子どものスマホルール。安全に使うために親子で話し合って決めよう!
スマホと言えば、大人が使う物と言うイメージがありますが、最近では子供が使うことが一般的になりつつあります。
- 習い事や塾などの送迎連絡のため
- ゲームするため
- 動画を観るため
- 友達とのコミュニケーションのため
- 親が位置情報把握するため
上記のように使う目的は様々で、子供用のスマホではなく大人も使っているスマホを使いこなせる子供もいるようです。
子供がスマホを使いこなせるようになると、触れる情報も増えますので、親が知らない間に犯罪に巻き込まれる危険性があります。
一生のトラウマになりかねないような悪質な犯罪もありますので、管理する必要があります。
しかし、四六時中、子供のスマホを監視することは不可能ですよね。
子供がスマホを使う年齢になったら、正しい使い方を教えるだけではなく、ご家庭ごとにルールを話し合うことをお勧めします。
安全に使うためのルールですから、きちんと理解させて安全に楽しくスマホを使える環境を整えましょう。
Contents
メリハリ大事!使って良い時間を決める
子供は、楽しいことを見つけると時間を忘れていつまでも楽しんでしまいますよね。
スマホを使うルールとしては、使って良い時間を決めることをお勧めします。
プレイ時間が長いほどレベルが上がるようなゲームにハマってしまうと、勉強も忘れて夢中になってしまう可能性もあります。
まずは、子供がスマホを使うことが多い時間帯について聞いてみましょう。
子供の気持ちを無視してルールを決めてしまうと、後から反発されることがありますから相談して決めるのです。
子供の意見を取り入れつつルールを決めることで、子供も納得できるはずです。
スマホは、休日のほうが長く使いがちになりますが、夜遅くまで使わないように寝る時間をしっかり確保した時間帯を指定しましょう。
子供の頃は、寝ることで成長ホルモンが分泌されますので、睡眠不足は成長の妨げになります。
休日はスマホをやり過ぎないように、最大〇時間と決めるだけではなく、夜も〇時までと決めましょう。
平日の場合は、家のお手伝いや宿題もありますので、休日よりスマホに触れる時間が短くなります。
お手伝いや宿題の前にスマホを使うのではなく、終わった後のご褒美として使わせたほうが子供も頑張ろうという気持ちになるでしょう。
ゲームにハマってしまうと常にプレイしたくなるでしょうが、1日のうちスマホの時間帯が長くなるほど依存する可能性があります。
学校へ行けばスマホを使えない時間帯が必然的にできますが、連休や長期休暇になると普段より長い時間遊ぶことができます。
大人になってからもスマホに依存する方がいますので、子供のうちからメリハリを教えることは大事です。
ゲームをしている間は手もかからず、親としては色んなことができると思うでしょうが、手がかかる子供の時期はほんのひとときです。
子育て中しか一緒に遊べないこともありますので、スマホのゲームやアプリではなく、家族でゲームや会話をしてスマホより楽しい時間があることを教えていきましょう。
使ってはいけない時間も決める
スマホを使って良い時間帯と併せて、使ってはいけない時間帯も子供と確認しましょう。
スマホを使うことで依存になるだけではなく、画面から出ている強い光も成長の妨げになります。
暗い部屋や近距離での使用によっては、視力を低下させることもあります。
また、強い光によって熟睡が妨げられることもありますので、睡眠1時間前には使用しないほうが良いというルールを決めましょう。
暗い部屋や睡眠前だけではなく、使ってはいけない時間帯としてお勧めは以下です。
- 勉強中(テスト前やテスト期間中も)
- 食事中
- 家族の団らん中
- 歩いている時
- 自転車に乗っている時
上記のように、スマホを使うことで勉強や交流が妨げられる時だけではなく、事故が起こりそうな時にも使わないように約束してもらいましょう。
外出中ずっと子供の傍にいるわけにはいきません。
大人でもスマホに夢中で怪我や事故を起こすことがありますから、物事に集中しやすい子供は特に危険です。
人や乗り物など外出中は家の中とは違って安全ではないので、スマホをバッグやポケットに入れて出さないように伝えましょう。
「落としたり失くしたりすると困るよね」と、日頃から話しておくこともお勧めです。
ネット上でお金を遣う行為は禁止する
ネットショッピングが一般的になってきましたので、スマホからも簡単に欲しい商品を購入することができるようになりました。
便利ですが、遣った金額や購入場所など、しっかり把握していないと大人でも支払いに苦労することがありますよね。
子供の場合は心配ないと思われるかもしれませんが、ゲームの課金や商品購入はカード番号を入力しなくてもキャリア決済という支払い機能もあります。
また、代引きにすることでも購入は可能なので、お金がかかる商品には手を出さないように話し合っておきましょう。
無料と書かれている物でも初回無料で、その後は支払いが必要になることもありますので、まずはスマホの支払いについてしっかり話すのです。
スマホには基本料や通話料、ネット通信料などかかっており、ただではないこと
自分で支払っているわけではなく親が支払っていること
上記のように、スマホの支払いについてしっかり理解してもらうことで自分勝手に購入できないことがわかるでしょう。
子供の場合はネットゲームの課金にハマることもあるようですが、基本的にはどんなに良いアイテムを手に入れることができても現実では使えないものです。
ゲーム上では有利になることでも、現実の世界では使えないのです。
友達とゲームを競っている場合は優越感があるでしょうし、仲良くなる手段でもあるでしょう。
しかし、あくまでもネット上の話であり、大事にすべきは現実の世界での交流なのです。
ゲームも買い物も依存することがありますので、ハマり過ぎないようにするためにも、自分の判断で支払いはしないという約束をしておきましょう。
金銭関連以外でも迷ったら必ず相談!
スマホを使う際のルールとして、課金や商品購入をしないことについての話し合いは必ずしておいたほうがよいでしょう。
- 高額請求
- 架空請求
上記のようなことは、誰にでも起こりうることです。
お金がかかることを明確に書いていないサイトや無料で購入できると思わせる商品など、巧妙になっているので子供にはわかり辛いことが沢山あります。
ゲームの課金やネットショッピングなどだけではなく、何かを登録する時など、わからないことや迷うことがあった場合は、一人でしないことが安全に繋がります。
自己判断できる年齢までは、アプリのダウンロードや登録など手続き関連は親と一緒にするというルールを作っておきましょう。
スマホのパスワードは必ず親へ教える
スマホにはセキュリティやプライバシー保護の目的で、パスワードや指紋などで本体をロックすることができる機能があります。
子供がスマホを使う際にもセキュリティロックはお勧めです。
しかし、子供しか使えないスマホにしてしまうと目が行き届かなくなることがあります。
スマホを使う際のルールとして、セキュリティロックのパスワードは必ず親に知らせるということも決めておきましょう。
パスワードをしない設定もできますが、万が一落としてしまった、失くしてしまったなどの時に悪用される危険があります。
パスワードは設定しておいた方が安全ですが、親が見ることができない状態になると何をしているかチェックすることが難しくなりますので、把握しておく必要があります。
子供だけでロックすると設定ミスによってスマホが使えなくなることもありますので、暗証番号や指紋設定は一緒に行いましょう。
子供のスマホは親が使える状態にしておく
子供にスマホを使わせるようになると、自分の物と思ってしまうので、常日頃から「親の物」と理解させておくこともお勧めです。
スマホの支払いをしていて所有しているのも親であり、子供は借りているだけというルールを小さいうちから教えましょう。
小さいうちは理解できなくても、親のおかげでスマホを持つことができているということが徐々にわかれば、大きくなってからも反発することはないでしょう。
また、親も使うという共有のスマホにすることもお勧めです。
先程使用時間を作るというルールをご紹介しましたが、子供が使わない時間帯は親が使う時間にすることで子供のスマホの使い方も確認もできます。
ある程度使いこなせるようになればそれほど心配することはないですが、スマホの使い始めや機種変更したばかりの時には、定期的にチェックしたほうが安心できますよね。
尚、セキュリティロックのパスワードだけではなく、サイトごとにパスワードの設定もあり、忘れてはいけない数字やパスワードはどんどん増えていきます。
統一してしまうと楽ちんですが、安全性は落ちますので、登録する度に変更していきましょう。
子供も親も忘れないように、スクリーンショットや紙にメモするなどして残すことをお勧めします。
子供に有害になる可能性があるサイトを制限
子供のスマホのルールとして、利用に関して制限をかけることもお勧めです。
子供にとって害になる可能性があるサイトは様々ありますので、制限をかけて守るのです。
アダルトサイトは閲覧できない設定にすることはもちろんですが、子供がハマりやすいYouTubeにも成人向けの動画があるので制限が必要です。
どうしても観たい動画がある時には一緒に観るという約束をしておくと良いでしょう。
また、TwitterやLINEなどのアプリも制限が必要です。
LINEであれば連絡先を共有している友達と繋がることが多いですが、全体公開の設定をしてしまうと知らない人とも繋がる可能性があります。
知り合いのみでの利用として、LINEの検索対象からも除外するという設定をお勧めします。
Twitterの場合は、知り合いだけではなく様々な人たちと繋がる可能性があります。
世界は広がりますが、この場合も犯罪に巻き込まれる可能性がありますので、機能や使い方が理解できる年齢になってからのほうが良いかもしれません。
一般的には、高校生くらいになってから使わせている親が多いようですが、個人情報の扱い方によっては拡散されてしまう可能性がありますので、慎重に決めることをお勧めします。
有害サイトから犯罪に巻き込まれる可能性有り
子供は様々なことに興味を持ちますので、アダルトサイトやオカルトサイトをうっかり覗いてしまうことがあります。
軽い気持ちで書き込みをしたサイトが、出会い系サイトということもあるのです。
有害サイトに入ることで犯罪に巻き込まれる可能性がありますので、18歳以下の子供にはフィルタリングをかけましょう。
最近では、ウェブフィルタリングという子供を守るための機能があります。
これは、子供が何かをスマホで検索した場合に、子供にとって有害となる違法サイトの数々を自動でブロックしてくれるという親には嬉しい機能です。
この他にもダウンローとするアプリの利用時間を制限することや子供がスマホで使った内容を教えてくれる機能など、年々様々な機能が出ています。
各種キャリアで子供のスマホを契約する場合には、ショップ店員が機能を説明してくれますので、気になる方は実際に話しを聞いてみることをお勧めします。
ネット上では知っている人とだけ交流する
先程もご紹介しましたが、アプリによっては知らない人たちと繋がる可能性があり、そこから犯罪に巻き込まれるかもしれません。
ネット上では、知っている人とだけ交流するというルールも作りましょう。
実際に顔を合わせたことがあり、住所も名前も知っている人であれば、何かあった時にすぐ連絡を取ることができます。
友達の友達であっても、交流したことがない相手の場合は連絡を取らないという決まりを作ることで、交流範囲が拡大することはありません。
ある程度の年齢になれば、適切な使い方ができますし、相手が自分にとって害をもたらさないという判断もできるようになるはずです。
名前も顔も知らない人と出会うことの危険性を話す
子供は、ゲームのためのアイテムを集めるため、イベントを進めやすくするためなど、遊びのために知らない人と繋がることに対して抵抗がないようです。
「危ないからダメ」と言われても、具体的に何が起こるかわかっていないからです。
スマホで知らない人と繋がることを禁止するルールを作る場合には、以下のように話しましょう。
- 「会ったことがない人はいい人かどうかはわからないよ」
- 「男の子でもネット上では女の子と嘘をつけるし、子供か大人かもわからないんだよ」
- 「名前や住所とか、個人的なことが盗まれると家族みんなが困るよ」
上記のように、ネット上では性別さえ偽れることや嘘か本当かの判断も難しいということを話しましょう。
子供のうちは、ネットで関わる人に言っていいことと悪いことの判断が付くようになってから交友関係を広げたほうが安全です。
知っている人同士での悪口や無視を禁止する
知っている友達とだけ交流するというルールを決めると、その場にいない人の悪口を言い合うこともあるようです。
ネット上でのこうしたやりとりは残りますし、誰かが本人へやりとりの全てを送る可能性もあります。
それによって、悪口を言われた子供が傷つくだけではなく、学校でのいじめに繋がることもあります。
既読スルーや無視も同様に人を傷つけるので、自分がされて嫌なことは人にしないというルールも作ったほうが良いでしょう。
「誰かが既にしているから」という理由で真似ることもあります。
「これは我が家のルールだから他の家は関係ない。守れないならスマホは使わせることができない」と話しておくのです。
実際に、ネット上での悪口や仲間外れが原因となって登校拒否や転校などに追い込まれる子供は増えていますので、SNSを制限している学校もあるようです。
他の子供を守ることが自分の子供を守ることに繋がりますので、SNSは気分良く、楽しく使う物ということを教えましょう。
ルールを守れなかった場合の罰を決める
スマホのルールを守ってくれることが理想的ですが、子供なのでルールを破る可能性もあります。
その場合に備えて、ルール違反をした場合の罰を作っておくこともお勧めします。
○日間、スマホの利用禁止
○○(お手伝いや兄弟のお世話など)を〇日間すること
子供と話し合って罰を決めておくことで、ルールを破りたくなった時に「やっぱりやめよう」と思い留まることができるかもしれません。
何度も守れない場合は没収もあり得る
子供とルールを話し合って決めても、何度も守れない時には没収になることも伝えておきましょう。
子供のうちは遊ぶことだけではなく、勉強もしなければなりません。
スマホによって学力が低下していけば将来に悪影響が出てしまいます。
大人になれば自己責任でスマホを好きなだけしてもいいですが、子供のうちは親の保護下にありますので、正しく使うことを守ってもらいましょう。
ルールに沿って使えば没収されることはないので、「聞いてない」、「忘れた」など逃げ道を作ることがないように、スマホを使う上でのルールは紙に書いて見やすい場所に貼っておきましょう。
スマホの使い方を見ている!子供のお手本になる使い方をしよう!
一人一台のスマホが当たり前の時代になりましたので、子供は物心ついた時から両親や兄弟など周りにいる人たちのスマホの使い方を見ています。
ルールを決めても大人が守らなければ、「やってもいいんだ」と思ってしまう可能性がありますので、子供にとっての良いお手本になるべきです。
普段からゲームや動画の閲覧、SNSなどに夢中になって子供の話を聞いていないという親になっていないでしょうか。
「ルールは、親の前でだけ守れば良い」と勘違いしないように、スマホのルールを家族で決めたらみんなで守るようにしましょう。
最近では、子供のスマホの使用を制限するアプリも登場していますが、できれば家族で話し合って納得し合った上で使ってもらうことが理想的ですよね。
スマホは、正しく使うことで世界が広がりますし、家族間のコミュニケーションツールとしても大いに活躍します。
トラブルになってから対処するのではなく、何か起こる前に家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。