本当に困る夏休みのお弁当。乗り切る4つのテクニック


夏休みの小学生のお弁当どうしていますか?学童クラブに行くために作ったり、高学年だったら家で留守番している子どものために作ったりしなければいけません。働くお母さんに負荷がかかりますね。

でも、実はおうちにいるママも、小学生のお昼ごはんは、お弁当を作っておくと日中がゆっくり過ごせるのでおすすめです。

夏休みのお弁当作りのための気が楽になる4つのテクニックをお伝えしましょう。

簡単が一番!手抜きで良い夏休みのお弁当

長い長い夏休み。お昼ごはんのお世話をしなければならないのが、お母さんたちには苦痛な毎日です。お料理をするお父さんでも、同じように悩むところでしょう。

暑くてバテそうな夏なのに、お弁当を作らなければいけない親御さんたち。でも、バテそうな夏だからこそしっかり栄養も取らせないといけないというジレンマ。

簡単で手抜きできるお弁当、こんなメニューはいかがでしょうか?

朝ごはんと一緒に作れる丼

朝は多めにご飯を炊いて、そのままお弁当に詰めてしまいましょう。少し大きめのお弁当にご飯を敷き詰めてしまい、具をのせると言う方法で、バランスの良いお弁当になります。

1、 瓶詰めの鮭ほぐしといり卵で鮭丼
2、 ひき肉そぼろといり卵でそぼろ丼
3、 ソーセージケチャップ炒めといり卵(バジルとチーズ味)でソーセージ丼

すべての丼に、緑の野菜をのせておきましょう。ピーマンにめんつゆをかけてレンチンしたおかずや、茹でオクラに塩とゴマ油を和えたナムルなどがおすすめです。

挟むだけサンドイッチ

サンドイッチは、手のかかるおしゃれなお弁当のようなイメージがありますが、食パンに具を挟んでしまえばサンドイッチになります。

簡単サンドイッチにするには、耳まで柔らかく食べやすい食パンを使うことをおすすめします。耳も食べることでボリュームが出るので、1種類でもお腹がいっぱいになります。

高学年であれば、6枚切りを2枚使って作れば十分です。低学年でしたら、1枚を半分に切ってしまってから挟めば、食パン1枚で済みます。

耳なしのサンドイッチ用パンを使うとボリュームがない上に値段が高くつきます。もちろん、子どもの食欲に合わせて調整してください。

おすすめ具材の組み合わせをご紹介します。下準備として、ゆで卵は前日の夕食時に作っておきましょう。

1、 冷凍コロッケとゆで卵とキャベツサンド
2、 チーズ・ハム・ゆで卵・アスパラサンド
3、 サラダチキンとゆで卵のレタスたっぷりサンド

のせるだけホットドッグ

サンドイッチだけでなく、ホットドッグ用パンを使ったお弁当も子どもは喜びます。切れているパンもありますし、自分で切るタイプもあります。

ひと手間として、トースターで2分ほど軽く焼いておくことをおすすめします。焼くことでしんなりせずに形の整ったホットドッグになります。

1、 ソーセージとゆで卵ホットドッグ
2、 チキンナゲットとゆで卵ホットドッグ
3、 具なし焼きそばとホットドッグ
4、 ソーセージとコーンのマヨネーズ和えホットドッグ

野菜がないですから、きゅうりとトマトを添えてあげましょう。苦手でなければ、スライスして挟むことも可能です。野菜からの水分が出ないようにする工夫は必要ですね。

足りないときは冷凍フライドポテトがお助け食材

パンのときは、おかずのボリュームが足りなく感じるときがあります。食欲のある子ほどパンでは足りないことがあります。

冷凍食品の業務用フライドポテトを常備しておくとちょっと足りないときに便利です。トースターでチンするだけのポテトもありますね。揚げなくて良いタイプが夏には使いやすいですよ。

いつもフライドポテトを添えると飽きる可能性もありますので、たまに使うくらいがちょうど良いですね。

栄養満点じゃなくて良い!バランスが良ければ大丈夫

子どものお弁当は、栄養バランスが大事です。成長に必要な栄養素を常に補充できるような食事を意識しなければなりません。

とはいえ、そんな100%のお昼ごはんを要求されたら育児が苦行になります。ましてや親も疲れがちな夏のお弁当。無理するのはやめましょう。

みなさん、学校給食を食べたことありますか?地域によってクオリティーにばらつきのある給食ですが、標準的な給食は、具沢山の汁、肉か魚のメイン、野菜のおかずと牛乳ですよね。

夏のお弁当も、給食と大差なく作ろうと思えば、大した手間はかかりません。肉か魚、それに野菜があれば十分です。汁物はお弁当には使いにくいので、その分夕食の汁物を具たくさんにすれば良いと思います。

または、トマト缶でたっぷりの野菜をコンソメで煮込んだ、汁が少なめのミネストローネを小さめの密閉容器に入れて、パンと添えても良いですね。

炭水化物・たんぱく質・野菜があれば良し

無理して夏の朝から毎日何種類も作るのは、やめましょう。好きであるならば良いのですが、頑張って作ったお弁当を子どもが残すと腹が立ちます。自分が無理をしないでできる範囲で作りましょう。

基本は、炭水化物(米・パン・パスタ・麺)・たんぱく質(肉・魚・卵)・野菜が揃っていれば良しとしましょう。その1食だけが1日の食事ではないのですから、後は夕食で補うことも可能です。

3種類が入っていればOK!という自分の基準があって良いと思いますよ。

夏野菜は塩をなじませるだけの簡単アレンジでOK

きゅうりもナスもキャベツも代表的な夏野菜なら、塩もみでお弁当に入れられます。水分をある程度出してしまえば、傷みにくくなります。酢を少し加えておくのもおすすめです。

梅干しとシソを混ぜて和える方法も、食中毒対策としてばっちりですね。

ゆで卵がメインもあり

肉や魚が準備できないときは、卵だけでもが立派なたんぱく質になります。前の晩にめんつゆなどに付けておく煮卵風も良いですが、間に合わないときは、当日のゆで卵に塩をすりこむだけでもおいしくなります。

半分に切って、黄身にマヨネーズをたっぷりのせれば、ボリュームたっぷりの食べ応えがあるゆで卵になります。

油揚げに卵を割り入れて、めんつゆで煮た甘辛煮も白ご飯がすすむおかずとして良いですよね。

傷みにくいおかずであることは絶対条件。夏のお弁当にNGなおかず

夏休みのお弁当がめんどうくさい理由としては、食中毒に気を付けないといけないところですよね。

夏には避けておいた方が良いお弁当のおかずは何種類かあります。

卵焼きは良く火を通しましょう

簡単なようで、きれいに作るのが難しい卵焼き。中身が半熟のタイプもおいしいですよね。でも、夏は半熟タイプはやめておきましょう。傷みやすくなります。

具沢山タイプの卵焼きも、火が通りにくいので、しっかり固まった状態になるまで火を通すと安心ですね。

ハンバーグは煮込む

朝から頑張ってひき肉をこねて作ったハンバーグ。子どもに喜んでもらいたいところですが、ハンバーグは火が通りにくく、食中毒を起こしやすい食材です。

ハンバーグはソースやケチャップで煮込みハンバーグ風にしてしまいましょう。火も通り、味が染み込んでお弁当に利用しやすくなります。

食材はべたべた触らない

なるべく食材は触らないほうが良いですよね。特に生肉から調理した場合は、その手でほかの食材を触らない注意が必要です。生肉の下ごしらえはできるだけ前日にすることをおすすめします。

おかずを詰めるときも、お箸を使って詰めると安心ですね。おかずも調理する前に適度な大きさにしておけば、調理後に切り分けるなどしなくて良いので衛生的です。

フルーツは工夫が必要

最近の子どものお弁当にはデザートとしてフルーツが欠かせなくなりました。なんて贅沢なと思いますが、まあそれくらいはしてあげましょう。

ただ、夏のお弁当には、カットフルーツが不向き。冷蔵庫に入れておけるのなら良いですが、せいぜいクーラーの効いた部屋に置くくらいの対策しかしないですよね。

常温で保存したカットスイカやカットメロンが、お昼においしく食べられるかと言うと、おいしくはありません。カットした部分から水分が出て傷みやすくなります。

夏のデザートに使いやすいフルーツはブドウですね。後は、缶詰のフルーツを利用する手もあります。一番簡単なのは、カップゼリー。夏休みのお弁当のデザートはカップゼリーが無難です。

給食費程度におさえたい経済的なおかず

給食費も地域差がありますが、公立小学校ではおおむね4,000~5,000円くらいではないでしょうか。1食にすると200~250円くらいですね。

8月は給食費が不要ですから、その分をお弁当の食費に回せるのではないかと思いますが、これがなかなかそうはいかない。

簡単に済まそうと思うと、冷凍食品やレトルトも利用するので、給食費程度では収まりません。お米の消費も激しいので、8月は買ったお米があっという間になくなります。

冷凍食品ばかりはお金がかかる

簡単便利な冷凍食品。ついつい利用してしまいます。これがなかなかクセモノで、食費を圧迫します。高学年男子にはボリュームも必要なので、1パックでは足りないことも。

週1くらいはメインにしても良いですよね。後は、隙間を埋める程度や子どものテンションをちょっと上げたいときなどに利用するのがちょうど良いでしょう。

ちょっと手を加えてむね肉を活用

育ち盛りのお助け食材は、鶏むね肉。良質なたんぱく質で経済的、ボリュームもあって本当に助かります。

ただ、下ごしらえが必要なむね肉はめんどうくさい食材でもあります。週末などにまとめて下ごしらえをしておければ便利なことこの上ありません。しかし、そんな時間も手間もないときは、茹でるだけと言う調理法をおすすめします。

1、 前日に濃い塩水で茹でておいて冷蔵庫で汁ごと冷やしておく。お弁当には薄くスライスしてケチャップなどをかける。
2、 前日に濃いめんつゆで茹でておいて冷蔵庫で汁ごと冷やしておく。チャーシュウ風になるので薄くスライスしたらそのままの味で食べられます。
3、 前日に濃いめに溶いたコンソメで茹でておいて冷蔵庫で汁ごと冷やしておく。薄くスライスしたらサンドイッチの具材になります。

簡単なサラダチキンのような感覚です。ポイントは、汁ごと冷まして冷蔵庫で保管すること。しっとりとした食感が保てます。

朝少しの頑張りで子どもは喜んでいます

自分の経験から、夏のお弁当を手抜きで良いから作るようになりました。小さいうちは手の混んだお昼を作っていました。

2人目が高学年になったある年の夏休み、3人の子どもに「うどんでもラーメンでも自分で作れるようになったから自分たちで食べてね」と放置したのです。実際に自分たちで何とかできるようにはなっていました。

しばらくして子どもたちの気持ちが荒れ、親にぶつかることが多くなりました。単純に反抗期化だと思ってやり過ごしていました。

あるとき、気持ちを和らげようと一念発起。お弁当を作って仕事に出かけたところ、子どもたちが喜んで食べていたと一番下の当時3年生の娘からこっそり聞きました。

反抗期なんかではなく、栄養が足りていないことからくるイライラが原因だったのです。

子どもだけでは、炭水化物だけでお腹を膨らまし、それで十分だと判断してしまいます。まして苦手な野菜は食べなくて済むので最初は喜びます。

ただし、身体は正直で、栄養が足りないと疲れやすくなったり、いらいらしやすくなったりします。

だからと言って100%栄養満点なお弁当を作ることが正しいわけではありません。せめてたんぱく質と野菜を1種類づつでも入れたお弁当があれば十分だと思うのです。

ご飯におかずをのっけるだけ弁当、パンで挟むだけ弁当で良いじゃないでしょうか?子どもは、お母さんがちょっとでも早起きして作ってくれたと言う事実に、自分を大事に思ってくれていると言うサインを受け取ってくれます。

もちろん、お父さんでも良いですよね。家族の誰かが、家族のために作るお弁当は、心のエネルギーにもなるのです。

ありがとうの気持ちを持って、自分でお弁当箱を洗う習慣をつけるのも食育として大事なことですよね。

食中毒にも気を付けて、家族の体調管理に多少は役立つ夏休みのお弁当作りを程よく頑張りましょう。子どもが自立するまでもう後何年もありません。夏休みのお弁当作り、気持ちを楽に乗り切っていきましょう。

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