子供が空手を習うメリットやデメリットと、道場の選びの注意点!


スポーツの習い事は色々ありますが、オリンピック競技になった事もあり空手が注目されています。オリンピックでメダルを期待される空手の選手達も、子供の頃から空手を習っていたという人が多いですよね。

でも、子供が空手を習う事でどんなメリットやデメリットがあるか、気になるところでは無いでしょうか。また、空手には流派がたくさんあるので、どこの道場へ入れたら良いのかもじっくり検討する必要があります。

ここでは空手を子供が習う事でのメリットやデメリットについて詳しくご紹介しましょう。そして、近所だから…という理由では無く、流派をしっかりと理解した上で道場を選ぶ事ができるよう、空手に関する知識もお教えします。


空手を子供が習った場合のメリット

空手を習っている子供たちは、試合会場などで見ているとどの子も流派に関係無くとても礼儀正しいです。

「オス!」という大きな声を出し、どんな時も礼に始まり礼に終わります。子供に空手を習わせた事で、礼儀を学ばせる事ができたと感じている親も多いのでは無いでしょうか。

でも、子供に空手を習わせて得られる事は礼儀だけでなく、他にも色々あります。どんなメリットがあるのかご紹介していきましょう。

大きな声が出せるようになる

空手の稽古は大きな声を出しながら練習します。空手には「気合い」が必要で、それがすなわち大きな掛け声なのです。

消極的で大きな声がなかなか出ないという子供でも、皆と一緒に稽古をしているうちに自然と大きな声を出せるようになります。基本の突きや蹴りなどの練習では、「えいっ!」などの掛け声でリズミカルに大きな声を出しながら動くので、次第に恥ずかしさも無くなるのです。

体幹が鍛えられる

空手で型や組手の上手な子供は、体幹がとても強く姿勢も良いのが特徴です。逆に言えば、子供であろうと空手という競技は体幹を鍛えていないと上達しないスポーツであると言えます。

但し子供の空手の稽古では、インナーマッスルを鍛えるような本格的なトレーニングを毎回行う訳ではありません。空手の稽古では大きく分けると「基本稽古」「型稽古」「組手」の3つがあり、特に子供のうちは基本稽古を繰り返し行っていく事で体幹が自然と鍛えられます。

空手はわざわざ特別なトレーニングをしなくても体幹を鍛える事ができ、正しい姿勢が取れるようになるスポーツなのです。

集中力を高める事ができるようになる

空手には色々な動きがあります。例えば「蹴り」一つ取っても「前蹴り」「後ろ蹴り」「上段蹴り」「下段蹴り」「内回し下蹴り」「外回し蹴り」などはほんの一部で、他にもまだまだ種類があるのです。

空手の基本の動作は細かく指先からつま先まで形が決められていて、大人でも集中しないとなかなか覚える事ができません。これを稽古で繰り返していくうちに、集中力を高める事ができるようになります。

練習で鍛えた集中力は、型や組手の試合の時にも発揮されるようになるのです。空手以外にも、何をやるにしても集中力がある事は絶対に有利ですよね。子供が空手を習うと、勉強の集中力も高める事ができるかもしれません。

精神面を鍛える事ができる

空手の稽古では、じっと座っていなければならない事も多々あります。床に座っている間は正座か胡坐のどちらか指示された姿勢です。子供にとって、じっとしていなければならないのは精神的に苦痛ですよね。でも、空手の稽古ではその我慢をさせられるので精神面が鍛えられます。

また、空手の試合では自分一人の闘いです。団体競技では無いので、たった一人でコートの中に入り、相手と勝ち負けを競わなくてはなりません。

最初の頃はコートに入るのを怖がり泣き出してしまう子供もいますが、何度も経験を重ねていくうちにどの子も一人で堂々と勝負をしに行けるようになります。

子供が空手を習っていると、痛みや辛さ、悔しさなど苦しい思いもたくさんするでしょう。それを見守る親も、同じように苦しい時があるかもしれません。でも、それを乗り越えていかなくては空手は続けられないので、確実に強い心が育まれるのです。

体力がつく

子供の空手の稽古時間は、道場にもよりますが1時間半から2時間くらいが平均的です。基本稽古の次に型稽古、そして最後に組手稽古を行うのが一般的な流れとなります。その中で、筋トレやサーキットなど様々なトレーニングメニューも取り入れて稽古をしていくのです。

道場にもよりますが大体最低でも週に2回から3回は稽古があるので、自ずと体力もついていきます。空手の稽古は軽い運動程度の内容では決して無く、毎回大量に汗をかく子供もたくさんいるほどハードな内容です。

屋内競技なので天候に左右される事無く毎回同じ稽古が続けられるので、着実に体も鍛えられます。体力がつくので病気に負けない体づくりにも繋がるでしょう。

勝ちたい気持ちが強い子供になる

空手は子供と言えども勝ち負けを争う競技です。組手では最後の最後まで諦めずに相手の隙をついて攻撃を仕掛けます。実際に、最後の1秒で上段蹴りが当たり劣勢が逆転して勝利する事も珍しくはありません。

空手を習っている子供たちは、試合になると型でも組手でもとにかく「勝ちたい」という思いが強いです。

その気持ちが強すぎて、負けてしまうと泣いてしまう子供もたくさんいます。負けてしまうと、次こそは絶対に勝ちたい、こんな思いはしたく無いと思い稽古も頑張るようになるのです。

空手で勝ちたいという気持ちが強くなれば、空手以外の事でも負けるのを嫌がるようになるでしょう。空手を習っている子供は、努力をすれば勝てる事を知っています。良い意味で何事にも負けず嫌いの子供に育つ事が考えられるのです。

学校以外の仲間ができる

大規模な道場になればなるほど、多くの仲間や先輩ができます。クラス分けが無ければ大人から子供まで一緒に稽古する事になるので、色々な人と接する機会が一気に増える事になるでしょう。

空手の道場では子供の頃から大人になるまで、ずっと一緒に空手を習い続けている仲間がいるという事も珍しい事ではありません。学校の友達は卒業や進学などでいずれバラバラになってしまいますが、空手の仲間はやめない限りずっと一緒に稽古して行けます。

空手を子供が習った場合のデメリット

空手を子供が習った場合、メリットばかりがあるわけではありません。空手というスポーツだからこそのデメリットもあるのです。子供に空手を習わせたいと考えているのであれば、デメリットについてもよく理解した上で検討してみてくださいね。

結構お金が掛かる

子供が空手を始めると、流派によって必要なものが違いますがある程度の出費がある事を覚悟しなくてはなりません。何のスポーツでもお金が掛かりますが、やはり空手にも同じことが言えます。

空手着は流派に関係無く必要で、その他、拳や脛、膝、胴などを守る専用のサポーターや、ヘッドギア(寸止め空手ではメンホー)を必要に応じて用意する事になります。他にも自宅で蹴りや突きを練習する事ができるミットを購入しなければならない場合もあるでしょう。

また、空手の道場ではスポーツ安全保険に加入していないと稽古をさせてもらえない場合もあります。道場の団体加入なので子供なら年間費用も1000円に満たない額で済みますが、空手を続ける以上は毎年払う必要があるものです。

その他、道場によりますが月謝以外に入会金も掛かる場合が今は多いでしょう。空手連盟などに加入しなければならない道場もあり、登録料の支払いが発生する事もあります。

空手の大会に出場するようになれば参加費や交通費も掛かるようになり、全国大会などに出場するようになれば遠征費用も掛かるようになる事も考えられるでしょう。

怪我するリスクが高い

いくらサポーターやヘッドギアを付けているとは言え、空手をやる以上は怪我するリスクは高くなります。

フルコンタクトならば当然で、寸止めなら怪我が無いだろうと思ったら大間違いで、寸止めのはずがそのまま体に当たってしまい怪我をする事は少なくありません。

子供なら足や手の突き指が最も多く、鉛筆が持てなくなってしまう事もあります。また、骨折や打撲も多いスポーツです。最初のうちは怪我が少なくても学年が上がるにつれて力も強くなり、怪我が多くなってくることが予想されるでしょう。

怪我をする可能性があるのと同じくらい、相手に怪我を負わせてしまう場合もあります。なるべく怪我をしないように準備運動などもしっかり行いますが、子供が空手をしている以上は怪我のリスクが高くなるのは仕方が無いと言えるでしょう。

子供の空手道場の選び方

子供に空手を習わせると決めたなら、空手の道場を探す事になるでしょう。地域の体育館にも道場生募集のポスターがたくさん貼っているのでは無いでしょうか。色々な流派があるので、どこにしたら良いのか迷ってしまうところです。

ここでは、子供の空手道場を選ぶポイントについて触れていきます。お子さんが小さい場合はお子さんの性格を考慮した上で、お子さんがある程度判断できるようであればお子さんの意見を取り入れつつ決めていきましょう。

実践空手か伝統空手か

空手には色々な流派がありますが、大きく分けると実践空手と伝統空手の二つになります。

簡単に言えば実際に体に突きや蹴りを当てるフルコンタクトが実践空手で、体に当てずに止める寸止めルールが伝統空手です。東京オリンピックでは伝統空手のルールが適用されています。

子供に空手を習わせようと思っているのであれば先ず、この二つのうちのどちらの空手にするのかを選ぶ必要があります。どちらも型稽古や組手稽古があり、稽古の内容に大きな違いがあるわけではありません。

但し、ルールは全く違うので何も知らないで入会してしまうと、こんなはずでは無かったのに…と後悔するする事にもなってしまいます。そんな事にならないように、この二つの特徴を抑えておきましょう。

実践空手の特徴

  • 直接打撃系の空手で、子供はサポーターやヘッドギアなどの防具を付けます。
  • 顔面や金的を攻撃する事は禁止されています。
  • 殴られる痛みも知り、暴力の恐ろしさも理解します。
  • 怪我をする可能性が高くなります。
  • かなり体力を必要とします。

伝統空手の特徴

  • 寸止めルールで防具も付けて組手を行います。
  • 護身術を学ぶことができます。
  • 型の練習が中心となります。
  • 寸止めと言えども当たってしまう事がありますが、実践空手と比べると怪我が少ないです。
  • 女性や年配の方でも無理なくできます。

実践空手と伝統空手にはそれぞれに良い所があり、どちらも同じくらい人気があります。一度入会してしまうとやはり合っていなかったので変えたいと思っても、金銭的な負担も生じて来るでしょう。空手着や防具を全て買い替える必要もあるので、入会する前には慎重に判断してください

体験してみる

家の近所に空手の道場があるからそこで決まり!と、こんなに簡単に子供の空手の道場を決めて良いのでしょうか。実践空手と伝統空手のどちらかに決めたら、次はどこの道場に通うかじっくり検討する必要があります。

有名な流派の名前を掲げている道場でも、いざ入会してみると指導者から体罰がある場合や、流派からの脱退により殆ど大会に出る事ができない道場も存在します。空手は一度その道場に所属してしまうと、道場同士の問題もあり移籍するのがとても大変なのです。

そこで、失敗しない道場選びをするには「無料体験」に必ず行ってみる事がポイントになります。体験に関してはどこの道場でも、ほぼ間違いなく行っており、道着やサポーターなどは必要ありません。道場の雰囲気や稽古の雰囲気も分かり、できる範囲内で体を動かす事もできるのです。

子供を教えている空手の道場では、保護者の稽古見学がOKのところが多いです。小さい子供の場合は帯の締め直しができなかったり一人でサポーターを付ける事ができないので、保護者が最初から最後まで稽古を見学しています。

体験の間は子供の様子を見るのも大事ですが、それとなく道場についてのお話を他の保護者に聞いてみましょう。そして、できれば3か所くらいは道場の体験に足を運んでみる事をおすすめします。

道場の雰囲気

空手の稽古と言えばちょっと怖いイメージを抱いている人も多いのでは無いでしょうか。将来、空手家を目指している訳では無いので、子供の通うところはそんなに厳しい道場じゃなくても良いと考えてしまうのも分かります。

でも、きちんとした空手の道場には稽古の間は凛とした空気が漂っています。そして稽古が終われば和やかな雰囲気に包まれている、そんな道場は子供の空手の上達も早いでしょう。

にこやかに先生が教えていて、私語もしたい放題の幼稚園の延長のような道場では空手の稽古に通うという点では意味がありません。大げさに言えば、先生に対して子供はもちろん親までもビクビクしてしまうくらいの、緊張感のある道場は試合に強い子供も多く輩出しているはずです。

子供の空手は道場選びを慎重に

子供に空手を習わせた時のメリットの一番は、精神的に強くなれる事では無いでしょうか。この先何十年も生きていく中で、とても重要な事ですよね。でも、デメリットで一番心配なのは怪我をする可能性があるという点ですね。

ただ、意外と道場へ体験に行ってみると不安は拭い去る事ができます。

子供の空手の稽古では、防具を付けて怪我が無いように指導者の見守る中で行われるのです。また、毎回稽古の見学ができる道場が多いので、もし怪我をしても親がその場で状況を把握する事ができ、すぐに病院へ連れて行く事もできます。

空手は子供にとても良い影響を与えてくれるスポーツだと言えるでしょう。ですから尚更、道場を選ぶ際は指導者や道場内の雰囲気をしっかり把握して、間違いの無い道場選びをするようにしてください。

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