子供の習い事はいくつが限界?掛け持ちのすることで起こるデメリット


昔に比べると、子供の習い事はどんどん増えてきています。親御さんとしても子供の可能性を広げる事ができるなら、いくつか習い事をさせたいと考えるでしょう。また、お子さん自ら、こんな習い事をさせてとお願いしてくる場合もあるかもしれません。

親御さん自身がさせたい習い事や子供がしたいと言う習い事を、いくつも通わせるには費用もかなり掛かります。子供の遊ぶ時間もその分どんどん減っていき、ストレスになるかもしれません。

では、子供の習い事の掛け持ちはいくつくらいできるものなのでしょうか?子供がいくつかの習い事を掛け持ちする事でのメリットやデメリットから、習い事がいくつできるか考えてみましょう。

子供の習い事をいくつか掛け持ちするメリット

水泳は体が丈夫になると言われているし、サッカーは足が速くなると言われてます。習字を習えば字が上手になり、英語を習えばリスニング力も付くでしょう。授業でも導入されるプログラミング教室や学習塾に通って、先取りすると学校の成績アップに繋がります。

どんな習い事も子供のためになりますが、いくつか掛け持ちする事のメリットもあるようです。子供の習い事を掛け持ちするとどんなメリットがあるのか、詳しくご紹介していきます。

専門的な指導をたくさん受ける事ができる

学校ではプール学習や習字の授業、最近では英語の授業も行われていますが、実際の現場では多くの児童を一斉に教えているので、手厚い指導を受ける事はできません。そして、それは国語や算数などの授業に関しても同じことが言えます。

子供の習い事をいくつか掛け持ちすると、習い事の数だけ専門的な指導の下で学ぶことできるのです。学校の先生は幅広い分野を教えますが、習い事の指導者はそれ専門の先生であり、生徒も目の行き届く人数で教室を開いています。

子供に習い事をいくつかさせると、それぞれの教室で毎週指導を受けられるので上達も早くなるでしょう。なかなか上達しない場合でも、習い事の先生がしっかりとフォローしてくれるので、親御さんとしても安心する事ができるのでは無いでしょうか。

知り合いがとても多くなる

子供が習い事に行くと、学校の友達以外の知り合いが増えていきます。そして習い事をいくつか掛け持ちすると、その分間違いなく増えるのです。

子供が習い事をいくつかしていると、親御さんにも知り合いが増え、ママ友が多くなります。習い事で知り合いになったママ友は、周囲のママ友には相談しづらい学校での出来事でも気軽に話せますし、長いお付き合いになる事も考えられます。

子供が習い事をいくつか掛け持ちすると、お子さん自身が社交的にもなるでしょう。積極的に人と関わるのが苦手なお子さんには、知らない人との出会いの場が広がる機会となるのです。

多くの世界を知る事ができる

子供が習い事をいくつかしていると、習い事の数だけ世界が広がります。学校の授業だけでは絶対に学ぶ事ができない世界で、本を読んでもネットで調べても実際に始めてみないと知る事ができない世界です。

子供が習い事をいくつか掛け持ちしていると、お子さん自身はもちろんですが親御さんにもその影響はあり、話題も豊富になります。習う事で専門的な知識が増えますが、習い事が多ければ多いほど色々な世界を知り、今まで知らなかったたくさんの事を身に付ける事ができるのです。

子供の習い事をいくつか掛け持ちするデメリット

子供が習い事をいくつか掛け持ちすると、良い事ばかりでは無くデメリットもあります。子供の習い事がいくつかあると、費用が掛かり費やす時間も多くなるのです。

ここで具体的にご紹介していきますので、子供の習い事をいくつか掛け持ちさせようと考えているのであれば、このデメリットを踏まえた上で検討してみてください。

費用が相当掛かるようになる

子供の習い事に掛かる月謝は、5000円から10000円が平均的です。子供にいくつかの習い事をさせるとなれば、月々に支払う習い事の費用が増えるという事になります。

また、習い事によっては月謝以外にも定期的に購入しなければならないものがあったり、昇級試験や発表会などで臨時の出費がある場合も十分に考えられます。習い事で使用している道具や身に付けるものも、小さくなってしまったり古くなってくると買い替えが必要になる事も忘れてはいけません。

また、先生へのお礼やお中元、お歳暮などを渡すのが当たり前とされている習い事もあるでしょう。

習い事が1つだった場合はそんなに負担にならないかもしれませんが、いくつかの習い事を子供がしていると思い寄らない出費が重なり、家計を圧迫する場合もあります。家族の娯楽を削らなければならなかったり、欲しいものを我慢しなければならなくなってしまう可能性も出てくるのです。

お友達と遊べる日が極端に少なくなる

子供の習い事がいくつかあると、重ならないようにスケジュールを立てなければならないので、ほぼ毎日何かの習い事が入っているという状態になります。習い事によっては週に1度のものもあれば、複数の曜日で通う事も考えられるのです。

そうなると、学校が終わってから習い事に行く事になるので、放課後お友達との約束ができなくなるでしょう。

今までは毎日のように放課後お友達と遊ぶ事ができていたとしても、子供の習い事をいくつか掛け持ちすると午前授業の日や休校日、休日でなければ遊べなくなります。

自宅でやらなければならない事が増える

学習塾に通うようになれば、毎回宿題が出されるので毎日の家庭学習が必須となります。ピアノなどのお稽古事なら、レッスンまでに毎日の練習が欠かせません。

子供が習い事をいくつか掛け持ちすると、それだけ自宅でもやらなければいけない事が増えます。習い事は毎日の積み重ねにより上達していくものであり、自宅で何もせずただ通っているだけでは、全く意味がありません。

学校から帰宅して習い事に行き、習い事から帰宅したら学校の宿題をしなければなりません。習い事をいくつか掛け持ちすると、子供が自宅でゆっくりできる時間が減ってしまう事になるのです。

家族団らんの時間が減る

子供の習い事がいくつかあると、夕飯の時間にお子さんがまだ帰ってきていない事が考えられます。お子さんは習い事が終わり帰宅してから夕飯を食べる事になりますが、他の家族は先に食事を済ませてしまうでしょう。

夕飯の時は家族団らんの時間で、一日の出来事を語り合う事ができるなど家族が揃う大切なひとときです。しかし、子供が習い事をいくつか掛け持ちしている場合、その家族団らんの時間が減ってしまう事も十分に考えられます。

小学生の頃は家族で過ごす時間はとても大切ですが、子供にいくつか習い事をさせると、毎日の家族団らんの時間を取るのが難しくなるかもしれません。習い事が休みの日は、できるだけ家族揃ってゆっくり会話ができる時間を取りたいところです。

子供の習い事はいくつが限界?

子供の習い事は増やせば増やすほど今まで知らなかった世界が広がっていきます。それは子供だけでは無く、親御さん自身の世界も同じように広がっていくのです。

でも、増やせば増やした分だけ時間に余裕が無くなり、お子さんだけでなく家族全員がストレスを感じてしまうようになるかもしれません。

では、子供の習い事の掛け持ちはいくつが限界なのでしょうか?その疑問にお答えします。

習い事の数よりも習い事に費やす時間を重視

子供の習い事をいくつ掛け持ちできるか?と考える前に、お子さんは1週間に何日習い事に通えるのか?という事を考える必要があります。習い事によっては週に1度通えば良いものと、できるだけ多く通わないと上達していかないものがあるからです。

例えば、ピアノやバイオリンなど音楽系の習い事は週に1度のレッスンが基本ですが、毎日の練習が欠かせません。他にいくつか習い事をするならば、練習する時間を費やせるようなスケジュールにしておかなくてはならないのです。

空手や柔道、野球や水泳、サッカーなどスポーツ系の習い事は実際に指導者の下で教わりながら上達していきます。チームでの練習が必要なスポーツならば尚更、教室が開かれている日はできるだけ通う必要があります。

学習塾や公文などの勉強系は週に2回~3回通い、宿題をその都度出されます。子供がいくつか習い事をしていても宿題の量は加減される事は無いので、他に習い事をしていないお子さんと同様の宿題が出るでしょう。それをこなす時間も確保しておかなければなりません。

子供の負担にならないようにする

子供の習い事をいくつか掛け持ちさせると、最大のデメリットは時間の余裕が無くなる事です。それは家族の時間や友達と遊ぶ時間だけでは無く、学校の宿題をする時間や睡眠時間にまで及びます。

小学生の理想的な睡眠時間は8時間から10時間と言われており、睡眠不足になると体調不良や学力の低下などにも繋がるのです。これでは子供のためにいくつか習い事を掛け持ちさせても、逆効果になってしまいます。

子供の習い事はいくつさせたら良いのか?また、いくつさせるのが限界なのか?という事を考えるのであれば、子供の負担にならないのはいくつか?という事を考えてみてください。

たった1つでも、ほぼ毎日費やす時間が必要になる習い事があります。逆に、月に1度や2度しか無く、自宅での練習や宿題が無い習い事もあるのです。

いくつかの習い事を子供に掛け持ちさせるのであれば、少なくとも子供の睡眠時間を確保でき、子供のストレスにならないように習い事を選ぶ必要があります。

子供の習い事はいくつが限界?

子供の習い事はいくつが限界なのか?それは習い事の種類によって答えは違ってきます。1つの習い事に費やさなければならない時間は、習い事によって様々です。

教室に通うだけで良い習い事であれば、お子さんの興味がある習い事をや親御さんがさせたいと思う習い事を、スケジュールを調整しながら増やしていく事ができるでしょう。また、短時間で済む習い事であれば、1日に2つ掛け持ちする事もできます。

毎日の練習が必要な習い事であれば、できればそれだけに集中させてあげたいところです。しかし、どうしてもそれ以外に増やしたい習い事があるのであれば、親御さんが練習時間を管理してあげたり、送迎などのサポートをして少しでも時間を作ってあげる必要があるでしょう。

子供が習い事をいくつか掛け持ちすると、教室に行っている間以外に移動時間も掛かります。習い事の数を増やすという事は、子供の負担が軽くなるように親御さんの助けがどんどん必要になるという事なのです。

子供の習い事はいくつが限界なのか?はお子さんのスケジュールの限界はもちろんですが、親御さん側がサポートできる限界でもあります。親御さんが仕事で忙しくて十分なサポートができない場合、習い事によってはいくつも増やしてしまうと大変な事になるかもしれません。

子供にいくつか習い事をさせるのであれば…

我が子には、子供の頃から色々な経験をさせて将来のために活躍できる世界を広げてあげたい!そう思うのは親として当然です。今は様々な子供の習い事があり、お金さえ払えば簡単に色々な経験をさせてあげる事ができるでしょう。

そんな今だからこそ、子供の習い事がいくつも気になってしまいますよね。そこで考えるのは、子供の習い事はいくつ掛け持ちできるか?だったのでは無いでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。子供の習い事をいくつも掛け持ちさせると、メリットも多いのですがデメリットもかなりあります。忙しい親御さんが更に忙しくなってしまったり、お子さんの学校の成績が下がってしまう可能性もあるのです。

子供の習い事は数では無く、習い事をしている事で必要となってくる時間の確保ができるのかや、親御さんがそれに充分な協力をする事ができるのかという点から考えてみてください。興味だけで増やしていってしまうと、お子さんも親御さんも大変な思いをする事になるかもしれません。
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