ランドセルの選び方。最後は背負った時の安定感で決めるのが◯!


まずは、早いとは思いますが、来春のお子様のご入学おめでとうございます。

いよいよ小学生!
「親子の暮らしがどんな風に変わるのか・・・」
「小学校の生活に馴染めるのか・・・」
「保護者の不安は尽きませんが、来春の新生活に期待と想いを馳せて・・・」
楽しんで準備を始めていきましょう。

ランドセル売り場を訪れると、まずはランドセルの色や種類の数々に驚いたのではありませんか?昔とは違う鮮やかさに、つい親もカラフルなランドセルの数々に目移りしてしまいますね。

カラフルなランドセルに心惹かれるお子様の好みや、6年間使うから・・・と先を想う親の気持ち。カラーを選ぶだけでもなかなか難しそうですね。

どういった基準で選べば良いのか、お子様に合ったランドセルの選び方を考えてみましょう。



ランドセルを選ぶ基準とは

テレビCMでお馴染みのメーカーや、幼稚園や保育園からもらってくるランドセルのパンフレット、オシャレなママの雑誌に載っている流行りのブランドランドセル。

本当にたくさんの情報がありすぎて、何を基準に選べば良いのか悩みますよね。
ここでは、ランドセルの基本的な知識をおさらいしておきませんか?

ランドセルの材質で何が変わるの?

ランドセルの材質は、大きく分けて2種類です。

まず一つ目が、人工皮革。今は、ランドセルの9割がこちらの材質のランドセルです。

昔の物から比べると加工技術の進歩により、天然皮革同等の耐久性を持つようになり、普及しました。不織布に、特殊な合成繊維と表面にポリウレタン樹脂で加工してありますので、従来の天然皮革のランドセルよりも軽さや耐水性も実現できました。

価格面においても、天然皮革に比べて抑えられる事が多く、過度な扱いの丁寧さを子どもに求めなくても良い安心さもありますね。

また、カラーも天然皮革に比べて豊富ですので、子どもたちに留まらず大人達の目にもとまりやすく防犯上のメリットもあるのではないでしょうか?

次々と新しい技術で、通気性を良くした素材や、パール調のカラーリング。どんどん開発されて次はどんな素敵なランドセルが店頭に並ぶのが楽しみですらあります。

人工皮革は、機能性やカラーの豊富さを楽しみたい家庭や、価格を抑えたい家庭にお勧めと言えますね。
とは言え、様々な種類の人口皮革の開発で価格が高騰していますので、価格を抑えたい場合は選択肢が多少狭まることは否めません。

二つ目が、天然皮革です。昔ながらの素材で、牛革やコードバン(馬のお尻の革)が一般的ですね。

牛革のランドセルは、耐久性がもともとあるのはもちろんですが、重さと耐水性で徐々に避けられがちになってきました。しかし、やはり近年の加工技術の発達から、耐水性に優れているものが増えています。

肩ヒモや、背中のどうしても汗を吸い込みやすい部分に、人口皮革を併用し弱点を減らす工夫も施されています。また、重さも人口皮革と同程度まで抑える事ができるようになりました。

価格はやはり、人口皮革より高価になりますが、革の経年変化にお子様の成長を見る気持ちや、本物を与えたい、などの理由で、あえて牛革のランドセルを選ぶご家族も多くおられます。

コードバン(馬のお尻の革)は、最高級の材質で、馬一頭でランドセルのフタ2枚分しかとれないほど希少な革です。

牛革よりも、さらに耐久性に優れ、牛革の4~5倍の強度があるとされていますので、6年間への安心感がありますね。

ツヤのある美しさから、コードバンのランドセルは高価ながら根強いファンが多い材質になります。

牛革もコードバンも天然の素材ですので、ランドセルが雨や雪で濡れた後は陰干しが必要であったり、汚れを革専用クリーナーで掃除する事、定期的にオイルでのメンテナンスをするなど、一般的な革のバッグと同じ取り扱いが必要になります。
小さなお子様にすべてしてもらうのは現実的になかなか難しく、多少親がケアする事が必要になってくるでしょう。

入学予定の学校の教科書のサイズは?

ランドセルは空っぽのまま持ち運びするものではありません。当たり前ですが、毎日教科書や筆記用具などを持ち運びします。

教科書のサイズが、昔より大型化しており、B5ではなくA4の入るものが必要となってくる学校が多くあります。

もし、上級生のお子様がお知り合いにいらっしゃれば、ランドセルの中身を一度見せてもらえたらとても参考になりますね。それが無理であれば、直接小学校に問い合わせるのが安心ですね。

ランドセルには教科書だけでなく、音読用のファイルを別で先生が配ったり、リコーダーの練習曲を入れるファイルを配ったり、隙間に水筒を入れたり・・・学年が上がる毎に、毎日持ち運びする教科書の量も増えますので、ランドセルのマチも大き目のものをお勧めします。

国語だけでも、国語の教科書、漢字練習ドリル、漢字練習用ノート、国語のノートと4冊になります。

毎日の時間割を入れると、約1㎏~2,5kgにもなる教科書の重さです。そこに、ランドセルの重さが加わり、更に、体操服や絵の具セット・・・。出来るだけ背負っていても体に負担のないランドセルを選んであげたいですね。

お子様の体型はとても大切なポイント!

お子様の体型はいかがでしょうか?やや小柄な体型であったり、早生まれのお子様だったりすると、より一層ランドセルが大きく感じてしまうものです。

そういったお子様ですと、大きくなった教科書の分さらに大きくなったランドセルを選びづらくなりがちですが、大切なのは、ランドセルを背負った時の安定感です。

ランドセルはもともと小さな子どもにも背負いやすいように、負荷を分散させる作りになっています。肩ヒモの長さの調節や、背中あてのクッション部分の形状など、同じメーカーでも、シリーズによって少しずつ違うものです。

ここで大切な事は、とにかくランドセルを背負ってみる事です。

背中とランドセルに隙間が出来ていると、負荷が偏ってしまい、成長期の体に負担をかけてしまうことになります。肩ひもの長さは、もっと短くしたい場合は、販売員の方に、穴を増やせるのか確認する事が必要になるでしょう。

逆に体の発育が早めのお子様は、肩ヒモの調節がしやすく、背中あてのフィット感よりも吸湿性などがしっかりあるランドセルをおすすめします。発育が早めのお子様は、やはり小学校6年生の時点で背が高い事が多く、ランドセルがきつくなりがちです。

6年生の最後までランドセルを背負わせる事にこだわらないのであれば、6年生だけはリュックサックかもしれないと心にとどめておいても良いかもしれません。高学年になるほど教科書の重さ増えますので、大人用のリュックサックを使ってるお子様もちらほら見かけます。

男の子・女の子どちらのランドセルをお探しですか?

家庭の考え方や、個人の性格などありますが、やはり男の子・女の子の行動には特徴がありますので、少し考えてみましょう。

男の子のランドセル

「やんちゃ」「落ち着きがない」など、ママ心にいつまでも心配が尽きない可愛い男の子。

男の子のランドセルのカラーは、ブラック・ブラウン・ネイビーあたりがとても多く作られています。カラー展開が女の子のランドセルに比べてとても少ないですよね。ママ心にとても残念に感じてしまいますが・・・

男の子のおおらかな性格には、やはり物を丁寧に扱うというのがやや苦手な子が多く、どうしても、傷や汚れの目立ちにくいカラーのランドセルを選ぶ傾向にあるからです。

運動量も多いので、汗もかきやすく、背中や肩回りの通気性の良い材質を選ぶと良いでしょう。

また、力も女の子に比べて強いので、肩ヒモの痛みも少し早めになってしまう事が多いようです。

では、少しでも丈夫な牛革やコードバンが良いのかも・・・と思ってしまいますね。ただ、6年間保証のついているランドセルなら、しっかりお直しも出せるので、人口皮革と天然皮革のどちらにするかはお子様やご家族のお好みで考えてくださいね。

女の子のランドセル

女の子は、ランドセルのカラーの豊富さに何度も足を運ぶご家族もたくさんおられます。

お子様の希望のカラーが、ご両親の想いとは全然違うカラーだから、どうやって納得させようか・・・と言う話もよく聞きます。だからと言って、頭ごなしにこっちにしなさい!では、せっかくのおめでたい入学予定がお子様にとって少し憂鬱なものになってしまうかもしれませんので、気を付けてくださいね。

お勧めするのは、好みのカラーを2~3色お子様に決めてもらってから、ランドセル売り場に行きましょう。

では、その何色かのランドセルを背負って鏡を見ると・・・なんとなく似合う色が見つかったりします。まるで、結婚式のドレスのように。見た目の気になる女の子ですので、お子様自身にも鏡でしっかり納得してもらう事が大切です。

好みのカラーがあまりにご家族の意向と合わないようであれば、6年生まで使う事をしっかり説明してトーンを落とすなどお互いに納得出来る方法を探してくださいね。

一生に一度のランドセル選びを一緒に楽しみましょう!

幼稚園や保育園に通う幼いわが子が、小学校に入学と大きな環境の変化に、親も子どもも期待と不安でドキドキしますね。

なにかと心配は尽きませんが、子どもは順応性が高いもので、すぐに馴染む子ども達がほとんどです。

親になって初めて分かるランドセル一つに対しての想い。

一生に一度の小学校の入学準備、親も子もおじいちゃんもおばあちゃんも。それぞれの立場で、楽しめたらとても素敵で思い出深いものになりそうですね。

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