子供の携帯トラブルは親の責任!子供を守るためにすべき事とは?


登下校中に災害に遭ったり、不審者に遭遇してしまったりなど子供が小学校に入る今までとは違う心配が付きまとうようになります。その打開策としても子供をトラブルから守る事ができる携帯は、ここ数年で利用者が急増しているようです。

但し、子供が携帯を持つ事でトラブルに巻き込まれてしまう事例も多々発生しています。そして、子供の携帯トラブルは親の責任であるとも言われているのです。

では、子供が携帯トラブルに巻き込まれない為にどうすれば良いのでしょうか?まずは子供の携帯電話のトラブルにはどのような事例があるのか、ここでしっかりと把握しておきましょう。子供の携帯トラブルから守ってあげるのは、親しかできないのです。

小学生の携帯トラブル

子供に携帯を持たせる際には、そのメリットに目が行きがちになりますがリスクも多いという事を覚えておきましょう。使い方を間違えると、犯罪に巻き込まれる可能性もあるのです。

これから、子供に携帯を持たせた事で実際に起こっているトラブルについてご紹介していきます。誰にでも起こり得る事なので、まずは親御さんがしっかりと頭に入れておきトラブルから守る方法を考えていきましょう。

知らず知らずのうちに課金

子供が携帯でゲームをしている姿は珍しい訳でも何でも無く、携帯を持ったからには「ゲームがしたい」と言い出すお子さんも多いはずです。携帯のアプリには無料で遊べるゲームもたくさんあり、ソフトを何千円も出して買わなければならない事は無いので気軽にインストールできます。

でも、インストールは無料なのにゲームを進めていくと必要なアイテムが出て来るなど、課金しなければならない場面がどんどん出て来るようになっているゲームが多いのです。

無料でインストールしたゲームだから大丈夫と安心していたら、十万円以上の請求が来たという事例も決して珍しい話ではありません。子供もよく分からずに課金へ導かれているので、知らないうちに課金してしまっていたというトラブルもよく発生しているのです。

SNSで個人情報が流出

小学生の間でもSNSは流行しています。自分のプロフィールを公開して、色々な人とネット上で繋がりが始まるのです。プロフィール以外にも写真や動画の投稿ができ、知らない多くの人から「いいね」マークを付けられたりチャットをする事もできます。

SNSの危険性はかなり高く、その中でも家族をも巻き込む恐れがあるのが個人情報の流出です。自分の名前や住所、電話番号やメールアドレスなども軽い気持ちで書き込んでしまうと世界中に流出される事になります。

子供の個人情報が流出する事で、子供宛てにダイレクトメールや迷惑メールが届くようになったり、セールス電話が掛かって来るようになる事も考えられるでしょう。また、アカウントの乗っ取りやなりすまし行為などもされてしまう可能性があり、それが原因でいじめへと繋がる恐れも出て来ます。

SNSやメールを使ったいじめ

小学生でもグループlineをしている子供が増えてきています。みんなでトークし合うのは大人でも楽しいと感じるのですから子供も同じです。ところが、lineなどのSNSを使ったいじめもあるという事を忘れてはいけません。

また、チェーンメールなども届くようになる可能性があります。チェーンメールとは、昔からある「不幸の手紙」のメール版です。

SNSによるいじめはどんどん低年齢化してきていると言われていますので、携帯トラブルの中でも特に注意を払っておきたいところです。暴言の書き込みや、グループ外しなど様々なトラブルが実際に起こっており、子供だけでなく大人の間でも問題になっています。

携帯トラブルから子供を守るためにするべき事

小学生に携帯を持たせると、予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。そして課金など子供の誤った操作によって起こってしまった携帯トラブルでも、その責任は保護者に掛かって来るのです。

子供に携帯を持たせるのであれば、トラブルが起こらないように親が考えておくべきでしょう。ここでは、携帯トラブルから子供を守る方法について述べていきたいと思います。

携帯のルールを設ける

携帯トラブルから子供を守るためには、家庭内で携帯に関するルールを決めておく事が必要です。多くのご家庭でルールを決めている場合は多いのですが、子供が「絶対に破ってはいけないルールである」と認識している事が少ないと言われています。

まず、家庭内で携帯の使い方についてよく話し合い、その後にルールを設けましょう。そして、ルールを破った際にはペナルティも用意しておきます。

ルールの一例ですが…

  • 携帯の使用時間は1時間まで。
  • 食事をしている最中に携帯をいじらない。
  • 歩いている時はカバンの中に入れておく。

このような感じで、細かくルールを決めておきましょう。小学校で携帯の持ち込みが禁止の場合は、学校に行っている間の携帯の置き場所なども決めておくと持ち出しも管理する事ができます。

インターネットの制限

携帯トラブルから子供を守るためにも、フィルタリングサービスは必ず利用してください。携帯各社からもフィルタリングサービスは提供されますが、フィルタリングのアプリもたくさんあるので、今すぐフィルタリングを…と考えているのであれば検索してみましょう。

フィルタリングサービスを利用する事でゲームやSNSができないようにしたり、怪しいサイトへのアクセスを防ぐ事ができるなど、携帯トラブルから子供を守る様々な機能が働きます。

SNSなどは友達から誘われると断れなかったり、友達がみんなやっているからという理由から始める子供が多い様です。最初からできない環境にしておけば、断わる理由にもなります。

お金が掛かる事をしっかりと理解させる

携帯トラブルの中でもお金が関わると厄介です。「何でもできる便利な道具」と勘違いさせないようにまず、携帯自体に通信費や機器代金が毎月掛かっている事を理解させましょう。そして、画面に触れただけで料金が発生する場合があるという事も詳しく教えておく必要があります。

子供は自分の携帯だからと自由に使いたがる場合が多いです。しかし、毎月の使用料などを親が払っているという事を認識させ、子供の携帯はトラブルから守るためにも親が管理するという事をはっきり言っておきましょう。

また、オンラインゲームをさせるのであれば、親もそのゲームの規約について理解しておく必要があります。子供がどんなゲームをしているのかという事をきちんと把握しておき、無料だからと言って勝手にダウンロードしない約束などもしておくと良いでしょう。

耳から入る言葉と書かれている言葉の違い

お友達とメッセージのやり取りを、SNSなどを使ってどうしてもやりたいという子供もいると思います。携帯トラブルから子供を守る為にもできる事ならば使わせたくないところですが、小学生も高学年になってくると我慢させるにも限界が出て来るところです。

SNSの使用を許可するのであれば、聞く言葉と見る言葉には時に大変な誤解を生むほどの違いがあるという事を理解させておく必要があります。

例えば、「○○ちゃんの髪形、可愛くない?」と「○○ちゃんの髪形、可愛くない。」という言葉では、?マークがある無しで全く違う意味になってしまいます。言葉にして言う分には、イントネーションで簡単に違いが出せますが、メッセージで?を付け忘れただけで大炎上になってしまう事もあるのです。

また、この逆のパターンで自分に対して書かれたメッセージでも同様の事が起こる可能性がある訳で、違和感のあるメッセージは最初から鵜呑みにしないという事も説明しておきましょう。

この辺はある程度経験を積まなければならないところではありますが、SNSなどを利用して友達にメッセージを発信するのであれば、それだけの緊張感を持って使わないとトラブルの原因になります。そこのところをしっかりと親が子供に教えておく事が重要なのです。

メッセージを送信する前は、必ず読み返しをして相手を傷つける内容になっていないか確認する事を徹底させましょう。

相談しやすい環境づくり

携帯トラブルが起こった時、一番ショックを受けるのは子供です。でも、「親に言ったら怒られる」と思った場合、その事を隠してしまうかもしれません。親に言わなかったことでもっと問題が大きくなり、取り返しのつかない事になってしまうケースも多々ありました。

そのような事にならない為にも、携帯トラブルが起こった場合にはすぐに相談するように日頃から話し合っておく必要があります。携帯のトラブルは子供に限らず、大人の社会でも普通に起こり得る事であり、絶対に子供が一人で抱え込む事はありません。

間違った操作で不正なアクセスをしてしまった場合、架空請求が来る可能性があります。子供は親に言えないからとその事を隠し、記載されているところへ連絡してしまったりると大変な事になってしまいます。

また、変な画面になってしまい誘導されてタップしていくとウィルスが入り込み携帯が壊れてしまったというケースもあります。大人でも、携帯に見慣れぬ画面が表示されて慌てて消そうとしたために、ウィルスが入ってしまったという話をよく耳にしますよね。

「何かが起こった場合はすぐに親に相談する」

これは、子供を携帯トラブルから守るためには絶対に約束しておきたいところです。そのためにも、日頃から携帯トラブルについて子供と頻繁に話し合っておくと良いでしょう。何かトラブルが起きた場合は、素直に話してもらう事が一番大事な事なのです。

子供の携帯トラブルで困った時

これまでに挙げてきた方法は、子供を携帯トラブルから守るのに有効です。ただ、絶対という訳では無く、何かのきっかけで子供が携帯トラブルに巻き込まれてしまう事は十分に考えられます。

そこで、実際に子供が携帯トラブルに遭ってしまった時、親はどうすれば良いのかについてもご紹介しましょう。もしもの時に、参考にしていただけたらと思います。

課金などで高額な請求が来てしまった場合

子供がゲームの中で課金してしまい高額な請求が来てしまったケースの殆どは、クレジットカードの番号が登録されている親の携帯を使っている場合が殆どです。課金するゲームでは、クレジット決済が行われるので画面上で子供でも簡単に購入する事ができます。

そのような事が無いように、事前にクレジット情報を削除しておく事をおすすめしますが、子供も知らないうちに購入してしまっていたという場合も少なくありません。このような時は、すぐに消費者センターに連絡して相談する事をおすすめします。

SNSなどで友達からいやがらせを受けた場合

Lineやメッセージなどで友達から悪口を送られてくるようになった場合、すぐに小学校の担任の先生へ相談してください。

学校での出来事では無いので先生に話をするのは違うのでは…と考えてしまうかもしれませんが、学校でのいじめが携帯の中で場所を変えて起こっているだけの話なので先生に相談するのがベストです。

友達による写真の無断掲載も携帯トラブルでありがちです。一度掲載されてしまうと、運営側に消去を求めても全てを消去するのはかなり難しいでしょう。二度とこのような事が起こらないように、学校での指導をお願いする意味を含めて先生へ連絡してください。

架空請求が来た場合

携帯を操作していたら、突然「登録完了しました。」という表示が出てきて画面上で数万円単位の金額が請求されてしまったという携帯トラブルも後を絶ちません。アダルトサイトを見ようとして発生する事が多い様ですが、全く関係の無いサイトでも起こる事があります。

この場合、慌てて退会手続きを取ろうとすると相手側の思うつぼになるので気を付けましょう。まずは無視するのが一番です。絶対に書かれているアドレスや電話番号に連絡して退会手続きを取ろうとするのはやめましょう。

そのまま無視するのが不安に感じるのであれば、警察署に電話で相談する事もおすすめです。警察署には携帯トラブルに関する事でも専門の部署があり、丁寧に話を聞いてくれてどのようにしたら良いのかも詳しく教えてもらえます。

架空請求をしてくる運営会社はネットで検索する事ができ、同じように被害に遭った人が大勢書き込みをしているはずです。まずはどのような会社なのかを調べてみてくださいね。

子供の携帯トラブルを防ぐにはルール作りから

子供に携帯を持たせる以上、トラブルに巻き込まれる事はある程度覚悟をしておく必要があります。ただ、できればそのような事にならないのが一番です。予め携帯の使い方についてしっかりと子供と話し合っておく事がとても重要になります。

携帯に関するルール作りに関しては細かく決めておいた方が良いでしょう。あくまでも親の管理の下で携帯を持たせるという点や、ルールを破らないようにペナルティーを決めたり、定期的に携帯の中をチェックする事は小学生のうちは必要かもしれません。

携帯は便利なアイテムで、安全に使う事さえできれば子供の身を守ってくれます。でも、一歩間違えるとトラブルに巻き込まれやすいアイテムでもあるので、決して野放し状態で使用させるのでは無く、親の監視の下で正しい使い方をさせましょう。

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