恐いママ友マウンティング。巻き込まれないための対策
『マウンティング』という言葉はご存知でしょうか?少し前に、テレビドラマでも有名になった言葉ですよね。
今回は、ママ友間でのマウンティングにスポットを当てて考えてみましょう。
そもそも『マウンティング』とは何?
ここではママ友とのマウンティングについて考えてみましょう。
『マママウンティング』とは主に『同じ園内・学内でのママ友の中で自分が優位な立場にいると認識させる見せつける行為・言動』の事を言います。
元は動物の・・・
元は群れの動物社会の中で、優位な個体が劣位な個体に対して馬乗り行動(マウンティング)して優位な個体であることを群れの中で認識して、上下関係に認識から争いを避けたり食べ物を得たりするために行われているようです。
ママ友間でのマウンティングとは
心理学者のジョイス・ベネンソン博士は、『同性間の競争は、異性を獲得するための本能であり、またその方法は(相手の卑下)と(自己宣伝)であると言っています。
また女性のマウンティングには特徴があります。
- 悪気があるのかないのか分かりにくい微妙な雰囲気の間接的で陰湿な攻撃をする。
- 集団のルールを強要させる空気を作り、目立たせないようにする。
- 集団から仲間外れにするよう仕向ける。
直接的に相手に文句を伝える方法ではなく、相手に嫌な気持ちを感じさせる事で気づかせるような方法です。
例えば・・・
『先日は、旅行のお土産ありがとうございます。近場のご旅行ゆっくり出来そうで羨ましいです~。主人が海外旅行好きでゆっくりした旅行することがないんですよ~』
暗に、我が家は海外旅行に行ける裕福さをアピールしてるように感じませんか?
他には『いつもお化粧上手ですよね。どちらのお化粧品お使いなんですか??私は〇〇〇ばかりで・・・。お化粧も面倒ですっぴんで出てきてしまうんですよね~。』
高級化粧品や、すっぴんでの美しさのアピールをすることで、相手の容姿をけなしてるととられてもおかしくありませんよね。
その他には、本人の仲の良い人に、ターゲットの悪口を吹き込んで離れていくように仕向けて行ったりします。
マウンティングしてしまうママ
では、マウンティングをしているママの特徴はあるのでしょうか?
まず、自分自身に自信がないことが多いようです。
自分自身に自信がないことで、夫や子ども、収入や持ち物や家などをアピールし、相手に褒めてもらう事で自分自身が価値がある人間だと思い込もうとします。
次に、劣等感の強さも関係します。
少しでも相手よりも優位な部分を強調する事で劣等感をごまかそうとします。
承認欲求が満たされていない場合もあります。
育児や家事、仕事など精いっぱい頑張っている自分を認めてもらいたい想いが、家族(主に夫)からの感謝の気持ちなどが足りないと、無意識に、それを他人であるママ友に求めます。
全てが当てはまるわけではないとは思いますが、様々な心理的な要因が重なってついつい魔が差して口をついて出てしまう方もいらっしゃいます。
原因の一つに現代の社会構造にも問題があると考えられています。
女性の社会進出が進んできた現代は、上昇志向の女性が昔より増えています。
それにしても、その人の環境にストレスがたまる要因があろうと、関係のない他人を貶める事は決して許される事ではありません。
家庭や、様々な事で不満はあっても、本人の気持ちの持ち方でポジティブに考えられるものです。
その努力を怠っているという部分もありますので、精神的に幼稚な方であると言えます。
マウンティングされてしまうママ
では、マウンティングされてしまうママ、もしくはされやすいママにはどういった特徴があるのでしょうか?
場の空気を乱す事は誰しもいやだと思いますが、自分を押し殺してでも我慢してしまう人も反論しないので弱気に見えやすくターゲットにされやすいです。
また、手が届きそうな人も要注意です。
周囲からの評価が自分より少し良く、他人が褒められている事に我慢がならないマウンティングママは貶めようと画策してきます。
明らかに自分が勝てないと分かっている相手にはマウンティングしません。
性格が天然であったり、見た目が個性的である場合も、気を付けてください。
天然と言われるママは、場の空気を柔らかくする事であったり、質問とは的外れの返事をしてしまう事があったり・・・と、能力的に自分より格下であると思われるか、その反対に発想のユニークさを周りに良い評価されていたりすると、マウンティングママの嫉妬の気持ちがムクムクと出てきます。
見た目が流行を追わない個性的なファッションやメイク・ヘアスタイルをしている場合も、TPOや年代相応の常識がないと言う名目で、マウンティング対象になりやすくなりがちです。
ファッションやヘアスタイル・メイクは、一般常識の範囲内であれば、楽しんで過ごしているママはとても素敵な笑顔でアクティブに過ごしている方を多く目にします。
また、経済的にもパパのスペックもお子さんの状況にも恵まれている人も危険です。
女性の嫉妬は恐ろしく、自分と同等の能力や容姿のママが、自分よりも幸せな状況にいることだけでマウンティング対象となります。
本当に、たくさんのマウンティングされやすい対象がありますが、残念な事に相手に失礼な事をしたり、嫌な気持ちにさせたからマウンティングされるという条件はほぼありません。
マウンティングを避けるには
どのようなママ友と関わる学年に当たるか・・・に尽きるのかもしれませんが、マウンティングされないために気を付ける事はあるのでしょうか?
マウンティングするママが自信喪失気味や劣等感・承認欲求が満たされていない、など不満からマウンティングするママ友には、褒めてあげてください。
承認欲求や自信が、あなたといることで満たされて優しく変化するかもしれません。
少しずつ疎遠になって下さい。
他人を傷つけている事にすら気が付かないくらいの心理状態なので、自分の周りからお友達がいなくなることでやっと気が付くことでしょう。
マウンティングされやすい特徴に当てはまっていたママは、少しだけ自分の言動や行動を考えてみましょう。
悪気なくしていた行動や言動を深読みしすぎて、傷ついてマウンティングをする・・・という方法をとってしまったママ友もいるかもしれません。
幸せは人の数だけ
現代は昔に比べて、人に発信するツールが増えました。
スマホでメールアプリに、SNSでの近況報告。とても便利ですね。
ママになると、同年代のお友達が独身で時間に縛られずキャリアを積んでいる姿や、裕福なお家に嫁いでのんびり優雅に暮らしている姿など、とてもキラキラして見えますよね。
友人とつながっているという安心感は子育て世代には大きなメリットのSNSですが、自分の家庭ではない状況に嫉妬する悲しい瞬間も同時に増えてしまいました。
比べるものが身近にあると、『なんで自分だけ・・・』『自分だって・・・』という対抗意識がムクムク出てくるのは当たり前の事ではないでしょうか?
自分自身を認めてほしいから、褒めてほしいからと言って友人を貶める言動をして良いのではありませんよね。
そういう言動から自分を守る事ももちろん大切です。
離れる事で、マウンティングしてしまったママ友も気づくきっかけになります。
改めて考えるきっかけにもなりますね。
考えすぎると仲良くママ友とお話しすることも難しくなってしまいますが、そうではなく、『人を傷つけないか?』というクエスチョンを心の中にとどめておいて、相手の気持ちや状況、性格などを考えて言葉を選ぶようにすると自然に相手を傷つけにくい優しい言葉を選ぶことが出来ます。