家庭訪問でお菓子は必要?先生へのおもてなしの仕方
家庭訪問の準備はできていますか?
先生への質問事項を整理することはもちろん、当日のおもてなしの準備も大切です。
玄関先での面談では、特におもてなしする必要はありません。
しかし、家の中で面談する場合、先生もお客様と同じ扱いで、お茶やお菓子でおもてなしすることが礼儀です。
ただし、最近では学校の決まりとして、おもてなしを拒否するところもあります。
学校の決まりを判断基準に、家庭訪問でのおもてなしの仕方、特にお菓子についてみていきましょう。
ここでは、家庭訪問でお菓子は必要かを2つの判断ポイントをみて見極めます。
また、先生に出すお勧めのお菓子や、面談前の準備、当日のお茶やお菓子の出し方についてもご紹介します。
Contents
家庭訪問で先生にお菓子は出す?出さない?
家庭訪問で先生がいらした時に、お茶は出すとしてもお菓子はどうしたらよいのかが悩みどころです。
「礼儀として出来ていないと、子どもの指導に影響がでるのではないか」
「印象がわるくなってしまうのではないか」
こうした思いから、お菓子の用意で悶々と悩んでしまうママは多くいます。
しかし、お茶やお菓子が出なかったからといって、子どもの成績や指導に影響が出ることはありません。
平等を教えるはずの先生が、そんなところで差別してしまってはおかしいですね。
家庭訪問では、お菓子を出す家庭もあれば、出さない家庭もあります。
お茶やお菓子でおもてなしすることに、特に決まりはないものの、お菓子を出すか出さないかの判断は、2つのポイントを見極めることで下すことができます。
ポイント2 面談場所が家の中か玄関先か
これらのポイントをみていきましょう。
ポイント1 学校の決まりがあるかないか
家庭訪問の日が近くなると、先生からプリントなどで家庭訪問の流れについてお知らせがあります。
面談の日時のほか、留意点として「お茶菓子は出さないで下さい」といった決まりが周知されることがあります。
もし、学校からこうした決まりごとが連絡されたら、お茶菓子は出さないようにしましょう。
特に、決まりがない場合はお茶菓子を出してもかまいません。
ポイント2 面談場所が家の中か玄関先か
家庭訪問の面談場所は家の中、もしくは玄関先で行うことが多いです。
家の中で面談する場合は、お茶やお茶菓子を出すのが礼儀ですが、玄関先で面談する場合はいりません。
どこで面談を行うかで、お茶やお茶菓子の用意がいるのかどうかが異なるので、事前に配られるプリントや、先輩ママの話を聞いて確認しておきましょう。
このように、2つのポイントを確認し、お菓子を出すか出さないかの判断基準にすると決めやすくなります。
どんなものを用意したら良い?家庭訪問で出すお菓子
お菓子を出すと決めたら、当日までに準備しなくてはいけません。
いったいどんなお菓子を準備したら良いのでしょうか。
ベネッセのアンケート調査(小学1年生~中学3年生の子どもをもつ親2335名が対象)によると、先生に提供したお茶菓子は洋菓子が24.5%、和菓子が13.8%、その他の食品が7.2%という結果が出ました。
先生が食べるかどうかは別として、クッキーやミニケーキなどの洋菓子の割合が高くなりました。
お茶菓子を出すときに、どんなものを出すかの決まりはありませんが、先生が食べやすいものを用意するようにします。
家庭訪問でオススメのお菓子は個包装のもの
家庭訪問では、洋菓子を提供する割合が高いですが、ケーキなどの高級なお菓子を出す必要はありません。
先生としては、わざわざ用意してもらっても、いちど口を付けたら食べなくてはいけませんし、時間がなくて全く手を付けられないまま終わることもあります。
先生は「用意してもらったのに、手を付けず申し訳ない」と感じ、親は「お気に召さなかったようで申し訳ない」というように、お互い申し訳ない気持ちになってしまいますね。
そのため、お菓子を出す場合は、一口で食べられるものや、個包装のものをお勧めします。
和菓子と洋菓子が一緒になっているバラエティパックを購入しておくと、飲み物に合わせて準備しやすいので、特にお勧めです。
その場で食べられるように個包装をとっておくなら、歯につきにくいものや、ぼろぼろとこぼれにくいものを用意しましょう。
リンゴやナシなどのフルーツを一口大に切って出しても良いですね。
先生は、すぐに次のお宅に行かなくてはいけないのに、歯や服が汚れてしまっては大変です。
個包装のものは、その場で食べる時間がなくても、先生にお土産として手渡すことができます。
時間のあるときにゆっくり食べられるので、先生の気持ちも楽ですね。
面談が終わって、先生が席を立ったときに、「あとでゆっくりお召し上がり下さい」と差し出しましょう。
喜んで持ち帰ってくれる場合と、遠慮される場合とがありますが、遠慮された場合は無理に持たせないようにしましょう。
飲み物とセットで出したい!お茶菓子のスマートな出し方
家庭訪問では洋菓子を提供する家庭が多いことが分かりました。基本的に、最初に出す飲み物に合わせてお菓子を用意します。
飲み物がお茶の場合は和菓子、紅茶やコーヒーの場合は洋菓子、といった具合です。
また、飲み物を出すときは、面談する場所によってお盆の使い方に違いがあります。
面談場所が和室の場合は、飲み物をお盆からテーブルに運ぶときに、お盆を一度畳の上に乗せてから、飲み物とお菓子を先生の手前に運びます。
お盆を片手で持ったまま、飲み物やお菓子を運ばないように気をつけましょう。
飲み物とお菓子を運ぶ順番は、先生の右から出し、お菓子が先で、次にお茶を運びます。おしぼりを用意しているときは、おしぼりが先になります。
並び方は、先生から見て右から順におしぼり、お茶、お菓子となります。
先生に差し出すときは、どれも両手で出すのが基本ですが、両手で持ちにくい場合は、片手で持って、もう片方の手は添えるだけにします。
こちらの記事では、お茶とお菓子の出し方を、和室の場合と洋室の場合に分けて、詳しくご紹介しています。→家庭訪問で飲み物は出す?知っておきたいお茶出しのマナー
ぜひ、併せてご覧ください。
自分の分は出すの?来客時のお茶菓子はお客様の分だけ
お茶出しの時に悩むのが、自分の分はどうしたらよいかという疑問です。
先生がいらした時は、先生の分のお茶とお菓子、自分の分のお茶を用意しておきます。
自分の分は無くてもよいのですが、相手に気を遣わせないために、自分の分もお茶を用意しておきます。
そして、タイミングを見てお茶に口をつけ、「先生もお召し上がりください」と勧めます。
先生の分だけだと、「自分だけ申し訳ない」といいうように、先生が気を遣ってしまい、いただくタイミングがつかめないまま、手を付けずに終わってしまうことがあります。
なかには、残すのが申し訳ないので、退出する直前に一気飲みする先生もいます。
話の区切りが良いところで、自分が先にお茶を飲み、先生にも勧めるようにしましょう。
面談が始まる前に、着席した先生の分のお茶とお菓子を運んだら、自分の分のお茶を運んで座るという流れでいくとスムーズです。
すぐ出せるように準備を!お菓子を出すタイミング
ここまで見てきたように、お菓子はお茶やおしぼりと同じタイミングで出します。
いったん面談が始まると、お茶やお菓子を出しそびれてしまうので、自分が着席する前に出すようにしましょう。
居間やリビングに案内して、先生が着席してすぐに、お盆にのせたお茶とお菓子のセットを持って行ければベストです。
お盆には天候に合わせて、以下のものをセットしておきます。
【暑い日用 冷たいお茶セット】
〈冷茶を作って冷やしたもの、もしくは市販の冷茶〉をいれます
- コップ×2
- 茶托×2
- おしぼり(冷たいもの)×2
- 先生の分のお菓子
【寒い日用 温かいお茶セット】
〈温かい煎茶、もしくは紅茶〉を作ります。あらかじめお湯を沸かしておきます。
- 急須×1
- 湯のみ×2
- 茶托×2
- おしぼり(温かいもの)×2
- 先生の分のお菓子
家庭訪問の時間が来る前に準備しておくと、余裕をもって先生を迎えられます。
お菓子を出しても食べてくれないことも
面談に熱が入って、お茶やお菓子に手をつけないまま時間が来てしまうことがあります。
遠慮している場合もありますが、短い時間で会話と飲食をするのは難しいものです。
どんなお菓子が好きな先生か、事前に先輩ママに聞いてみると、お菓子の好みがわかります。
もし食べてくれなくても「持って帰ってもらえば良い」、「余ったら子どものおやつにしたら良い」、という考えで深く悩まないようにしましょう。
気を遣いすぎずに準備!余裕をもって家庭訪問に望もう!
家庭訪問でのお茶出しの判断やお菓子の出し方についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
家庭訪問は10~20分の短い時間で終わってしまうことが多く、お茶すら飲まずに次の家庭に行ってしまう先生もいます。
いつも忙しい先生をねぎらうために、ケーキやドーナツなどの高級なお菓子を用意しておきたい気持ちはわかりますが、気持ちだけにとどめておきましょう。
おいしいお菓子ほど、時間をかけてゆっくりと味わいたいものです。
高級なお菓子の代わりに、食べやすいお菓子や持ち帰りやすいお菓子を用意しておきましょう。
準備するものは前もってお盆にのせておき、先生が着席したら、すぐに出せるようにしておきます。
余裕をもってお茶出しをしたら、面談に集中して先生の話を聞くことができます。
当日はリラックスして、子どもの学校での様子を聞けると良いですね。