今からでも間に合う?わが子を賢い子に育てるためにできること
できることなら、わが子には賢い子に育ってほしいと思うものです。でも、小さいころから英才教育をしていなければ、もう手遅れかも?そんなふうに諦めていませんか?
大丈夫です。今からでも、賢い子に育てることは可能です。そのためには、親が適切にサポートして、子どもの才能や個性を引き出してあげることが必要です。
この記事では、賢い子を育てるために大切なことや、わが子を伸ばすための方法をご紹介します。ぜひ参考にして、今日から子育てに生かしてみてくださいね。
Contents
「賢い子」ってどんな子ども?
さて、賢い子を育てるために、まず知っておくことがあります。それは、「賢い子」はどんな子どもなのか、ということです。
教育現場や脳科学の視点から、賢い子にはいくつかの共通点があることがわかっています。それがこちら。
- 知的好奇心があること
- 自主性があること
- コミュニケーション能力が高いこと
- 自己肯定感が高いこと
- 思いやりがあること
どれも、なんだか難しそうなことばかりですね。でも実は、日々の生活の中や会話の中で十分に伸ばしてあげることが可能なんです。では、一つずつ見ていきましょう。
知的好奇心があること
賢い子を育てる上で、一番大切なのが、この知的好奇心。さまざまなことに対して興味を持ち、調べたり深く考えたりしていく気持ちのことです。なにも、難しいことや勉強のことについての好奇心でなくてもいいのです。
スタートは子どもが好きなことから始まります。電車でも、歌でも、子どもが興味のあることについて、「もっと知りたい!」と思うことが、知的好奇心につながっていくのです。
自ら知ろう、学ぼうとする意欲が土台にあるので、学習にも積極的に取り組み、自然と学力がアップしていきます。
知的好奇心を育てる方法
では、知的好奇心を育てるために、親はなにをしてあげたらいいのでしょうか。その具体的な方法について、ご紹介します。
いろいろな経験をさせる
「うちの子は、なにに興味があるのかわからない」「なにをやらせても、集中して続けられない」。そんなふうに思っている方もいるのではないでしょうか。
まずは、子どもの興味を引き出すために、いろいろな体験をさせてあげましょう。お金をかける必要はありません。公園で植物を観察したり、美術館に行ってみたり、無料のコンサートに連れて行ったり。近所のサッカーの試合を見に行くのもいいですね。
さまざまなものに触れて、子ども自身が「おもしろい」「不思議だな」と思うことが増えると、どんどん好奇心が広がっていきます。好きなことをもっと知りたいと思う気持ちから、子どもはいろいろなことを自分で調べたり、考えたりするようになります。
図書館で毎日のように絵本を借りているうちに、だんだんと興味の幅が広がり、すっかり本好きの子どもになってくれました。
子どもの関心を広げる
子どもは、自分がおもしろいと思ったことなら、何時間でも夢中になれるもの。親は、その夢中になっていることを後押しして、関心を広げたり学びを深めたりするお手伝いをしてあげましょう。
恐竜を熱心に図鑑で見ていたら、すぐに博物館に恐竜の化石を見に行く、虫が好きな子なら、アウトドアで虫を捕まえに行く、などがいいですね。図鑑などで見たことと、実際の体験を組み合わせる経験をさせることで、子どもの好奇心をさらに伸ばしてあげることができるのです。
そして、子どもと一緒に恐竜や虫を図鑑で調べたり、実物を観察したりしているうちに、子ども自身の調べて理解する力も育ちます。遊びの延長で、勉強につながっていくのです。
低学年までにしっかり遊ばせておく
実際の教育現場では、小学校の高学年になって成績が伸びる子は、幼少期や低学年のときにしっかりと遊んでいた子、という傾向があるんだそうです。
子どもは、遊びの中でものごとに熱中し、観察して理解しています。積み木を何度も積むうちに「土台を大きく作れば、高く積んでも崩れないんだ」と学んだり、空を見上げて「なんでお月様が見える日と見えない日があるんだろう」と疑問に思ったりしています。
その自然な好奇心を十分に満たせないまま、勉強や習い事で忙しくなりすぎてしまうと、自ら興味を持ち、積極的に考える力が弱まってしまうのです。
ですから、小学校低学年までは、しっかりと遊ばせてあげて、多くのものに熱中する体験を積ませてあげましょう。
自主性があること
子どもが賢く育っていくために大切なことのもう一つは、自主性です。受け身でいることに慣れてしまっている子は、勉強でも将来の進路を選ぶ際でも、自分で決めることができません。
逆に、自分で意思決定することができる子は、自分で決めた目標に向かって、意欲的に努力するようになるのです。例えば受験をするときにも、自分で行きたいと思った学校に入るために、どんな勉強をすればいいのか、考えて取り組みます。
小学生から自分で意思決定なんて難しいのでは、と思いますか?でも、自分で考えて決定する訓練は、幼いうちからしておかないと、身につかないのです。
自主性を育てる方法
自主性を育てるためには、親がなんでも先回りして決めてしまったり、親の意見を押し付けてしまったりしてはいけません。小学生の子供であっても、本人の意思を尊重してあげましょう。
そうはいっても、世の中のことをわかっていない子どもに意思決定を任せるなんて心配ですよね。もちろん、最初から全部子どもに丸投げするのではありません。子どもに対して適切なアドバイスをしてあげるのが、親の大切な役目です。
子どもが、自分のやりたいことや行きたい学校という目標を実現させるために、どんな選択肢があるのか、教えてあげるのです。その上で、最終的には子ども本人に選ばせるのです。
もちろん、最初は決められないこともあるでしょう。でも、こうやって自分で考えて意思決定をするという経験を積むことで、きちんと考えて行動できる、賢い子どもに育っていくのです。
コミュニケーション能力が高いこと
子どもが育っていく上で、学校でも社会に出てからも必要なのは、コミュニケーション能力です。いくら勉強ができても、自分の能力や才能を表現できなければ、「賢い子」とはいえません。
ですから、コミュニケーション能力も「賢い子」の共通点の一つとして挙げられるでしょう。自分の能力を発揮するためには、自分の意見を伝えたり、相手の話を理解したりすることが必要なのです。
コミュニケーション能力を育てる方法
子どものころから、いろいろな人と触れ合う機会を作ってあげましょう。最近では少子化によって兄弟の数も減ってきているため、家庭内だけでは触れ合う相手が少ないこともあります。
できるだけ、さまざまな年代の人、さまざまなバックグラウンドの人と話したり遊んだりする経験を積むことが、子どものコミュニケーション能力を育てることにつながります。
そうすることで、自分とは異なる視点からものを見ることができるようになり、相手の立場に立って考える力がつきます。また、自分の考えを相手に伝わるように表現する力も鍛えられます。
そのためには、親自身が普段から近所の人にきちんと挨拶をしたり、いろいろな人と交流したり、というお手本を見せてあげる必要がありますね。
自己肯定感が高いこと
自己肯定感が高い子どもとは、自分の価値や能力を信じ、自分をきちんと評価している子です。自分に自信を持つことができるので、ものごとに積極的に取り組んだり、失敗しても前向きでいられたり、他の人を尊重したり、ということができるようになります。
勉強で難しい問題が出てきても、スポーツで伸び悩んでも、「自分にはできる」と信じる気持ちがあるから、努力して乗り越えられるのが、賢い子と言えるでしょう。
同じくらいの能力がある子どもでも、この自己肯定感があるかどうかで、勉強も伸びるか伸びないかが変わってきてしまうのだそうです。
自己肯定感を高める方法
では、自己肯定感の高い子どもにするためには、どうしたらいいのでしょうか?まずは、親が子どもの存在を尊重し、褒めてあげることがなによりも大切です。
一番良くないのは、親が子どもに対して関心を示さないことです。親の愛情や関心が感じられないと、子供は「自分には価値がないんだ」と思ってしまいます。忙しくても、子どもの話にはきちんと耳を傾け、毎日短時間でも、じっくり話をしてあげるようにしましょう。
特に褒めることがない……というときも、「元気があっていいね」「失敗してもチャレンジしていてえらいね」というように、プラスの側面を探してあげるといいですよ。
また、子どもの言うことや意思を否定しないことも大切です。親から見て間違っていると思う考えでも、まずはきちんと聞いてあげましょう。そして、「なぜそう思ったの?」と聞いてみましょう。子どもを尊重している、という態度がとても大切です。
毎日の工夫で、賢い子に育てよう!
賢い子の育て方、いかがでしたか?たくさんの習い事をさせなくても、お金をかけなくても、毎日のちょっとした工夫で、子どもを伸ばしてあげることができるんですね。
勉強ができれば「賢い」と言われる時代ではなくなりました。これからは、知的好奇心や自主性、コミュニケーション能力など、自ら考えて伝えていける力が大切になっていきます。
これらの力を育ててあげれば、子どもがいきいきと意欲的に毎日を送ってくれそうですよね。ぜひ、これらの方法を参考にして、本当に賢い子を育てていきましょう!