子供に自信をつけるにはどうしたら良い?周りができる2つの方法
子供が自信をなくしているな…と感じたとき、どんな言葉をかけますか?
「頑張れ」などの励ましの言葉はもちろん、今できていることを認めることは子供の自信につながります。
できないことが重なったり、不安なことや初めて起こることを前にしたりすると、子供は自信をなくしてしまうものです。
そんなときに周りからかけられた言葉は、子供の心に少しずつしみていきます。
同じ内容の言葉でも、使う言葉によって子供の受け取り方が変わり、自信をつける力にもなくす力にもなるのです。
ここでは、子供に自信をつけるための方法を2つ取り上げ、具体例をご紹介していきます。
また、子供の自信をなくしてしまう言葉や行為についてもご紹介します。
Contents
どんなとき自信をつけてあげる?毎日積み重ねたい「信じる力」
「学校に歩いて行けた」
「先生の話を静かに聞けた」
「テストで高得点がとれた」
など、小学生になって、さまざまなことに挑戦してきた子供たちには、「自信」という味方が少しずつついています。
その「自信」は、これから起こる困難に打ち勝つためにも、新しい挑戦をするためにも、大きく育てていきたいものです。
そして、普段の生活のなかで起こるさまざまなことを乗り越えられるように、毎日の「自信づけ」がとても大切です。
「自信がない子」と「自信がある子」を見比べてみましょう。
【自信がない子】
- 挑戦できない
- 努力できずあきらめてしまう
- くじける
【自信がある子】
- 何にでも挑戦する
- あきらめず努力を続ける
- 負けない強さがある
勉強でもスポーツでも自信があると生き生きと取り組むことができます。
生きる上で、自信があることは、充実した日々を送るために重要なのです。
たとえば、自信がある子は夢や希望に向かってまっすぐに能力を伸ばしていくのに対し、自信のない子は、夢や希望が持てず、望んでいない方向に進んでしまうことがあります。
望んでいない方向というのは、「グレる」、「登校拒否」、「暴力」といった問題行動があらわれる方向です。
これが大人だと、「迷惑行為」、「引きこもり」、「傷害」など、良からぬ事態に発展してしまいます。
「自信をつけること」が、いかに大切かがわかりますね。
それでは、子供に自信をつけるためには、どうしたらよいのでしょう。
前向きになれる力が育つ!子供に自信をつける2つの方法
子供に自信をつけるには、以下の2つの方法が挙げられます。
- 自信づけの方法1 肯定的な言葉を使う
- 自信づけの方法2 励ます
具体的にどんなことをしたらよいのか、それぞれみていきましょう。
自信づけの方法1 肯定的な言葉を使う
肯定的な言葉とは、「あなたならできる」「そのままで大丈夫」というように、存在を認める言葉です。
誰かに言ってもらうことで、とても勇気が湧き、ポジティブに物事をとらえられるようになります。
「肯定的な言葉」の反対に「否定的な言葉」がありますが、「否定的な言葉」には子供の自信をなくしてしまう嫌な力を持っています。
普段よく使う言葉がけを例にしてみましょう。
ママ「勉強しないとテストで良い点とれないよ!」
〈朝、遅刻しそうな子に対して…〉
ママ「早くしないと遅刻するよ!」
これらの言葉がけは、どちらも「否定的な言葉」を使っていることにお気づきでしょうか。
これを「肯定的な言葉」に置き換えてみるとどうでしょう。
ママ「勉強しないとテストで良い点とれないよ!」
肯定的にすると→「勉強するとテストで100点とれるかもね」
〈朝、遅刻しそうな子に対して…〉
ママ「早くしないと遅刻するよ!」
肯定的にすると→「急げば間に合うよ」
という風に、物事をポジティブにイメージすることができます。
「自信」は成功体験の積み重ねで大きくなっていきます。
自信につながる「肯定的な言葉」を繰り返し使うことで、ポジティブな思考が身につき、自信につながっていくのです。
自信づけの方法2 励ます
子供に自信をつける2つ目の方法は、「励ます」ことです。
「頑張れ」や「気にしないで」といった言葉も励ましの言葉ですが、もっと日常的に子供を励ます方法があります。
それが以下の5つです。
- 子供を受け入れる
- 「できる」と信じる
- 子供ができていることを認める
- 感謝する
- 「ダメな部分」よりも「良い部分」に注目する
親は子供のダメな部分にばかり注目してしまいがちですが、成長するたびに子供は色々なことができて、良い部分がたくさんあります。
できていることを認め、良い部分を言葉に出して認めてあげることで、子供に自信をつけてあげることができます。
こちらの記事では、「子供を励ます言葉」について詳しくご紹介しています。ぜひ、併せてご覧ください。→強い心を育てたい!小学生の心に響く「子供を励ます言葉」
注意!やってしまいがちな「自信をなくしてしまう」行為
子供に自信をつけてもらいたいなら、自信をなくしてしまう行為についても知っておきましょう。
子供の自信をなくしてしまう行為には、以下の2つが挙げられます。
- 否定的な言葉を使う
- 子供に悪いレッテルを貼る
それぞれ、みていきましょう。
自信がなくなる行為1 否定的な言葉を使う
自信をつける方法の「肯定的な言葉を使う」項目で少しだけ触れたように、否定的な言葉は子供の自信をなくしてしまう力があります。
「できない」、「無理」など、普段から否定的な言葉を聞いていたり使っていたりすると、ネガティブなイメージが湧き、自信を失ってしまうのです。
自信がなくなる行為2 子供に悪いレッテルを貼る
自信をなくしてしまう行為として、子供に接するときに悪いレッテル貼ることが挙げられます。
「レッテルを貼る」とは、「あなたは少食だから、全部食べられない」とか、「あなたは足が遅いから、もっと急がなきゃ」というように、「あなたは○○だから」と一方的に決めた評価です。
子供は、誰かが一方的に決めた自分の評価を信じ、そのイメージに近づいていく性質があります。
「ぼくはちょっとしか食べられないから、完食は無理だ」
「私は足が遅いから、一等賞はとれない」
といったように、自分についている悪いレッテルを信じ込んで、その通りになってしまうことがあるのです。
これは、心理学の理論で「ラベリング効果」と呼ばれるものです。
大人でも「自分はA型だから几帳面」、「O型だからおおらか」と知らず知らずにうちに、ラベリングしていることがあります。
A型だっておおらかな人はいますし、O型にも几帳面な人はいます。
子供に自信をつけさせたいときは、悪いレッテルを貼るのではなく、子供の良いところをラベリングしてあげると良いでしょう。
「思い込み」でも、「自分はできる」と信じていれば、子供の原動力になります。
「できた」の自信を少しずつ積み重ねて大きく育てていこう
子供に自信をつけるための方法についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
自信は、「できた!」という小さな成功体験の積み重ねによって、大きく育っていきます。
そのため、一日や数日で自信がつくものではありません。
グレた子や登校拒否の子の問題が一日で解決できないように、なくした自信を取り戻すのにもたくさんの時間がかかります。
大きな自信をつけるためには、小さな成功体験を子供自身が気づくように言葉がけをしていくことが重要です。
ここで、今回ご紹介した内容をおさらいしてみましょう。
【子供に自信を付ける方法】
- 肯定的な言葉を使う(ポジティブ思考)
- 励ます(できている所を認める、良い部分に注目する)
【子供が自信をなくしてしまう行為】
- 否定的な言葉を使う(ネガティブ思考)
- 子供に悪いレッテルを貼る(思い込み)
このように、周りの対応の仕方で、子供に自信をつけることもなくすこともできることがわかりました。
子供に自信をつけさせようと思って「肯定的な言葉を使う」ことや「励ます」ことができていても、「悪いレッテルを貼る」ことでマイナスの思い込みをさせてしまっては、なかなか自信が積み上がっていきません。
大きな自信を育てるためにも、子供が自信をなくしてしまう行為を控え、前向きに応援できるように言葉がけをしていきましょう。
大きな自信をつけて、さまざまなことに挑戦したり、困難に打ち勝ったりすることで、子供の持つ力最大限伸ばしてあげられたら良いですね。