子供が盗みをするのはなぜ?親が取るべき行動や叱り方について。


財布からお金が無くなった事に気が付いても、子供が盗んだとは考えたくありません。でも、それが事実だとしたら思わずカッとなってしまいりつけてしまうのでは無いでしょうか。

子供が盗みをすること自体は、実はそう珍しいことではありません。ただ、その時の叱り方次第では改心させる事ができないのです。子供の盗みには心理的な原因もいくつか考えられ、そこを改善できなければどんな叱り方をしても意味がありません。

子供が盗みをするにはどんな原因が考えられるのか、その時親はどんな叱り方をすれば良いのか考えていきましょう。子供の盗みは親にとってはショックな事ですが、繰り返されないような叱り方をする必要があるのです。


子供が盗みを始める原因

お小遣いを毎月与えているにも関わらず親の財布からお金を盗むようになった時や、お店で販売されている商品をお金を払わずに持ち帰って来てしまう、お友達の持ち物を勝手に持って帰るなど、子供が盗みを働くようになったらその原因について考えてみる必要があります。

子供が盗みを働くようになるのは親の愛情不足が原因と言われていますが、確かに一理ある様です。でも、それ以外に考えられる原因もいくつかあります。子供の盗みでどのような叱り方をすれば良いのか悩む前に、その原因について考えてみましょう。

親の関心を惹きたい

子供の盗みの原因は親の愛情不足と言われる事が多いのですが、愛情が足りないから盗みを働くのはどうしてなのでしょう。親からの愛情が足りていないと感じる子供は、親に構ってもらいたくて色々な事をします。

親の関心を惹くために盗みを働くようになったり、我儘を言う、兄弟や友達に暴力を振るうなど、親が手を焼くような事をわざとするのです。叱られる事は承知の上で親を困らせてやろうとします。

子供のこのような行動から、初めて愛情不足である事に気が付く親も少なくありません。日頃から愛情たっぷりに育てていると思っていても、子供の受け止め方が必ずしも親と一緒であるとは限らないのです。

子供は寂しいと感じたり、悲しみや恐怖などからも親の関心を惹きたいと考えます。夫婦間が上手くいっていなかったり、弟や妹が生まれたなどの理由からも、子供が盗みを始めるケースはあるのです。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ADHDとは、発達障害が原因となり発症する障害です。注意力が無かったり、じっと座っている事ができなかったり、衝動的に行動してしまうなど様々な症状があります。

ADHDの子供は道徳概念が無いのでやってはいけない事が理解できずに、盗みも何度注意されても繰り返し行ってしまう場合があるのです。ADHDを改善するには、子供の養育方法を見直す必要や投薬による治療をする場合もあります。

もしも、子供の盗みが発達障害によるものかもしれないと考えられるのであれば、叱り方次第でどうこうなるような問題ではありません。児童外来のある心療内科へ受診し、適切な治療をする事をおすすめします。

自閉症

自閉症である子供が必ずしも盗みをする訳ではありませんが、自閉症が原因で子供が物を盗んで帰ってきてしまう事例は珍しくありません。

但し、この場合は誰かを困らせてやろうなどと考えて盗みをしている訳では無く、そもそも物には所有者があるという事が理解できていないので、悪気無く盗みをしている場合が多いのです。

そして、自閉症はコミュニケーション能力が困難であるという特徴があります。お友達の持っている物を貸してもらいたくても、どのように貸してもらったら良いのかが分からないのです。当然、欲しいと思ったものを「ちょうだい」と言えない場合もあり、黙って持ち帰って来てしまう事もあると考えてください。

ADHD同様、欲しいと思うと自分の気持ちを抑える事ができずに盗みをしてしまう事が自閉症の子供にもあります。自閉症の子供の盗みは叱り方を考えるよりも、専門家の助言の下で子供に合った支援を受ける方向で改善していく方が良いでしょう。

窃盗症

窃盗症とは、クレプトマニアとも呼ばれている精神障害の一種です。子供が盗みで喜びを覚えてしまい、緊張感や達成感を再び味わいたいと考え繰り返されます。この場合、欲しいものを盗むのでは無く、必要の無い物でも構わず盗んで来る特徴があります。

子供が盗みをした時に、窃盗症であるかそうで無いのかについて判断するのは極めて難しいところになります。親の気を惹きたいが為に盗みをしているのか、窃盗症であるのかの区別が分かりづらいのです。

子供の盗みが窃盗症によるものだった場合は、叱り方にはとても注意が必要になります。窃盗症は、大人でも自分の理性をコントロールする事ができない精神障害です。子供の繰り返される盗みがあるとしたら、窃盗症かもしれないという事も頭の中に入れておきましょう。

子供が盗みをした時の叱り方

子供の盗みを発見したら、親はどのような対処の仕方をしてどんな叱り方をすれば良いのでしょうか。初めて子供の盗みを知った時は、相当ショックを受ける事と思います。

でも、小学生くらいの子供が盗みをする場合には、心因的なものや精神的なもの、そしてまだ善悪の判断がきちんと付いていないとう事も考えられるでしょう。それら全てに共通して、どのような対応をしたら良いのかここから述べていきたいと思います。

状況確認をする

子供に限らず盗みを指摘する際には、勘違いであったという事が無いようにしなくてはなりません。子供に盗みを指摘して、後から誤解だったという事になればそれは子供の心に一生残る傷を付けてしまう事にもなるでしょう。

例えば、自分の財布からお金が無くなっている場合、絶対に間違いなく子供が盗んでいるという状況確認をしっかりやりましょう。何となく減っているような気がする…では無く、間違いなくお金が無くなっている、そして間違いなく子供が盗んでいると言えるまで徹底して調べてください。

子供がよその家やお店などで盗みをしたと聞いたなら、本当かどうかの確認を叱らずに話し合いによって確かめてみましょう。嘘をついて「やっていない」と言うかもしれませんが、まずはきちんとした証拠が無い間は頭ごなしに盗んだと決めつけないでください。

冷静に子供の話を聞いてあげる

子供の盗みが間違いや勘違いでは無いと確信できた時、「盗んだらダメでしょ!」と頭ごなしに怒るのは効果的な叱り方ではありません。子供には盗みがなぜいけないのか、という点を理解させなければならないので、ここはあくまでもじっくり子供と話し合う事が必要です。

それには、まずどうして盗みをしたのか子供に聞いてみましょう。子供の心の内に秘められた思いが何なのか、子供の様子からも伺い知る事ができるはずです。なぜ、盗みがいけない事なのかを子供に話すのは、子供の言い分を全て聞いてからにしてください。

ここで、子供が大人には理解できない理由を言ってくるかもしれません。それでも冷静に、まずは子供の話を受け入れて「そうだったんだね」と気持ちに寄り添ってあげる事が大事です。子供が盗みをした本当の目的は何なのか、まずそこを探ってみてください。

子供が盗みをした時の効果的な叱り方

子供の言い分が聞き出せたなら、次は盗みはいけないという事を理解させるための叱り方をしなくてはなりません。子供の話した理由が何にせよ、だから盗みをして良いという理由にはならないという事を分からせなければならないのです。

ここでのポイントは子供が盗みをした事を責めるような叱り方をするのでは無く、盗む事で掛けてしまう相手への迷惑や相手の気持ちについて考えさせます。

子供の目をしっかり見て叱る

子供に盗みは絶対にやってはいけない事として、分からせる叱り方をしなくてはいけません。その場合、正面に子供を座らせて子供の目をしっかりと見ながら話をしてください。

子供にはこちらが真剣になっているという事を感じさせるためにも、目を見ながら話す方法は効果的です。例えば、子供がゲームをしていたり本を読んでいたりしたら、それをやめさせて自分の前に座らせましょう。

盗みがなぜいけないのか説明する

子供の盗みについての叱り方で一番重要なところは、再び盗みをしないようにしっかりと言い含めるという点です。それには、何故物を盗んではいけないのかという事をはっきりと説明する必要があります。

簡単そうに思えるこの説明ですが、意外と難しいと思いませんか?盗みを二度としないようにちゃんと説明しなければならないとしたら、あなたは親としてどの様に子供に伝えるのでしょう。

どうして人の物を盗むのはいけないのかと言うと、誰かの物を盗むと盗まれた人はとても嫌な気持ちになり、悲しい気持ちにもなります。どんな場合にしても、相手が嫌な気持ちになったり悲しませる事をしてはいけません。これが盗みをしてはいけない一番大きな理由です。

もしも、子供があなたのお財布から盗みをしたのであれば、あなた自身の悲しい気持ちをリアルに話してあげてください。「二度としてはいけない」ときつく言い放つ叱り方よりも、盗まれた側の正直な気持ちを話してあげる方が子供に分かりやすく効果的です。

お友達の物を盗んできたり、お店から盗みをしてきたのであれば、持ち主がどのような気持ちになっているか丁寧に説明してあげましょう。人の心を傷つける行為は絶対にしてはいけないという事を、ここできちんと分からせる必要があります。

盗んだ相手に謝りに行きましょう

盗みは悪い事だと認識させたら、盗みをした相手に一緒に謝りに行きましょう。親が自分のした事で謝る姿を見せるのは、悪い事をしてしまったという反省の意識をもっと強くします。

もちろん子供にもきちんと自分のやってしまった盗みという行為について、相手に謝らせてください。盗みをした事で嫌な気持ちにさせてしまった、迷惑を掛けてしまったという点を明確に話させて謝らせるようにしましょう。

盗みをするのは何故いけないのかという事を理解できていれば、子供も心から謝罪する事ができるはずです。子供の盗みはきつい叱り方で再発を防ぐよりも、相手の気持ちを知り二度とやってはいけないのだと本人に気付かせる必要があります。

子供が盗みをした時のNGな叱り方

子供が盗みをした事が分かれば、親なら頭の中が真っ白になってしまいますよね。でも、親の責任として、子供に盗みはいけないことだという事をしっかりと伝えなければいけません。

そんな時に、やってはいけない叱り方があるのです。子供に二度と盗みをさせない為にも、NGな叱り方をここから詳しくお教えします。

感情に任せた叱り方をしない

子供の盗みで頭の中が真っ白になり、すぐに子供に大声で怒鳴りつけるような叱り方をしてしまった…こんな話もよく耳にする事があります。親の気持ちを考えれば、そのような叱り方をしてしまうのも分からないではありません。

でも、子供の盗みが分かって親が怒りの感情をそのままぶつけるのはNGな叱り方です。子供は驚いて恐怖のあまりに謝るかもしれませんが、本当に悪い事をしたと反省する事ができていません。

まずは親が冷静になるための時間を作ってください。子供の盗みは、事が事だけに慎重に対処すべき事です。深呼吸をして、自分の気持ちを静めてから子供と話し合いをするようにしましょう。

体罰を使った叱り方をしない

何度も繰り返される子供の盗みに、あまりにも腹が立ってしまい手を上げてしまう場合もあるでしょう。でも、体罰による叱り方をしても子供の盗みを抑制する事はできません。

特にここ数年、体罰によるしつけで幼い子供の命に危険が及んでしまった事件が注目されています。そこで分かってきたのは、体罰によるしつけをする親も子供の頃体罰を受けていた事例が多いと言う事です。体罰は体罰を生む元凶にもなるという事になると言えます。

子供が盗みを繰り返し、もう口で言っても分からせる事ができないと判断し体罰をする場合もあるかもしれません。でも、そんな時「ひょっとしたら発達障害なのかもしれない」という事を疑ってみましょう。

発達障害や精神障害による子供の盗みは、何度も繰り返される場合があります。体罰による叱り方は全く効果が無く、専門家の指示を仰ぎながら改善していく必要があるのです。

見て見ぬふりは逆効果

自分の財布から子供がお金を盗み出している感じがする…そうは思っても、すぐに追求するのでは無く見て見ぬふりをして様子を窺ってみる。こんなやり方も確かにあるのかもしれません。

でも、できれば子供の盗みに気が付いたらできるだけ早く対策を取る事が必要です。子供の盗みの原因には、親に構ってもらえないなどの心理的な要因も考えられます。

子供が親の財布から盗みをしている事に気が付いてもらえない、何も言って来ない場合には、親の財布の中からだけでなく他から物を盗んでくるようになるかもしれません。どんどん盗みがエスカレートしてしまう恐れもあるのです。

子供の盗みは早めに手を打つ事が重要です。迅速に状況を確認し、子供が盗みをしている事がはっきりしたのであれば適切な叱り方をして再発防止をする必要があるのです。

子供の盗みを繰り返さない叱り方

子供は親に構ってもらいたい、注意を惹きたいと考えて盗みをする場合があります。また、発達障害や精神障害が原因で盗みを繰り返してしまう場合もあるのです。

但し、理由は何であれ盗みは人に迷惑を掛け、嫌な思い、悲しい思いをさせる事になります。

他人に迷惑を掛けないようにする事や、他人に嫌な思いをさせない、悲しませない事は、これから先生きていく子供の長い人生の中で絶対に守っていかなければならない事です。

子供の盗みの事実を親はしっかりと受け止めてください。そして二度と盗みを働かないように上手な叱り方で子供を諭す必要があるでしょう。子供が盗みをするようになり、どのような叱り方をすれば良いのか悩んでいるのであれば、ここでの方法を参考にしていただければと思います。

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