子供の成長が寂しい…小学生のうちから始めたい子離れの準備とは
「お母さんは来なくていいよ」「1人でできるから」…そんな1つ1つの瞬間が、寂しくてたまらない。
「子供の成長!」「喜ばしいこと!」と気持ちを切り替えられればよいですが、そうできない親御さんも多いのではないでしょうか?
子供の成長を寂しいとばかり思うと、不適切な言動が増えがちに…。お子さんの成長に悪影響、かつ親御さんの気持ちも沈む一方です。
ここでは、上手に気持ちを切り替えたり親御さんの心に癒しを与えたりする、そんな効果が期待できる方法を、7つに分けてご紹介します。ぜひ、ご自身にぴったりとくるものを、見つけてください。
今から一緒に少しずつ、明るく「子離れ」していきましょう!
Contents
寂しいと考える時間をなくす
寂しさ対策のネット上の意見でも、「暇だから考えてしまう」という声が多いです。お子さんに手がかからなくなる分、自分の時間が増えるわけですよね。
何かをして、「忘れる」時間を少しでも多く持ちましょう。気持ちの切り替えにつながりますよ。
趣味を見つける
新しい趣味を見つけるのもよし、出産前の趣味をもう一度始めるのもよし。習い事も、子供や若い人だけのものではありません。
しかし子供の成長が寂しいと思う親御さんは、これといった趣味がない、外に出るのが面倒、という場合も多いかもしれませんね。
- 自宅でドラマやDVD鑑賞
- 絵を描いたり何かをつくったりしてみる
- DVDを見ながらダンスの振りつけを覚える
など、なんでもよいのです。何かに取り組み、その時間はそれに集中するようにしましょう。
ヨガ・運動に取り組む
運動をした後は気分爽快!前向きな気持ちになりやすくなります。うつ病の回復や再発防止にも効果がある、と言われているぐらいです。
日常生活の中で、無理なく体を動かす機会をつくりましょう。
筆者は、自然の多い場所でスロージョギングをしています。自然の癒し効果も加わり、精神的な効果を実感しています。
朝のお散歩もよいそうですよ。また、精神的効果絶大のヨガもオススメ。リラックス効果だけでなく、
- 自分に向き合える
- 頭の中を整理できる
- 気分が明るく前向きになる
など、効果がたくさん。ヨガ教室に通うのもよいですし、ヨガDVDを見ながら自宅で行うのもよいですね。
ボランティア活動をしてみる
人や子供のお世話をするのが好き。だからこそ、子供が離れていくのが寂しくて…という親御さんもいるでしょう。
ボランティア活動はどうでしょうか?市区町村に問い合わせると、ボランティアの募集について教えてもらえると思います。
仕事をする、仕事の時間を増やす
パートであろうと、仕事には責任を伴います。仕事内容にもよりますが、勤務中は他のことを忘れられる場合が多いものです。
お金に困っていなくても
お金を稼ぐ必要がなくても、仕事をする意味はあると思います。たとえ短時間でも、外に出て働くと気分転換になるものです。
- 自分が必要とされている感覚が味わえる
- 人間関係が広がり楽しくなる
- 知らなかった世界を見られて刺激になる
ことなどが期待できます。ネット上の意見でも、寂しさ対策として「とりあえず仕事をしよう」という声が多かったです。
介護や保育・教育系の仕事も
「お世話をするのが好き」「子供好き」の人は、それを生かせるチャンスですよね。地域にもよりますが、比較的需要も多い傾向です。
資格がなくてもOK、短時間でもOKの仕事を募集している場合もあるでしょう。
在宅ワークでも
「外に出るのが好きではない」「煩わしい人間関係が嫌」…そんな親御さんには、在宅ワークという方法もあります。
外勤に比べて稼げる金額は低くなる傾向ですが、家にいながら働けるのが最大の魅力です。
ペットを飼う、植物を育てる
動物と触れ合うと、心が癒されます。なぜ?…「オキシトシン」という、ストレス緩和や幸せな気持ちにさせる効果があるホルモンが分泌されるからです。
たくさん撫でることで、さらに別のホルモンも分泌されるそう。心が穏やかになり、イライラも少なくなると言われています。他にも、
- 責任感が生まれる
- お世話などで、やるべきことが増える
- 人との交流のきっかけになる
ことなども、寂しさ対策に有効でしょう。犬や猫を飼うのは難しい場合、水槽で魚などを飼うのもよいですね。
また、植物にも癒し効果があります。庭やプランターでお花を育てたり、家庭菜園をしたりするとよいかもしれませんね。
「ワクワク」をたくさん見つける
寂しさや悲しさを抱いてもいい。でもそれ以上の「ワクワク」を、より多く探してみませんか?
身近な小さなことにもワクワク
どんなに小さなことでもいい。いちいち「ワクワク」してみましょう。
- お昼ご飯は何を食べようかな
- 好きな番組が見られる
- 前から行きたかったお店に行ってみよう
授業参観、作品展覧会や発表会、スポーツの試合など、子供のことでももちろんOK。「ワクワク」と思う習慣をつけていくと、「楽しみ~」と思える出来事が本当に増えていくから不思議です。
将来、子供が巣立っても…
「どんどん親離れし、いずれ巣立ってしまうのが寂しくて…」気持ちはわかりますが、お子さんと大人同士の会話や外出を楽しめるようになるかもしれませんね。
男の子でも、高い所にある物をさっととってくれたり、並んで歩いたりするのは憧れ。筆者の知人は「中高生の頃はあまり口を聞いてくれなかったけど、それ以降は優しくなった」と言っていました。
若い男性アイドルや俳優などのファンは、「息子みたいで可愛い」と思う人も多いとか。DVDやライブ、舞台など、一気にワクワクが増えますよね。
その他にも、親の介護などがない場合、新しい趣味や自分のやりたいことに多く時間をかけられる。のんびり好きな人は、存分にのんびりできるかもしれません。
思考をチェンジする
「寂しい」というネガティブな感情ばかりを抱くと、脳がネガティブなことばかりを探すようになります。これではお子さんにも悪影響…。
ネガティブもOKですが、深呼吸して一度思考をニュートラルに。その後前向きな考え方を脳に刻み込めると、よいですね。
まず自分を褒めてあげよう
子供の成長が寂しいと思う…お子さんをそれだけ可愛がっているということですよね。
子育ての仕方は人それぞれ。正解もありませんが、まずは子供を可愛がって育てている自分、頑張っている自分を、褒めてあげませんか?
「幼い頃から愛情をしっかり注がれてきた子供は悪い方向へいかない」。精神科医や子育て関連の専門家も言っていることですよね。
身近な小さなことに「感謝」する
子供の成長に対し、「寂しい」はネガティブな感情。「寂しさもあるけれど、成長をありがたく微笑ましく見守れる」…そんな状態が理想でしょうか。
物事を前向きに考えられる近道の一つに、「感謝する」ことがあります。
- 今日も親子共々、健康で無事に暮らせた
- たまたま見たドラマに感銘を受けた
- 誰かと会話することで学ぶことがあった
視野を広くしましょう。どんなに小さなことも「当たり前」ということはなく、「有難い」のです。
日々のありがたいことを記す「ありがとうノート」をつくり、書いたり見返したりするのも効果的です。
心理学で「カクテルパーティー効果」と呼ばれるもので、筆者も体験済みです。
求めるより与える
パナソニックの創業者・松下幸之助氏の名言の一つに、「求めるよりも与えること」があります。
「子供の成長が寂しい」。そう考える時、「私は満たされていない」と自分のことを考えています。寂しいとばかり思うのは、自分だけに意識が向いているということ。
「子供に与える」ことを考えると、自然と子供に意識が向きます。視野が広がり、親御さん自身も与えられていたものが多いことに気づけるとよいですね。
誰かに「与える」ことは、その誰かとの間に流れをつくり、与えた人も幸せや喜びを感じやすくなるのです。
冷静に周りに目を向けると
厳しい言い方になるかもしれませんが、「子供の成長が寂しい」とばかり思える人は、自分のことを考えている時間があるということです。
ネガティブな思考に陥る時は、視野が狭くなっている場合があります。
ご家族が病気がち、親の介護がある、生活のために必死に働いている…考える余裕すらない人も、世の中にはたくさんいます。
いつも前向きなあの人だって、過去にどんな苦労や経験をしてきているか、わからないものです。
視野を広く持ち、よい意味での想像力を働かせられるとよいですね。
名言から学ぶ・癒される
著名な方の名言だけでなく、身近な人やネット上の顔も分からない人が言ったことでもいい。自分の心にぴたりとくる名言を、唱えてみませんか?
筆者が強く心に残ったものは、以下の3つです。
① 思い出が積み重なって今がある、だから今が一番幸せ
② 子供にとって親の生き方こそ最高の教材
③ 乳児は肌を離すな。幼児は肌を離せ手を離すな。少年は手を離せ目を離すな。青年は目を離せ心を離すな。
② は、子供に「生きるって楽しい」と思ってほしいから、まずは親である自分が楽しむことが大切!…ネガティブな思いとは、なるべくサヨナラするよう努めています。
③ は心にずしりと来ました。もう過去には戻れないけれど、今小学生の子供にできることをしっかりやろう!と思います。
断捨離、掃除をする
「物を捨てたり掃除をしたりするだけで何か変わるの?」…筆者もそう思っていました。しかし変わったのです。断捨離や掃除には、多数の効果があると言われています。
精神的にスッキリする効果
断捨離は、物理的にスッキリするだけでなく、精神面にも効果があります。
- 物を整理する過程で、自分の心を見つめ直せる
- 自分の心によい影響を与える物だけを残せる
- 集中力の向上やストレス軽減にもつながる
断捨離で特に難しいのが「思い出の品」と言われています。お子さんが幼い頃のグッズも無理に処分する必要はないと思いますが、すべてをとっておくと膨大なスペースを要しますね。
- 子供が気に入っていた絵本や洋服、おもちゃだけを残す
- ほんの一部だけ残し、後は写真に撮って処分
- 就園前で1箱分、幼稚園時で1箱分など残す量を決める
など、各自で工夫するとよいでしょう。
断捨離をすることで、毎日の掃除がしやすくなるメリットもあります。うつ病などの患者に掃除を勧めている精神科医もいるとのこと。
風水・運気などスピリチュアルの世界や仏教の教えでも、掃除の大切さは言われています。
運動や無心になれる効果も
掃除は、家事の中でも体を動かすもの。筋トレやジョギングはハードルが高くても、掃除なら今すぐに始められますね。
特にお風呂掃除や床・窓の拭き作業などは、真剣に行うと疲れるのでは?同時に磨いている時は無心になれ、終わると達成感も得られます。
掃除が心を前向きにさせるサイクルとして、
ということが言えます。筆者も子供が小さい頃は諦めていましたが、子供も片付けられる年齢になってからは、掃除や整理整頓を心がけています。
自分の気持ちが前向きになっただけでもありがたいのですが、
- 子供が以前より片付けてくれるようになった
- 子供の学習や物づくりへの集中力が増した
- 家族の笑顔が増えた
など、多数の効果が得られています。精神科医である貝谷久宣氏も、「患者さんに掃除を勧め、実際に掃除をしている患者さんは表情が明るく、周囲に対し感謝の言葉も出るようになる」と言っています。
体験談がたくさん
この他にも、掃除をするようになってから人生が変わった、という体験談は多数あります。
- 何か行動してみようという気力が湧いた
- 物事がうまく回り出すことが増えた
- 夫との関係がよい方に変わり出した
多少のつらいことは、生きている限り誰にでもあるでしょう。しかし気持ちがスッキリ前向きだと、「これもいい勉強」と感じられたり、正しいことを見極めながら乗り越えたりできるものです。
断捨離や掃除の方法は、数々の書籍やインターネットで調べられます。少しずつで大丈夫。ぜひ取り組み、続けてみてください。
寂しさを受け入れる、向き合う
「異常なぐらい寂しい」「何もする気が起こらない」…そんな人もいるでしょう。
思い切り泣く、誰かと分かち合う、話を聞いてもらう…。場合によっては自分自身としっかり向き合うことで、よい方に近づくこともあります。
一人の時にとことん泣く
最近、思い切り涙を流したことはありますか?泣く行為は、ストレス解消や心をスッキリさせる効果があるのです。
お子さんの小さな頃を思い出したり映像を見たり…。この際とことん泣いてみませんか?
スッキリして前向きに、という声も実際にありました。共感できる映画を見たり本を読んだりして泣くのもよいですね。
誰かに打ち明ける
身近な家族やママ友に、思いを打ち明けてみませんか?重い感じでなく、ちらっと話してみるのです。
否定されると、余計つらくなるかもしれません。共感し合えたとしても、どんどんネガティブな気持ちが加速するパターンもあるでしょう。
自助グループや専門家の力を借りる
中には、お子さんへの愛情が「執着」や「依存」となっていたり、親御さん自身の軽いうつ状態が絡んでいたりする場合もあるでしょう。
たとえば親御さん自身が幼い頃、家庭不和や親との関係で傷ついた経験がある…すると親御さん自身が「アダルトチルドレン」の可能性もあります。
以下のような方法で、ご自身を回復させられるよう努めるのも一つです。
- 自助グループに参加する
- 臨床心理士や専門カウンセラーに相談する
- 本などを読んで自ら取り組む
「自助グループ」とは、同じような悩みやつらさを抱えた人同士がかかわり合える支援団体です。活動団体や参加可能な地域を、ネットなどで調べられます。
信頼できる専門家を選び、カウンセリングを受けるのもよいでしょう。本やネットで自ら取り組むのは手軽ですが、無理のない範囲で行えるよう気をつけたいところです。
また、親御さん自身の更年期、忙しさで疲れているなどの理由から、軽いうつ状態に陥っている場合もあるでしょう。
子供の成長への寂しさで
- いつでもどこでも構わず泣いてしまう
- 何もする気が起こらず無気力
- 日常生活に支障が出ている
などの場合は、一度心療内科や精神科で相談することをお勧めします。親身になってくれる信頼できる医師を見つけられると、とても心強いですよ。
家庭は港、子供は船
子供は今後いろいろな所に旅に出ます。でも港が安定していなければ、安心して帰ってこられません。どっしりとした港をつくって、待っていたいものです。
時には寂しいと思っても構わないですよね。しかし子供の前では、落ち着いた心と愛情で包み込めるような存在でいたいと思います。
親の仕事は、「子供が自分の人生を自力で歩んでいけるように導く」ことだと、筆者は考えます。
「目」や「心」を離さず、必要な教育や手助けはする。そして子供の人生は子供のもの、親は親の人生を歩く…、いずれはそう思えるよう、今から少しずつ心の準備をできるとよいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。