習い事で習字をさせるメリットと書道教室の上手な選び方


丁寧に書かれた手書きの文字は、気持ちがよく伝わります。でも、バランスの悪い字より綺麗な字で書かれている方が心象も良いですよね。文字が綺麗に書ける事は、今も昔も変わらず一生の宝と言えるでしょう。

綺麗な文字を書けるようにするには、習い事に習字を選ぶのが一番です。習字を習い事にしている大人も多いですが、子供の時から始めると字が綺麗になる以外にも色々なメリットがあります。

習い事として習字を始めるにあたり、教室探しもしなくてはなりません。お子さんの習い事に習字をと考えている親御さんへ、お子さんが習字を習った場合のメリットや書道教室の選び方について詳しくご紹介していきます。

子供の習い事に習字を選ぶメリット

子供の頃から習い事で習字に通っていると、大人になっても綺麗な文字が書けるのでちょっとした自慢にもなりますね。大人になってから文字を綺麗に書こうと思っても、癖がついてしまっているので上達するには時間が掛かります。

また、習い事で習字を始めたくても、忙しくてなかなか時間が取れない事情もあるでしょう。子供の頃から習い事で習字を始めておけば、じっくりと取り組む事ができ上達も早いのです。そして、子供の頃から習い事で習字をしていると、文字が綺麗に書けるようになる以外にもメリットはたくさんあります。

礼儀作法が身につく

習字は礼儀を重んじている習い事なので、日本の伝統的な礼儀を身に付ける事ができます。道具の正しい使い方を学ぶうちに、何気ない所作も美しくなるでしょう。

書道教室では、入退室の際の挨拶や道具の取り扱いまで細かく「しつけ」が行われます。習字で学んだ礼儀作法は、大人になってからも間違いなく役に立つはずです。

姿勢が正しくなる

習い事で習字を始めると、文字を書く時の姿勢がとても良くなります。それは、習字を上達させるためには姿勢を正しくすることが一番重要な事だからです。

ここ数年、子供がゲーム機や携帯電話などを使って背中を丸めて一生懸命遊んでいる姿を見かける事が多いですよね。姿勢を正ししてその姿勢を維持するには、そのための筋肉も必要です。姿勢を正しくする機会の無い子は、何もしていない時でも背中が丸まったままになります。

習字の習い事をしていると書道教室にいる間は少なくとも姿勢を正しくしていなければならないので、自ずと長時間姿勢を正しくすることができるようにもなります。姿勢が正しいとお利口さんに見えますし、周りからの心象も良いですね。

正確な字を知る事ができる

子供の習字の習い事では、筆を使ったお習字の「毛筆」と鉛筆で文字を書く「硬筆」を習う事ができます。どちらも一文字一文字じっくりと書き上げていくので、正しい書き順はもちろんの事、読み方やとめ、はねも正しく覚える事ができます。

家でも文字の練習はできますが、習字を習い事にすると文字を書くプロに教えてもらいながら練習していくので、綺麗で正確な文字が書けるようになるのです。文字を書く機会が減ってきてしまっている昨今では、大人でも正しい文字を書く事ができなくなってきています。

あなたはお子さんに、自信を持って正しい文字を教えてあげる事ができるでしょうか。

正しい持ち方で字が書けるようになる

鉛筆やボールペンの持ち方が正しくない人、大人でも結構周りにいますよね。あまり見た目にも良く無いと感じた事はありませんか?

習字の習い事をしていると、正しい持ち方で筆や鉛筆を持って文字を書く事ができるようになります。正しい持ち方をしないと、綺麗な文字は絶対に書く事ができません。

また、正しい持ち方で文字が書けると長い時間、文字を書き続けても疲れづらくなります。これは勉強の時に大いに役立ちますね。そして、正しい持ち方は指先を使わなければならないので、手先が器用になるというメリットもあるのです。

集中力や根気が育つ

習字の習い事では文字を綺麗に丁寧に書いていきます。

書き上げるまでは、子供と言えどもかなりの集中力が必要になるのです。頭の中で仕上がりをイメージしながら書かなくてはならないので、どの子も真剣に取り組みます。

上手く書けなければ何度も書き直しをする事もあるでしょう。思った通りの字が書けるようになるまで、根気強く書かなければいけません。習字を習い事にすると、集中力や根気が養われます。子供は落ち着きが無く集中力に欠けるのが当たり前ですが、習字はじっと座って一つの事に集中する事を学ぶことができるのです。

右手で字が書けるようになる

左利きのお子さんが昔より増えています。昔は無理矢理右利きに矯正したという人が多かった様ですが、最近は左利きのままで良いとする親御さんが増えいるせいも考えられるでしょう。

ただ、習字は右手で書かなければ上手に書く事ができません。学校で習字の時間が億劫に感じてしまう左利きのお子さんも多い様です。

もしもお子さん自身が「右手でも文字が書けるようになりたい」と思っているのであれば習字を習い事にすることをおすすめします。

習字は絶対に右手で書かなければならない訳ではありませんが、右利き用である事は確かです。右手で書く方が書きやすいので、ストレス無く右手で文字が書けるようになる可能性があります。

習い事で習字を始めると費用はどれくらい?

書道教室へ通って習字を習うとしたら、月謝などの費用がどのくらい掛かるのか気になるところですね。習い事を始めるとなると、最初に結構出費があるのも覚悟をしなくてはなりません。

ここからは、習い事で習字を始めるとどのくらいの出費があるのかお教えしましょう。

習字道具を買い揃える

習い事で習字を始めるのであれば、道具をそろえる必要があります。とは言え、書道教室によっては筆と墨汁と半紙を用意すればあとは貸し出してくれるところもあります。通う教室によって揃えなければならない道具に違いがあるでしょう。

  • 小筆
  • 文鎮
  • 下敷き
  • 墨汁
  • 半紙

もし、全てを揃える必要があるのであれば、以上の7点を揃える事になります。セットになって販売されているものもありますが、筆と半紙と墨汁に関してはあまり安値で販売されているものはおすすめできません。

書道教室に通うと決めた時点で道具を揃えるのでは無く、実際に通う教室へ入会手続きをした時に先生から薦められる道具を購入するのが一般的です。子供でも初心者には初心者向きの筆や書きやすい半紙などを紹介してくれます。

墨汁も、服に付いてしまっても水で洗えば落ちるタイプのものを使わせたいのは山々ですが、色が薄く良い作品に仕上がりません。習い事で習字をする場合、墨を磨るには限られた練習時間内では難しいので墨汁を使います。いずれにしても書道教室によって違いがあるので、教室の先生の指示に従って購入すると間違い無いでしょう。

月謝

習い事で習字を始めたら、当然の事ですが月謝が掛かるようになります。

子供の習字は1回につき1時間から1時間半の稽古時間で、1週間に1回の教室が多いです。その中で毛筆と硬筆を行ったり、毛筆だけの日と硬筆だけの日で分けられている場合もあります。

月謝は4000円から6000円くらいの教室が多い様で、入会時には入会金が更に掛かる教室もあるので確認してみましょう。習い事の中でも子供の習字は、家計にそんなに負担にならずに続けさせることができます。

習い事で習字教室を選ぶコツ

書道教室の看板を掲げているのを、近所でも結構見かけますよね。会館などを借りて教室を開いているところもありますが、個人宅で教えている教室もあります。子供に習字の習い事をさせるならば、できれば一人でも通える教室に通わせたいところでしょう。

でも、近いから良いと簡単に決めてしまうのも考え物なのです。

では、習字教室はどうやって選べば良いのでしょうか。ここからは習い事で通う習字教室の選び方のコツについて詳しくご紹介していきます。

体験に行ってみる

気になる教室がある場合、体験できるのであれば実際に行ってみましょう。

無料で体験させてくれる教室もあれば、1回のみの料金が掛かる教室もあります。先生の教え方や教室の雰囲気など、お子さんが通いやすい教室かどうかを見極める事ができるでしょう。

また、床に正座で習字をする教室もあれば、椅子に座るスタイルの教室もあります。書道教室はそこそこの教室により違いがかなりあるので、お子さんに合う教室を探す必要があります。

体験の際には月謝や入会金についてはもちろんの事、必要な道具についても詳しく聞いておきましょう。

先生を選びましょう

習い事で一番重要なのは先生との相性です。

体験に行って教室の雰囲気を見るのも大事ですが、先生の教え方や人柄が子供に合っているかも見極めたいところです。子供が習い事で習字を始める場合、会派などにはあまりこだわる必要はありません。

自宅から子供だけでも通える範囲内で教室を開いている書道教室の中から、先生を選ぶつもりで探した方が良いでしょう。丁寧に分かりやすく指導をし、子供に慣れている先生が理想的です。

先生との相性が良くない場合、お子さんも通うのが苦痛となってしまいます。たくさんのメリットがある習字は、楽しい習い事だからこそ才能を伸ばす事もできるのです。体験に行けばお子さんが先生を気に入るか、合わないかも分かるはずです。

習いに来ている生徒の数や雰囲気

教室によっては少人数のところもあれば大人数のところもあります。近所の書道教室であれば、学校のお友達が通っている事もあるでしょう。先生が厳しい方であれば、私語も無く静かに練習できますが、雑談の中で和気あいあいと習字をしている教室も珍しくはありません。

親としては習い事として月謝を払って習字の教室に通わせているわけですから、毎回お友達と楽しんでしまい全然上達しないというのも考えものですよね。たくさんの生徒さんのいる書道教室は活気があって良いのかもしれませんが、お子さんの性格によっては少人数のところの方が落ち着いて習い事に没頭できるのではないでしょうか。

体験などに行かれた際にはどのくらいの人数の生徒さんがいるのかや、お子さんたちの練習している様子にもチェックが必要です。人数も多く、ガヤガヤとした雰囲気の書道教室では、習字には重要な集中ができる状態では無いので上達が遅くなる場合も考えられます。

習字の習い事にはメリットがたくさんある

小学生の頃から習い事として習字をしている子は、大人になっても文字が綺麗ですよね。履歴書や願書、書類へのサインなど、意外と字を書く機会は少なくありません。決して無駄にはならない習字の経験は、一生の宝と言っても良いでしょう。

習字を習うメリットは、文字が綺麗に書けるだけではありません。書道という字には「道」という字が付きますが、柔道、剣道、空手道、合気道など全てに通じるもので礼儀を重んじる習い事です。

子供の頃から習い事に習字をしていると正しい礼儀作法を身に付ける事ができ、美しい所作もできるようになります。集中力や根気も養われるので、習字のみならず自分の才能を発揮できる機会も増えるでしょう。

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