私立中学は学費以外にも色々掛かる!入学したら覚悟が必要な出費


お子さんの受験する私立中学が決まったら、ネットで学費のチェックしますよね。私立中学を学費で決める訳ではありませんが、合格したらどのくらい費用が掛かるのか知っておく必要はあるでしょう。

私立中学の学費は公立の中学校に通う事を考えると、かなり多くの費用が掛かるようになります。しかも、中高一貫校ともなればその費用を6年間ずっと支払わなくてはなりません。

私立中学の学費だけで家計が結構苦しくなってしまうという状態であれば、収入アップの方法を考えた方が良いでしょう。私立中学に通うようになると学費以外の出費も結構多いのです。学費以外の出費とは?一体どんなものがあるのか詳しくご紹介していきます。

私立中学の入学時に掛かる学費以外の出費

私立中学の学費は学校によって違います。しかし、どこの私立中学でも公立中学並みの学費で済む事はありません。特に初年度は買い揃えなければならない物も多いので、かなりの出費があるのです。

学費は学校のHPで確認する事が簡単にできますが、それ以外に掛かる費用について詳しく掲載されている事は殆どありません。

では、私立中学の入学時には学費以外にどのような出費が考えられるのでしょうか。入学してから慌てなくても済むように、頭の中に入れておいてくださいね。

学校の指定用品

私立中学では殆どの学校が指定の制服を着用する事になります。これは公立の中学でも同様ですが、私立中学の制服は公立の中学の制服と比べて価格が高めです。

また、私立中学では学校指定の物が公立と比べてたくさんあります。例えばコートやベスト、カーディガンなども学校のマークが入っている指定の物になったり、上靴や外靴、靴下なども学校指定の物を購入しなければならない学校が多いです。

制服に関しては夏用と冬用の両方が必要となり、ワイシャツも長袖、半袖の物、体育着も夏用冬用で学校指定の物を揃える必要があるでしょう。他にも、カバンやベルトなども学校指定となっている事もあります。

公立中学へ入学した場合と比較すると、同じように入学時に揃えなければならない物が、私立中学の場合は何から何まで学校指定なってしまう可能性があるので割高になってしまうのです。

入学金や寄付金など

公立中学では支払いの必要が無い入学金ですが、私立中学では入学金を払わないと入学する事ができません。金額は学校によって様々ですが、私立中学の入学時は払う事が常識です。

中高一貫校の入学金の場合、中学で6年間の分を一度に払う場合もあれば、高校の進学時にもう一度あたらめて入学金が必要になる場合もあります。各学校によって違うので、中学の入学金の支払い時に確認しておくと良いでしょう。

また、入学時に出す寄付金は任意で受け付けている私立中学が殆どで、学校経営のために協力できる余裕のある家庭が払います。また、寄付金という名前では無く、卒業時に全額返還される学校債を受け付けている私立中学も多いです。

施設費

私立中学の入学時に、学費以外に支払う必要のあるものに施設費というものがあります。学校によっては入学時に支払えばそれでおしまいという場合もありますが、毎年支払わなければならない場合や、中高一貫では高校の入学時に改めて支払わなければならない場合もあるようです。

私立中学では部活動のために充実した施設や設備を備えている学校が多く、その設備を維持するために多額の費用が必要となり、施設費から運用しています。また、私立中学では学校内にも充実した学習環境を整えており、それを維持するための費用が必要となるのです。

私立中学では学費以外に施設費の納入があり、設備維持の為、保護者に負担してもらうのが一般的です。

私立中学で学費以外に掛かる毎月の費用

私立中学に通うようになると、学費以外にも毎月掛かる費用が発生します。今まで公立の小学校に通っていたのであれば、この毎月の負担がかなり今後の家計を圧迫させてしまう事も考えられます。これから詳しくご紹介していきましょう。

塾の費用

私立中学に入ると毎月の学費は公立と比べると高くはなるものの、学習面が充実しているので塾に行く必要が無く、その分を考えると公立の中学へ通うのとあまり変わらないのでは…と考えている保護者の方も多いでしょう。

ところが、私立中学の生徒の多くが学校の授業以外にも塾に通っているのです。私立中学の中でも難関校、進学校に入学すると授業のスピードも速く一回でも欠席してしまうともうついていけない…という事態も珍しくありません。

勉強についていく為にも塾に通ったり家庭教師から学ぶ生徒も多く、決して私立中学に入ったから安心という事は無いのです。

私立中学は中高一貫が多いので、塾通いは大学受験に向けての内容になっています。多くの私立の中高一貫校では5年間で6年分の学習内容を終らせてしまうので、集団塾では私立中学と公立中学では分けてクラスを作っている場合が殆どです。

交通費

私立中学に通う生徒の多くが、電車やバスを使った通学になります。そうすると交通費も毎月当然の事ながら掛かるようになるでしょう。学割の定期券を購入する事となりますが、それでも毎月1万円以上掛かってしまう生徒も少なくありません。

また、登下校の途中では無い塾に通うとなれば、塾に行く為の交通費も必要となります。近所では無い私立中学に通うとすると、学費の他に毎月の定期代が発生するという事も覚えておいてください。

給食が無いのでお弁当になる

公立の中学では学校給食が一般的ですが、私立中学ではお弁当を持って行かなければならない学校が殆どです。そうなると、家計の食費が急激にアップする事が考えられます。

お弁当と言えば、前の日のおかずをささっと詰めてというイメージかもしれませんが、私立中学の生徒が持って来るお弁当は意外と豪華です。教育熱心な家庭が多いので、子供の毎日持って行くお弁当にも手間を掛けています。

すると、お弁当とは言え食費もその分掛かるようになりますし、育ち盛りの頃なのでお米もどんどん消費するようになるでしょう。私立中学に通うと学費以外に、お弁当に掛かる食費も増えるようになるのです。

また、校内の食堂で昼食を注文して食べる事ができる学校もありますが、給食ほどの安い価格で食べる事ができません。毎日利用していると、それこそ結構な出費になってしまうのでお弁当が主流となるのです。

私立中学の学費以外に覚悟が必要な費用

では、いよいよ私立中学の学費以外に必要な費用についてです。これは実際に私立中学に通わせてみて、初めて気付く出費とも言えます。私立中学の学費以上に深刻な出費となる場合もあるので、参考にしていただけたらと思います。

修学旅行の旅費

公立の中学では、殆どの学校が国内に3泊程度の修学旅行が一般的です。しかし、私立中学では海外へ修学旅行へ行くケースがかなり多くなってきています。宿泊日数も多くなり、旅費として支払う金額も10万円から20万円ほど掛かる事も考えられるのです。

また、国内海外の修学旅行に関わらず、旅行中のお小遣いも忘れてはいけません。私立中学の修学旅行では食事が全て付いている訳では無く、日中は自由行動となる場合が多いので食費も持たせなければなりません。

自由行動の場合は施設を利用する際もその都度個人で支払いをしなければならず、現地での交通も当然必要となるのです。お土産代だけ持たせておけば良いという事は無く、場所や宿泊日数によっては10万円ほど持たせなければならない事も考えられます。

修学旅行の旅費は行程が決まり次第、旅行会社からお知らせが配布されます。そして、一括払いか積立の支払いかを選ぶ事ができる場合が多いでしょう。入学してすぐに積立を開始する学校もあります。積立の場合は月々何千円かで済みますが、最終的に一括より少し多めに支払う事になります。

旅行は修学旅行だけではない

私立中学では、修学旅行の他にも宿泊研修やホームステイなど泊りがけの学校行事を実施している学校も少なくありません。

公立の中学では宿泊研修があっても、公共の施設などを利用して行われるのでそんなに費用が掛かることなく済みますが、公立中学の修学旅行並みの宿泊研修が行われている学校もあります。

海外へのホームステイに関しては、夏休みや冬休みを利用して募集する場合が多いでしょう。任意で申し込みをする事が殆どですが、お子さんが友達同士で行くという話になれば旅費や滞在費が必要となります。

私立中学へ通わせている家庭は金銭面で余裕のある家庭が多いので、海外旅行やホームステイなども気軽に送り出せるでしょう。そういう交友関係の中に我が子がいるのだという事を忘れてはいけません。

お友達付き合いにもお金が掛かる

私立中学へ通っている生徒は、様々な地域から通ってきています。仲良しのお友達とは言え住んでいるところがバラバラなので、近所の公立中学に通っている場合と違い気軽に遊びに行く事ができません。

休日などにお友達と遊ぶとなれば、中心街などで待ち合わせをして遊びに行く事になるでしょう。そうなると映画やレジャーランドなどに行く事が多くなり、遊びに行くたびにある程度のお小遣いを渡す事になります。

また、私服や持ち物にも気を使うお子さんであれば、周りのお友達と見劣りする事の無いものを用意してあげる必要もあるでしょう。中学生は多感な時期でもあるので、洋服や靴のブランドなどちょっとした事でも気になってしまうのは、仕方が無いのかもしれません。

子供だけじゃない!親の付き合いにもお金が掛かる

私立中学では、クラス役員の主催で一年に1~2度懇親会が開催される場合が多いです。昼間にランチ会を行ったり、夜、お酒を飲みながらの懇親会が開かれる場合もあります。

ランチ会と言えどもホテルやレストランなどで行われる事が多く、会費もそれなりに掛かります。夜に開催される懇親会では殆どの場合がホテルでコース料理を食べながらの会なので、服装にも気を使わなくてはなりません。

懇親会のたびに着ていく服を新調するという保護者も多いようです。それが中学だけなら3年間、中高一貫校なら6年間続くのです。服だけでなく、バッグや靴、アクセサリーなども必要となるでしょう。

私立中学では懇親会の保護者出席率もかなり良いので、色々な情報交換もでき楽しい会となりますが、親に関しても私立中学に通うようになると学費以外の出費があるという事を覚えておいてください。

私立中学では学費の他に色々な費用が掛かる

公立小学校から私立中学に進学すると、思いもよらぬ出費がある事に驚くかもしれません。

学習環境が充実しており、中高一貫校ならば高校進学で受験がいらない点でも安心できる私立中学ではありますが、私立中学に通っているからこそ掛かる学費以外の出費が結構多いのです。

私立中学のHPなどでは学費以外の出費がなかなか把握する事ができず、大まかな学費を見て安心しがちですが、場合によっては家計をかなり圧迫してしまう事が考えられるのです。

そもそも私立中学は学費自体が公立と比べてもかなり高く、ある程度生活に余裕がある家庭が受験する事が多いという特徴があります。必然的にお子さんの友人関係も生活レベルの高い子が多くなる事が考えられるのです。

自由参加のホームステイで、お子さんから友達がみんな行くので参加させて欲しいと言ってきた時、お金が無いから行かせられない…という事が無いようにある程度の出費には覚悟をしておく必要があります。

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