子供に言ってはいけない言葉。小学生に言ってしまった後の対応!
子供に言ってはいけない言葉。ネットで検索すると、実にさまざまな言葉が出てきます。
「あっ、今の言葉も子供に言ってはいけない言葉だったかも」…わかっていても出てしまう。後から自分を責めることもあるかもしれませんね。
子供が小学生にもなると、反抗的だったり親御さん自身も何かと忙しかったり…。「イライラしてつい」という気持ちは、よくわかります。
けれども、子供に言ってはいけない言葉を、頻繁に言ってよいわけではありません。「これから」が大切です。
ここでは言ってしまった後のお子さんへのフォローの仕方や、親御さんの「ついカッとなる」を抑える方法、言葉がけの際に心がけたいことなどを、提案していきます。
後でお子さんに「思い」を伝える
子供に言ってはいけない言葉を言ってしまった。その都度お子さんに、きちんと「思い」を伝えましょう。
落ち着いたら謝る
「また言ってしまった」…そう思った時、すぐにお子さんに謝りましょう。「さっきはごめんね。言いすぎたね。」などと。
心の中で思うだけではなく、きちんと言葉に出します。たとえば反抗期で反応がないとしても、子供は聞いているものです。
誠意をもって子供に話す
謝るのは前提なのですが、悪いところを素直に認めるのもよいと思います。
- 「お母さん、どうしても怒ってしまうね。」
- 「お父さん、ついよくない言葉を口にしてしまう」
- 「自分でもわかっているのだけどね…」
子は親の鏡。お子さんも将来、自分の悪いところを素直に認められるようになるでしょう。
きっと子供はわかってくれる
中には、「もう何年も暴言ばかり」「子供の心に深く傷をつけてしまったかも」という親御さんもいるかもしれません。
謝ってももう遅い?そんなことはありません。
子供は完璧な親が欲しいわけではありません。たとえどんなに酷い親であっても、心の中では大好き。絶対的存在なのです。
「あなたのせいではないのに、イライラをぶつけてしまったことがあったかもしれない。ごめんね。」「どんなに怒っても、お母さんはあなたのことが大好き。」など。
照れくさいと思わず、やはり声に出してみる。子供に「キモい」「ウザい」と言われようと、伝えてみましょう。
感情的な暴言を避けるために
筆者も、二人の子供についカッとなりがち。感情的にならないよう実践していることを、お伝えします。
気づいているだけで一歩
まず感情を抑える方法をお伝えする前に…。「つい子供に言ってはいけない言葉を言ってしまう」「感情的である」などと気づけているだけで一歩です。
なぜかというと、人はまず気づけなければ、直すこともできないからです。
【1】 「自分は感情的」「ついよくない言葉を言ってしまう」と気づいた
【2】 「そのように、今は思い込んでいる」と思う
【3】 「感情的でない自分になってもよい」と思う
深く呼吸をする習慣づくり
つい暴言を吐きそうになったら、一度深呼吸しましょう。深呼吸には、リラックス効果やストレス解消効果がありますし、間をあけることで感情がおさまることも。
また、不安や焦り、イライラしている時など、人の呼吸は浅くなっています。そして呼吸が浅いと余計マイナスな感情が心を占めやすくなり、悪循環です。
「1,2,3,4,5」と数える
つい暴言を吐きそうになったら、数を数えてみましょう。深呼吸と同様、間があくことで感情がおさまりやすくなります。
また、脳の中が怒りから「数えよう」に変換されます。ゆっくり数えても、早く数えてもよし。10まで数えるのもよし。ぜひ試してみましょう。
一度口角を上げる
今、口角を上げてみてください。頬骨が上がり、それに伴って目尻が下がります。
「笑顔」になる人もいるでしょう。「笑顔」とまで言えなくても、柔らかい表情になるはずです。
先に表情をつくることで、その表情筋の動きが脳にフィードバック。楽しさや穏やかな感情が沸き上がりやすくなります。
笑顔をつくれば、楽しくなる!脳科学や心理学の分野でも言われていることなのです。
一瞬違う所に目を向ける
筆者の友人から「子供に怒りそうな時は男性アイドルの写真を見る」と聞いたことがきっかけ。気が紛れるものを目にする方法です。
- 好きな芸能人やアイドルの写真
- かわいい動物、きれいな景色など癒しの写真
- お気に入りのキャラクターグッズ
などを、目にしやすい所に貼ったり置いたりしておくのです。一度試してみてはいかがでしょうか?
実況中継し、間をあける
心の中でも小声でもOK。イラっとする子供の言動、カッとなる自分など、状況を中継のようにつぶやく方法です。
実況中継をするアナウンサーのように、子供と自分を客観的に見ていきます。
- 「おっと、毎日注意していることを今日もやったぞ」
- 「誰のマネだか、すごい言葉づかいをしています」
- 「自分、イライラが爆発しそうな予感がしてまいりました」
客観的に見られるよう努めることで、冷静になれる期待ができるのですね。
その場を一度離れる
有名なスポーツ選手も、気持ちを切り替えるために取り入れていると聞きます。状況的に可能であれば、場を離れるのが一番です。
別の部屋に行くだけでも気持ちがおさまる効果がありますし、そこで何かをしてもかまいません。
- アロマオイルの香りを嗅ぐ
- イライラやストレスを発散させる
- 家事などを夢中になって行う
前述の深呼吸やつくり笑顔をするのもよいですし、「今日は感情を抑えられそう。自分、えらいぞ」などと、つぶやいてもよいでしょう。
大声でストレス発散、何か物に当たる…のもよいですが、なるべく子供に見られないようにした方がよいかもしれませんね。
余裕ある生活を心がける
家事に子供の教育、それに加えて仕事や介護、PTA活動などがある親御さんもいるでしょう。すべてを完璧にやろうとすれば、疲れやイライラを招くことも…。
そして思わぬ言葉を子供に言ってしまうことも、あるかもしれませんね。
- 家事をほどよく手抜き
- 今あるものに目を向ける
- すべて100点を目指さない
「自分が頑張りすぎている部分は?」…そこに少しだけ余裕がつくれると、よいですね。
完璧な人間はいないですし、仮にいたとしても魅力的でない?よって「完璧な子供を育てなければ!」と気負い過ぎる必要はないのだと思います。
- 子供が学校に通えているだけでOK
- 他の子との比較でなく、この子なりに成長している
- 勉強は苦手だけど、優しい子に育っている
などのような考え方も、大切だと感じます。
心の余裕を持ち、親御さん自身が幸せや感謝の気持ちを多く抱くことで、変化が期待できると思います。
言葉がけの際の3つのススメ
子供に言ってはいけない言葉をなるべく言わないようにするため、筆者の体験からオススメの習慣を3つにまとめました。
アイメッセージのススメ
「子供に言ってはいけない言葉」として挙げられる言葉の中には、指示や命令系のものが多いです。
誰かに指示や命令をされたら、どんな気持ちになるでしょうか?なかなか自らやる気には、なれませんよね。
そこで「アイメッセージ」がおすすめです。
筆者もなるべくアイメッセージを心がけています。自分の気持ちが穏やかになり、余裕が生まれるような感覚があることに驚いています。
たとえば「宿題しなさい!」などと怒って言うと、「いつも同じことを言われて頭が悪いんじゃない?」「本当にダメな子」などと、子供に言ってはいけない言葉につながりやすいと感じます。
アイメッセージのもう一つの効果は、子供の心に響きやすいこと!結果的に子供が言うことを聞いたり、素直に謝ったりしたこともありました。
他にも、
- 「片付けてからの方が、気持ちいいと思うよ」
- 「バカにされたように感じて、お父さんは悲しかった」
- 「自らやってくれる方が、お母さんは嬉しいなぁ」
などの言い方があります。
しかし「こんなに言うことを聞かないなら、お母さん出ていくよ!」「それでもできないなら、お母さんは死にたいよ」など、アイメッセージでもNGな言葉はありますので、ご注意を…。
フィルターにかけるススメ
子供の世界も、学年が上がるごとに複雑に。勉強もどんどん難しくなりますし、さまざまな苦労や悩みがあるかもしれません。
それを乗り越えて成長する、とも言えるのですが、そんな子供の気持ちを理解・想像する努力は持ち続けたいものです。
反抗的な言葉や態度に、ついカッとすることもあるかもしれませんが、言葉を発する前に一度フィルターにかけてみませんか?
- この言葉、子供を傷つけない?
- 私がこの言葉を言われたら、どう感じるだろう
- 子供もいろいろストレスや疲れがあるのかもしれない
よい言葉を口癖にするススメ
「気をつけていても、子供に言ってはいけない言葉を言ってしまう」「今までもたくさん子供を傷つけたかも」…。
これから気をつけることはもちろん大切ですが、よい言葉をそれ以上にお子さんにかけるのもオススメです。
- 「ありがとう」「ありがたい」
- お子さんを褒めて認める言葉
- 「嬉しい」「楽しい」「ワクワク」
「ありがとう」は魔法の言葉です。言われて嬉しくない人は、ほとんどいないと思います。
子供だって同じ。「ありがとう」と言ってもらえれば、「自分が役に立てた!」「喜んでもらえた!」と感じ、自己肯定感がぐんぐん高まるのです。
また、どんなに小さなことでも、褒めて認める言葉をたくさんかけましょう。褒める際に気をつけたいこととして、
- 他の子との比較をしない
- その子自身の努力や頑張りを認める
- 結果だけでなく、過程も認めて褒める
ことが挙げられます。子供がありのままの自分を認められ、生きる意欲ややる気のモトが育つことにつながるのです。
親御さん自身も、何かとストレスがあると思います。しかしグチや人の悪口は特に解決につながらないことが多く、意味がありません。
これが習慣づいた時、子供に言ってはいけない言葉がだいぶ減っていることに気づくでしょう。親御さんが嬉しいとお子さんも嬉しく、一石二鳥です!
「これだけはダメ!」な言葉とは
子供に言ってはいけない言葉。あれもダメ、これもダメは難しい。
だから、「これだけはダメ!」な言葉を、最後にお伝えします。これだけは、ぐっと抑えたいところです。
人格を全否定する言葉
子供の人格を全否定する言葉。たとえば以下のような言葉が挙げられます。
- 「あなたは何をやってもダメね」
- 「あなたはできない子だから無理」
- 「産まなければよかった」
「計算が苦手だから頑張ろう」など一部分ではなく、すべてを否定してしまう。これはやめましょう。
また、「産まなければよかった」という発言。「いくらなんでも、そんなことは言わない」という人も、似たような発言をしたことが、あるかもしれません。
- 「あなたがいるせいで自由時間がない」
- 「あなたがいなければ仕事を続けていたのに」
- 「本当は女の子が欲しかった」
「消えろ!」「死ね!」などと言っている親御さんがいると悲しくなります。ここまでの言葉でなくても、「邪魔!」「出ていけ!」「一生帰ってこなくていい!」も、似たような言葉と言えると思います。
強く心に誓う
「絶対に言わない!」そう心に誓いましょう。その上で、記事の前半でお伝えしたことを実践してみてください。
「今までに言ってしまっていた」という人も、大切なのはこれからです。今、気づけてよかったのです。
中には、いまだに「子供を産まない方がよかったかも」「3人もいらなかった」などの思いに苦しんでいる人もいるかもしれません。
それでも、その言葉は心の中にしまっておいてほしいと思います。
自己啓発や引き寄せの法則、心をラクにするヒントが書かれた本を読んでみるのもよいでしょう。そして、よいと思ったことは「実践する」ことが大切です。
少しずつで大丈夫!実践していこう
この記事の内容でもよいですし、他の記事や本の内容でもかまいません。よさそうだと思ったことは、とにかく実践してみましょう。
その中から、合う方法がみつかることを願っています。
仮に今までの言葉でお子さんが深く傷ついていたとしても、これからが大切です。努力次第で修復もできるかもしれませんし、お子さんに与える影響も変えていけると思います。
少しずつで大丈夫です。努力している姿を、きっと家族やお子さんは見てくれていますから…。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。