子どもの体力低下の現状と対策。楽しく無理なく運動の機会を! 


「うちの子、体力ないかも」「体力テストの結果が悪い」…それに気づいて意識できていることが、大切な一歩です!

ある程度の体力は、お子さんが健やかに生きるために必要。体力向上のため、少しずつ対策しませんか?

ここでは、子どもの体力低下の現状、原因や危険性、親としてできる対策などをご紹介。大切なのは、無理のない範囲で楽しく「続けて」いけること。

そのコツやポイントをお伝えしますので、来年の体力テストで少しでも結果を上げましょう!

子どもの体力低下の現状

まず子どもの体力低下について、現状をお伝えします。

運動をする子としない子の二極化?

文部科学省が1964年から行なっている「体力・運動能力調査」。1985年頃から結果は低下傾向にあり、2000年には、ほとんどのテスト項目で1970年の結果を下回りました。

その後、文部科学省で子どもの体力状況を分析した結果、以下のようなことなどがわかりました。

  • 運動をよくする子としない子の「二極化」が明らかになる
  • 家の人と運動・スポーツをする子ほど、テスト結果がよい
  • 継続的に体力向上に取り組む小学校はテスト結果がよい
  • 週420分以上運動する子の50m走は1985年水準
  • 毎日の朝食が体力向上の好循環を生む
主に、「よく運動・スポーツする子は体力テストの点数が高い」ことがわかる結果となったわけです。体力・運動能力の格差が広がっていることも指摘されています。

体力テストの結果から見る課題

1998年度からは「新体力テスト」が導入されています。小学生のテスト項目は、以下の通りです。

  • 握力
  • 上体起こし(腹筋)
  • 長座体前屈(柔軟性)
  • 50m走
  • 立ち幅跳び
  • ソフトボール投げ
  • 反復横跳び(100cm)
  • 20mシャトルラン(往復持久走)

「体力がある」と聞くと、「疲れにくい」「持久力がある」ことだけを思い浮かべる人もいるかもしれませんね。しかし、このテスト項目を見てわかる通り、

筋力や柔軟性、瞬発力、跳ぶ、投げる能力などもテストされています。そもそも「体力」とは、そのような能力を総称する言葉なのです。

現代の子どもの「運動不足」とは、走ったり動いたりすること自体が不足しているのはもちろん、跳んだり投げたり登ったりなどの、さまざまな動きの機会が失われている、とも言えるのです。

体を思う通りに動かせない

文部科学省の指摘でもう一つ気になるのが、「体を思うとおりに動かす能力の低下」。たとえば、

  • 靴のひもを結べない
  • スキップができない
  • リズムをとって体を動かせない

ことが挙げられています。

筆者は2017年までの2年間小学校で勤務していましたが、新体力テストの様子を見ていても、それを感じることがありました。

たとえば、反復横跳びの動き自体ができない。握力の測定に関しては、どこでどう力を入れるのかがわからない。ソフトボール投げに関しては、一度もボールや物を投げた経験がないことが予想される児童もいました。

脳の発達が原因の場合も、あるのかもしれません。状況にもよりけりですが、現場の先生方は「全体的な経験不足」を指摘していました。

体力向上への取り組み

文部科学省では、調査の結果をもとに「子どもの体力向上のための取組ハンドブック」を作成。各教育委員会を通じて、全国の小中学校に配布しているそうです。

筆者が勤務していた小学校では、体育主任の先生を中心に、体力向上への強い取り組み意識を感じました。

子どもが学校にいる時間帯はもちろん、毎日の宿題でグーパー運動やかえる倒立、長期休みも毎日運動の宿題…。それは筆者の娘や他県に住む友人、いとこなどの小学校でも同様です。

大変ありがたいことです。継続的に取り組んだ運動については、翌年に結果として表れる傾向もあるようです。

しかし、到底1960~80年代の子どもの体力には及びません。小学校での教育活動だけでは、限界があるのは当然のことでしょう。

子どもの体力低下の原因

では、昔の子どもに比べて体力が低下しているのは、何故なのでしょう?

原因は大きく分けて3つ

文部科学省が2002年に挙げた体力低下の原因。以下の3つに分けられます。

  • 国民の意識
  • 子どもを取り巻く環境の問題
  • 子どもの生活習慣の問題

「2002年?古い…」と思うかもしれませんが、残念ながら何ら変わっていない…。詳細を考えると、むしろ現在の方が悪化しているとも言えます。

一つずつ詳しく見ていきましょう。

国民の意識

外遊びやスポーツは、子どもが生きていく上で必要な力を、たくさん育ててくれます。

  • たくましい心と体
  • 思いやりの心や協調性
  • ルールを守ること
しかし、保護者をはじめとした国民の意識は、知識の量や学力で評価しがちに。後述する「体力低下が及ぼす悪影響」の認識も十分でなく、積極的に運動やスポーツ、外遊びをさせる保護者が少なくなったと思われます。

子どもを取り巻く環境の問題

地域によって差はありますが、子どもを取り巻く環境は、どんどん体力低下につながっている。そう言わざるを得ないと思います。

  • 子どもにとって、遊ぶ「仲間」「時間」「空間」がない
  • 室内で遊べるおもちゃ、ゲーム、スマホなどの普及
  • 生活が便利になり、体を動かす機会が少ない

外遊びは、ある程度の人数がいた方が楽しいですよね。しかし単純に少子化傾向。しかも塾や習い事で忙しい子も多く、なかなか遊べる日が合わないことも…。

子どもが「外で遊びたい」と思ったとしても、それを阻む環境も増えています。

  • 公園の減少、かつ遊び方の制限
  • 空き地や車通りが少ない道路などの減少
  • 親の都合

単純に遊ぶ場所がない。かつ公園でもボール遊びの禁止や遊具の減少、近隣の住民から苦情が多い、という話も聞くぐらいです。

加えて、ゲームやスマホ・タブレットなどの普及で、子どもにとって「楽しい」ことが、室内でも十分に可能となりましたよね。

以下のような親御さんが増えている印象も受けます。

  • 「外遊びで衣服や靴を汚されるのが嫌」
  • 「特に寒い日など、風邪をひくと困る」
  • 「不審者や事故が心配だけど、自分が付き添うのは嫌」

親御さんに「ダメ」と言われれば、諦める子も多いですよね。

日常生活でも、歩く機会の減少、電化製品の普及・進化で家事手伝いもラク…。とにかく「体を動かす」機会はどんどん減っているのです。

子どもの生活習慣の問題

栄養バランスのよい食事や十分な睡眠。これらも体力をつけるために、大切なことです。

しかし近年は、乱れがちなお子さんが多いと感じませんか?

食事面においては、3つの「こしょく」が増えていると言われています。

  • 子どもが一人で食べる「孤食」
  • 家族が別々の物を食べる「個食」
  • いつも同じ物を食べる「固食」

仮に、親御さんが一生懸命に食事をつくっても、

  • 好き嫌いが多い
  • 「ダイエットしているから」と言って食べない
  • おやつでお腹がいっぱい

ということもありますね。朝食を抜く子どもも増えており、多くの小学校で指導がなされています。

睡眠についても、文部科学省の分析で、小学生は「睡眠時間が8時間以上」だと体力が高い傾向にあることがわかっています。

もちろん低学年と高学年の違いもありますし、睡眠は時間だけでなく質も大切でしょう。

しかし、以下のような理由から睡眠時間が削られ、質も低下しがちに…。

  • 塾や習い事で帰宅時間が遅い
  • 中学受験をする場合、受験勉強
  • 夜遅くまでテレビやゲーム、スマホ

世の中には、生活を夜型に導くものが溢れてきています。なおかつ、「早く寝なさい」とすら言わない親御さんも増えてきているのかもしれません。

また、「体が疲れたからよく眠れた」と感じたことはありませんか?逆に考えれば、体を動かす機会が少なければ、質のよい睡眠につながりにくいのです。

体力低下が引き起こす危険とは

子どもの体力低下が及ぼす悪影響は、大きく3つに分けられると思います。

  • 健康な体の維持
  • 意欲や気力の低下などの精神面
  • 社会全体への影響

体力がなければ「風邪をひきやすい」「疲れやすい」のはもちろん、肥満や生活習慣病も引き起こしやすくなります。

体調が悪かったり疲れたりしている時は、意欲や気力も失われがちですよね。反対に体力があれば、多少落ち込んでも復活しやすいとも言えるのではないでしょうか。

どんなに学力が高くても、どんなに知識や技術があっても、

  • すぐに疲れる
  • 体調を崩しやすい
  • メンタルが弱い

などでは、持っている実力を発揮し継続することが難しくなりがち。社会で働いたことがある人なら、誰もが納得できることだと思います。

それは、社会全体の活力の低下にもつながりかねません。創造性や人間性豊かな人材の育成を妨げる、とも言われています。

体力の低下や体が重いことは、ますます体を動かしたくない気持ちに…。そして、ますます体力低下を招くという悪循環になるのですね。

また、肥満で運動不足の人は医療費が高くなる傾向があるそうです。これは社会的なコストの増加にもつながり、人々の体力低下は数々の問題を生み出すのです。

体力向上のために親ができること

では、子どもの体力をつけるために「親ができること」は何でしょうか。一緒に考えていきましょう。

食事と睡眠の大切さを教える

筆者も小学生と幼稚園生の子どもがいますが、まず私たち親自身が「食事と睡眠の大切さ」を認識することが第一歩だと思います。

そして、無理なくできることから、始めていきませんか?

たとえば、毎日の朝食が体力向上に有効なことは前述の通り。朝食のレベルを1段階上げてみるのはどうでしょうか?

【和食編】

  • レベル0…朝食をとらない
  • レベル1…白飯だけ
  • レベル2…白飯と味噌汁
  • レベル3…白飯と味噌汁、たんぱく質(卵や納豆、肉・魚料理など)
  • レベル4…白飯と味噌汁、たんぱく質、野菜

上記は飽くまで例であり、たとえば味噌汁を具だくさんにすれば、レベル2=レベル4の場合も!もともと朝食抜きのお子さんの場合、おにぎりを1つ食べていくだけでも違います。

【洋食編】

  • レベル0…朝食をとらない
  • レベル1…パンだけ
  • レベル2…パンと牛乳
  • レベル3…パンと野菜ジュース、たんぱく質(卵、肉・魚など)
  • レベル4…パンと牛乳、たんぱく質、野菜

やはり上記は飽くまで例。栄養バランスを考えて、何か1つ今の朝食に加える、という感じでしょうか。食欲がわかないお子さんの場合、コーンフレークやバナナなど、食べやすい物を選ぶのもよいでしょう。

夕食も含めてですが、お子さんの食べる意欲がわくよう、

  • なるべく家族全員もしくは家族の誰かと食べる
  • なるべく家族で同じ物を食べる
  • 料理の色どりや盛り付けを工夫する

など意識できるとよいでしょう。可能な範囲での家庭菜園や、一緒に料理をすることなども、お子さんの「食べる意欲」につながりますよ!

栄養バランスを考え、できれば筋肉の元となるたんぱく質(肉、魚、卵、大豆など)、体を健康に保つビタミン・ミネラル(主に野菜、海藻など)を、毎食に含められるとよいですね。

睡眠については、学年が上がるほど対応が難しいかもしれません。

なかなか言うことを聞かないかもしれませんが、睡眠の大切さを根気強く教えていきましょう。そして早寝早起きできた時は、「朝ご飯をゆっくり食べられるね」「授業にも集中できるよ」など、よい面を強調した声がけをしましょう。

低学年であれば、規則正しい生活習慣を身につけさせてあげましょう。睡眠の深さにもよりますが、10時間前後眠れるのが理想。

なるべくお子さんが早寝できるよう、テレビは録画、ゲームは時間を決めるなど、親御さん自身も時計を意識できるとよいですね。

少しでも運動の機会を!

毎日運動系の宿題を出していただいていても、それだけでは限界が…。生活スタイルの変化で、昔より「普通に過ごしている時の運動量」も減少しているわけです。

積極的に運動の機会を取り入れましょう。難しいことではありません。とりあえず「意識」するだけでも、大きな一歩です。

  • 体を動かす手伝いを、子どもに担当させる
  • 親子で散歩や、なるべく自転車・車を使わない
  • 親子でなわとびを日課にする

体を動かす手伝いは、雑巾がけやお風呂掃除など…。手伝い以外でも、工夫次第で「体を動かす」機会は増やせるはずなのです。

日本レクリエーション協会の「子供の体力向上ホームページ」には、「やってみよう運動あそび」のコーナーがあります。

たくさんの種類の運動遊びが紹介されており、少人数や狭い室内で楽しめる遊びも!しかも条件別に絞り込め、便利でオススメです。

新体力テストの結果を上げたい場合

新体力テストの項目については、ダイレクトにその練習をするのも一つです。「コツ」がわかった子の体力合計点は全国平均を上回る、というデータもあります。

テストの仕方やコツがわからないという場合、「項目の名前+小学生」で検索してみましょう。解説されたサイトや画像などがみつかります。

特に【反復横跳び】は、足の動かし方がわからないのではスタートラインにも立てません。苦手なお子さんは自宅で練習しておくと、テスト時の余裕が違うでしょう。

テスト項目別、鍛え方の一例をご紹介します。毎日少しでも行い、「続ける」ことで効果が出やすくなりますよ。

【握力】

  • 雑巾しぼり
  • グーパー運動(湯船の中の方が効果的)
  • 物をギューっと握る

【上体起こし】

  • 親子で腹筋運動
  • バランスボールに座る
  • 正しい姿勢(お腹をへこませる)をキープ

【長座体前屈】

  • 親子で柔軟体操
  • 親子でギッタンバッコン

【ソフトボール投げ】

  • 外や体育館でボール遊び
  • 室内で的当てや遠くの箱に物を入れるゲーム
  • 紙ひこうきを飛ばす

【立ち幅跳び】については、瞬発力を計測する項目。もともとの身体能力が出やすい項目でもあるのですが、動画などで手の振りや膝の曲げ方を見て練習してみるとよいでしょう。

【50m走】【20mシャトルラン(往復持久走)】【反復横跳び】に関しては、外遊びで思い切り体を動かす。これが最も効果的だと思います。

「鬼ごっこ」は低中学年を中心に、現在でも子どもたちに人気!持久力がつくのはもちろん、その子なりに速く走りますし、反復横跳びに必要な敏捷性も鍛えられます。

筆者の子どもは、近所の小学生同士で「体力テストごっこ」をよくしています。一人が先生役で楽しそうですし、練習にもなるので一石二鳥!

アスレチック遊具や大きめの複合遊具がある公園に行けば、楽しみながらさまざまな動きを体得できますよね。ふわふわドームは、高学年でも楽しめる子が多くオススメです。

運動系の習い事をさせる

費用はかかりますが、運動系の習い事やスポーツを始めるのも、とてもよいことだと思います。

運動系の習い事やスポーツクラブに入って運動習慣がある子は、運動習慣がない子に比べてテスト結果がよいことも分かっています。

小学校の持久走大会を見ていても、高学年になればなるほど、運動・スポーツをやっている子が上位を占める傾向があります。

水泳、体操教室、野球、サッカー、バスケ、バレーボール、ラグビー、陸上競技、ダンス、武道などなど…。通える範囲にあり、なおかつお子さんが興味のあるものがベストです。

仲間ができ、礼儀正しさや強い心を育ててくれるものも、多いことでしょう。

男女ともに、人気があるのが水泳!少しでも興味のある方は、ぜひ以下の記事もお読みいただければと思います。
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運動を「習慣」にさせるコツ

体を動かす大切さに、今気づけました。ぜひ運動の習慣をつけていきましょう。続けるコツを、5つに分けてご紹介します。

子どもの反応を見よう!

歩くことでも家事の手伝いでも運動遊びでも。お子さんの表情から、楽しそうかどうかを見極めてあげてください。楽しそうなことは、積極的に生活に取り入れていきましょう。

楽しいこと、好きなことは、無理なく続けられます。親御さん自身も、そうではないでしょうか?

お子さんの「楽しい」かつ「健やかな成長につながる」ことに関しては、親御さんの協力も大事だと思います。

  • 無理なくできる散歩や運動遊びは、一緒に行う
  • 子どもが楽しめる公園には、積極的に連れて行く
  • 面倒でも、外遊びに付き添い見守る
  • 親同士の人間関係が大変でも、スポーツをさせる
  • 雑巾がけが楽しそうだから、多少汚い拭き方でも許す

などなど。なかなか難しいかもしれませんが、無理のない範囲でお子さんの体力づくりに「協力」していきましょう。

「運動っていい!」という雰囲気づくり

せっかくスポーツや運動遊びを始めても、親御さんが暗い表情ではお子さんの楽しさも半減です。

仮に「憂うつ…」「つまらないな~」と思っても、

  • なるべく笑顔で取り組む、見守る
  • 「楽しいね」「頑張れてすごい」などの前向きな声がけ
  • 運動のメリットやよいことを積極的に言う

などを心がけられるとよいでしょう。親御さんの表情や声がけは、思ったよりもお子さんに影響するもの。

ずっと笑顔で前向き、というわけにはいきませんが…。せっかく運動するのであれば、運動って「楽しい!」「体にいい!」ことを、お子さんの脳にすりこませてあげましょう!

運動しやすい環境づくり

たとえば室内での運動遊び。せっかく楽しく取り組めそうでも、部屋が散らかっていてスペースがないと、やる気も半減。

自宅の広さは変えられなくても、片付けならできますよね。整頓された部屋の方が、お子さんの集中力も高まります。

また、お気に入りの音楽を流しながら行うと楽しめますし、時間を計る目安にもなりますよ。

子どもに合った声がけ、働きかけを

活発な子、よく走るけど体力テストの結果はよくない子、おとなしい子…。子どもは一人一人、違いますよね。

子どもが「楽しめる」「頑張れる」声がけや働きかけを、ぜひ見つけていきたいですね。

褒められるとやる気に!というお子さんが多い気はしますが、「〇〇くんも頑張っていたよ」など、ライバル心で頑張れるタイプの子もいます。

慎重派の子に対しては、複合遊具などで親も一緒に取り組んだり支えてあげたりするなど、「安心感」を与えると頑張れる場合もあります。

また低学年のうちは、親御さんが一緒に行うと取り組めるお子さんも多いです。

筆者は毎日10分筋トレをしていますが、この時間に長女が宿題の柔軟体操とブリッジ、かえる倒立をします。自然に、次女も真似をして体を動かすようになりました。
子どもの外遊びも「自分の体力づくりやダイエットだ!」と考え、無理のない範囲で付き添ったり体を動かしたりするよう、心がけています。

頑張りすぎない

親御さんにもお子さんにも言えることなのですが、まじめで頑張り屋さんのタイプの場合。運動できた日はカレンダーに印をつけて、モチベーションアップ!なども決して悪いことではないですね。

「雨でない限り必ず外遊び!」「毎日〇〇を必ず30回!」などの目標も立てがちですが、逆に1日でもできない日があると挫折しがちに…。

時には「今日はできなかったけど、まあ、いいか」という気持ちも大事。1~2日できなくても、大丈夫です。

もう一つ。外遊びが大好きな子の場合、許しさえすればいつまででも遊ぶタイプのお子さんもいます。

子ども2人だけで遊んでいて、2人揃って熱中症になった例も身近にありました。「外遊びは体力がつくから」と放置せず、水分補給や休憩などを促すようにしましょう。

早速、行動してみましょう!

繰り返しになりますが、まずは「体力を向上させてあげたい」という意識が大事。そう思えただけでも素晴らしいことです。

後はその意識を忘れずに、生活習慣を整え、運動の機会を取り入れていきましょう。無理なくできることから、少しずつで大丈夫です。

仮に「面倒だな…」と思っても、笑顔をつくり「楽しもう」「体にいい」という思考に切り替える。思い込むことで本当にそうなりやすくなる「プラシーボ効果」は、医学・心理学の分野でも活用されています。

体力をつけると、メリットがたくさん。ぜひ一緒に楽しみながら、取り組んでいきましょう!

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