スマホは視力低下の原因?!子供の目を守るための対策とスマホ機能

子供の視力が悪くなっているけれど、スマホの影響もあるのかな・・・学校の視力測定の結果に驚いて、子供の目が心配になるパパ・ママもいるのではないでしょうか?また、目が悪くなった原因にスマホが関係しているのではないかと不安に思っている方もいるのではないでしょうか?

子供の視力低下が気になるときは、目が悪くなる原因を知って正しい対策をおこないましょう。特にスマホなどの電子機器は、視力低下につながる可能性があるので扱い方に注意が必要です。

子供の視力低下は家庭だけでなく学校生活にも影響が出るので、早めに対処したいと思うパパ・ママもいますよね。これ以上、子供の目を悪くさせないためにも、正しい知識と対策を確認して活用しましょう!

ここでは子供の視力低下の原因、スマホの影響、効果的な対策法、便利なスマホ機能をご紹介しますので、子供の視力低下を予防・改善したいときにお役立てください。


子供の視力低下は増加傾向!視力検査と目の症状

子供の視力低下は、近年、増え続けています。文部科学省による2017年の調査では、視力1.0未満の子供の割合が30%以上となっており、問題視されています。学校の視力測定の結果を受けて、お子さんの視力低下にびっくりしたパパ・ママもいるのではないでしょうか?

子供の視力が悪くなると、学校生活や将来への影響が心配になりますね。視力は、子供が成長するために欠かせない大切なポイントです。子供の視力は勉強や運動だけでなく、思考力や想像力にも関係してきます。子供の健やかな発達を育むためにも、視力低下はできるだけ防ぎたいですよね。

子供の視力低下の原因には、「遺伝」と「環境」が関係していると考えられています。遺伝は親から受け継ぐものですが、スマホや携帯電話の使い方といった環境は改善できますよね。特に、スマホに依存しがちな子供の場合、スマホとのかかわり方を工夫すると目の負担を減らすことができます。

子供の大切な目を守るためにも、視力低下の原因や対策、回復方法を確認して環境を改善しましょう!

スマホの影響については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
スマホが子供に与える影響とは。電子機器が成長期に及ぼす問題点

学校の視力検査

学校の視力検査は「A・B・C・D」の4段階で結果が出ます。「A」がもっとも良く、「D」に近づくほど視力が悪い状態をあらわしています。視力低下には「近視」だけでなく、「乱視」「弱視」「遠視」などが関係している場合もあるので、学校の視力検査だけで判断しないように気をつけましょう。

子供の視力低下を放置すると目に負担がかかって心身に影響が出たり、黒板の文字が見えづらくなるなどして学校生活に支障が出たりする可能性があります。学校の視力検査で気になる結果が出たときは、早めに眼科を受診しましょう。

目の症状の種類

視力低下には「近視」「遠視」「乱視」「弱視」といった目の症状が関係しています。視力低下の要因として、複数の症状があわさっている場合もあります。子供の正しい視力と目の症状を確認するためにも、眼科で詳しく検査しましょう。

目の症状の種類は、以下のとおりです。

  • 【近視】・・・遠くが見えなくて、近くが見える状態。遠くのものがぼやけてしまう。遺伝によって起こりやすく、環境次第で進行します。
  • 【遠視】・・・近くが見えにくく、遠くが見えやすい状態。近くのものを見ると疲れてしまう。簡単な検査では判別しにくく、遠視のせいで勉強や読書が苦手になる子供もいます。
  • 【乱視】・・・ものがぶれたり、ぼやけたりして見える状態。目が疲れてしまう。乱視のせいで見間違い、読み間違いなどが起こることもあります。
  • 【弱視】・・・視力が改善しない状態。メガネをつけても視力は向上しません。

スマホは視力低下に影響する?子供の心身へのリスク

スマホを使いすぎると視力だけでなく、心身にさまざまな影響をあたえる可能性があります。スマホの使い方に気をつけて、お子さんの心と体を健やかに育てましょう。

スマホによる心身への影響は、以下のとおりです。

  • スマホ老眼、IT眼症
  • ドライアイ、乾き目
  • ブルーライトの影響、睡眠不足
  • ストレートネック
  • 手や指の負担
  • コミュニケーション不足

1. スマホ老眼、IT眼症

スマホ老眼やIT眼症は、スマホなどの電子機器が原因で起こる症状です。スマホなどを長い時間使うと視力に負担がかかって、かすみ目や眼精疲労(疲れ目)、ドライアイといった症状があらわれます。目の負担は近視が進行する原因にもなるので、視力が低下する可能性があります。

2. ドライアイ、乾き目

ドライアイは、目の乾燥によって起こる症状です。スマホに熱中してしまうと、まばたきをする回数が減ってドライアイになります。ドライアイは眼精疲労の原因になるだけでなく、目の疾患にかかりやすくなったり、眼球が傷つきやすくなったりする可能性もあります。

3. ブルーライトの影響、睡眠不足

ブルーライトは光の一種であり、太陽光だけでなく、スマホなどの電子機器画面からも出ています。ブルーライトを長い時間浴びると目に負担がかかったり、目が疲れやすくなったり、目にダメージを受けたりする可能性があります。

また、就寝前にブルーライトを浴びると、体内時計が乱れて睡眠障害などにつながることがあります。

4. ストレートネック

ストレートネックは、うつむいた姿勢を長い時間続けることで起こる症状です。頭を支える首の状態がゆるいカーブではなく、ストレート(直線)に近づくと頭痛やめまい、肩こり、首の痛みといった症状があらわれることがあります。

また、長い間同じ姿勢を続けると首や目の筋肉が緊張するので、自律神経への影響(自律神経失調)も懸念されます。

5. 手や指の負担

手や指への悪影響として、スマホの長時間使用が考えられています。長い間スマホを握っていると指がしびれたり、変形したりすることがあります。また、スマホの操作によって腱鞘炎が起こるケースもあります。

6. コミュニケーション不足

スマホの長時間使用は、子供の精神面にも影響をあたえることがあります。スマホに依存した生活になってしまうと、コミュニケーションが不足して他人とのかかわりが希薄になってしまう可能性があります。また、スマホでインターネットをすると良い情報も悪い情報も入ってきてしまいますよね。

このように、スマホは使い方を間違えると視力だけでなく、心身に悪影響をおよぼす可能性があります。でも、子供から大人までスマホの普及率が増えている現代社会で、スマホを完全にやめることは難しいですよね。ですから、スマホを断つのではなく、スマホとのあり方を見直すことが大切なポイントになります。

子供にスマホの持たせる時期やルールを知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
子供にいつからスマホをもたせる?おすすめの時期とその理由
子どものスマホルール。安全に使うために親子で話し合って決めよう!

子供の視力低下の原因は「遺伝」と「環境」

子供の「視力下がる」原因には、遺伝と環境が考えられています。たとえば、近視は遺伝によって起こりやすくなりますが、環境によって進行の度合いが変わります。遺伝は両親から受け継がれるものなので変えられませんが、環境は改善することができます。

子供の視力低下をまねく環境は、スマホの使い方だけではありません。子供の視力低下につながる環境を確認して改善しましょう!

ここでは、子供の視力低下の原因(環境)をご紹介します。

原因1. スマホなどの電子機器

スマホやパソコン、テレビゲームなどに熱中して画面を長い時間見続けてしまうと、目に負担がかかってスマホ老眼やIT眼症が起こる可能性があります。また、近い距離でものを見続けていると「目のピントをあわせる力」が弱まるので、視力低下につながる恐れもあります。

このほかにも、スマホなどの電子機器を見続けることで眼精疲労やドライアイといった症状になり、頭痛、めまい、首・肩のこり、目の病気などが起こることがあります。

原因2. ブルーライト

ブルーライトは光の一つであり、太陽光だけでなく、スマホなどの画面からも出ています。ブルーライトを浴びすぎると目に負担がかかったり、目が疲れやすくなったり、目が傷ついたりする可能性があります。

また、ブルーライトには体を覚醒させる作用があるので、就寝前にブルーライトを浴びてしまうと寝つきが悪くなって睡眠障害につながることもあります。

原因3. ストレス

ストレスが原因で、視力障害が起こるケースもあります。ストレスのせいで心身にさまざまな障害があらわれることを「心身症」といい、心身症が目に出ることを「眼心身症」といいます。

眼心身症になると、以下のような症状があらわれます。

  • 心因性視力障害(視力低下)
  • 眼精疲労
  • 眼瞼痙攣
  • チック・・・など

特に、心因性視力障害によって視力が低下すると、眼鏡をかけても視力が上がらないことがあります。検査で目に異常がないのに視力が低下しているときは、ストレスによる心理的な影響を考えてみましょう。

子供のストレスの原因には、家庭や学校のトラブルが考えられます。目の心身症が疑われるときは、親子で医療機関を受診することをおすすめします。

子供の視力低下を改善するための環境対策・8選

子供の視力が心配なときは、これ以上悪化させないためにも正しい対策をおこないましょう。子供の視力低下には遺伝と環境が影響しているので、主な対策は環境の改善になります。

目に優しい環境・生活に整えれば、子供の視力低下を防ぐだけでなく、心身の健やかな成長も期待できますよね。

ここでは、子供の視力低下を改善するための対策をご紹介します。

対策1. スマホを遠ざける

スマホ老眼やIT眼症による視力低下を改善するためには、スマホなどの電子機器を子供から遠ざける方法が効果的です。一度にスマホを断つことはできなくても、スマホ以外のことに興味をもたせたり、親子のコミュニケーションを増やしたりすることで、なるべくスマホに依存しない環境を作ることができます。

パパ・ママの工夫次第で、スマホによる子供の視力低下をおさえられたら素敵ですよね。

対策2. 目を休ませる

目にかかる負担が大きくなると、視力低下につながる恐れがあります。目の負担を減らすためにもスマホやゲーム、テレビ、読書などをするときは定期的に目を休ませましょう。目を休ませる時間は、1時間につき5分から10分が理想的です。

目を休ませるときは、目を閉じたり、遠くを見たり、目を温めたりすると眼の筋肉をほぐすことができるのでおすすめです。

また、スマホなどに熱中するとまばたきの回数が減ってしまうことがあるので、眼精疲労やドライアイを予防するためにも、意識してまばたきをするように教えましょう。

このほかにも、以下の方法で目の負担を減らすことができます。

  • 明るすぎる照明、暗すぎる照明は避ける
  • 画面のコントラストは強くしない
  • スマホなどは長い時間使わない
  • 文字は30cm以上、画面は50cm以上離れて見る

対策3. 本やスマホは寝ながら使わない

本やスマホを寝ながら使うと、紙面や画面の距離が近すぎたり、左右の目で見る距離が異なったりするなどして目に負担がかかります。本やスマホを使うときは、しっかり起きて正しい姿勢でおこないましょう。同じ姿勢や距離を長い時間続けないように意識することも大切なポイントになります。

対策4. ブルーライトをカットする

スマホなどの電子機器画面からは、ブルーライトという光が出ています。ブルーライトは強いエネルギーの光なので、心身への影響が懸念されます。たとえば、ブルーライトを浴びすぎると目の負担が多くなったり、目が疲れやすくなったり、体内時計が乱れたりする可能性があります。

就寝前にブルーライトを浴びると寝つきが悪くなって睡眠障害につながることがあります。子供にぐっすり寝てもらうためにも、就寝1、2時間前にはスマホの使用をやめさせましょう。

ブルーライトをカットしたいときは、専用のメガネや保護フィルムを利用しましょう。

対策5. 太陽光を浴びる

太陽光に含まれる「バイオレットライト」は、近視対策に効果があると考えられています。近視対策のためにも、子供は外で遊ばせて太陽光を適度に浴びさせましょう。太陽光にはブルーライトも含まれるので、浴びすぎないことが大切なポイントになります。

太陽光を浴びると近視対策だけでなく、体内時計も調整できるので、健やかな心身のサポート効果が期待できます。親子そろって外で遊ぶ機会を増やしながら、子供の目と健康を守れたら素敵ですよね。

対策6. メガネを着用する

子供の目にあったメガネを着用することで、視力低下の悪化を防ぐことができます。子供の場合、軽度の近視であればものを見るときにだけ着用すればいいので、メガネをいつも使う必要はありません。

子供の視力が0.7未満になって黒板の文字が見えにくくなったときは、メガネの購入を考えてみてはいかがでしょうか?子供の目の負担を考えると、コンタクトレンズよりもメガネがおすすめです。

対策7. 親が気にかける

親が子供の状態を気にかけることで、視力低下につながる環境を改善できます。たとえば、スマホなどの使い方や目を休ませる時間、まばたきの回数、不眠などの心身の変化に気をつけて、日頃から子供の健康に気を配ることが大切になります。

親子で目に優しい生活習慣を意識して、子供の視力低下が改善できたら素敵ですね。

対策8. 病院を受診する

学校の視力検査では、目の症状まで詳しく判別することはできません。子供の視力低下や眼精疲労が気になるときは、眼科で精密検査を受けましょう。病院で医師の診察を受ければ子供の目の状態がわかり、適切な治療法を提案してもらえます。

目に異常がなく、視力低下の原因がわからないときは、ストレスなど心理的な影響がかかわっている可能性があります。心身症による視力低下が疑われる場合は、小児科で医師に相談しましょう。

スマホの機能を活用!「視力保護」と「ナイトシフト」

スマホの機能やアプリを利用すると、ブルーライトをカットすることができます。ブルーライトは目に負担をかける原因の一つと考えられており、ブルーライトをカットすることで視力を保護する効果が期待できます。

スマホの機能やアプリを利用したブルーライトカット方法は、androidとiphoneで操作が異なります。

ここではスマホのブルーライトカット方法を、OS別にご紹介します。

Androidの「視力保護モード」

Androidのスマホには「視力保護モード」によるブルーライトカット機能があります。子供のスマホがAndroidの場合は、視力保護モードを設定してブルーライトをカットしましょう。

Androidスマホの「視力保護モード」のやり方は、以下のとおりです。

  1. 「設定」アプリ、「画面」、「視力保護」の順番でタップします。
  2. 「視力保護」スイッチをオンにして、完了!
「視力保護」の「時間帯指定」スイッチをオンにすると、開始や終了の時間を調節できます。また、「色温度」のシークバーを調節すると画面の色を自由に変えることができます。

iPhoneの「ナイトシフト」

iPhoneのスマホには、「ナイトシフト(Night Shift)」というブルーライトカット機能があります。子供のスマホがiPhoneでナイトシフトが使える機種・iOSの場合は、ナイトシフトを設定してブルーライトをカットしましょう。

iPhone スマホの「ナイトシフト」のやり方は、以下のとおりです。

  1. 「設定」、「画面表示と明るさ」、「Night Shift」の順番でタップします。
  2. 開始・終了時間を設定する場合は、「時間指定」、「開始・終了」の順番でタップしたあと、「オンにする時刻」と「オフにする時刻」をタップして開始・終了時間を設定します。
  3. 開始・終了時間を手動でおこないたい場合は、「手動で明日まで有効にする」をオンにします。
ナイトシフトを設定すると、画面がオレンジのような暖色系に変わります。そして、「色温度」のシークバーを使うと、画面の色温度を自由に調節することができます。

ブルーライトカットのアプリを利用する

AndroidやiPhoneには、ブルーライトカットのアプリもあります。視力保護やナイトシフトが使えないときは、ブルーライトカットのアプリで視力を保護しましょう。OS別にブルーライトカットの対応アプリが異なるので、子供のスマホで利用できるものを選びましょう。

ブルーライトをカットする方法は、スマホの機能やアプリ以外にもあります。ブルーライトカット用のメガネや保護フィルムの使用も検討してみてはいかがでしょうか?

スマホは視力低下に影響するので使い方を工夫しましょう

いかがでしたか?

スマホの使いすぎは目に負担がかかって、子供の視力低下につながる恐れがあります。視力は勉強や運動だけでなく心身の発達にもかかわってくるので、スマホの使い方を工夫して子供の目と将来を守れたら良いですね。

学校の視力検査では詳しい症状までわからないので、子供の視力低下があらわれたときは眼科の受診をおすすめします。病院で正しい視力や目の症状がわかれば、適切な対応ができますよね。

子供の目が悪くなる原因には遺伝と環境があるので、まずは目に負担のかからない環境に整えることから始めましょう。

パパ・ママの行動と愛情で、大切な子供の目を守れたら素敵ですよね。

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