登下校の見守りに頼れる味方!居場所検索ができる子供用携帯
「子供の登下校時が心配…」
「不審者が多いから不安…」
など、小学生の子供を持つ親からは、登下校時の不安の声が聞かれます。
そんな不安を和らげてくれるのが、「キッズ携帯」です。
子供用に作られた携帯のことで、これを持たせると子供の現在地を親が確認できます。
さらに、簡単な操作で通話やメールができ、離れていても連絡がとれます。
現在、大手携帯会社のdocomo、au、ソフトバンクでは、それぞれキッズ携帯を販売しています。
gps機能の使用には、基本は親が利用している携帯会社のキッズ携帯を購入します。
しかし、子供の好みや機能面から、他の会社のものを選ぶかもしれません。
ここでは、各携帯会社のキッズ携帯について詳しくご紹介します。
Contents
子供の見守りに便利な機能って何?どこにいてもわかるgps
子供が学校から帰宅する時間に親が家にいられないときや、子供一人で塾や習い事に通うとき、子供の状況が気になります。
子供を狙った犯罪は帰宅途中に起こることが多く、側で大人が見守れない時間帯はとても心配です。
こうした不安を解消するために便利なのが、gps機能です。
この機能は、「グローバル・ポジショニング・システム」の略で、このgps付きの端末を持った人の現在位置情報を確認することができます。
gps付きの端末には、スマホや携帯、それ以外の端末など、さまざまな形態のものがあります。
ここでは、子供が使いやすいキッズ携帯にスポットをあててみていきましょう。
子供の見守りをするならどれが良い?キッズ携帯5機種の特徴
子供用の携帯として、「キッズ携帯」というものがあります。
子供が扱いやすい形状で、操作がしやすく可愛らしいデザインのものが並びます。
携帯会社大手のdocomoやau、ソフトバンクから、以下のようにそれぞれ子供用の機種が出ています。
「キッズ携帯」と一言で言っても、会社ごとにキッズ携帯の名称や、契約プランなどが異なります。
- docomo「キッズケータイ(F-03J)」
- au「マモリーノ4」、「マモリーノ5」
- ソフトバンク「キッズフォン」と「みまもりケータイ」
どれもgps機能が使えますが、親がその携帯会社のユーザーであることが条件となっています。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
docomo「キッズケータイ(F-03J)」の特徴
docomoのキッズケータイは親がdocomoユーザーでなくても、単独契約で購入することができます。
しかし、その場合はgps機能の「イマドコサーチ」が使えません。
「イマドコサーチ」とは、親の携帯やスマホ、パソコンから子供の居場所を確認できるサービスです。
すぐに現在地を知りたいときに検索できたり、検索に失敗しても自動検索で子供の居場所を確認後、メールで通知してくれたりします。
その他にも、設定した曜日や時刻に自動的に検索してメール通知してくれる機能や、設定エリアの外にいるか、中にいるのかを通知してくれる機能など、便利な機能がたくさんあります。
また、キッズケータイについている防犯ブザーを子供が鳴らすと、自動的に居場所を検索し、メールで通知してくれる機能があります。初期設定だと15分間隔で最大10回まで検索が可能です。
5~30分間隔で1~10回の間で設定ができるので、防犯のためにあらかじめ設定しておきましょう。
子供が利用するのに嬉しい機能として、防水・防塵性能を持っています。外で少し雨に降られても、丈夫なつくりとなっています。
●サイズ…幅49㎜×奥行16.8㎜×高さ91㎜
●重さ…約80g
●端末代…税別9,600円
●月額基本料金…500円(2年契約の場合)
●通話料…家族間無料、家族以外20円/30秒
●メール…SMSのみ(受信無料、送信3円/回~)
●位置情報サービス(イマドコサーチ)…月額使用料200円、検索料5円/1回
●カラー…イエロー、ブルー、ピンク
●カメラ機能…なし
docomoのキッズケータイを使いたい場合は、親がdocomoユーザーである必要があります。
次に、auの子供向け携帯電話をみていきましょう。
auで現在販売している子供向け携帯電話は2機種あります。
2018年春モデルの「マモリーノ4」と、2019年春モデルの「マモリーノ5」です。
au「マモリーノ4」の特徴
2018年2月2日に発売されたauのキッズ携帯です。
タッチパネル操作と音声で簡単に操作でき、防犯ブザーが一体化した子供に使いやすい携帯です。
ホームボタンを2回タップすると、可愛らしいキャラクターが登場し、携帯操作がむずかしい子でも、音声で操作を補助してくれます。
ママに電話をかけたいときは、「ママにでんわ」など、操作補助の音声は事前に設定が必要です。
登下校時の見守りには、親が「安心ナビ(有料)」に加入していれば、子供の居場所をメールで通知してくれるサービスが活躍します。
また、緊急時に子供が防犯ブザーを引っ張ると、「マモリーノ4」が大音量で危険を知らせるとともに、自動でセコムに通報されます。
そして、セコムスタッフが子供と連絡をとり、安全確認してくれるので安心です。
もし、何かあった場合は、セコムの緊急対処員が子供の元へ駆けつけてくれます。(有料)
●サイズ幅56㎜×奥行15.5㎜×高さ99㎜
●重さ…約105g
●端末代…税別15,000円
●月額基本料金…500円(2年契約の場合)
●通話料…家族間無料、家族以外20円/30秒
●メール…家族への送信無料、それ以外への送信3円/通、受信無料
●位置情報サービス(安心ナビ)…300円
●カメラ機能…なし
●カラー…プリンセスパープル、サニーイエロー、スポーティーブルー
通話やメールの他にも、さまざまな機能が充実しているのが特徴です。
他にもたくさんの便利な機能を備えています。
《子供が生活のなかで便利につかえる機能》
- スケジュール設定…習い事や塾の時間を設定すると、音や振動で知らせてくれます。
- 音声通話…あらかじめ登録した人と通話(ハンズフリー通話も可)ができます。
- SMS既読確認機能…子供がSMSを読んだら、親の携帯に通知がきます。
- 緊急速報の受信…緊急速報のメールが届きます。
- 歩数計…歩数を計測してくれます。
- タイマー・ストップウォッチ機能…学習時やゲームのときなど、時間を計れます。
- ライト…2パターン(左側ライト点灯or両側ライトを交互点滅)で暗い場所を明るく照らします。
- ボイスチェンジ機能…話しかけると声が変わってオウム返ししてくれます。
- ろくおん機能…伝言を録音して保存できます。
また、子供が利用するのに嬉しい機能として、防水・防塵・耐衝撃性能を持っています。
物を落としがちな子供でも、安心して持たせられる性能です。
au「マモリーノ5」の特徴
キッズ携帯といえど、スマホのようにタッチパネル操作ができる携帯です。
「マモリーノ5」は、「マモリーノ4」と比べると防犯ブザーがスマートになった形をしています。
gpsでの居場所確認はもちろん、子供が扱いやすい防犯ブザーが付いていて、安全対策がしっかりとされています。
携帯に付いている防犯ブザー用のストラップを引っ張ると、大きな音でブザーが鳴り、防犯ライトが点滅します。
さらに、親のスマホにはブザーを使用した通知が来るので、何かあったときにすぐに知ることができます。
もし、親が仕事中で通知を確認出来なくても、ブザーを引っ張ると同時にセコムに自動で通報されるので、セコムスタッフが子供の携帯に連絡をとって安全確認をしてくれます。
緊急時には、親の要請でセコムの緊急対処員が駆けつけてくれます。(有料)
●サイズ…幅56㎜×奥行15.5㎜×高さ99㎜
●重さ…約105g
●端末代…税別15,000円
●月額基本料金…500円(2年契約の場合)
●通話料…家族間無料
●メール…SMSのみ
●位置情報サービス(安心ナビ)…月額300円
●カメラ機能…なし
●カラー…ブルー、ラベンダー、ホワイト
通話やメール、防犯対策のほか、「マモリーノ5」では、生活の中で便利に使える機能が盛りだくさんです。
《子供が生活のなかで便利につかえる機能》
- 出かけるよアラーム…習い事や塾の出発時間を通知してくれます
- 出ないときガイド…子供が応答しないときは、親が「居場所通知」や「着信自動応答」の操作ができるSMSが送信されます。
- 着信自動応答…子供が応答しないときに、自動的に電話をつなげて通話できます。(ハンズフリー)
- 電池残量通知…電池残量を親のスマホに通知したり、マモリーノ5が音声で知らせてくれたりします。
- 電池オフ通知…電源がオフになった時に、親のスマホに通知されます。
- 発着信・送受信制限…登録した番号(50件)にしかつながりません。
さらに、子供が利用するのに嬉しい機能として、防水・防塵・耐衝撃性能を持っています。
「マモリーノ4」と「マモリーノ5」は、どちらも専用プランの「ジュニアケータイプラン」で申し込みができます。
ソフトバンク「キッズフォン」と「みまもりケータイ」の特徴
ソフトバンクでは、2017年3月に発売された「みまもりケータイ4」と、2018年4月に発売された「キッズフォン」があります。
キッズフォンはスマホのようにタッチパネル操作ができ、カメラ機能が付いているため、子供が喜ぶ人気の商品となっています。
それぞれの特徴をみていきましょう。
【キッズフォン】
スマホのような外観で、防犯ブザーが付いた子供用携帯です。
gps機能で現在地情報を確認できる他、通話やメールができ、タッチパネル操作で簡単に操作できます。
画面が広いので、視力低下が気になる場合にお勧めの携帯です。
gps機能を使って子供の居場所を検索するには、「位置ナビ」サービス(有料)に加入することで利用できます。
スマホのように操作できますが、Web閲覧はできないので、安心して持たせられます。
●サイズ…幅57㎜×高さ100㎜×厚さ15.3㎜
●重さ…約110g
●端末代…17,333円(税別)
●月額基本料金…税別490円(2年契約の場合)
●通話料…5分以内/回無料、5分超過で40円/分
●メール…送受信とも無料
●位置情報サービス(位置ナビ)…月額200円+検索1回につき5円
●カメラ機能…あり
●カラー…ブルー、ピンク、イエロー
他のキッズ携帯にはない機能として、カメラ機能がついています。
カメラを撮るのが好きな子にお勧めの機種です。
このカメラ機能は親が制限をかけることができるので、使わせたくないときにも安心して持たせられます。
《子供が生活のなかで便利につかえる機能》
- カメラ機能…内外にカメラを搭載しており、メールで写真を送ることもできます。(この機能は、親が利用制限をかけられます)
- ただいま通知…登録した場所に子供が入ると親に通知されます。
さらに、子供が利用するのに嬉しい機能として、防水・防塵・耐衝撃性能を持っています。
【みまもりケータイ】
子供に持ちやすい丸みを帯びた形状と、シンプルなボタンで簡単に操作できる子供用携帯です。
防犯ブザーが付いており、ひもを引っ張ると大音量で危険を知らせるとともに、親に居場所をメールで知らせてくれます。
また、「CPSケータイdeアシスト」を申し込むと、子供に何かあったときに親の出動要請によって警備員が駆けつけるサービス(有料)を受けられます。
こちらは月額300円(税別)で、警備員の駆けつけには1時間以内5,500円(税別)がかかります。
●サイズ…幅51㎜×高さ90㎜×厚さ18.5㎜
●重さ…約101g
●端末代…6,720円
●月額基本料金…490円(2年契約の場合)
●通話料…家族間無料、家族以外5分まで無料(超過20円/30秒)
●メール…送受信無料
●位置情報サービス(位置ナビ)…月額200円
●カメラ機能…なし
●カラー…ライトブルー、ライトピンク、ホワイト
子供が利用するのに嬉しい機能として、防水・防塵・耐衝撃性能を持っています。
《子供が生活のなかで便利につかえる機能》
- 既読通知…子供が受信メールを読むと、親に通知されます
- 移動通知…子供が車や電車に乗って移動すると、親に通知されます。
ソフトバンクの2機種の携帯で悩んでいる場合は、どの機能があると便利かを考えて、予算と相談しながら購入すると良いでしょう。
例えば、キッズフォンはタッチパネルでの操作ができ、カメラ機能が付いています。
簡単に操作したい子やカメラ撮影が好きな子なら、キッズフォンがお勧めです。
カメラ機能は無くても良いという子なら、カメラの付いていない「みまもりケータイ4」にすると良いでしょう。
どの携帯を使っても、契約プランでは基本料金が月額490円(税別)です。ただし、端末代がキッズフォンの方が高くなっています。
基本使用料に加えて、端末代は別途必要なので予算を考えて選びましょう。
キッズ携帯の機能が使えない!?見守りスマホという手もあり
キッズ携帯は、サイズも子供に合わせて扱いやすく、機能面も子供が普段使うのに十分なものとなっています。
ただ、親が携帯会社のユーザーでないと、見守りに大切なgps機能が使えないことから、子供に使えるスマホを購入する家庭も増えています。
子供用スマホとして人気の『TONE』は、ウェブ閲覧やアプリの利用の際、親が制限をかけることができます。
子供が低学年のうちは通話だけに利用し、高学年にあがるにつれて必要なアプリを使えるよう、利用制限を緩和するなど、成長に合わせて安心して使えるスマホです。
デメリットをあげるとすれば、端末がキッズ携帯に比べて大きいことと、基本使用料が若干高くなることです。
例えば、TONE端末を使うなら月額1,000円(iPhone端末にSIMを挿して使うなら月額1,500円~)がかかります。
キッズ携帯なら、月額500円前後の基本使用料に、見守りのための「位置情報サービス」が月額200~300円がかかります。(端末分割払いなら端末代も加わります。)
キッズ携帯は、子供の扱いやすさを考えた形状と内容なので、新1年生に持たせるにはピッタリですが、2年後の契約更新月を過ぎてしまうと、あと2年…というように、買い換えのタイミングを失ってしまうのも事実です。
「卒業までキッズ携帯を持たせる」
「2年後の更新月にスマホに買い換える」
など、しっかりとした目的を持っていれば、(そして忘れなければ…)余計な出費がかさむことなく、子供用携帯を持たせられるでしょう。
もし、「2年後の更新月まで覚えていられない…」、「買い換えるのは面倒…」と感じているなら、最初から子供用のスマホを検討するのもひとつの手です。
こちらの記事では、子供用のスマホ『TONE』について、ご紹介しています。気になった方は、ぜひご覧下さい。→通学時の安全対策。スマホから子供の居場所が分かるgps端末
留守番中でも顔を見られて安心!こんな見守りアイテムもあり
子供の行動を見守るために、携帯やスマホなど、gps機能付きの端末を持たせる家庭は増えています。
gps機能付きの端末があれば、登下校時の子供の居場所を確認や、塾や習い事に行っているかどうかの確認ができます。
しかし、親がいないときに子供が帰宅した後の様子は、子供と連絡を取り合わなくては確認できません。
そんなときに便利なのが、留守番をしている様子を見守ることができるアイテムです。
Panasonicの「おはなしカメラ」は、玄関内や子供が通る室内に置いておくと、子供が帰宅したのを検知して、親のスマホに帰宅したことを通知してくれます。
また、カメラと内蔵マイクにより、子供の様子を確認しながら通話することができます。
親のスマホからも、「おはなしカメラ」のボタンからも、呼び出しができるので簡単にコミュニケーションがとれて安心です。
短い時間でも、留守番をさせる時間がある場合は設置していると安心感が高まります。
【Panasonic スマ@ホームシステム「おはなしカメラ」】
「おはなしカメラ」の利用には、通信機となる「ホームユニット」のほか、ネット接続環境と無線ルーターが必要です。
●価格…14,800円~(おはなしカメラ単品)
キッズ携帯とあわせて使うと、防犯対策が強化されます。
携帯料金で比較!予算の許す範囲で子供に安心の見守りを
ここまで、携帯大手3社の子供用携帯を見てきました。
ふだんの見守りのために、心強い機能が満載の携帯ばかりです。
大きな違いは、携帯端末の料金に幅があることです。
一括購入なら月額基本料金とオプション代(位置情報サービスや駆けつけサービスなど)の支払いとなりますが、分割払いにすると、その回数に応じて月に支払う料金に端末代が加わります。
予算重視で選択する場合、「子供用携帯の使用は、低学年の2年間だけ…」と考えている人は、端末代が高いと割高に感じてしまうこともあります。
予算と使いやすさをバランス良く考えて選択しましょう。
それぞれの料金や機能を表で比較してみましょう。月額基本使用料は、どれも2年間契約を結んだ場合の価格です。
2年契約ではない場合はこの値段よりも基本料があがります。
また、各種割引サービスの利用で、この価格より安く利用できる場合もあります。
docomo | au | au | |
---|---|---|---|
端末名 | キッズケータイF-03J | mamorino4 | mamorino5 |
プラン名 | キッズケータイプラス | ジュニアケータイプラン | ジュニアケータイプラン |
月額料金 | 500円~ | 500円~ | 500円~ |
契約手数料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
端末代 | 9,600円 | 15,000円 | 15,000円 |
位置情報月額 | 200円 | 300円 | 300円 |
ソフトバンク | ソフトバンク | TONE | |
---|---|---|---|
端末名 | キッズフォン | みまもりケータイ4 | TONE |
プラン名 | 通話定額ライト | 通話定額ライト | 基本プラン |
月額料金 | 490円~ | 490円~ | 1,000円~ |
契約手数料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
端末代 | 17,333円 | 6,720円 | 19,800円 |
位置情報月額 | 200円 | 300円 | なし |
キッズ携帯は新発売のたびに、機能が増えたり使いやすさがアップしたりしています。
位置情報サービスを使うには、親がキャリアユーザーになることが条件となっています。
そのため、以下のように親のキャリアに合わせて子供用携帯を契約すると良いでしょう。
- 親がdocomoユーザー…子供は「キッズケータイF-03J」
- 親がauユーザー…子供は「mamorino4」か「mamorino5」
- 親がソフトバンクユーザー…子供は「キッズフォン」か「みまもりケータイ4」
そして、子供に使わせたい携帯が他者キャリアであれば、親も今持っているスマホや携帯を見直すなど、状況に合わせて検討すると良いでしょう。
子供用携帯で、安心の小学校ライフが送れると良いですね。