小学生の子供に持たせる家の鍵。ランドセルに付ける2つの方法
小学校にあがると、親が共働きでいないときは児童館へ、親が在宅しているときはそのまま帰宅するといった流れになります。
しかし、子供の授業時間と親の外出時間が合わずに、子供が家に帰っても、中に入れない…といったことがあります。
こんなとき、子供に家の鍵を持たせておくと、外で待たせる心配がありません。
では、いったいどのように鍵を持たせたら良いのでしょうか。
今では、鍵を取り付けられるフック付きのランドセルが多く見られます。
また、リール付きキーケースなど、便利アイテムを使うことで、使いやすさが増します。
ここでは、こうした便利アイテムのほか、子供に鍵を持たせるときの持たせ方や注意点について詳しくご紹介します。
Contents
どうすれば安心?家の鍵を小学生の子どもに持たせる持たせ方
「帰宅時に不在になるかも知れないから子供に鍵を持たせよう」
と思っても、新一年生や低学年の子に初めて家の鍵を持たせるのは、ちょっと心配ですね。
「なくさずに持っていられるだろうか…」
「ちゃんと使えるのだろうか」
と、不安は尽きません。
家の鍵はランドセルから離れないように付けておくことで、なくす心配がありません。
また、使い方についても、使用頻度の面から使いやすい場所に取り付けることでスムーズに扱えます。
「なくさない」、「使いやすい」といった2つの視点から、以下の方法で鍵を持たせると安全・安心です。
- ランドセルの内側ポケットに入れる
- ランドセルの肩ベルトに付ける
それぞれの持ち方について、くわしくみていきましょう。
ランドセルの内側ポケットに入れる場合
ランドセルのふたを開け、内側ポケットを開けると、鍵を付けられるフックやDカン、ループが付いているものがあります。
付いていない物もあるので、ランドセルの前ポケットを開けて確認してみて下さい。
フックなど鍵を付けられるものが付いている場合は、そこに手持ちの紐やリールにつけた鍵を取り付けることができます。
ランドセルの内側ポケットに入れると、鍵を使う時には以下の流れになります。
2 ふたをあける
3 内側ポケットから鍵を取り出す
4 玄関の鍵をあける
このように、内側ポケットに鍵を入れると、玄関の鍵をあけるまでの工程が多くなります。
あまり鍵を使わないけれど、万一のために持つ場合や、たまにしか使わない場合には内側ポケットでの保管がお勧めです。
ランドセルの肩ベルトに付ける場合
ランドセルの肩ベルトには、フックがついているものが多く、そこに防犯ブザーやキーホルダーなどを付ける子が多くいます。
このフックに鍵を付けておくこともできます。
肩ベルトに鍵を付けると、鍵を使う時は以下の流れになります。
2 玄関の鍵をあける
このように、先ほどの内側ポケットに保管するより、ずっと手軽です。
この保管方法はほぼ毎日鍵を使って帰宅する子にお勧めです。
ただ、気になるのは防犯面です。
肩ベルトに、キーホルダーのように鍵をそのままぶら下げておくと、丸見えになって防犯上よくありません。
また、どこかへ紛失してしまうおそれもあります。
鍵用のカバーを付けて、防犯面を強化しながら紛失防止をすると良いでしょう。
次に、お勧めの鍵カバーについてご紹介します。
防犯対策と紛失防止に!おすすめの鍵用リール&鍵カバー
鍵をそのままランドセルにぶら下げていたら、外から鍵っ子だということがばれてしまいます。
いい人ばかりならいいのですが、悪いことを考えている人に目を付けられたら厄介です。
子供が犯罪に巻き込まれないようにするためにも、しっかりと家の鍵を保管しておくことが大切です。
ここでは、鍵の保管にお勧めのアイテムについてご紹介します。ランドセルの内側ポケットに入れるか、肩ベルトに入れるかで使いやすいアイテムが異なります。
それぞれチェックしてみましょう。
ランドセルの内側ポケットに入れるなら
内側ポケットに入れるなら、鍵カバーがなくても外から見えないので、鍵に紐を付けるだけでも大丈夫です。
市販のアイテムを使わなくても、手持ちの紐にくくりつけておけば、紛失の心配は無くなります。
ただ、ランドセルを降ろしていても、鍵が玄関の鍵穴に届くように紐の長さを調整する必要があります。
鍵穴が高めだと、紐の長さがかなりながくなってしまい、絡まったり収納しにくかったりします。
あまりに紐の長さが長くなってしまう場合は、市販のリールが使いやすいのでお勧めです。
【コクヨ キーチェーン まなびすと クリップ付】
コイル状で伸び縮みするキーチェーンです。通常の長さは32㎝ですが、伸ばせば80~100㎝ほど伸びます。
カラビナやクリップがついているので、ランドセルの内側ポケットにつけるときは、カラビナで取り付けます。
鍵を取り付けるリング部分には、金具が3個ついていて、いくつか取り付けたいものがあるときに便利です。
●サイズ…幅2㎝×奥行32㎝×高さ0.8㎝
●カラー…ピンク、ブルー
次に、ランドセルの肩ベルトに鍵を付ける場合のアイテムをみていきましょう。
ランドセルの肩ベルトに吊すなら
肩ベルトに吊す場合は、鍵が丸見えにならない鍵カバーを活用しましょう。
【ベルメゾン キーケースホルダー】
ベルメゾンでは、豊富なデザインの通学用キーケースホルダーを販売しています。
すべてのデザインで反射テープが付いていて、暗くなっても安心感があります。
また、生地には撥水加工が施されており、雨に降られても大丈夫です。
リール式なので、ケースに入った鍵を伸ばして使えます。
鍵をぶら下げた底にはスナップボタンでカバーが付いているので、万が一リールがちぎれてしまっても鍵をなくさずに済みます。
低学年だと、このリールの巻き上げが楽しくて遊んで壊したり、ちぎれたりしてしまうことがあるので、大事に使うように伝えておきましょう。
●サイズ…約13㎝×8㎝
●カラー…グリーンスター柄、ネイビーイカリ柄、ブルーデニム柄、ピンク音符柄、●ブラックドット柄、サックスレースリボン柄、ピンクハート柄、サックスフラワー柄、カーキワッペン柄、ネイビースター柄の全10柄
柄が多く、好みに合わせて選べるので子供が喜びそうですね。
次に、鍵の持たせ方の注意について知っておきましょう。
これは危険!鍵を持たせるときの「持たせ方の注意」3つ
先ほど少しお伝えしたとおり、鍵が丸見えになっていると、「子供が一人で留守番している家」、「普段は人がいない家」ということが周りに分かってしまいます。
近所の人や、知り合いの人なら良いのですが、中には悪いことを考える人もいるので気をつけましょう。
その他にも、子供に鍵を持たせるときの注意点が3つあります。
- 鍵はみえないように取り付ける
- 住所が分かるものと一緒に保管しない
- 首にぶら下げない
それぞれの注意点について、くわしくみていきましょう。
注意点1 鍵はみえないように取り付ける
鍵は外から見えないように付けておくのが安心です。
先ほど保管場所としてご紹介したランドセルの「内側ポケット」と「肩ベルト」に取り付ける場合も、見えないように保管するのが大切です。
間違っても、鍵をそのまま持たせることはやめましょう。
「ポケットに入れておいて無くした」
「ランドセルにいれたはずなのに見当たらない」
といったことが起これば、空き巣に入られるリスクが高まります。
なくさないように子供に言い聞かせることも大事ですが、しっかりと鍵とランドセルを繋いでおくことも大切です。
注意点2 住所が分かるものと一緒に保管しない
同じ防犯上の目的で、鍵と住所が分かるものを一緒にしないようにしましょう。
もし、無くしてしまったときに、悪い人に拾われてしまったら悪用されてしまうおそれがあります。
住所や名前を書いておけば、自宅に戻ってくるのでは…といった考えは、鍵の場合は危険です。
鍵をなくさないようにするのが一番ですが、鍵を無くして困りそうだと思ったら、携帯番号を鍵と一緒に付けておきましょう。
自宅の電話番号では、住所が分かってしまうので避けて下さい。
もし、自宅の電話番号しかないときは、近隣の祖父母宅の電話番号か、通っている小学校の電話番号と、子供の名前を書いて付けておきましょう。
注意点3 首にぶらさげない
「肌身離さず持ち歩ける」ということで、昔は紐にくくりつけた鍵を首にぶら下げている子供もいました。
たしかに、「なくさない」こと、「使いやすい」ことの面では良い方法ですが、思わぬ事故につながる危険性があります。
たとえば、首にぶら下げた紐が見えて後ろから引っ張られたり、遊具に引っかかったりして、首が絞まってしまう危険があるのです。
「周りから首にかけた紐がみえないように、しまっておこう」
「遊具で遊ぶから、首から提げた鍵をポケットに入れておこう」
など、子供にはそこまで危険を回避する力はありません。
おしゃれな衣服の紐やフードが自転車や遊具に引っかかってケガをしてしまうのと同じように、首に紐をぶら下げておくことは思わぬ事故の危険性が潜んでいます。
このように、防犯上の危険性のほかに、事故の危険性があることから、3つの注意点があげられました。
子供に鍵を初めて持たせる時は、これらの点に気をつけて下さい。
鍵を持たせる前にチェック!子供に伝えるべき確認事項3つ
小学生になって初めて家の鍵を持たされたら、嬉しくて友達に自慢してしまうかもしれません。
内輪だけの話ならよいのですが、どこで誰が話を聞いているかわかりません。
空き巣や強盗など、悪質な犯罪に巻き込まれないように、鍵の使い方や大切さを子供に伝えておきましょう。
初めて家の鍵を持たせるときに、確認しておきたいのは以下の3つです。
- 子供に鍵の使い方を教える
- 鍵の重要性を伝える
- 鍵を使って家に入ったら連絡すること
それぞれみていきましょう。
子供に鍵の使い方を教える
子供に鍵を持たせる前に、鍵が使えるように使い方を教えておきましょう。
ドアの高い位置に鍵穴がある場合、背の低い子は届かないといったことがあります。
この場合、玄関の近くに踏み台を置いておくなど、準備が必要な場合もあります。
また、鍵の回し方や開け方のコツなど、家によって違いがあるので、実際に子供に解錠させて慣れさせておくことが大切です。
鍵の重要性を伝える
鍵は家を守る大切なものです。
子供には、「無くしてしまうと泥棒に入られる」危険性があることをしっかりと伝えておきましょう。
また、鍵を持っていることが嬉しくても、先ほど述べた理由から友達や周囲の人に見せびらかしたり自慢したりしないように伝えておきましょう。
鍵を使って家に入ったら連絡すること
子供に鍵を持たせるということは、子供が留守番をする時間があるということです。
一人で留守番をするときは、帰宅したことがわかるように、親に連絡するように言っておくと良いでしょう。
まだ、電話のかけ方が不安など、連絡をとらせるのが難しい場合は、子供の居場所をキャッチできるgpsスマホなどを持たせると安心です。
こちらの記事では、gpsスマホについて詳しくお伝えしています。→通学時の安全対策。スマホから子供の居場所が分かるgps端末
安心して子供に鍵をあずけるために整った環境を用意しよう
小学生に家の鍵を持たせるときの持たせ方について、お伝えしました。
子供に持たせる時には、以下の2点が重要です。
- なくさないこと
- 使いやすいこと
また、これらの点を踏まえた上で、ベストな持たせ方には2つの方法がありました。もう一度確認しておきましょう。
2 ランドセルの肩ベルトに付ける
1は普段あまり鍵を使わない子にお勧めです。2は、毎日のように鍵を使って家に入る子にお勧めの方法です。
もし、ランドセルに鍵を付けられる場所が無くて、どちらの方法も実践しにくいときは、以下の方法だけは避けるようにしましょう。
【避けたい持ち方】
- 鍵が丸見えになっている
- 住所が分かる物と一緒にしている
- 首にぶら下げている
そして、子供に鍵を持たせる時は、以下の3つを子供と一緒に確認しておきましょう。
- 鍵の使い方
- 鍵の重要性
- 鍵を使って家に入ったら連絡をする
家の鍵の扱い方について、わかるまで伝えるのは大変なことですが、「なくさない」ようにカバーを付けたり、「使いやすい」ように取り付け場所を考えたりすることは簡単にできます。
安心・安全に鍵を持たせるためには、子供が鍵を使う環境を親が整えておくことで安心感が高まります。
子供が鍵の使い方に慣れて、自分で鍵を開けられるようになったら、とてもたくましく見えてきます。
最初に鍵を持たせる時は、子供も親も慎重になりますが、慣れてくると気が緩んでしまいます。
毎日鍵の所在を確認するのが一番ですが、忙しい時は週に一度でも、持たせた鍵を確認しておきましょう。
なかには、短期間で鍵カバーを破壊する強者もいます。
遊ぶ物ではないので、大事に扱うことを確認し、安全に持たせてあげてください。
家の鍵の使い方をきちんと覚えて、小学校生活を楽しく過ごせると良いですね。