子ども手帳のメリットは?子どもの自主性を育むことができる手帳


手帳にはスケジュールを管理できるというメリットがあり、愛用している人はたくさんいます。自分の手で書き込んでいくので記憶にも残りやすく、オリジナリティに溢れた独自の手帳を作って楽しんでいる人もいるようです。

そんな便利な手帳ですが、今、子ども手帳が密かなブームを呼んでいます。うちの子どもに手帳なんて必要無い…と思われるかもしれませんが、子ども手帳はどんな子どもにも必要性のある手帳なのです。

話題の子ども手帳とはどんな物なのか?そしてどんなメリットがあるのかなど、作り方についてもこれから詳しくご紹介していきます。子ども手帳は子供だけで無く、親にもメリットのあるすごい手帳なのです。

子ども手帳とは?

子ども手帳に記入するのは、「予定」です。但し、大人が持っている手帳に書き込むような仕事上の予定や人との待ち合わせなどの予定ではありません。主には勉強の予定やお手伝いの予定を書き込んでいきます。

そして子ども手帳の内容は、ご家庭によって様々です。子ども手帳には「予定」として書き込んでいく事で、書いてある事を習慣化させる事ができます。

ヤル気になる

子ども手帳には、子供自身が予定を書き込みます。1ヶ月で1ページ使っても良いですし、1日1ページ使っても構いません。

例えば、1日の予定が手帳に書き込まれており、それを実際に行うとチェックを入れていきます。ご家庭によってはポイント制を取り入れて、チェックの数でポイント換算してある程度溜まったところでお小遣いを与えているなどの工夫をしているのです。

子ども手帳の書き方については後ほど詳しくご紹介していきますが、子ども手帳は書き込んだことをヤル気にさせる力があります。勉強やお手伝いを自分から率先してやってくれるようになる、素晴らしい手帳なのです。

子ども手帳に必要なもの

子ども手帳を作るに当たり、買い揃えなければならないものはノートだけです。カラフルに作りたいのであれば、何種類かサインペンなども用意しておくと良いでしょう。

子供用の手帳なので、書き込みやすいように通常の手帳サイズで無く、A4サイズやB5サイズのノートがおすすめです。ノート以外にも、リング式になっているノートやファイルも子ども手帳に向いています。

お子さんの好きなキャラクターのシールなども貼って使うと、興味を惹きやすいかもしれません。子ども手帳は開くたびにお子さんが楽しめるようにしておく事がポイントなので、スタンプなどもおすすめです。

子ども手帳の目的

子ども手帳をつける目的は、もちろん予定を書く事で自分から実行させる事ではありますが、それよりも毎日継続させて習慣化させる事にあります。勉強やお手伝いは、お母さんが毎日言わないとなかなかやろうとしない子供が多いですよね。

明日の用意も、学校に行く直前になってからバタバタと始めるよりは、前日から予定として子ども手帳に書いておき、落ち着いてじっくり用意すれば忘れ物も無くなります。ですから、子ども手帳には毎日の習慣にさせたい事を書かせるようにするのです。

あくまでも日記では無く手帳なのですが、いつの間にか手帳を付けながら日記も書き込むようになっていたというお子さんも少なくありません。子ども手帳は子供自身が楽しく書き込む事ができるアイテムであり、自分で書いた予定を実行したらそれを書き残しておけるので満足感を得る事がきます。

子ども手帳のメリット

毎日、親から言われなくても勉強している子はどれだけいるのでしょう。もちろん、既に家庭学習が習慣になっているお子さんもいらっしゃるとは思いますが、多くのお子さんは勉強を後回しにしてしまっているのでは無いでしょうか。

子ども手帳は、そんなお子さんには試してみる価値のあるものです。勉強以外にも家のお手伝いや、一日のスケジュール管理にも役立てる事ができるので子供の自主性を育む事ができます。

言われなくてもできるようになる

「起きなさい」から朝が始まり、「ご飯食べなさい」「歯を磨きなさい」「着替えなさい」「顔を洗いなさい」と一つひとつ指示をしなければ動いてくれない…これ、自分から進んでやんてくれたらどんなに助かるだろうって思いますよね。

そんな時は、子ども手帳に毎朝学校に行くまでにしなければならない事を書いておけば良いのです。時間も記入して、この時間までにこれを終らせるというのを分かりやすく書いておきます。

やらなければいけない事を時間と併せて見る事で、一日の流れも掴みやすくなるのです。この時間までにこれを終らせておかなければ間に合わないという事を子ども手帳に記しておくと、いちいち言われなくても次に何をすればよいのか分かるので自分から行動できるようになります。

勉強に関しても、家庭学習の時間が思い付いた時になっているのであれば子ども手帳に時間を記入して家庭学習の時間と記しておきましょう。寝る前に子ども手帳を開き、一日の振り返りをしてみると、自分からできた事やできなかった事が分かります。

子ども手帳は親から言われないとできなかった事が、自分から進んでできるようになるというメリットがあるのです。一日の振り返りをした時に、全部できた場合にはちょっとしたご褒美を考えておくと、より一層効果的になります。

自主性を育む事ができる

よく「子供の自主性を育む」という言葉を耳にしますが、どうやったら良いのか分からないと悩む親御さんも多いのでは無いでしょうか。子供が自ら考えて行動を起こすようにさせるには、自主性を育む必要があります。

小学生の頃から自主性が育くまれていると興味のあるものに積極的に関わろうとしますし、大人になってからも生き方そのものに大きな影響が出て来ます。子ども手帳には、その自主性を育む効果も十分に期待できるのです。

子ども手帳には一日の予定が書かれています。時間の流れの中で、自分がしなければならない事を把握し、自己管理する事が自然と身に着くのが子ども手帳なのです。自分の行動を自己管理できる…正にこれが自主性になります。

あれをしなさい、これをしなさいと、ついつい子どもに対して口うるさく言いがちですが、これでは自主性を育む事はできません。言わなくてもできる、させる事ができるアイテムとして子ども手帳が注目されるようになったのです。

親子のコミュニケーションが取れる

子ども手帳は、子どもに書かせてそのままほったらかし…という使い方をするわけではありません。親子で一緒に使ってこそ、そのメリットを引き出していく事ができます。

特に最初のうちは毎日書く習慣を付けなければいけないので、親子で一緒に子ども手帳を開いて書き込んだり確認したりする必要があるのです。子ども手帳の使い方が我が子に合っているのか、続けていきやすいように工夫できる点は無いかなど考える事もできます。

子ども手帳を通して親子のコミュニケーションを取る事ができ、学校での様子や勉強の進み具合なども把握する事ができるのです。お互いのスケジュールの確認もでき、お母さんの帰りが遅くなる日はお手伝いの項目を増やしてもらったりして、便利に活用する事ができます。

子ども手帳は親子で使えるツールです。リビングで一緒に開いて書き込み、予定が全て完了した時には褒めてあげ、できなかった点については改善策を一緒に考えてあげてください。

子ども手帳の作り方

子ども手帳には、必ずこういった書き方をしなければならないというルールはありません。お子さんに合ったオリジナルの手帳を作れば良いので、作り方も人それぞれです。

でも、初めての子ども手帳の場合、どうやって作ればいいの?と親子で混乱してしまうかもしれませんね。そこで、これからご紹介する子ども手帳の作り方を参考にしてみてください。あとはお子さんと話し合いながら、オリジナルの子ども手帳に仕上げてみてくださいね。

まずは「予定」を決めます

子ども手帳は毎日の「予定」を決めて、それを実行していくためのものです。お勉強やお手伝いなどもそうですが、一人で朝起きる、歯を磨くなど細かい行動も「予定」にしておくとより一層子供の自主性を育む事ができます。

ただ、小学生の低学年と高学年では「予定」の内容にも違いが出て来るでしょう。特に低学年のお子さんであれば、最初は無理のない範囲で「予定」を決めましょう。

低学年のお子さんの場合、例えば…

  • 歯を磨く
  • 顔を洗う
  • 着替える
  • お風呂に入る
  • 宿題をする
  • 明日の用意をする

この程度から始めて、徐々にお手伝いの項目を増やしていくという方法も良いでしょう。

高学年のお子さんの場合、例えば…

  • 食器を洗う
  • お米をとぐ
  • 自分の部屋を掃除する
  • お風呂を洗う

お家のお手伝いも追加してみてはいかがでしょうか?毎日では無くても、週に1回は必ずやるという予定を立てると実行しやすくなります。肝心なのは、最初からたくさんの事をしようとせずに徐々に増やしていけば良いのです。臨機応変に使う事ができるのも、子ども手帳の特徴と言えます。

子ども手帳に記入する

子ども手帳に記入する「予定」が決まったら、さっそく明日の「予定」を記入していきましょう。ノート1ページを1日分として使っても良いですし、1ページの中にカレンダーの様に1か月間の日にちを入れて使っても良いです。

1ページを3等分して3日分書いていくのも良いでしょう。1日のスペースが多ければ多いほど、「予定」以外にもスケジュールを書き込むことができたり、ちょっとした日記を付ける事もできます。

お子さんがどのようにして使っていきたいのかによって書き方が変わって来ますが、見やすく記入していく事が一番のポイントです。

また、楽しんで子ども手帳を付けていく方法として、付箋を使った方法も人気になっています。

  1. 「予定」を1枚ずつ付箋に書いていきます。
  2. 朝からの「予定」を順番に子ども手帳に貼り付けていきます。
  3. 何時を目安に「予定」を実施するのか、時間も記入していきましょう。

付箋に書いた「予定」を終えたら、1つずつ剥がしてノートの別のページに貼り替えます。付箋は繰り返し使う事ができるので、毎日「予定」を書き込まなくても良くなるのです。

「予定」が実行できた場合に印を付けるのも忘れないでください。一日の終わりには必ず子ども手帳を開いて、親子で一日を振り返るためのミーティングをしましょう。

予定を実行できた時のご褒美

予定が実行できたらご褒美をあげる…というのはまるで餌で釣る様ですが、お子さんとしても何も無いよりはご褒美がある方がヤル気が出ますよね。大人でも何事も継続させるのは大変で、子ども手帳を長く続けさせるためにもご褒美はかなり効果的なのでおすすめです。

ご褒美とは言え、毎度毎度何かを買ってあげるという訳ではありません。例えば、ポイント制にして、1つの「予定」がちゃんとできたら1ポイントで、50ポイント貯まったら300円のお小遣いをあげるというのも良いでしょう。

お子さんはポイントの管理もしなければならないので、必ず子ども手帳を毎日記入していく事になります。お小遣いがたくさん欲しいという子なら、必死で貯めていくでしょう。お小遣い以外にも、好きなお菓子を買ってあげたり好きなキャラクターのシールを貼ってあげるなど、お子さんにとって魅力のあるご褒美を考えてあげてください。

子ども手帳で変わる子供の自主性

アプリでスケジュール管理をするのが当たり前になっている現代ですが、子ども手帳にはアナログだからこそのメリットが存在します。実際に書く事で「予定」を頭の中に入れる事ができ、結果を確認する事で満足感も得られます。

全ての子どもに子ども手帳が効果的であるとは、残念ながら言えません。でも、自分から行動するのが苦手なお子さんや、親御さんが子どもの自主性を育むためにはどうしたら良いかと考えているのであれば、是非試していただきたいのが子ども手帳です。

子ども手帳を上手に活用できるようになれば、勉強も自ら進んで始めるようになり、学力アップにも繋がります。毎日の家庭学習が習慣化し、計画的に勉強を進めていく事もできるようになるのです。

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