好き嫌いが多い子供の原因と対処法!将来のためにできること


子供の好き嫌いをなくしたいけれど、どうやっても食べてくれない・・・食べ物の好き嫌いが多いお子さんに、頭を悩ませているパパ・ママもいるのではないでしょうか?

子供の好き嫌いが多くて心配なときは、苦手になる原因と正しい対処法で改善しましょう。子供の好き嫌いには理由があるので、間違った方法で対策してしまうとますます好き嫌いが激しくなる恐れがあります。

食べ物の好き嫌いは栄養面だけでなく、子供の性格や将来に影響を及ぼすこともあるので、なるべく早い段階で直すことが大切なポイントになります。そして、子供の好き嫌いをなくして、親子で色々な料理を楽しめたら素敵ですよね。

ここでは好き嫌いが多い子供の特徴と原因、対処法をご紹介しますので、お子さんの食生活を改善したいときにお役立てください。

好き嫌いが多い子供の心配な点

子供の性格や個性はさまざまですが、食べ物の好き嫌いが多いと心配になりますよね。せっかく食事を用意しても嫌いな物だけ避けたり、食べてくれなかったり・・・。嫌いな食材が入っているというだけで、見向きもしないことがありますよね。

あまりに子供の好き嫌いが多いと、パパ・ママにとっては食事の手間だけでなく、子供の健康や将来も心配になってくるのではないでしょうか?必要な栄養がとれているだろうか、性格に悪影響はあたえないだろうか、大人になって偏食家にならないだろうか・・・・など、悩みのタネは尽きませんよね。

ここでは、好き嫌いが多い子供の心配なポイントをご紹介します。

心配1. 「栄養の偏り」

食べ物の好き嫌いが多いと口にできるものが限られてしまうので、子供の栄養が偏ってしまうのではないだろうか?と心配になりますよね。事実、子供が好き嫌いをなくして何でも食べられたら、色々な食品から栄養を摂取することができます。子供の健やかな成長を願うパパ・ママにとっては重要なポイントですよね。

だからといって、嫌いな食材を子供に無理やり食べさせるとますます嫌いになってしまう恐れがあります。

好き嫌いの問題を栄養面だけで考えると、嫌いな食べ物以外の食品を代用することで解決できます。たとえば、牛乳嫌いの子供にカルシウムをとって欲しいときは、小魚や緑黄色野菜などで栄養を補うこともできますよね。

ですが、好き嫌いが多くて学校給食をしっかり食べられなかった場合、空腹になり、帰宅後の間食が増えて肥満につながる可能性もあります。

心配2. 「人格形成への影響」

食べ物の好き嫌いが多いことで、子供の性格や将来に悪い影響をあたえないか心配になりますよね。子供の好き嫌いには正当な理由がある場合と、精神的なわがままの場合があります。そして、わがままの甘えが原因で好き嫌いしている子供は、大人になっても協調性のないまま育ってしまう可能性があります。

また、世間の一部では「好き嫌いが多い=偏食家」のイメージがあり、彼氏や彼女、結婚相手の偏食を気にする方もいます。実際に、子供の頃に嫌いな食べ物は大人になってからも嫌いなことが多いので、好き嫌いが多い子供は偏食家になる可能性があります。

一般的に、食べ物の好き嫌いは幼い頃の食生活で決まってしまうと考えられているので、なるべく早い段階で子供の好き嫌いをなくしたいですよね。

心配3. 「学校生活と自信」

小学校の学校給食や家庭科は、子供に食材への興味を持ってもらうための大切な食育です。でも、食べ物の好き嫌いが多いと学校給食が楽しめなかったり、食べられないことで自信をなくしたり、トラウマになったりする恐れがあります。

学校給食では、家庭に出ない食品を経験することもあり、子供たちは新しい食材に対する興味や関心をもちます。そして、新しい食材や苦手な食材を克服することで自信と達成感が生まれます。

でも、食べ物の好き嫌いが多くて苦手な食品が克服できないままだと、学校生活や子供の自信に影響をあたえる可能性があります。子供の頃に嫌いだった食べ物を大人になってから食べられるようになる方も多くいますが、大切な我が子には学校給食や家庭科の時間も楽しく過ごして欲しいとパパ・ママは思いますよね。

なぜ、ウチの子供は好き嫌いが多いのか?その原因と対処法を確認して、できるところから始めてみましょう!

好き嫌いが多い子供の原因

子供の好き嫌いといっても、野菜が嫌い、肉類嫌い、魚介類嫌いなどさまざまですよね。また、同じ食材でも食べてくれる日と食べてくれない日があることもあります。食べ物の好き嫌いには精神的なわがままが理由の場合もありますが、正当な理由も考えられます。

単なるわがままではなく、子供なりの理由があるとわかればイライラや心配が減りますし、対処することもできますよね。子供が食べ物を嫌いになる原因を確認して、今後の食事やお弁当作りに活かしましょう!

ここでは、好き嫌いが多い子供の原因をご紹介します。

原因1. 「味とにおい」

子供が食べ物を嫌いになる原因の1つに「味やにおいが合わない」というものがあります。子供と大人では味の好みに差があるので、大人がおいしいと思う味でも子供にとっては受け付けられないことがあります。

味覚には「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味」の5種類ありますが、子供は本能的に酸味や苦味を避ける傾向があり、においにも敏感です。一般的に、子供は「甘味・うま味・刺激のない味」が受け入れやすく、「酸味・苦味・刺激のある味」は受け付けにくいといわれています。

安全な食べ物を判断するための本能として、あわない味や不快なにおいを嫌う傾向があるのですね。

原因2. 「見た目」

子供が食べ物を嫌いになる原因には「見た目が気持ち悪くて嫌い」ということもあります。見た目が怖かったり、奇妙だったりする食品は安全な食べ物として子供に認識されにくいのかもしれませんね。また、見た目のイメージと味が違った場合も「違和感」が理由で嫌いになる子供もいます。

甘そうに見えて塩辛かったり、やわらかそうに見えて固かったりすると子供は戸惑うのかもしれませんね。子供にとって、食べ物の見た目やイメージは大切なポイントといえます。

原因3. 「食べにくい」

子供と大人では口のサイズや咀嚼力が違うので、大人には食べやすくても子供には食べにくいことがあります。子供は本能的に食べにくい物を避ける傾向があるので、口に入れにくかったり、噛みにくかったり、飲みこみにくかったりする食品は嫌われる原因になるのですね。

たとえば、魚嫌いな子供の理由に「骨があって食べにくい、時間がかかる」といったものがあります。お寿司や缶詰は大丈夫でも、焼魚や煮魚は苦手というお子さんもいるのではないでしょうか?

また、食べ物の適切な温度も子供と大人では違うことがあります。子供にとって冷たすぎたり、熱すぎたりする食べ物は嫌われる原因につながるのですね。

原因4. 「食べ慣れていない」

初めての食品や食べ慣れていない食材を嫌う子供もいます。特に、親が嫌いな物や家庭であまり出されない物は、子供が口にする機会が少ないので食べ慣れず、嫌いになることがあります。

学校給食では家庭で食べない物も出されるので、子供によっては不慣れな味が苦手で食べられないことがあります。目新しい食品やあまり食べ慣れていない食材は、嫌われる原因になるのですね。

原因5. 「トラウマ」

子供が食べ物を嫌いになる原因の1つには「トラウマ」があります。ある食品を食べて体調を崩したり、親や先生に無理やり食べさせられたりすると苦手意識が強くなって嫌いになってしまうことがあります。

つまり、子供が苦手な食べ物を口にしないからといって強制的に食べさせると、逆効果になってしまう可能性があるのですね。子供が食べられない理由を知ることは、親子の理解を深める大切なポイントといえます。

好き嫌いが多い子供への対処法

子供の頃に嫌いだった食べ物を、大人になってから克服する方も多くいます。これは、成長とともに嫌いな食べ物への対処法が身につくからだと考えられています。

ですが、食べられるようになっても多くの場合、子供の頃に嫌いだった食べ物は大人になっても嫌いなままだそうです。子供の頃の食生活が、将来まで影響をあたえる可能性があるのですね。

嫌いな食べ物を無理やり食べさせたり、怒ったりするのは逆効果になりますが、何もしないままだと改善されないので、子供の将来にも影響を及ぼす恐れがあります。子供の好き嫌いを減らすためにも、正しい対処法を確認してできるところから取り組んでみましょう。

ここでは、好き嫌いが多い子供への対処法をご紹介します。

対処法1. 「食材に興味を持たせる」

食材に興味を持たせることで、苦手意識を克服できる場合があります。野菜の栽培や料理、遊び、絵本などをとおして食材に興味や愛着を持たせると、自分から食べてみたいという気持ちになるのですね。

野菜が嫌いな子には家庭菜園や調理、肉類や魚類が嫌いな子には図鑑や水族館を利用して食材と親しむ機会を作ってみてはいかがでしょうか?

対処法2. 「食べたら褒める」

嫌いな食材を少しでも食べられたときにしっかり褒めてあげると、子供の自信と喜びにつながります。「苦手な物を食べられた!」という達成感を育みながら、食事は楽しいという気持ちも育てましょう。最初は少量から始めて、徐々に量を増やしていく方法がおすすめです。

たとえば、グリーンピースを1粒食べられたら、次回は2粒にする・・・というように、少しずつ量を増やして褒めながら、ゆっくりと慣れさせていきましょう。

対処法3. 「大人が見本になる」

大人がおいしそうに食べてみせることで、子供が食材に興味を持つきっかけになります。子供は親をよく見ているので、パパ・ママが「おいしい!」と楽しそうに食べている姿は良い見本になります。

子供と一緒に食事をしながら、食材への親しみと安心感を深めることができたら良いですね。

対処法4. 「味に慣れさせる」

子供が新しい食べ物に慣れるまでには時間がかかります。味やにおいに少しずつ慣れさせるためにも、食材を繰り返し食べさせましょう。今は無理でも、子供の成長とともに味覚が変化して食べられる日がくるかもしれません。

嫌いな物を無理やり食べさせることはダメですが、子供が食材に慣れるまで繰り返し食卓に出しながら、ゆっくり待つという方法も効果的です。

対処法5. 「色々な食べ物を経験させる」

野菜、肉、魚、乳製品、果物など多くの食品を経験させることで、多様な味・食感に慣れさせることができます。子供が色々な食材に親しめるように、日頃から新しい食品を意識して使うと良いですね。

また、食事のときに子供が好きな物ばかりを出してしまうとそれで満腹になり、ほかの物が食べられなくなることがあります。同じ物ばかり食べ続けると飽きてしまう原因にもなるので、色々な食材を組み合わせてバラエティ豊かな食事経験をさせてあげましょう。

対処法6. 「調理方法を工夫する」

子供は食べにくい物を避ける傾向があるので、調理方法を工夫すると改善できることがあります。食べやすい大きさにしたり、噛みやすいやわらかさにしたり、温度を調節したりするなどして子供の好みに近づけましょう。子供の好きな味付けやにおいのレシピを利用して、嫌いな食材を使ってみることもおすすめです。

魚は骨や生臭さが苦手で食べられない子供が多いので、下処理で骨をとりのぞいたり、調理で生臭みを消したりするとおいしく食べてくれるかもしれませんね。

対処法7. 「規則正しい生活リズムを作る」

運動不足や寝不足で不規則な生活リズムになってしまうと、食事のときにお腹が空かなくて、しっかり食べられなくなることがあります。お腹が空いていなければ、なおさら嫌いな食べ物は口にしてくれないということですね。

早寝早起き、適度な運動、決まった時間の食事などで規則正しい生活リズムを作り、朝昼晩のご飯時は空腹状態にさせましょう。規則正しい生活リズムは、子供の健やかな成長にとって大切なポイントです。

好き嫌いが多いときは愛情と適切な対策で改善しましょう

いかがでしたか?

子供の好き嫌いには精神的なわがままだけでなく、様々な原因が考えられます。子供が食べられない理由を知って、適切な方法で対処できたら良いですよね。

どうしても改善できないときはほかの食材で栄養を補うことができますし、将来的に食べられるようになるかもしれないので、焦らずに、少しずつ取り組んでいきましょう。

大切なお子さんの好き嫌いが、パパ・ママの愛情と努力で改善できたら素敵ですよね。

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