デキる子を生む勉強手帳の作り方。子供のうちから習慣化しよう
みなさんこんにちは。いきなりですが、みなさんは手帳をつけていますか?
最近は「ほぼ日手帳」や「EDiT」などといった、自由度も高くおしゃれな印象の手帳が増えていますね。そのため手帳は「決まった形式に書き込む時代」ではなく「各々自由な発想で作る時代」となりました。
実は近年こうした手帳を活用し、子供と共に手帳作りを楽しむ家庭が増えているそうです。また現在「スタディープランナー」というおしゃれで機能性の高い勉強計画表も流行を見せています。
そちらに自主的に勉強内容を記録し、更にはその内容をSNSにアップする学生が急増しているというのですから驚きですよね!
こうした自主性が問われる時代、今回は子供のうちから習慣化する手帳教育のメリットとその実践方法についてご紹介していきます。
Contents
子供のうちから習慣化。手帳教育のメリット
大人でも毎日のスケジュール管理や日記をつけるというのはなかなか難しいものですね。
それでは子供のうちから手帳を習慣化することによってどのようなメリットがあるのでしょうか。
手帳を書くことを習慣化することにより、
- 過去を振り返り、現在に活かす力
- 明日以降の目標を見つけ、未来を見通す力
- 物事への達成感と、自己肯定力
- オンオフを切り替え、自分のペースを保つ力
- 予定を見通し、それを達成するための問題解決力
などが自然と養われ、自ずと冒頭でもご紹介した自主性が身につきます。
お子さんに手帳を持たせてあげるということは、その未来を育んであげるということと言っても過言ではありませんね。是非今日から簡単に実践できる手帳教育を一緒にはじめていきましょう!
まずは興味を持たせよう!賢い手帳選びのコツ
まずはお子さんと一緒に手帳選びからはじめてみましょう。売り場に立ってお子さんにいくつかサンプルを触らせてあげてください。
はじめは使い方などが分からずとも、ピンときたものを手にとってその質感や手触りを楽しむことで興味を引き出してあげるとよいでしょう。
はじめから中のリフィルが複雑なものは省き「この中で一番好きなのは?」「これとこれならどっち?」と好きなものを選ばせてあげたり、シンプルなものには後にデコレーションを施してあげることで、その手帳が自分のものであるという自覚をつけ、これから使っていく楽しみを増やしていきましょう。
特に手帳を選ぶ際大人が注意をおいてあげると良い点は
- 普段のお子さんの文字の大きさと手帳の区切りや全体のサイズ感
特に小学生のお子さんの場合などは、小さな文字を書くのが難しい場合がありますよね。
まずはじめは大きなサイズで自由な形式の物の方が「書く楽しみ」を育んでくれるでしょう。
- 後に考える使用用途に合っているか
ただ自由にとはいっても、手帳を作る上で大まかなルールは必要ですね。
特に後々学習計画を練らせたり、細かいスケジュール管理をさせることを目的とするならば、少しずつ手帳もその変化に対応する物でなければなりません。
後ほどまたご紹介しますが、なるべくルールを付加・変更しやすいものが良いでしょう。
- 機能性は快適なものか
ポケットやしおり、ペンホルダーなど、子供では気付きにくいポイントに注意をおき、選ぶ際にサポートしてあげるとよいでしょう。お子さんの小さなこだわりなどにも気づくきっかけになるかもしれませんね。
快適なスタートを切れるようにこうした配慮を心がけてあげましょう。
まずは簡単なルールから。自発的に書かせる練習
まずは手帳の形式に慣れるところからはじめてあげましょう。
手帳を与えたからといって子供達の多くはその使い方が分からずに戸惑ってしまうことでしょう。そんな中でいきなり自主性は育ちません。
例えば
- 1日1ページ絵日記を書く
- 今日やることや目標を箇条書きでまとめる
- 勉強やお手伝いの記録をする
・・・etc
このように与える際、本人と相談して大まかに手帳の使い方やルールを決めてあげましょう。枠や箇条書きの黒丸などを先に書き込んであげると書き込む上でよりわかりやすくなって良いかもしれませんね。
簡単なところからすこしずつ。はじめは自由帳代わりに1日1ページなど決められた区間での自己表現の練習や、毎日書くことを習慣化するトレーニングをしてあげると良いかもしれません。
ひと言コメントを添えてあげることで親子のコミュニケーションも高まります。大人も一緒に楽しむことが大切です。
そして、ここからが自主性を生む大事なポイントです。
箇条書きで書いた目標、頑張ったことの記録などは達成した際にチェックマークや横線を引っ張り、それぞれポイントをつけてあげてください。
こうすることで更に達成感や自己肯定力が高まります。ToDoリストにポイントをつけてあげるイメージです。
上手に手帳を使えるようになったら更にルールを足して
- 今日読んだ本の感想を書く
- 宿題や自主学習の勉強計画や目標を書く
- 今日の勉強を振り返った感想や、覚えたことを1ページにまとめる
・・・etc
これだけできればもう大人顔負け、立派な勉強手帳の完成です!
はじめは少しずつ縛りの少ない課題を与えてあげて、もし自主的に記録をはじめた際には「いいね!」とたくさん褒めてあげてください。
目的ごとに日記用や勉強用、習い事の記録用などいくつか持たせてあげたり、システム手帳やファイルで管理し、頑張ってきた記録を貯めてあげることで、過去の自己分析や未来の自信へと繋がります。
その日できなかった目標についても叱らずに後日にまわしてあげたり、もう一度トライするチャンスを与えてあげ、できた際にはより褒めてあげるようにしましょう。
楽しくおしゃれな勉強記録。スタディープランナーの活用方法
最後にせっかくですので、現在流行中のスタディープランナーの内容とその手作りレシピのヒントをシェアしていきたいと思います。是非ご自宅での実践・手帳アレンジの参考としていただけましたら幸いです。
スタディープランナーとは?
冒頭でもご紹介したとおり、スタディープランナーとは勉強計画に特化したデザインの記録帳です。
その発祥の地は現在世界的にも勉強大国として注目を集めている韓国。今までありそうでなかったおしゃれで機能性の高い手帳が大流行し、近年日本でもあのコクヨさんがルーズリーフ用のリフィル販売を開始するなど、じわじわと中高生を中心に浸透しはじめています。
そのおおまかな内容をまとめてみましょう。
- 今日の日付の記録(前もって予定を記入する際は学習予定日当日の日付)
- ゴールの目標(「何月何日のテストで何点!」など)
- 科目ごとに今日の学習範囲
- 今日の学習範囲を終えた後の自己評価、採点欄
- トータルの学習時間
- 各単元ごとの学習の時間、達成度などのグラフ欄
- 勉強を終えた反省と感想欄
これらを日ごと・週ごと・月ごとなど、目標にあわせ細かく管理していきます。この内容だけでも、毎日とんでもない管理力が問われますね。
その上わざわざSNS上に勉強用のアカウントを作り、毎日このスタディープランナーに記録した内容を写真などでアップしてお友達と切磋琢磨しあう子供が増えているというのですから驚きですよね。
計算をすると、現在大学受験生の約3人に1人は自主的に勉強を記録・管理をしている時代だそうです。益々、早期からの自主管理トレーニングが切り離せない時代ですね。
自宅で簡単!手作りプランナー
では実際にこのスタディープランナーを自宅で簡単に実践してみましょう。
用意する物は
- コピー用紙
- はっきりとしたカラーのボールペンやサインペン
- カットした折り紙やのり、シールなどのデコレーション素材
- ファイル
です。
お持ちの手帳やノートに上記の内容を意識した区切りをつけてあげるのも良いですが、それだと1ページごとの作業に少々手間がかかってしまうので、今回はコピーを前提に作成してみましょう。
パソコン環境である程度デザインレイアウトのできる方はそちらでオリジナルのデザインを作成してあげるのも良いでしょう。
- まず、おおまかに上記の内容を意識しながら紙全体のレイアウトを決めましょう。
- 黒のボールペンなどで日付を書く欄や目標欄など区切りをつけてあげましょう。
このときの区切りに折り紙をくりぬいた枠などを使い、お子さんと一緒に糊付けでレイアウトを楽しむのも良いかもしれませんね。 - 可能であれば勉強時間や点数、達成度などグラフを書く欄なども用意してあげましょう。
一枚に収まりきらない場合、両面印刷や別紙にグラフ用の用紙を用意してあげると良いでしょう。 - 最後に欄外に好きなキャラクターのイラストや、シールなどデコレーションを施して完成です!
お子さんのスキルや好みに合わせて箇条書き中心で内容を簡単にしてあげたり、グラフ中心のものや、1日だけでなく週間の時系列管理ができるものなどいろいろなバリエーションを一緒に作ってみるのも楽しいかもしれませんね。
出来た物を印刷してファイリングしてあげれば簡単に素敵なオリジナルプランナーの完成です。
はじめから毎日1枚という目標設定が難しい場合には、テスト前の1週間の実践や、週に一度週間プランを立ててチェックマークを入れてゆくなど、少しずつ慣らしてあげると良いでしょう。
こちらも先程の手帳管理同様、毎日の記録をポイント制にしてあげることで、また勉強を記録し管理する楽しさが増えますね。
手帳の枠にとどまらない、新しい親子のコミュニケーションへ
次世代の自主性を育む手帳教育、いかがでしたでしょうか?この機会に是非ご家族で手帳売り場へと足を運んでみてください。
この記事をもとに、ぜひご家庭ごとオリジナリティあふれる手帳やスタディープランナー作りを楽しんでいただけましたら幸いです。
1つの手帳から発展し、親子の日々のコミュニケーションがより豊かになるよう祈っております。