子どものやる気スイッチは親が作る!褒めるべき所で褒めるのが大切
子どものやる気スイッチの場所がわかれば押したい!と歯がゆい思いをしている親は多いですよね。
子どものやる気スイッチは、親が作れるのです。子どものやる気スイッチは、たっぷりの愛情と、たくさんの褒められ体験から作られます。
子どものやる気スイッチを作る努力をしてきましたか?今からでも遅くありません。子どものやる気スイッチを親が作りましょう。
Contents
子どものやる気スイッチはどうやって作られるか
うちの子、なかなか宿題しないし、ゲームばかり。「〇〇しなさい!」と言っても動かない。と思ったら「今しようと思っていたのに、言われるとやる気なくなる」なんて言われたりして。
歯がゆいことこの上なし。そろそろ勉強にも本腰を入れなければいけないのに、だらだらしてばかり。どうやったらやる気を出すんだろうと親は悩みますよね。
褒めるべきときに褒める
子どものやる気スイッチを作るのに最も効果があるのが「褒めること」です。子どもが、「頑張った」と思ったときに、親がきちんと褒めることはとても大事なことです。せっかく子どもが頑張ったことも、親に関心を示されなかったら次のやる気へとはつながりません。
勉強だけでなく、幼少期からのお手伝い、保育園幼稚園での行事など親にとっては小さなことでも、幼少期の子どもには大きな出来事なのです。子どもがすっごく頑張ったのに、「そんなこと誰でもできるわよ」なんてスルーしてしまったことないですか。
勉強以外の子どもの頑張をスルーしてきたのに、勉強となると「頑張れ!」「ご褒美をあげる」なんて親が言い出して来たら、子どもは白けてしまいます。
結果を褒める
子どもが賞をもらって帰ってきたり、良い成績をとったりしたときなどにきちんと褒めることは子どもの次へのやる気につながります。これは、割と当たり前と思われて実行されている親もいることでしょう。
頑張って結果を出した子どもを褒めることは大事なことです。でも、賞をもらえたり、一番の成績をとったりできるのは、ごく一部の子どもだけ。それ以外の子どもは褒めるところがないのでしょうか。
どんな結果でも、子どもが頑張ったな、と思えたら親は褒めてあげましょう。子どもによって個性も発達具合もさまざまです。例えば、夏休みの作品で賞をとれなくても、最後まで頑張って作り上げたら、子どもは達成感を持っています。
どんなに頑張っても、幼少期~小学生の間は親に褒めてもらえないと自分の自信にはつながりません。小学生までの間に、親がきちんと褒めてくれて、自分に自信が持てるようになった子どもは、やる気スイッチを持っています。
過程を褒める
子どもを褒める部分は、結果だけではありません。子どもが結果を出すまでの過程も認めてあげなくてはいけないときがあります。たとえそれが残念な結果になってしまっても、そこに至るまでの努力は褒めてあげなければいけないときもあります。
社会に出てからも、努力したけど結果につながらないことはたくさんあります。そこであきらめて努力をすることをやめてしまっては、何も良い結果は生み出しません。
結果がダメだったから、あなたはダメな子、と親が断言してしまったら、「自分は何をやってもダメ」という自信のない子どもに育ってしまいます。これでは、やる気スイッチなんてどこにも見当たらない状態になってしまいます。
勉強だけを褒めることが、やる気スイッチを作ることにはならないということにも注意が必要です。
愛情をたっぷりとかけてあげる
親なんだから愛情は子どもにきちんとかけてます、とみなさん言うでしょう。それはどんな形の愛情でしょうか?一緒に遊ぶことや欲しいものを買ってあげること、習い事をたくさんさせてあげるとことなどたくさんの愛情表現があります。
では、やる気スイッチを作るための親の愛情とはどのようなものなのでしょう。
個性をすべて受け入れる
子どもの個性はさまざまです。兄弟姉妹でも違いますよね。愛情を求める度合いも個人差があります。がつがつと親の愛情を欲する子どももいれば、小さなときから愛情に淡白な子どももいます。
愛情に淡白なように見える子どもは、育てるのが楽でいいなと思いがちですが、何を考え、何に関心があるのか心の動きを注意深く見守るのも愛情です。放っておいて他の兄弟に愛情を注いでしまいがちですが、良い結果には結び付きません。
幼少期にしっかりと甘えさせ、個性を受け入れてもらった子どもは、反抗期を迎えてもその後きちんと落ち着きます。親との信頼関係が築かれているからです。親の愛情はゆるぎなく自分の個性を受け入れてくれるとがわかっていればまた戻ってきます。
愛情を欲しないからと言って放っておくと、反抗期が来たときの対処の仕方がわからなくなります。このときに子どもが欲している方向性を感じてあげられないと、親との信頼関係が作れずに、やる気スイッチが違う方向に向かってしまいます。
許されることで愛情を感じます
子どもがわざといたずらをして、親の関心を引くことがあります。これは、許してくれるかどうかを確認して、親の愛情を測っているのです。
親を試しているようで不快に思う親もいるでしょうが、試さないと親の愛情に自信が持てないときにいたずらをします。子どもの心が不安定なときにやりがちです。
ですからいたずらをしたら、叱る、諭す、などの行為でしっかりと向き合ってから、最後は許してあげましょう。
人格を認めてあげましょう
親はどうしても勉強の結果だけで子どもを判断しがちです。でも人間は勉強の結果だけで生きていくわけではありません。
学校の勉強ができることだけが子どもの幸せでしょうか?自慢できることが幸せと感じる親のためではないですか?
親が子どもの興味を受け入れる
子どもが興味・関心を示したことを、「くだらない」「勉強に役立たない」と言って切り捨ててしまったら、子どものやる気を親が奪ったことになります。
幼少期に子どもが興味・関心を示したものがあれば、ラッキーではないでしょうか。対象が何であれ、やる気を感じると言う体験ができます。何も関心を示さないよりは、子ども自身の心の土台となります。
成功体験をたくさんさせましょう
子どもが、途中でやる気をなくしてしまう様子を見るとイライラしますよね。スポーツでも勉強でも途中で投げ出されたら、ダメな子だ、と親まであきらめてしまいそうになります。
そこで子どもの個性と発達段階をよく考えましょう。自分の能力よりもハードルが高いとやる気は出ません。大人もそうではないですか?自分の能力以上の仕事を押しつけられて上手くできなかったときにけなされたら悲しいですよね。
ハードルを下げる
成功体験を増やすには、ハードルを下げてチャレンジさせてあげることも大事です。同じ年齢の子どもより発達が遅い場合は気になるかもしれませんが、個性を無視して難しいことをさせていたら自信を失ってしまうだけです。
自分に自信がつくと、伸びしろがぐんと大きくなって、できることがぐっと増えます。発達が遅いと思っていたことが、自分に自信がつくことでできることがたくさん増えるということがあります。
スモールステップを一つずつ積み重ねる
やる気スイッチを作るには、小さなことの積み重ねが必要です。できることが増え、一つ一つ課題をクリアしていくことで自信につながります。
小さな一歩=スモールステップで良いので、一つ一つを大事にしていきましょう。
子どものやる気スイッチを押すのは自分自身
子どものやる気スイッチを作るのは親ですが、スイッチを押すのは、子ども自らの意思です。ここからが難しいところですよね。本人がやる気スイッチをいつ押すのかやきもきしてしまいます。
実は、ここからが正念場です。やる気スイッチは、親が作ってきました。あとは、親が愛情をたっぷりとかけてきた手ごたえがあれば、子どもに任せるしかありません。
子ども自身にルールを作らせる=自発的に動く
親子でルールを作っておきましょう。この際に大事なのは、親が勝手にルールを作らないことです。ルールの押しつけは、子どもからやる気を奪ってしまいます。
宿題の時間、習い事、家のお手伝いなどにかける時間や、順番など子どもに決めさせて、自発的に動く習慣をつけます。
中学受験をしないのであれば、自発的に動く習慣は中学生までに作ることができれば良いでしょう。中学生になると、勉強の量が増え、部活動も忙しくなります。家だけが唯一の休息できる場所になります。
ホッと一息ついているところに、「〇〇しなさい」コールを親から浴び続けたら、せっかく作り上げたやる気スイッチが無駄になってしまいます。
中学受験を目指している小学生の場合も同じです。受験に対してのモチベーションが高ければやる気スイッチは自分で押すことができます。
信頼して任せる
親子でルールを作ったら、あとは信頼して任せるしかありません。任せるということは、責任も持たせるということです。
子どもは、信頼されたら嬉しいものです。それが、やる気スイッチを作動させる大きな力になります。
信頼して任せられるようになるために、親はせっせとやる気スイッチを育んでいかなければならないのです。
親がやる気スイッチさえ作れば、あとは子どもが作動させるだけ
子どものやる気スイッチは、生まれたときからあるわけではありません。子どもを育てていく過程で親が作っていくものなのです。
親に愛され、褒めてもらえた経験が自分の自信となってやる気スイッチが作られます。小学校高学年ではもう遅いかも、と思っている親もいることでしょう。
今からでも遅くありません。子どもを褒めることから始められます。たった一言褒めてみるだけで、親も子どもも変われます。まずは、親が変わらなければ子どもは変わりません。
子どものやる気スイッチを作るのは親。押すのは子ども自身です。