強い心を育てたい!小学生の心に響く「子供を励ます言葉」
子供の頃、誰かの励ましの言葉で、勇気づけられたことはありますか?
励ましの言葉は、子供にとって「自信」と「やる気」をもたらす栄養剤となります。
「鉄棒がうまくできない」
「勉強が思うように進まない」
など、小学生の子供が真剣に悩んでいるとき、励ましの言葉をかけると、子供は前向きになり、悩みを解決していきます。
とはいえ、「励ましの言葉」は落ち込んだとき以外にも、かけることができます。
普段の生活の中で、タイミング良く言葉がけできるように、「子供を励ます言葉」を知っておくと良いでしょう。
ここでは、子供に自信をつける5つの方法と、それを達成する「子供を励ます言葉」を方法ごとに、それぞれご紹介しています。
「子供を励ます言葉」ってどんなもの?自信をつける栄養剤
子供が自信をなくしているときには、たくさん励ましてあげることで自信をとりもどしてほしいもの。
「自信」は、成功したことの積み重ねなどで得られる「やれる!」「できる!」と感じる心の強さです。
「励ます言葉」と言われて、思い浮かぶ言葉はどんなものがあるでしょうか?
「頑張れ」
「気にしないで」
「大丈夫」
などの言葉が思いつくことでしょう。
こうした言葉は、スポーツしているときの応援としても使われ、言われた方は心が励まされます。
じつは、スポーツなどの特別なことをしていないときでも、子供を励まし、自信をつける方法があります。
それが以下の5つの方法です。
- 子供を受け入れる
- 「できる」と信じる
- 子供ができていることを認める
- 感謝する
- 「ダメな部分」よりも「良い部分」に注目する
これらの方法には、「子供を励ます言葉」がたくさん浮かびあがります。
次の項で、ひとつひとつみていきましょう。
子供を励ますときの5つの方法と心が強くなる魔法の言葉
応援など特別な場合でなくても、子供の励みになる言葉は生活の中に溢れています。
子供自身は、何気なく成長しているようでも、実は色々なことができるようになっています。
本人が自分の成長を実感できれば、それが励みとなり、子供の自信となります。
子供を励ますときの5つの方法から、励みになる言葉を知り、実際に使ってみて下さい。
励ます方法1 子供を受け入れる
子供は自分が受け入れられている(愛されている)と感じることで、自信を持つことができます。
ありのままの子供の状態を受け入れ、それを言葉にして伝えることで子供は励まされます。
子供の状態を受け入れる言葉には、以下のものがあります。
- ○○が好きなんだね
- ○○をしていると楽しそうだね
- ○○は嫌なんだね
- とても嬉しそうだね
- あなたはどう思った?
- へえ、そうなんだ
これらは、子供がどんな状態であれ、その状況をそのまま受け止めて言葉にしています。
子供のありのままを親(周囲の人)が受け入れることで、子供は愛情を感じ、励まされるのです。
励ます方法2 「できる」と信じる
親や周りの人が、子供の力を信じてあげると子供自身は励みになります。
子供を信じる言葉には以下のものがあります。
- あなたならできる
- あなたの判断を信じるよ
- 協力してくれないかな
子供は大人と比べると「できない」ことが多く、大人も子供に対して「できないだろう…」と思ってしまうことがあります。
しかし、子供が「できる」ことは成長するにつれて増えていきます。
「できる」ことがあると意識させるだけで、子供は励まされ自信をつけていきます。
励ます方法3 子供ができていることを認める
「子供ができていることを認める」とは、「今」の子供の様子をとらえ、できていることに焦点をあてて「子供の努力を認めること」です。
たとえば、勉強を例にして、みてみましょう。
かけ算の九九がなかなか覚えられず、子供が自信を無くしている場合、以下のような言葉をかけて励まします。
- 2の段まで、よくがんばったね。
- 1年生のときは知らなかった九九が、ここまでわかるようになったね。
- たくさん時間をかけて覚えたね。
このように、「できていることを認める」ときは、具体的にどの部分ができているのかを伝えてあげます。
ただ「がんばったね」、「できたね」だけでは、子供には何ができていて何が頑張ったと感じているのかわかりません。
できるだけ具体的に伝えられるよう、子供の姿をしっかりと見つめることが大切です。
励ます方法4 感謝する
何かしてもらったときや、助けてもらったとき、協力してもらったときには、子供に対しても感謝の心を表すことが大切です。
感謝されることで心が温まり、次の行動を移す原動力にもなります。
感謝を表す言葉は以下のものがあります。
- 協力してくれて、ありがとう。
- あなたがいて助かったよ。ありがとう。
- 手伝ってくれてうれしいよ。
これらの言葉に加えて、子供に愛情を示す言葉(「大好きだよ」など)も伝えると、子供は親の愛情を感じて自分に自信を持つことができます。
励ます方法5 「ダメな部分」よりも「良い部分」に注目を
子供を励ますときは、「ダメな部分」よりも「良い部分」に注目して言葉をかけてあげましょう。
たとえば、子供がテストで100点満点中30点を取って帰ってきたら、どんな言葉をかけますか?
2「ここ、できているね。この問題が分かるようになったんだね。次もがんばってね。」
1と2は似ているようで、注目している部分が違います。
1の言葉がけでは「ダメな部分」に注目する「ダメ出し」をしているのに対し、2の言葉がけでは「良い部分」に注目する「ヨイ出し」をしています。
どちらの言葉がけも、最後は「がんばって」と締めくくることで一見励ましているようにみえますが、1の場合「ダメ出し」されることで励ましの効果が薄くなってしまいます。
「いつも間違える」→「次も間違えるかもしれない」
「もっとよく考えてやらなきゃ」→「よく考えたのに、もう無理かも…」
というように、「ダメ出し」でかけられた言葉に対して、子供はネガティブなイメージを持ってしまうのです。
一方、「ヨイ出し」でかけられた言葉に対してはどんな気持ちになるでしょうか。
「できている」→「がんばったことを認めてもらえた」
「問題がわかるようになった」→「次も解けるかもしれない」
というように、ポジティブなイメージで次のステップに自信を持って進みやすくなるのです。
子供をじっくり観察して、タイミング良く励ましの言葉を
ここまで、子供を励ます方法と励ます言葉についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
「ダメ出し」で「がんばれ!」と言われるよりも、「ヨイ出し」で「がんばれ!」と言われた方が、自分の成長を感じて自信を持ちやすいことがわかりました。
ここで、もう一度励ましの言葉についておさらいしておきましょう。
●方法1 子供を受け入れる
〈言葉〉 ○○が好きなんだね/○○をしていると楽しそうだね/○○は嫌なんだね/とても嬉しそうだね/あなたはどう思った?/へえ、そうなんだ
●方法2 「できる」と信じる
〈言葉〉 あなたならできる/あなたの判断を信じるよ/協力してくれないかな
●方法3 子供ができていることを認める
〈言葉〉 よくがんばったね/ここまでわかるようになったね/たくさん時間をかけて覚えたね
●方法4 感謝する
〈言葉〉 協力してくれて、ありがとう/あなたがいて助かったよ/手伝ってくれてうれしいよ
●方法5 「ダメな部分」よりも「良い部分」に注目する
〈言葉〉 できているね/わかるようになったね
落ち込んでいるとき以外でも、言われると嬉しい言葉ばかりです。
ひどく落ち込んでいる子供を励ますときは、まず、子供の気持ちに共感して話を聞いてあげましょう。
そのうえで、励ましの言葉をかけてあげると心に響きます。
ここでご紹介した言葉がけのほかにも、場面や状況に合わせて適した励ましの言葉があるはずです。
こちらの記事では、子供が言われて嬉しい言葉についてまとめています。励ましの言葉と併せて使うと、子供のやる気が増すことでしょう。→小学生の子どもの心が温まる39個の「言われて嬉しい言葉」
子供の様子をみながら、毎日少しずつ励ましの言葉をかけていきましょう。
きっと自分に自信を持って、さまざまなことに挑戦する勇気を得られるはずです。