こどもの日は何歳までお祝いする?五月人形などの処分方法もご紹介
息子が大きくなってきたけれど、こどもの日は何歳までお祝いすればいいのだろう・・・子どもの成長とともに、こどもの日の祝い方について悩まれているママ・パパもいるのではないでしょうか?
こどもの日(端午の節句)は男の子の成長と健康を願う、大切なイベントです。特に、男の子が生まれてから最初にむかえる「初節句」は一生に一度の特別な行事とされており、五月人形や鯉のぼりを飾ってお祝いすることがならわしとなっています。
でも、子どもが成長してくると、こどもの日は何歳までお祝いすればいいのか?と疑問に思いますよね。そんなときは、こどもの日の意味と祝い方をおさらいしましょう。
ここでは、こどもの日の祝い方や飾りつけのタイミング、五月人形の処分方法などをご紹介しますので、こどもの日は何歳までお祝いしたらいいのか?と悩まれたときにお役立てください。
Contents
こどもの日は何歳までお祝いする?
男の子がいる家庭では、毎年5月5日のこどもの日(端午の節句)になると五月人形や鯉のぼりを飾ってお祝いする風習があります。
でも、子どもが大きく成長するにつれて、こどもの日は何歳まで祝えばいいのだろう、と疑問に思うママ・パパもいますよね。毎年、鎧兜などの五月人形を飾るのは大変ですし、子供も成長してくると興味が薄れてきます。
ここでは、こどもの日は何歳までお祝いするのか?についてご紹介します。
「何歳までお祝いするか」は決まっていない
こどもの日を何歳までお祝いするかは、法律などで特別に決まっていません。何歳までは五月人形を飾らなければならないというルールもありませんので、各家庭のタイミングでやめることになります。
たとえば、七五三の7歳まではこどもの日をお祝いするという家庭もあれば、数え年の15歳までお祝いするという家庭もあり、子どもが大人になってもお祝いするという家庭もあります。また、子どもがある程度の年齢になったあとは、こどもの日(端午の節句)はお祝いしても、五月人形は飾らないという家庭もあります。
こどもの日を何歳までお祝いするかは特別に決まっていませんので、七五三や学校卒業、成人式、結婚、引越しなどのタイミングにあわせて判断されてはいかがでしょうか?
五月人形と鯉のぼりを飾る理由
3月のひな祭りは女の子、5月のこどもの日は男の子のイベントです。こどもの日は別名「端午の節句」とも呼ばれており、五月人形や鯉のぼりを飾って男の子の健やかな成長をお祝いします。
端午の節句には「内飾り(五月人形)」と「外飾り(鯉のぼり)」があり、それぞれ意味や役割が異なります。五月人形には「子どもを厄災から守ってくれるように」という願いが込められており、鎧兜や武者人形などは「子どもの身代わり」という役割を持っています。
一方、鯉のぼりには「子どもが立身出世するように」という願いが込められています。中国には鯉が滝を登って竜になったという「登龍門伝説」があり、鯉は「立身出世の象徴」となっています。
五月人形や鯉のぼりには、「子どもの成長・健康・立身出世を願う」という優しい思いが込められているのですね。
こどもの日は何を贈る?金額相場は?
こども日のお祝い方法は、家庭によって異なります。食事でお祝いしてもプレゼントはなしという家庭もありますし、祝い金をあげたりする家庭もあります。また、一生に一度の「初節句」では、五月人形や鯉のぼりを贈ることもあります。
ここでは、こどもの日に贈るものや金額相場についてご紹介します。
お祝いは5,000円以上が相場
こどもの日の祝い金は、一般的に5,000円から10,000円が相場となっています。ただし、初節句で五月人形や鯉のぼりを贈る場合は、さらに金額が高くなります。
こどもの日のお祝いは、祝い金なら5,000円から10,000円、初節句で飾りを贈るなら数万円から数十万円ほどになると覚えておきましょう。
五月人形の共有&おさがりは基本NG
五月人形には、その子の厄災の身代わりをしてくれるという役割があります。そのため、男の子が1人以上いる家庭では、人数分の五月人形を用意することが理想的になります。五月人形を兄弟で共有してしまうと、厄払いの効果が半減してしまうのでやめましょう。
また、父親の五月人形を子どもに引き継がせることも、基本的には厳禁です。五月人形はその子の「厄を身代わりするもの」なので、父親のおさがりをもらうと「それまでの厄災」も引き継いでしまうかもしれません。五月人形は、男の子1人につき1個ずつ用意しましょう。
こどもの日の飾りをするタイミング
こどもの日が近づいてくると、五月人形や鯉のぼりをいつ出そうかと考え始めますよね。五月人形を早めに飾ってもいいのか、当日近くに飾ったほうがいいのかなど、毎年飾るタイミングで悩まれているママ・パパもいると思います。
特に初節句のときは、5月5日が近づいてから慌てないように、五月人形を購入する時期や飾るタイミングを確認しておきましょう。
ここでは、こどもの日の飾りをするタイミングをご紹介します。
五月人形の購入時期は3月から4月がベスト
3月3日のひな祭りが過ぎると、お店では五月人形が販売され始めます。人気の商品は売り切れてしまうこともありますので、五月人形の購入は2月下旬から4月上旬のタイミングがおすすめです。
また、初節句で名前や家紋入れなどをする場合は、届くまでに1ヶ月以上かかることもありますので、早めに注文することがポイントです。五月人形を購入するタイミングは、ひな祭りを目安にしましょう。
五月人形は1、2週間前までに飾る
五月人形を飾るタイミングは特別に決まっていませんが、一般的には3月20日から4月中旬までに飾り始めるのが良いとされています。遅くても、5月5日の1、2週間前までには五月人形を飾っておきましょう。
五月人形は早く飾っても問題ありませんが、一夜飾りはさけたほうが良いとされています。子どもに長く楽しんでもらうためにも、五月人形はなるべく早めに飾りましょう。
こどもの日の飾りをしまうタイミング
こどもの日を楽しく過ごしたあとは、五月人形をしまうタイミングを考え始めますよね。5月5日の翌日がいいのか、もっと遅くても大丈夫なのか・・・五月人形を片付けるタイミングが知りたいママ・パパもいると思います。
ここでは、こどもの日の飾りをしまうタイミングをご紹介します。
片づけは5月中旬までがオススメ
ひな祭りには「雛人形をしまい忘れると婚期が遅れる」という言い伝えがありますが、五月人形には特別なジンクスはないので好きなだけ飾ることができます。家のインテリアとして一年中飾ることができますし、一夜飾りでなければすぐに片づけてしまっても問題ありません。
一般的には、5月中旬までに五月人形を片づけるほうが良いとされています。5月中旬を過ぎてしまうと梅雨に入り、湿気が多くなって、五月人形を片づけるタイミングとしては不向きになります。
湿気はカビが発生する原因になりますので、五月人形をしまうときは湿気の少ない、天気の良い日を選びましょう。
五月人形の上手な収納方法
五月人形をしまうときは、正しい方法とコツがあります。五月人形を間違った方法で片づけてしまうとカビやサビ、変色などが起こる原因になるので気をつけましょう。
五月人形の上手な収納方法とコツは、以下のとおりです。
- 五月人形をしまうときは、5月中旬までの天気が良い日を選びます。
- 毛ばたきで、五月人形のホコリを丁寧にはらいます。
- 塗り台や金属部分は、やわらかい布でから拭きして手垢を落とします。
- 金属部分などを、やわらかい紙や布で包んで保護します。
- 五月人形を収納箱(櫃)に入れます。
- 人形用の防虫剤や乾燥剤を使用します。用法用量を守って、正しく使いましょう。
- 五月人形を風通しがよくて直射日光があたらない、寒暖差のない場所にしまって終了です。
湿気はカビの原因になり、手垢や結露はサビの原因になります。また、直射日光は変色の原因になりますので、五月人形を収納する場所はよく考えて選びましょう。
こどもの日の飾りを処分する方法
子どもの成人や結婚、引越しなどで五月人形を飾らなくなったときは、処分したいと考える方もいますよね。
ここでは、こどもの日の飾りを処分する方法をご紹介します。
処分方法は、主に3つ
五月人形を処分したいときは、3つの方法があります。
- 【廃棄処分】・・・粗大ごみとして処分します。費用は1,000円ほどで済みます。
- 【リサイクル】・・・中古ショップ、ネット販売などで売ります。
- 【人形供養】・・・神社やお寺で人形供養をしてもらいます。費用は数やサイズによって変わりますが、3,000円から20,000円ほどになります。
廃棄処分は、手間と費用が一番かからない方法です。市町村によって費用や処分の仕方などが異なりますので、自治体にお問い合わせください。
リサイクルは、中古ショップやネット通販などで販売する方法です。必ず売れるという保証はありませんが、五月人形をゴミとして処分するのはもったいないと考える方におすすめです。
人形供養は、神社やお寺で人形をお焚き上げしてもらう方法です。人形供養をおこなっている神社やお寺を探して、五月人形を持ち込み、または宅配して供養してもらいます。ほかの方法よりも費用はかかりますが、子どもを見守ってくれた人形への感謝の気持ちを込めて丁寧にお別れをしたい方におすすめです。
五月人形にはさまざまな処分方法がありますので、ご自身の家庭にふさわしい方法を選びましょう。
こどもの日を何歳までお祝いするかは「家庭の事情」で判断しましょう
いかがでしたか?
こどもの日には、何歳まで祝う必要があるという明確なルールはありません。家庭や地域の事情にあわせて、良いタイミングを選びましょう。また、五月人形の「お守り」効果は一生続くといわれていますので、結婚や子どもが生まれてからも大切に持ち続けることができます。
一方で、組立の手間や設置スペースの問題から、五月人形を手放さなければならないこともあります。こどもの日のお祝いや飾りは「何歳までになったらやめる」という考え方ではなく、各家庭の事情にあわせて判断することがポイントになります。
一般的な目安を参考にしたい方は、子どもが7歳、または数え年で15歳になるまでを基準に考えてみてはいかがでしょうか?