子供が目薬を嫌がるときの対処法!上手に点眼する方法とコツ


病院で処方された目薬を子供につけたいけれど、嫌がられてきちんとさせない・・・お子さんへの点眼が上手にできなくて悩まれているパパ・ママもいるのではないでしょうか?

お子さんに点眼を拒否されたときは、嫌がる子供に目薬をさす方法とコツを確認にしましょう。首を振ったり、目をつぶったりしてしまう子供でも、やり方を工夫するだけでスムーズに目薬をさすことが可能になります。

目薬は正しくさせないと効果が薄れる原因になりますので、大切な我が子の目を保護するためにも子供への点眼方法をマスターしておきましょう。スムーズに目薬をさせるようになれば子供だけでなく、パパ・ママのストレスも軽減できますよね。

ここでは子供が目薬を嫌がるときの対処法とコツをご紹介しますので、お子さんへの点眼が上手くなりたいときにお役立てください。


子供に目薬が必要となる症状

赤ちゃんの頃だけでなく、ある程度大きくなった頃になっても、目薬を嫌がる子どもはいます。子育てに奮闘中のパパ・ママの中には、目薬を嫌がる子供に苦労されている方もいるのではないでしょうか? 目薬をさそうとしても子供に泣かれたり、暴れたりされると上手に点眼することがむずかしくなってしまいますよね。

ですが、眼科などで処方された目薬(点眼薬)は、子供の眼の病気を治すためにも正しくささなければなりません。目薬を嫌がる子供でも、点眼薬の必要性をきちんと説明することで納得してくれることもあります。まずは、子供の眼の病気について知り、お子さんに目薬の大切さを教えてあげられるようにしましょう。

ここでは、目薬の種類と眼の病気についてご紹介します。

目薬の種類と眼の病気・一覧

子供の眼の病気には、結膜炎やものもらいなどさまざまな種類があります。そして、目薬(点眼薬)は目の炎症をおさえたり、殺菌したり、アレルギーをおさえたりするために使用されます。

目薬の主な種類と特徴は、以下のとおりです。

  • 【抗炎症薬】・・・目の炎症をおさえます
  • 【抗生物質】・・・目を殺菌します
  • 【抗アレルギー薬】・・・アレルギー反応を起こす物質の働きをおさえます

お子さんに目薬の必要性を伝えるためにも、病院で処方された点眼薬の効果について親子で話し合うことをおすすめします。また、目薬のメリットとともに、お子さんの眼の病気についても教えることができたら、説得力が増しますよね。

治療で点眼薬が使われることのある、子供の眼の病気は以下のとおりです。
(※症状によっては、点眼以外の治療法も必要になることがあります)

  • 【結膜炎】・・・白目の表面の膜や、まぶたの内側が炎症を起こす病気です。目のゴロゴロや涙、眼の充血、目やにの悪化、発熱、のどの痛みなどの症状があらわれます。原因には細菌とウイルスがあり、細菌性結膜炎には「抗菌点眼薬」など、ウイルス性結膜炎には「抗炎症点眼薬・ステロイド点眼薬・抗菌点眼薬」などで治療します。
  • 【アレルギー性結膜炎】・・・ホコリや花粉などの物質によるアレルギー反応で起こる病気です。眼のかゆみや充血、目やにの悪化などの症状があらわれます。原因は、アレルギー反応を起こす特定の物質によるものです。抗アレルギーの点眼薬などで治療します。
  • 【角膜炎】・・・黒目の部分にあたる角膜が炎症を起こす病気です。目のゴロゴロや涙、眼の痛みや充血、まぶたの腫れ、黒目が白くなるなどの症状があらわれます。原因には細菌やカビ、ウイルス、微生物などがあります。細菌性角膜炎には「抗菌点眼薬」など、真菌性角膜炎には「抗真菌点眼薬」などで治療します。
  • 【ものもらい】・・・「麦粒腫」や「霰粒腫」とも呼ばれます。まぶたの一部が炎症を起こす病気です。まぶたの腫れや赤み、痛み、膿などの症状があらわれます。原因は、まぶたのふちにある皮脂腺や汗腺への細菌感染になります。抗生物質の点眼薬などで治療します。
  • 【先天鼻涙管閉塞】・・・眼と鼻の間にある「涙嚢」という涙管の一部が塞がっている病気です。いつも涙目が続いたり、目頭から膿が出たりするなどの症状があらわれます。原因は、涙嚢のつまりや細菌感染になります。抗生物質の点眼薬などで治療します。
  • 【睫毛内反症(逆さまつ毛)】・・・眼球や角膜に逆さまつ毛があたって傷がつく状態です。眼の不快感や涙目、結膜炎、角膜炎などの症状があらわれます。原因は、まつ毛が眼球に向かって生えていること(逆さまつ毛)になります。角膜を保護するための点眼薬などで治療します。

眼の病気と点眼薬の必要性を知ってもらえれば、目薬を嫌がるお子さんでも納得してくれることがあります。まずは、子供の目薬への理解を深めるところから始めてみましょう。

子供が目薬を嫌がる理由

子供が目薬を嫌がる理由は、さまざまです。大人でも、目薬が怖いなどの理由で苦手な方がいますよね。お子さんの意見を聞いて役立てるとともに、子供が目薬を嫌がる一般的な理由を参考にしましょう。

ここでは、子供が目薬を嫌がる理由をご紹介します。

子供が目薬を嫌がる原因はさまざま

子育ての情報サイトや記事、口コミなどでは、子供が目薬を嫌がって上手にさせないというパパ・ママの悩み相談が見受けられます。まずは、子供が目薬を嫌がる原因を確認して、点眼薬をさすときの参考にしましょう。

子供が目薬を嫌がる原因には、以下のようなものがあります。

  • 目薬の容器が眼に接近してくるのが怖い
  • 目に触られるのが不快
  • 目を大きく広げられるのが嫌い
  • 目に何か入れられることが怖い
  • 目薬がしみるのがイヤ
  • 目薬が冷たくて不快に感じる・・・など。

子供が目薬を怖がっているときは、なるべくお子さんを怖がらせないような工夫をしましょう。目薬の必要性を説明したり、子供の頭を優しく固定したり、寝ている間にさしたりする方法などがおすすめです。

また、ひんやりした目薬を嫌がる子供もいますので、冷蔵庫などで冷たくなった点眼薬は人肌に温めてから使うと良いでしょう。

子供に目薬を上手にさす方法&コツ

目薬を嫌がる子供は、頭を左右に振ったり、目をつぶったりして拒否することがあります。子供の抵抗が激しいと、目薬を上手にさすことがむずかしくなりますよね。ですが、目薬を正しくさせないと点眼薬の効果が薄れてしまう原因につながります。

嫌がる子供にきちんと目薬をさしたいときは、適切なやり方とポイントを確認しましょう。ここでは、子供に目薬を上手にさす方法とコツをご紹介します。

嫌がる子供に目薬をさす方法

子供に目薬をさすときには、さまざまなやり方があります。子供の状態やパパ・ママのやりやすさなどから一番ふさわしい方法を選びましょう。

子供に目薬をさす方法には、以下のようなものがあります。

  • 【基本的な目薬のさし方】・・・子供に上を向かせたあと、指で下まぶたを軽く引いて目薬をさします。点眼薬が浸透するように、数分間、目をつぶらせましょう。
  • 【目薬を嫌がる子供の場合】・・・床に座ったあと、親のひざの間に子供を仰向きに寝かして、頭を優しく固定します。そのまま、目薬をさしましょう。
  • 【目薬のときに暴れる子供の場合1】・・・子供を仰向きに寝かせたあと、親が馬乗りになってまたがり、両太ももで頭部まで固定します。そのまま、目薬をさしましょう。
  • 【目薬のときに暴れる子供の場合2】・・・床に座ったあと、親の両足の間に子供を仰向きに寝かして、股で頭をはさみ、足で体をおさえます。そのまま、目薬をさしましょう。
  • 【目薬のときに目をつぶる子供の場合】・・・目頭のところに目薬の液を落としたあと、子供に目をパチパチさせて点眼液を浸透させましょう。

起きている間に目薬をさせないときは、子供が寝ている間を狙うのもおすすめです。子供が寝ている間に、指で下まぶたを軽く引いて目薬をさしたり、目頭の部分に点眼液を落としたりしましょう。

子供に目薬をさすときは、お子さんを怖がらせないようにリラックスした雰囲気づくりも大切です。パパ・ママが緊張していると子供に伝わることがありますので、目薬をする際は、親子でリラックスできる環境をつくりましょう。

子供に目薬をするときの注意点・8つ

子供に目薬をさすときには、いくつか注意点があります。間違った方法で目薬をさしてしまうと目薬の効果が薄れたり、容器に細菌が入ったり、目の周りがかぶれたりする可能性があるので気をつけましょう。

ここでは、子供に目薬をさすときの注意点をご紹介します。

目薬をするときの注意点&NG行動

子供に目薬をさすときの注意点とNG行動は、以下のとおりです。

  1. 【目薬をさす前に手を洗う】・・・清潔な状態で目薬をさすためにも、点眼前に必ず石鹸などで手を洗いましょう。不衛生な手で目薬をさすことはNGです。
  2. 【目薬をさす前に目の周りを洗う】・・・点眼前に、目の周りの汚れをとってキレイにしましょう。目の周りが汚れたままだと、目薬をさしたときに雑菌が入る恐れがあるのでNGです。
  3. 【点眼薬の量を守る】・・・点眼の量や回数は、指示どおりに守りましょう。指示されたよりも点眼が多すぎたり、少なすぎたりすることはNGです。
  4. 【目薬の先端をつけない】・・・目薬をさすときは、容器の先が目やまつ毛に触れないようにしましょう。容器を目につけてしまうと、雑菌が入る恐れがあるのでNGです。
  5. 【泣いているときは点眼しない】・・・お子さんが泣いていないときに目薬をさしましょう。涙で点眼液が流れてしまうので、泣いているときはNGです。
  6. 【すぐに目をパチパチしない】・・・目薬をしたあとは、数分間、目をつぶっていましょう。点眼後にすぐ目をパチパチすると、点眼液が流れてしまうことがあるのでNGです。
  7. 【目薬がこぼれたらふきとる】・・・目薬をさしたあとで、目から点眼液があふれたらコットンなどでふきとりましょう。点眼液が目の周りについたままだと、かぶれてしまう恐れがあるのでNGです。
  8. 【目薬の保管方法と使用期限を守る】・・・目薬は直射日光があたらない、涼しい場所で保管しましょう。また、使用期限を守ることも大切です。間違った保管方法や使用期限を過ぎた目薬の使用はNGです。

子供の目を保護するためにも、8つの注意点を意識しながら目薬を利用しましょう。

子供が目薬を嫌がるときは上手なさし方とコツを覚えて問題解決

いかがでしたか?

目薬には抗炎症作用や抗菌作用、抗アレルギー作用などの役割があり、子供の眼の病気を治すためには欠かせないアイテムになります。

目薬を嫌がる子供でもやり方を工夫すればスムーズに点眼できますので、大切なお子さんの目を守るためにも、子供の目薬を上手にさす方法とコツをとり入れましょう。

子供の目薬を上手にさせるようになって、親子でストレスなく点眼ができるようになったら素敵ですね。

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