がある
そろばんの珠算検定に受かるたびに成功体験が増え、自己肯定感が味わえます。小学生の子どもが経験できる大きな達成感です。
そして、ときには検定に通らないこともあるでしょう。その挫折感もまた大事な経験です。小学生のうちにそろばんの検定に受からなかったからと言って困ることはありません。
右脳と左脳両方とも鍛えられる効果がある
計算は左脳で行われています。一般的には、人間は計算をするときは左脳しか使っていないと言われています。
ところが、そろばん上達者になると、頭の中にそろばんが入っていて、そのそろばんをイメージしながら計算をしているそうです。
珠算一級取得者の筆者の息子は、頭の中に最低2個はそろばんが並んでいるそうです。カッコつきの複雑な計算のときは、最高4個までそろばんが頭の中で弾かれるそうです。
習い事としては、右脳も左脳も鍛えられるというのがそろばんの大きな特徴であり、大きな効果があると言るでしょう。
手を細かく動かすことで脳が活性化する効果
手を細かく動かすそろばんは、年少者の成長に大きく役立ちます。手を動かすことで、脳が活性化されるため、脳細胞が急速な成長をしている時期には大きなメリットとなります。
認知症患者のリハビリにもそろばんが使われているそうです。手先を動かすことによる効果で、脳の機能改善に役立つからです。
そろばんを習うとかかる費用
習い事にはお金がかかりますよね。ですから、何種類も習い事をすることは経済的に許されない家庭もあるでしょう。
その点そろばんは、習い事の中でも費用のかからない習い事であると言えます。
月謝はどのくらい?
習い事の費用で一番大きいのが、月謝。毎月の出費として家計簿に予算立てしておく大きな出費です。
そろばんの月謝は、筆者の子どもが通ったところは4,000円でした。これは平均より安めだそうです。週3でしたし、他の習い事に比べても安い方に入ります。それでも、5,000円前後が相場のようです。
それと、4カ月に1回のテキスト代が1,000円でした。これは他の教室でもあまり変わりません。
始めるのにお金はかからない
習い事を始めるのには、最初にお金がかかる場合が多いですが、そろばんは最初に購入してしまえば、後は鉛筆代くらいです。
とはいえ、そろばんのときは通常では使わないくらい短い鉛筆を使いますので、鉛筆代はほとんどかからないと言えますね。
そろばん中に使う文鎮は、教室で貸してくれるところがほとんどなので、購入することはあまりありません。
珠算検定料
珠算の検定試験は、
- 7級~10級 900円
- 4級~6級 1,000円
- 準3級 1,300円
- 3級 1,500円
- 準2級 1,600円
- 2級 1,700円
- 準1級 2,000円
- 1級 2,300円
となっています。全国一斉の検定日と、地域で開催する検定日などがありますので、お住まいの地域の検定は、珠算のホームページなどで確認してください。
小学生のうちに習うそろばんは効果あり
小学生のうちに、算数を得意教科にしたかったらそろばんを習い事に選ぶことをおすすめします。計算が速くなることによって、算数に対する苦手意識がなくなると言う大きな効果が得られるからです。
手先を動かすことによる脳の活性化も、脳の成長過程にある子どもにはとても良い効果があります。
習い事のそろばんの効果はたくさんあります。それら一つ一つを習得した子どもは、将来きっとそろばんのありがたみを感じてくれることでしょう。