親の不仲で子供への影響は?夫婦喧嘩は子供の人格形成に影響が!


子供が小学生くらいになると、子育てに関して夫婦の間で衝突してしまう事も少なくありません。子供の事以外でも、意見の食い違いなどで言い争いになってしまう事もあるのでは無いでしょうか。

そんな親の不仲な状態というのは、子供への影響が心配されます。子供の頃から家庭の中で口論や暴力などを見せられ続けると、子供の人格形成に影響を与えるばかりでなく、脳に影響を及ぼすという事も忘れてはいけません。

親の不仲な状態を、偽りの無い親の真実の姿を子供の前で見せていると肯定的に考えている人もいるかもしれません。けれどもそれは一方的な考え方であり、実は親の不仲は子供への影響は大変大きく、後々深刻な状況になる事も考えられるのです。

親の不仲による子供への影響

夫婦円満が理想的なのは分かっていても、そう上手くはいかない現実があります。子供の前でも喧嘩をしてしまう事が、もう当たり前の様になってしまっている家庭もあるでしょう。口論だけでは収まらず、暴力的な行為まで子供の目の前で展開されているかもしれません。

このような家庭内で見せられる親の不仲な状況からは、どんな子供への影響が考えられるかご存知ですか?ここで詳しくご紹介していきます。

自己肯定感を低くさせる

自己肯定感が高い人は、周囲に振り回される事無く自分に自信を持つ事ができ、また、他人に対しても聞く耳を持ち互いに尊重し合う事ができます。子供が成長していく中で自己肯定感を高める事ができると、大人になってから様々な面で有利になるはずです。

自己肯定感を高めるには、家庭環境がとても重要となります。子供の頃は親から掛けられる言葉や態度が大きく人格形成にも影響を与える事となるのです。

ところが親の不仲が与える子供への影響として、自己肯定感を低くしてしまう場合があると考えられます。親の不仲を子供の頃から見て育つ事により、自分に自信を持つ事ができなくなり、他人の意見を聞き入れる事ができないなど、自己肯定感を低くさせてしまうのです。

子供は親の不仲を見ると、自分のせいで仲が悪いと思うようになります。親の不仲を見続ける事で、自分をどんどん責めるようになるのです。そして、それはやがて自己嫌悪に繋がっていきます。

自分は両親から愛されていないと思い込むようにもなり、自分に自信を持つ事はとうていできなくなるでしょう。

親の不仲には自己肯定感を低くしてしまうという子供への影響が大いに考えられ、それは、子供の一生を左右してしまうと言っても過言では無いのです。

結婚観に影響が出る

家庭の中が親の不仲により重い雰囲気となり、子供はその中での生活に息苦しさも感じるでしょう。

子供にとっての家庭というもの自体が、この息苦しいスペースであると感じながら成長していくと、将来結婚なんてしないで一人で気ままに暮らしたいと願う様になってしまうのは当然の事では無いでしょうか。

子供の頃から親が不仲で喧嘩が絶えないような家庭環境で育つと、適齢期になっても結婚願望が持てないという人も珍しくないようです。家庭内が不和の状態の中で育ってきたトラウマから、結婚そのものに魅力を感じなくさせてしまいます。親の不仲を家で見続ける事により、結婚に対して悪いイメージしか持てなくなるのです。

情緒不安定になる

両親がいつ喧嘩し出すか分からない中で過ごしている子供にとって、家庭は安心できる場所では無くなります。いつでも親の様子を気にして過ごし、顔色を窺うようにもなるでしょう。

そのような親の不仲な家庭環境で育った子供への影響として、情緒不安定になる事も深刻な問題の一つとなっています。子供が情緒不安定になってしまうのは親の不仲だけが原因とは言いきれませんが、家庭内でトラブルが起こっている場合はそれが原因となっている事が大いに考えられるのです。

親の不仲が原因で子供が情緒不安定になっている場合、イライラしている事が多かったり泣く事が多いなど、感情の起伏が激しくなります。また、小学生になってもおねしょが続いていたり、体調が不安定など、体にも異変が起こるケースがあるのです。

家庭の中で親が不仲な状態であるという事は、子供の心が病んでも不思議ではありません。もしも今、夫婦間のトラブルが多いのでしたら、子供の様子を気にしてみてください。情緒不安定の様子が伺えたら、注意が必要です。

脳へのダメージで成績の低下

親の不仲による子供への影響として、脳にもダメージを与えてしまうと言われています。子供が親の喧嘩を目の当たりにすると、脳が委縮してしまうのです。そしてその中でも子供にとって深刻なのが、記憶や学習能力に大きく関わっている部分が委縮してしまうので当然学校の成績の下がってしまう恐れがあります。

親の不仲な状態は家庭の中が落ち着かず、勉強にも集中する事ができないから成績が下がってしまうと考えがちです。でも、実際は家庭内で親同士の暴言や暴力を目の当たりにしている子供が脳に異常を起こし、学校の成績が伸びなかったり低下してしまっている可能性が高いのです。

脳が委縮するなどして異常を起こすと学校の成績が下がるだけでなく、感情をコントロールするのも難しくなり突然キレたり歪んだ感情を持ってしまうなどの状態が現れます。親の不仲な状態は、子供への影響がかなり深刻な状態になる事が考えられるのです。

親の不仲による子供への影響を最小限にする方法

親の不仲は子供への影響が大きいという事は分かっていただけたでしょうか。このまま親の不仲な状態で生活を続けていくのは子供が可哀想ですよね。子供への影響を考えると、改善策を考えなくてはいけません。

ここからは今から始められる、親の不仲による子供への影響を最小限にする方法について述べていきたいと思います。

本当なら家族仲良く末永くいられることが理想的ではありますが、夫婦の仲はそんなに単純ではありません。親の不仲な状態がこのまま続くようであれば、将来の為にも子供への影響をできるだけ少なくするような努力が必要です。

相手の悪口を子供には言わない

親の不仲は夫婦間の仲だけが悪くなっている訳で、親子間には問題が無いはずです。それなのに、親の不仲に子供を巻き込むような言動は慎むべきです。陰で相手の悪口を子供に言うのはやめましょう。

夫婦とは言え不仲になっている状態であれば、相手に対して憎しみの感情を持っていると思います。怒りが収まらず、つい子供に相手の悪口を言って自分をスッキリさせている…なんて事していませんか?

夫婦は所詮、他人同士ですが子供にとってはどちらもかけがえのない肉親なのです。どんな形にしても、自分の親の悪口を聞かされるのは辛いでしょう。ましてや、その悪口をもう片方の親から言われる訳ですから、子供が混乱してしまうのは言うまでもありません。

喧嘩にならないよう解決策を考える

親の不和は間違い無く子供への影響があります。親が喧嘩しているのを目の当たりにする事で、子供の心は傷つき、恐怖を感じて行くようにもなるのです。自分たちが喧嘩をしている事で、子供が追い込まれているのだと言う事を意識する必要があります。

そこで、子供の前ではできるだけ親の不仲な状態を見せないように努力するようにしてください。既に夫婦間で言い争いなどが頻繁にあるという事は、思ったままを相手に言い放ちお互いが感情的になってしまっている事が考えられます。

親の不仲による子供への影響が気になるのであれば、夫婦間の話し合いが必要なのではないでしょうか。喧嘩にならないようするには、お互いの努力が必要となります。片方だけが子供のために我慢しても、それはきっと長く続く事は無いでしょう。

親の不仲により子供の人格形成に影響を及ぼす危険があるのですから、子供の為にもじっくりと夫婦で喧嘩にならない解決策を考えてみてください。子供にとって親が仲良くしてくれるのが一番の幸せなのですから。

離婚という選択肢もある

親の不仲が原因で子供に危害が加えられる恐れがあったり、既に暴力により支配されているのであれば離婚という選択肢も子供を守るために必要です。子供が一人立ちするまでは離婚せずに我慢するという人も多い様ですが、子供への影響を考えるとそれが正しいと一概には言えないでしょう。

離婚をする事で子供が親から見放されてしまったという感情を持つようになってしまったり、寂しさを感じるなどデメリットがあるのは確かです。しかし、無理に結婚生活を続けるよりも離婚をした方が、子供への影響を少なくする事ができるという考え方もできます。

離婚する事によって子供は毎日のように親の不仲を見続ける事が無くなるので、穏やかな生活を取り戻す事ができるのです。夫婦の仲がもうどうにも修復しようが無い場合や、子供への影響が大き過ぎると思うのであれば、離婚について真剣に考えてみる必要もあるでしょう。

親の不仲は子供への影響が大きい

夫婦仲が悪くなってくると、家庭の雰囲気も悪くなっていきます。夫婦二人だけの生活の中でそのような状態になってしまうのはお互い様で済みますが、子供がいる場合は子供の心をひどく傷つけてしまう事になるのです。

夫婦喧嘩の理由には、子供の教育に関する事で意見が合わなくなり喧嘩をしてしまう事もあるでしょうし、お互いを思いやる事ができなくなり衝突してしまう事もあるでしょう。でも、親の不仲による子供への影響は子供の将来をも左右してしまう可能性があるという事を忘れてはいけません。

小学生くらいの子供は、心の成長が著しい時です。親の不仲は子供の人格形成にダイレクトに影響してしまう事なので、自分たちの事よりも子供優先で考えてあげてください。親の不仲による子供への影響は、色々な形で将来出て来る恐れがあるのです。

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