子どもに伝えておきたい!人に不快感を与えない食事のマナー12選
子どもは姿勢良く食事をしていますか?
食事のマナーを教える上で、姿勢はとても大事です。見た目が綺麗でないと、食事のマナーをどれだけ守っていても美しく見えません。
食事のマナーは、「人に不快感を与えないこと」が基本です。
姿勢をマナーの第一歩として、食事のマナーを子どもに伝えていきましょう。
子どものうちから正しいマナーを身につけていると、人から褒めたり認められたりすることで、子どもの自信につながります。
大人になってからも困ることがないので、早いうちから身につけることに損はありません。
ここでは、子どもに教えておきたい食事マナーを12項目とりあげ、子どもにわかりやすく伝えるためのツールを2つご紹介します。
子どもが食事のマナーを覚えると良いことづくめ!
大人になればマナーを守るのは当然ですが、子どもの頃からマナーを身につけていると、さまざまな良いことがあります。
マナーを守って食事をしている姿は、とても綺麗でスマートです。食事をするときの作法が綺麗だと、どんな良いことがあるのでしょうか?
子どもに教えていく前に、こんなメリットがあることを覚えておきましょう。
- 人から一目置かれる
- 子どもを連れて外食しやすい
- 食事中に注意・指摘する回数が少ない
- 食事がすすむ
これらのメリットの理由をのぞいてみましょう。
【人から一目置かれる】
綺麗に食事をしている姿をみて、周りの人は「しつけがよくできている」、「行儀がよい」と感じます。
行儀の良さを褒められると、子どもに自信がつき、さらにマナーを極めようとするでしょう。
【子どもを連れて外食しやすい】
食事のマナーが子どもに身についていると、食事が終わるまで周りの人が落ち着いて食べることができるので、外食しやすくなります。
また、親戚や友人の家に招かれたときも、食事を楽しむことができ、会話が弾むことでしょう。
【食事中に注意・指摘する回数が少ない】
食事のマナーができていないと、その都度ママが注意しなくてはなりません。
身につくまで注意しなくてはいけないので根気がいりますが、一度身についてしまえば、とても楽です。
マナーが身についていると、食事中に注意する回数が減り、ママが怒って食卓の空気が重くなってしまうことがなくなります。
【食事がすすむ】
先ほどの「注意の回数が少ない」ことが、食事を中断させなくてよいので、スムーズに食事がすすみます。
食事中に怒られることが無いので、機嫌良く食事できることでしょう。
このように、マナーを身につけることのメリットは大きいものです。小学生になると、「行儀のよさ」を意識して行動することができます。
箸の使い方などは、持ち方だけで無く、タブーとされている使い方まで教えてあげると良いでしょう。
子どもに教えたい食事のマナー12選
世界各国で食事のマナーに違いはありますが、日本にいるうちは以下の食事マナーを身につけさせると良いでしょう。
- 手を洗う
- 挨拶をする
- 席を立たない
- トイレに行くのを控える
- 姿勢に気をつける
- 正しく箸を使う
- 食べる音を立てない
- 口に食べ物が入っているとき話さない
- 何かしながら食事しない ながら食べ
- 遊ばない
- 皿を持って食べる
- 食べ終わった食器を片付ける
これらを一つ一つみていきましょう。
食事マナー1 手を洗う
遊んだ後やトイレの後に手を洗うのは常識ですが、食事の前に手を洗うことも大切です。
食事メニューに、パンなどの手づかみするものが出てくるとき、手が汚れたままでは不衛生です。
手を介して細菌やウイルスが口に入ってしまった場合、感染症にかかってしまうこともあります。
食事の前には、爪の中まで念入りに洗浄して食事を楽しみましょう。
食事マナー2 挨拶をする
食事の前後に手を合わせて挨拶をします。
食前食後の挨拶はしない国もありますが、日本では誰もが知っている伝統の儀式です。人に感謝をする心を子どものうちからつけ、習慣づけていきましょう。
食事マナー3 席を立たない
食事中は立ち歩かないで食べることが基本です。
何か食べながら歩くことが普通となっていると、食事中も悪びれず席を立ってしまいます。
食べているときに落ち着かないので、親が注意したり叱ったりと、親子で落ち着かない食卓になってしまいます。
もし、このマナーが身についていなければ、席を立つのは食事が終わったことの合図と受け止め、食事をいったん下げるなど、「食事中に立つ」とはどんなことなのか、意識させてみると良いでしょう。
食事マナー4 トイレに行くのを控える
トイレに行きたいのを無理に我慢する必要はありませんが、食事中にトイレに立たないようにします。
トイレが近い子には、食事の前にトイレを済ませておくようにすると良いでしょう。
食事マナー5 姿勢に気をつける
食事中の作法で一番目に付くのが姿勢です。背筋をまっすぐに伸ばして食べる姿はとても綺麗です。
背筋が曲がったり、ひじをついていたりすると、他のマナーに気をつけていても、綺麗に見えません。
子どもの筋力の衰えから、姿勢を維持するのが難しいこともあります。普段からよく運動をして、筋肉を鍛えておきましょう。
それでも背筋が曲がってしまう子は、椅子に置くタイプの姿勢サポートグッズを活用しても良いでしょう。
これなら、食事中や学習中に椅子に載せ替えるだけで、簡単に姿勢をサポートしてくれます。
おすすめは、『Style Kids』という四つ葉のような形のサポーターです。
腰やおしり、太ももまでをすっぽりと包み込みながら、正しい姿勢へ導いてくれます。
価格は5,800円(税別)で、以下の2サイズから選べます。
- 通常サイズ…身長100~130㎝
- Lサイズ…身長125~155㎝
色はピンク、スカイブルー、ライムイエローから選べます。
姿勢が気になるときは、ぜひ活用してみて下さい。
食事マナー6 正しく箸を使う
小学生になると、箸を使う機会が格段に増え、箸の正しい使い方を見直す機会も増えます。
その中で自然と正しい使い方は身についていきますが、タブーとされる使い方は教えなくてはわかりません。
タブーとされる使い方は「嫌い箸」といわれ、たくさんの種類があります。子どもがやってしまいがちな代表的なものをご紹介します。
【嫌い箸】
●刺し箸…料理に箸を刺す
●渡し箸…箸を食器にのせる
●空橋…一度とった食材を戻す
●噛み箸…箸を噛む
●ねぶり箸…箸をなめる
●立て箸…ご飯に箸を突き刺す
●移し箸…箸でもった食材をそのまま他の人の箸へわたす
このように、代表的なものだけでもたくさんの種類があります。
特に、移し箸はお葬式のとき、火葬した遺骨を拾うために使われるので、食事中はよくありません。
子どもが知らずにやってしまったときはもちろんのこと、普段の食事などで機会を見つけて伝えておきましょう。
食事マナー7 食べる音を立てない
蕎麦はおいしそうにすするのが、粋だとされているため問題ありませんが、ものを食べているときに、クチャクチャと音を出すのは良くありません。
口を閉じずに噛んでいると、このような音が出ます。
音を出している本人は気づいていない場合があるため、気になる音が出ていたら注意してあげましょう。
食事マナー8 口に食べ物が入っているとき話さない
口の中の食べ物は飲み込んでから話すようにします。
子どもは思ったときにすぐ話したがりますが、口にものが入っているときに話し始めたら注意して、飲み込んでから話を聞くことを伝えましょう。
食事マナー9 何かしながら食事しない/ながら食べしない
他のことをしながら食べることは、「食事」を軽んじているようにみえます。
実際に、他のことに夢中になりながら食事をすると、食べたものの印象が薄れたまま食事が終わります。
いまでは、テレビをつけて食事をする家庭は多く、子どもが食事に集中しないことで悩んでいる親もいます。
こちらの記事では、食事中のテレビ視聴について、詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。→子どもと一緒の食事にテレビはつける?それともつけない?
食事マナー10 遊ばない
食事中に食器を叩いて遊んだり、歌を歌ったりすることは行儀が悪く、注意するべきです。
子どもの人数が増えるほど、ふざけてしまうことがありますが、全員がマナーを身につけていれば、食事中に遊びに発展することはありません。
食器を叩いたらどうなるか、食べながら歌っているとどうなるかを、よく教えてあげるとよいでしょう。
食事マナー11 皿を持って食べる
皿を持って正しい姿勢で食べると、とても綺麗にみえます。
海外ではあまり皿を持つマナーはありませんが、日本ではマナーとして浸透しています。
日本ではお茶碗を持ってご飯を食べる、お椀を持って味噌汁を食べる、といった作法がとても綺麗です。
子どもに重たい茶碗や皿を用意していると、持ちたがらないので、持ちやすい重さと大きさのものを用意してあげましょう。
食事マナー12 食べ終わった食器を片付ける
食べ終わったら食器をそのままにせず、片付けるようにします。
食器を台所に運ぶだけでも、とても助かりますし、テーブル拭きのお手伝いまでしてもらえるかもしれません。
また、「自分のことは自分でする」といった意識づけを、毎日の食事体験から習慣づけることができます。
このように、子どもに教えておきたい食事のマナーはたくさんあります。
ひとつひとつ、身につけさせ、お出かけしたときや、子どもが大きくなったときに、恥ずかしい思いをしなくて済むようにしてあげましょう。
食事マナーをわかりやすく伝えるために
親が口で言っていてもなかなか身につかないことがあります。
食事のマナーをもっとわかりやすく子どもに伝えるために、さまざまなツールを使ってみましょう。
目で見て頭で覚えるなら絵本、実際に体で覚えるなら体験がお勧めです。
食事マナーを伝えるツール1 絵本を活用しよう!
マナーを覚えるとき、イラスト付きだとわかりやすく、親の言うことを素直に聞けなくなった高学年の子でも、絵本ならすんなりと頭に入ってきます。
おすすめは、『髙野紀子作 テーブルマナーの絵本』です。
小学校低学年から高学年を対象にした絵本で、可愛らしいイラストとともに、和・洋・中のテーブル作法がわかりやすくまとめられています。
食器の置き方や茶碗の持ち方、ナイフやフォークの使い方など、子どもが知っておきたい作法が載っています。
また、よそのおうちへ招かれたときのマナーも載っているのでとても勉強になります。
親だけでは伝えきれないマナーを、子ども自身で学んでもらうために、とても良いマナー本です。
ただ、漢字にふりがなをふっていないところは、低学年の子には難しいかもしれません。子どもが読めないときは、親が読んであげるとよいでしょう。
価格…1,600円(税別)
サイズ…20.7㎝×21.3㎝
ページ数…60ページ
食事のマナー本は、たくさんありますが、子どもには絵本のように分かりやすいものが一番です。読んで楽しく学んでもらいましょう。
食事マナーを伝えるツール2 テーブルマナー講習をうけよう
本格的に食事のマナーやカトラリーの使い方を身につけたいなら、テーブルマナー講習を受けてみましょう。
ホテル内のレストランでは、テーブルマナー講習を行っている所があります。親子で参加し、スタッフからマナーを教えてもらうことができます。
実際に食事をしながら、テーブルマナーを身につけることができ、実体験として身につきます。
結婚式やパーティーに子どもを出席させたいときなど、正しいマナーが学べて、将来に役立ちます。
このように、子どもにマナーを伝える方法はさまざまなものがあります。子どもに合っていると感じる方法で、上手に伝えていきましょう。
子どもと一緒にマナーを守って楽しく食べよう!
マナーやルールは、みんなが守るととても快適に過ごせる決まりです。
マナーが悪いと、注意を受けて嫌な思いをするばかりか、周囲の人にも不快な思いをさせてしまいます。
正しく食事のマナーを身につけ、楽しい食卓をめざしましょう。
そのためにも、見本となる親の姿は大切です。親がスマホを見ながら食事をしていては、説得力に欠けてしまいますね。
マナーやルールはみんなで守ってこそ、力を発揮します。
まずはパパやママがお手本を見せ、子どもに伝えていきましょう。
食事のマナーを身につけて、家族で楽しく食事すれば、今よりもずっと料理のおいしさを味わえるはずです。
親子で食事のマナーを身につけて、おしゃれなレストランで食事をするのもいいかもしれません。