お弁当のおかずは前日に作ると便利!おすすめの調理法と保存方法
忙しい朝はやることがたくさんあって時間が足りないから、お弁当作りをもっと楽にしたい・・・運動会などのイベント日で、朝から時間に追われて悩まれているパパ・ママもいるのではないでしょうか?
忙しい日のお弁当作りを手早くすませたいときは、前日の作り置きおかずがおすすめです。前日におかずを用意すれば翌朝お弁当を一から作らなくてすむので、調理時間と手間を減らせます。あわただしい朝のお弁当作りが楽になれば、ほかのことに時間をあてられますよね。
でも、前日におかずを用意するときは、怖い食中毒を防ぐためにも工夫が必要になります。
ここではお弁当のおかずを前日に作るポイントや調理法、保存方法、おすすめレシピなどをご紹介しますので、忙しい朝の負担を減らしたいときにお役立てください。
Contents
お弁当のおかずを前日に作るときのポイント
運動会が近づくと、気がかりになるのが当日のお弁当ですよね。運動会の当日は子供の準備だけでなく、パパ・ママの支度や場所取りなどやることがたくさんあります。
そんな忙しい朝に、早起きして一からお弁当を作るのはとても大変ですよね。特に、運動会のお弁当は家族分を用意しなければならないので、調理時間や手間が増えやすくなります。
忙しい朝の負担を減らすためにも、前日の作り置きおかずをお弁当に利用できたら楽ですよね。でも、前日のおかずを使うときは食品を傷ませない工夫が必要になり、特に食中毒対策は欠かせないポイントになります。
パパ・ママが愛情をこめて作ったお弁当は、安全においしく食べてもらいたいですよね。
ここでは、前日のおかずを作るときのポイントを5つご紹介します。
1. 前日のおかずは濃い味付けで
前日におかずを用意するときは、調味料で味付けを濃くしましょう。味付けが濃いほど保存性が高くなるので、おかずが傷みにくくなります。また、梅干しや酢、生姜などのように抗菌作用のある食材を活用することも効果的です。
- 食中毒対策におすすめの食材・・・梅干し、酢、生姜、シソ、わさび、ゆずこしょう、レモン、にんにく、ニラ、パセリ、赤唐辛子、カレー粉など。
2. 前日のおかずは冷蔵庫で保存
前日に作ったおかずは、冷蔵庫で保存しましょう。細菌は10℃以上で増え始めて、20℃を超えるとさらに増えやすくなります。設定温度の目安は、冷蔵庫は5℃以下、冷凍庫は-10℃以下です。特に気温が高い日は、開閉回数によって庫内の温度が上がりやすくなるので注意しましょう。
前日の作り置きおかずは、細菌を増やさない環境で保存することがポイントになります。
3. 前日のおかずは再加熱する
前日のおかずは、お弁当箱に詰める前に再加熱しましょう。食中毒の原因菌の多くは熱に弱いので、加熱で予防・殺菌することができます。冷凍したおかずや、そのまま食べられる冷凍食品は加熱しなくても大丈夫です。
食中毒を防ぐためにも、前日の作り置きおかずは再加熱して利用しましょう。
4. 前日にお弁当箱に詰めるのはNG
前日におかずを作ってお弁当箱に入れて冷蔵庫で保存すると、時間がたつにつれて水分が出やすくなります。水分は食品を傷ませる原因になるので、前日にお弁当を作って冷蔵庫で保存することはやめましょう。
前日の作り置きおかずは、当日の朝、お弁当箱に詰めるほうが安全です。
5. 前日のおかずは下準備までが理想的
どんな食べ物も時間がたつと傷みやすくなるので、前日のおかずは下準備までが理想的です。からあげやタレ焼きなどの下味をつけたり、揚げたり焼いたりする前の工程まで準備したりして、火をとおす作業は当日の朝におこないましょう。
お弁当の食中毒対策については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
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お弁当のおかずを前日に作り置きする調理法
忙しい朝の負担を減らしたいときは、前日の作り置きおかずが便利です。冷蔵庫で保存したおかずを再加熱してお弁当に詰めるだけなので、調理時間や手間がかなり省けますよね。
ここでは、お弁当のおかずを前日に作るときの調理法とコツを8つご紹介します。
1. 食中毒予防の3原則を守る
食中毒は3つの原則で予防することができます。
- 原因菌をつけない
- 原因菌を増やさない
- 原因菌をやっつける
お弁当のおかずを調理・保存するときは、食中毒予防の3原則を心にとめておきましょう。
2. 食材の選び方を工夫する
おかずの食材は、鮮度の良いもの、消費期限に余裕があるもの、調理しやすいものがおすすめです。細菌は10℃以上で増え始めるので、購入した食材はすぐに冷蔵庫や冷凍庫で保管しましょう。また、調理時間が長くなると細菌が増えやすくなるので、調理しやすい食材を選ぶこともポイントになります。
3. 手・調理器具・食材を洗う
手洗いは食中毒予防の基本です。手には細菌やウイルスがついているので、調理前にしっかり洗いましょう。
また、衛生的な環境で調理するためにも、まな板や包丁などの調理器具はこすり洗いをして、仕上げに熱湯で殺菌消毒することが大切です。生肉や生魚を切ったあとのまな板や包丁はそのまま使いまわさないで、一度洗ってからまた使うようにしましょう。
野菜や魚など水洗いできる食材は、調理前に流水で汚れを落とすことも大切なポイントになります。
4. 食材はよく加熱する
食中毒の多くは、食材をよく加熱することで予防できます。生や生焼けに気をつけて、食材の中までしっかり火をとおしましょう。特に、前日の作り置きおかずをお弁当箱に詰めるときは、再加熱してからおこなうことが重要になります。
電子レンジで加熱する場合は、途中でひっくり返したり、かき混ぜたりして加熱ムラをなくしましょう。
5. 抗菌食材と濃い味付けを活用
食品は濃い味ほど保存性が高くなるので、おかずはしっかり味付けしましょう。特に、佃煮などの常備食品は傷みにくいのでおすすめです。また、梅干しや酢、生姜のような抗菌作用がある食材を活用すると、お弁当が悪くなりにくくなります。
6. 食材はなるべく素手で触れない
手には細菌やウイルスがたくさんついているので、調理したり、お弁当箱に詰めたりするときは、なるべく素手で食品に触れないようにしましょう。また、手の込んだお弁当を作ろうとして調理時間や手作業が増えてしまうと、細菌が増殖しやすくなるので注意が必要です。
食中毒を防ぐためにも、お弁当のおかずは短時間で手軽に作れるものがおすすめです。
おにぎりの食中毒対策については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
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7. ご飯とおかずはよく冷ます
ごはんとおかずは、お弁当箱に詰める前によく冷ましておきましょう。ごはんやおかずが熱いうちにお弁当箱に詰めてしまうと、蒸気によって水分が発生して食品が傷みやすくなります。ごはんとおかずは別々のお皿に入れて、しっかり冷めてからお弁当箱に詰めましょう。
急いでいるときは、うちわや扇風機を使って冷ます方法もおすすめです。
8. 水分をとってから詰める
おかずの汁気が多いと細菌が増えやすくなるので、お弁当箱に詰めるときはキッチンペーパーでしっかり水分をとりましょう。煮物やタレ焼きは、よく煮つめて汁気をなくすことがポイントになります。
前日の作り置きおかずをおいしく食べる保存方法
せっかく作ったお弁当も、保存方法が不適切だとすぐに悪くなってしまう恐れがあります。愛情弁当を安心して食べてもらうためにも、保存方法はおさえておきたいですよね。
ここでは、前日の作り置きおかずをおいしく食べる保存方法を3つご紹介します。
1. 清潔なお弁当箱を使う
お弁当箱や箸は清潔なものを使いましょう。お弁当箱などが不衛生な状態だと、細菌がついて増殖する原因になります。
2. 保冷剤や保冷バッグを利用する
お弁当を温かい場所に置くと傷みやすくなります。完成したお弁当は、保冷剤をそばに置いて温度を上げない工夫をしましょう。
このほかにも、保冷バッグやクーラーボックスを利用して、直射日光をお弁当にあてないこともポイントになります。大切なお弁当は風通しがよくて、涼しい場所で保管しましょう。
3. 前日のおかずは早めに食べる
食品は時間がたつと傷みやすくなるので、どんな保存方法でも、お弁当はなるべく早めに食べましょう。また、お弁当は当日の朝に作っているので、食べ残した物はあとで口にしないほうが安全です。万が一、あやしい味やにおいがしたときは食べないように注意しましょう。
お弁当の作り置きおかずにおすすめのレシピ・6選
忙しい日のお弁当は、前日の作り置きおかずが便利ですよね。それでも、おかずのメニューが浮かばなくて困ってしまうことはありませんか?お弁当のおかずに迷ったときは、作り置きにぴったりのレシピをご参考ください。
ここでは、お弁当の作り置きおかずにおすすめのレシピ・6選をご紹介します。
おかず1. 「ハンバーグ」
子供の好きな食べ物ランキングの上位に入っている人気のおかずです。お弁当にハンバーグが入っていれば、子供も嬉しくなりますよね。
≪材料(1人分)≫
- あいびき肉・・・120g
- たまねぎ・・・30g
- 卵・・・大さじ1
- パン粉・・・大さじ2
- 牛乳・・・大さじ1
- 塩・・・少々
- こしょう・・・少々
- 油・・・適量
≪作り方≫
- たまねぎはみじん切りにして、油をひいたフライパンで炒める。
- 牛乳とパン粉をあわせておく。
- あいびき肉は粘りが出るまでこねて、塩・こしょうを加えてよく混ぜる。
- 肉に溶き卵、牛乳&パン粉を加えて混ぜる。
- 肉を丸い形に整えて、真ん中を少しへこませる。
- 油をひいたフライパンでハンバーグを焼く。中火で両面を焼いたあと、弱火でフタをして中まで火をとおしたら、完成!
≪ポイント≫
- 冷凍ハンバーグでも代用できます。
- すりおろしたジャガイモ、ナツメグ、トマトケチャップなどを加えても、おいしく仕上がります。
- 煮汁、中濃ソース、トマトケチャップを混ぜて煮つめると簡単にソースができます。
おかず2. 「ミートボール」
ハンバーグと同様に、ひき肉を使った定番のおかずです。タレを変えるだけで、様々な味が楽しめますよね。
≪材料(1人分)≫
- 豚ひき肉・・・25g
- たまねぎ・・・12g
- 卵・・・1個
- 片栗粉・・・小さじ1/3
- 塩・・・少々
- こしょう・・・少々
- 油・・・適量
≪作り方≫
- たまねぎはみじん切りにしてボウルに入れる。
- 「1」に豚ひき肉、卵、塩、こしょうを混ぜてよくこねる。
- 具材の形を丸くして、全体に片栗粉をつける。
- 170℃の油で揚げたら、完成!
≪ポイント≫
- 具材を揚げるときは、中温で3分から4分が目安です。
- タレはウスターソース、ケチャップ、マヨネーズなどをお好みでどうぞ。
おかず3. 「ピーマンの卵詰め」
ピーマンの中に具材を入れて加熱するだけの手軽なおかずです。全体的に茶色くなりがちなお弁当も、ピーマンの色で明るくできますよね。
≪材料(1人分)≫
- ピーマン・・・1、2個(35gから50g)
- 卵・・・1個
- 塩・・・少々
- 油・・・適量
- 【味付けA】・・・こしょう:少々
- 【味付けB】・・・マヨネーズ:小さじ1
≪作り方≫
- ピーマンはヘタをとり、半分に切って種をとりのぞく。
- 溶き卵に、好きな「味付け」を加える。
- 油をひいたフライパンでピーマンを焼く。
- 焼いたピーマンの中に「2」を入れて加熱したら、完成!
≪ポイント≫
- ハム、ウインナー、ベーコン、スライスチーズなどを加えても、おいしく仕上がります。
- 電子レンジを使う場合は、湯のみのような器に入れて立てかけて加熱しましょう。
ごはん1. 「ゆかりのごはん」
ゆかりは「赤しそのふりかけ」です。ゆかりをごはんに混ぜると、おいしいだけでなく、色鮮やかな主食になりますね。
≪材料(1人分)≫
- ごはん・・・150g
- ゆかり・・・1g
≪作り方≫
- ごはんにゆかりを混ぜて、完成!
≪ポイント≫
- きざんだカリカリ梅を加えても、おいしく仕上がります。
- おにぎりにする場合は、ラップやビニール手袋を使いましょう。
ごはん2. 「わかめのごはん」
乾燥わかめで作れる簡単な主食です。ほかの食材を足すだけで、手軽にアレンジができますね。
≪材料(1人分)≫
- ごはん・・・150g
- 乾燥カットわかめ・・・0.5g
≪作り方≫
- 乾燥わかめは水に浸して5分から10分ほど置いたあと、流水で洗う。
- ごはんにわかめを混ぜて、完成!
≪ポイント≫
- ゆでしらすや明太子など、好みの食材を加えてもおいしく仕上がります。
ごはん3. 「鶏そぼろのごはん」
鶏そぼろは、しっかり味付けすることで保存性が高くなります。前日に鶏そぼろを作っておけば、翌朝は再加熱するだけなので手間が省けますよね。
≪材料(1人分)≫
- ごはん・・・150g
- 鶏ひき肉・・・30g
- 【調味料】・・・しょうゆ:大さじ1、酒:小さじ1、みりん:小さじ1、しょうが汁:小さじ1/4
- 油・・・適量
≪作り方≫
- 油をひいたフライパンに鶏ひき肉を入れたあと、菜箸で炒める。
- フライパンに調味料を加えて、さらに炒める。
- ごはんに鶏そぼろを混ぜて、完成!
≪ポイント≫
- 鶏そぼろは固まらないように、菜箸を使ってよくほぐしましょう。
- いり卵やさやえんどうを加えると、二色ごはんや三食ごはんになります。
お弁当のおかずは前日の作り置きで時短&楽々に!
いかがでしたか?
運動会のように忙しい日のお弁当は、前日の作り置きおかずが便利です。前日におかずを用意すれば、翌朝は食品を再加熱してお弁当箱に詰めるだけなのでとても楽になりますよね。お弁当の調理時間や手間が少なくなった分、子供や大人の準備に時間をあてることができます。
作り置きおかずの調理法とコツを覚えて、忙しい朝を上手に乗り切りましょう!パパ・ママの負担を減らしながらも、家族みんなでお弁当をおいしく楽しめたら素敵ですよね。