捕まえに行く前に!クワガタの飼い方をマスターしよう
男の子のお子様をお持ちであれば、誰もが通る道である、昆虫の飼育。男の子はカブトムシやクワガタが大好きですね。
特に、クワガタは大切に育てると、冬を越えて長生きしてくれますから、飼育をより楽しむことができます。
クワガタを上手な飼い方をマスターし、お子様を喜ばせてあげましょう。
Contents
クワガタは林の中で捕まえることができる
クワガタは夜行性なので、夜の林で見つけることができます。懐中電灯を持って、お子様と捕まえに行かれると楽しいですね。
クワガタは、樹液の出るクヌギやコナラの木が大好きです。木の幹や、穴や、根元に光を当てて探してみましょう。木のあまい樹液は、昆虫たちのごちそうなので、カブトムシや他の昆虫も集まっています。
また、月の出ていない夜は、街灯の明かりや自販機の明かりに集まりますから、ぜひチェックしてみましょう。
クワガタの中には、腐ったくだものが大好きなクワガタもいますから、木に、腐りかけたくだものを塗ると、クワガタは喜んでやってくるでしょう。
林でとれるクワガタ、今年の夏で終わるタイプと冬を越すタイプ
夏が終わると死んでしまいます。
冬眠して冬を越し、次の夏も生きることができます。上手に育てれば3年ほど生きることができます。
捕まえてきたクワガタを飼う時に用意するもの
- 水そう(プラケース・飼育容器)
- 土や木くずは、10センチくらい敷きつめる
- クワガタがつかまりやすい、転倒防止の木のえだ
- メスのクワガタが卵を産む木
- 土や木くずを湿らすための霧吹き
土はクワガタ専用マットを使うと便利です。土や木くずは、いつも少し湿らせてあげておきましょう。気温は20度~30度の間で、直射日光の当たらない場所に置いてあげましょう。
クワガタの転倒防止の木も、卵を産む木も、入手困難であれば、アマゾン等、ネットで購入できます。転倒防止材、産卵木、で検索しましょう。
えさはこちらです。
- 腐っていないくだもの
- 昆虫ゼリー
クワガタの成虫を育てるときに気をつけたいこと
クワガタを複数を一つの水そうに入れると、とても危険ですから、気をつけてください。
複数飼いたい場合は、けんかを避けるため、一つの水そう(プラケース・飼育容器)に1頭ずつ飼育しましょう。
ですので、飼うならばオス・メスのペア、2頭がおすすめです。つがいで飼うと、繁殖が期待できますね。
夏になると、オスとメスは交尾をしますから、同じ水そうで4,5日、飼育してみましょう。仲良くえさを食べていたら交尾は成功していると考えてOKです。
ただ、メスを殺してしまうオスもいますから、期間を守りましょう。
冬眠して冬を越すクワガタは土や木くずにもぐれるようにしてあげよう
暑くなり過ぎないように、直射日光が当たる場所を避け、クワガタが土や木くずにもぐれるように、量を配慮してあげましょう。
また、秋は、冬眠のために、栄養のある昆虫ゼリーを与えて、春には冬眠から目覚めたときに、えさが食べられるように、昆虫ゼリーを入れておいてあげましょう。
上手に育てると3年ほど生きることができるクワガタですが、成虫は、もう大きくなりませんので、捕まえた時からサイズは変わりません。
クワガタを大きくしたい場合は、幼虫から育てましょう。
クワガタは卵から成虫になるまで約2年、長期計画で育ててみよう
親クワガタが生んだ卵が、約2週間~ほどでふ化して、幼虫になります。
ノコギリクワガタ・・・6月~8月に卵をうむ
ミヤタクワガタ・・・6月はじめ~9月始めに卵をうむ
オオクワガタ、コクワガタ、ヒラタクワガタ・・・5月中旬~10月始めにたまごをうむ。
秋や冬でもクワガタの幼虫をつかまえることができる
クワガタの幼虫は、秋や冬に、枯れた木の中で眠っています。クワガタが卵をうんだ形跡のある朽木が見つかれば、マイナスドライバーなどを使って掘ってみましょう。
クワガタの幼虫を手に入れたら用意するもの
幼虫のえさになる、木のくずときのこの菌をつめたものです。アマゾン他、ネットで購入できますし、昆虫のお店にもあります。
直射日光が当たらず、気温があまり変わらない場所に置いておきましょう。
菌糸ビンに幼虫を入れると、木くずをどんどん食べて、3か月位で、木くずを食べつくします。そのたびに新しい菌糸ビンに入れてあげます。
いつも、栄養のある菌糸ビンにいられるよう、菌糸ビンの交換には配慮してあげましょう。
菌糸ビンの木くずをたくさん食べると、大きく成長することができる
幼虫は、木くずをどんどん食べて、どんどん大きくなっていきます。幼虫の時に、個別で菌糸ビンに入れて上手に育てることで、普通より大きなクワガタを育てることができるのです。
そして、幼虫は十分に栄養を取ると、ビンの下の方に部屋をつくり、さなぎとなって成虫になる準備をします。
さなぎになると、木くずを食べなくなります。
さなぎから1~2か月で成虫へ、デリケートな期間はそっとして
羽化して成虫になっても、デリケートな期間ですから、ビンを動かしたり、取り出したりせず、一週間以上は、そっとしておいてあげましょう。
しばらくして、ビンからクワガタを取り出したら、仲間と一緒にせずに、個別に育てましょう。
このように、卵から成虫まで、約2年くらいです。
幼虫の期間が一番長く、1年の場合だったり、2年の場合だったりします。それはクワガタの種類によるだけではなく、卵のうみつけられた時期や気候、えさの栄養の状況などによります。
幼虫を育てる期間に使う菌糸ビンが、初心者ではリスクが高くて難しそう、というのであれば、発酵マットという土を、瓶に詰めて、幼虫を育てることもできます。
飼えなくなったときは外に離さずお店の人に相談しよう
飼えなくなったら、自然にかえしてあげたほうがいい、というのは、人間の勝手な思い違いです。
なぜなら、飼っていた昆虫が、放した場所で生きている小さい生き物たちの仲間に入って、仲良く生きていけるわけではありません。むしろ、その生態系を壊すきっかけになってしまいます。
外に放すわけにもいかず、死なすわけにもいかず、困った時は、ペットショップや昆虫のお店の人に相談をしてください。
お子様と上手に飼ってクワガタを長生きさせてあげよう
カブトムシと違って、上手に育てれば、3年くらい生きてくれるクワガタ。とても愛着がわきますね。ふ化や羽化を経験し、成虫に成長したクワガタを見たときには、感動もひとしおです。
そんなクワガタと、鉛筆などをつかって力比べをしたり、スプーンでえさをあげたりして、一緒に遊べたら、お子様は大喜びですね。
奥が深いクワガタムシ、ぜひ、お子様がお小さいうちにご家族で経験されるといいですね、小さな命でも、責任を持って最後まで育てていく、という大きな勉強にもなります。
お子様と、クワガタを飼育する楽しい時間を過ごすために、パパ、ママも頑張って育てていきましょう。