子供の枕はいつから必要?成長をサポートするための上手な選び方
子供の枕っていつから用意したらいいのだろう・・・お子さんが成長してくると、子供用枕の購入を考えますよね。でも、子供が枕を使うベストな時期を知らないパパ・ママもいるのではないでしょうか?
子供用枕を購入するタイミングは、お子さんの成長にあわせることが大切です。枕は快適な睡眠環境を整えるために役立つアイテムですが、子供にとって不要な時期に使ってしまうと睡眠を妨害する恐れもあります。
子供の成長と睡眠は深くかかわっていますので、お子さんの健やかな成長をサポートするためにも枕の正しい使用時期を確認しましょう。
ここでは、子供用枕のメリットと購入時期、選び方&コツなどをご紹介しますので、お子さんの睡眠環境を改善したいときにお役立てください。
Contents
子供用枕の必要性・メリット
子どもが成長してくると、子供用枕の購入を考えるパパ・ママもいますよね。睡眠は子供の成長と深くかかわっていますので、快適な睡眠環境に整えることはとても大切になります。子供の成長をサポートするためにも、必要な時期になったら子供用枕を準備しましょう。
ここでは、子供用枕のメリットをご紹介します。
枕のメリット「快適な睡眠環境で成長サポート」
大人だけでなく、子供も枕を使うことで快適な睡眠環境を作ることができます。枕は、体に負担の少ない「寝姿勢」を保つために役立つアイテムです。
首や肩への負担を減らしてリラックスして寝るためには、枕を使って敷寝具と頭や首の間の「すき間」を埋めることが大切になります。子供の寝つきが悪い、寝心地が悪そうで夜中に起きる、朝目覚めると体に違和感がある・・・といった症状が気になるときは、子供用枕を利用しましょう。
良質の睡眠は、子供の健やかな成長にとって欠かせないポイントです。睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には疲労回復や脳の休み、免疫力向上、代謝コントロール、身長サポートなどさまざまな働きがあります。そして、成長ホルモンは深い睡眠(質の良い睡眠)の間にもっとも多く分泌されるといわれています。
子供用枕のメリットは、以下のとおりです。
- 身体に負担の少ない「寝姿勢」で休める
- リラックスした状態で就寝できる
- お気に入りの枕で安心感が得られる
- 入眠儀式として利用できる
- 肩こり、首こり、頭痛、いびき、無呼吸症候群などの予防・改善が期待できる
昔から「寝る子は育つ」といわれていますが、実際に、良質な睡眠は子供の成長をサポートしてくれます。我が子にすくすくと成長してもらうためにも、お子さんの成長にあった子供用枕を用意して快適な睡眠環境に整えてあげましょう。
子供にとって枕はいつから必要?
枕のメリットをおさらいしたあとは、子供にとって枕が必要になる時期を確認しましょう。枕が不要な時期、必要な時期はお子さんの成長によって異なります。
子供用枕が必要になる時期を見極めて、お子さんの成長を上手にサポートしましょう!ここでは、子供用枕の使用時期をご紹介します。
子供に枕が必要な時期は「S字状カーブ」で判断
人間の体は、頭から背骨にかけてゆるやかな「S字状カーブ」を描いています。そして、身体に負担の少ない理想的な「寝姿勢」は、立った状態と同じだと考えられています。枕は敷寝具と頭や首の間の「すき間」を埋めることで、立った状態に近い、理想的な寝姿勢を作ることができます。
理想的な寝姿勢を維持するため、つまり背骨の「S字状カーブ」をキープするために枕が役立ちますので、子供の枕を購入する時期はお子さんの背骨が「S字状カーブ」整い始めた頃が目安になります。たとえば、子供の身体を横から見たときに、頭が首よりも後ろに出ている場合は、枕を利用を考えましょう。
背骨の「S字状カーブ」が整い始める時期には個人差がありますが、年齢的には成長期の10歳から15歳頃が目安になります。また、背骨の「S字状カーブ」が整っていない年齢、2歳半から10歳未満のお子さんでも、肩の発育にあわせて低めの枕を使うことをおすすめします。
普段から子供の姿勢をチェックして、枕が必要な時期を見極めましょう!
子供用枕の正しい選び方とコツ
大人だけでなく、子供にとっても枕選びは重要なポイントになります。
人気商品や口コミの良さで選ぶことも大切ですが、枕を買ったあとで後悔しないためにも、お子さんの身体にあった製品を選びましょう。
ここでは、子供用枕の選び方をご紹介します。
枕選びのポイント1「高さ&かたさ」
枕にはさまざまな高さの商品がありますが、子供にとって「高すぎる枕」や「低すぎる枕」は身体に負担がかかる原因になります。子供用枕を選ぶときは、子供の体型にふさわしい商品にしましょう。
- 【高すぎる枕】・・・首が不自然に曲がるので、頸椎に負担がかかりやすくなります。肩こり、首の痛み、腰痛、手足のしびれ、いびきの悪化などの原因になる可能性があります。
- 【低すぎる枕】・・・頭に血がのぼりやすくなります。寝つきの悪さ、熟睡の妨害、翌朝の顔のむくみなどの原因になる可能性があります。
枕の高さは、「高め」「普通」「低め」に分けることができます。枕は高すぎても低すぎても良くありませんので、立っているときのような姿勢「理想的な寝姿勢」を保つことができる高さの枕を選びましょう。特に、無理なくスムーズに寝返りが打てる高さの枕がおすすめです。
また、子供の枕を選ぶときは「かたさ」も重要なポイントになります。子供にとって「やわらかすぎる枕」や「かたすぎる枕」は睡眠を妨げたり、首や肩に負担をかけたりする原因につながります。枕のかたさは、子供の好みと敷寝具の状態にあわせて選びましょう。
- 【やわらかい敷寝具】・・・身体が沈みやすくなるので、低めの枕がおすすめです。
- 【かたい敷寝具】・・・身体が沈みにくくなるので、高めの枕がおすすめです。
子供が成長して大きくなったり、敷寝具を変えたりしたときは、枕の高さとかたさを見直しましょう。
枕選びのポイント2「素材」
枕には、さまざまな素材の商品があります。素材ごとに特徴やメリット&デメリットが異なりますので、使いやすさや管理のしやすさなどを参考にして選びましょう。
枕の素材と特徴は、以下のとおりです。
- 【ポリエステル綿】・・・やわらかく、弾力性と保湿性に優れていて、ふんわりした触感です。丸洗いできるものも多くありますが、洗うたびに弾力性が減ります。ソフトな枕が好みの方におすすめです。
- 【羽毛】・・・軽くてやわらかく、通気性と保温性に優れています。商品によっては独特のニオイがすることもあります。基本的に水洗いはできません。軽くてソフトな枕が好みの方におすすめです。
- 【羽根(フェザー)】・・・ふわふわとやわらかく、適度な弾力性と通気性があり、保温性も優れています。商品によっては独特のニオイがすることもあります。基本的に水洗いはできません。ふわふわなフィット感のある枕が好みの方におすすめです。
- 【そばがら】・・・かためで、通気性と吸湿性、放湿性に優れています。適度なかたさと冷涼感が特徴的です。喘息の方やアレルギーのある方にはおすすめできません。また、基本的に水洗いはできません。ひんやりとした枕が好みの方におすすめです。
- 【低反発ウレタン】・・・やわらかめでフィット感があり、適度な弾力性で首や肩を支えます。温度が低いとかたくなり、高いとやわらかくなります。基本的に水洗いはできません。安定性のある枕が好みの方におすすめです。
- 【高反発ウレタン】・・・適度なやわらかさと弾力性があり、頭をしっかりと支えてくれます。温度による変化はなく、耐久性にも優れています。基本的に水洗いはできません。寝返りをよくする方におすすめです。
- 【パイプ】・・・かためで、通気性と耐久性に優れており、適度な柔軟性とクッション性があります。吸湿性はなく、寝返りをするとガサガサした音が起こります。水洗いできる商品もあります。ホコリや虫食いの心配が少ないので、アレルギーがある方にもおすすめです。
- 【ビーズ】・・・かためで、通気性と耐久性に優れており、適度な柔軟性と流動性があります。吸湿性はありません。耐久性に優れた枕が好みの方におすすめです。
枕選びのポイント3「寝る向き」
寝る向きには、個人差があります。「仰向き寝」「横向き寝」「うつぶせ寝」など、寝やすい向きは人ぞれぞれですよね。
人間は、寝つくときの姿勢が就寝中の50%以上をしめるともいわれていますので、枕を選ぶときは「寝る向き」も参考にしましょう。特に、就寝中は寝返りを打つので、寝る向きをスムーズに変えられる枕がおすすめです。
寝る向きと枕の関係は、以下のとおりです。
- 【仰向き寝】・・・枕の中心部分に頭を置いて、肩口に枕をあてて使います。敷寝具と頭や首の間にある「すき間」を埋められるような、高さ・かたさの枕を選びましょう。
- 【横向き寝】・・・枕の両端を肩の高さにあわせることで、自然な寝姿勢をキープすることができます。抱きまくらのように、横向きの姿勢を安定できる枕を選びましょう。
- 【仰向き&横向き寝】・・・中央よりも、両端が高めになっている枕がおすすめです。仰向き寝でも横向き寝でも、無理のない姿勢をキープできる枕を選びましょう。
- 【うつぶせ寝】・・・うつ伏せ寝だけでなく、寝返りで仰向き寝や横向き寝になった場合でも違和感のない枕が理想的です。うつ伏せ寝では、やわらかくて少し低めの枕がおすすめです。
枕選びのポイント4「管理のしやすさ」
枕は、素材によってお手入れ方法が異なります。一般的に子供は汗を多くかきやすいので、丸洗いできる枕だと清潔に管理しやすくなります。枕カバーをつけていても、体臭や寝汗、頭皮の脂などは枕についてしまうので、お手入れ方法が簡単な枕がおすすめです。
枕の素材ごとのお手入れ方法は、以下のとおりです。
- 【ポリエステル綿】・・・丸洗いできることが多い素材です。洗濯後は、しっかり乾燥させましょう。
- 【羽毛】・・・基本的に水洗いはできません。毎月2回から3回ほど、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
- 【羽根(フェザー)】・・・基本的に水洗いはできません。毎月2回から3回ほど、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
- 【そばがら】・・・基本的に水洗いはできません。こまめに天日干しをして、しっかり乾燥させましょう。
- 【低反発ウレタン】・・・基本的に水洗いはできません。直射日光をさけて、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
- 【高反発ウレタン】・・・基本的に水洗いはできません。直射日光をさけて、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
- 【パイプ】・・・水洗いができます。日頃のお手入れには、天日干しがおすすめです。
- 【ビーズ】・・・水洗いができます。日頃のお手入れには、天日干しがおすすめです。
洗濯してはいけない枕を洗ってしまうと、劣化が早まる原因になります。枕をお手入れするときは、長く愛用するためにも適切な方法でおこないましょう。
また、枕には交換時期があります。子供が成長して枕があわなくなってきた場合や枕がヘタってきた場合は、枕の買い替えを検討しましょう。枕の交換時期は使い方や環境によって異なりますが、2年から3年を目安にすることをおすすめします。
適切な子供用枕のチェックポイント
子供の枕は、お子さんの体格にふさわしい商品を選ぶことが大切です。子供用の枕を買っても、お子さんにあわなかったらガッカリしますよね。身体に負担の少ない「理想的な寝姿勢」をキープするためにも、子供にふさわしい枕のチェックポイントを確認しましょう。
ここでは、適切な子供用枕のチェックポイントをご紹介します。
子供にあう枕のチェックポイント
子供にふさわしい理想の枕は、以下のとおりです。
- 子供の肩幅よりも大きい
- 理想的な寝姿勢をキープできる
- スムーズに寝返りが打てる
- 頭に熱がこもりにくい
- お手入れが簡単にできる
- 高さ調節ができる
- 子供が好きなデザイン&使用感
理想的な寝姿勢は、身体にとって一番負担の少ない姿勢になります。
また、子供の成長にあわせて高さを調整できる枕もおすすめです。汗をたくさんかきやすい子供の場合は、洗濯できる素材の枕が便利です。いつでも清潔に使えるように、簡単にお手入れができると嬉しいですよね。
このほかにも、子供が好きなキャラクターやデザイン、使い心地の枕を選ぶことで安心感やリラックス効果を得ることが期待できます。構造や機能面だけでなく、お子さんの好みもとり入れて、気持ちよく愛用してもらいましょう!
子供の枕はいつから?の答えは「成長にあわせて適切な枕を」
いかがでしたか?
育児にとって、快適な睡眠環境を整えることは大切なポイントになります。睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は、子供の成長をサポートする働きがあります。質の良い睡眠は大人だけでなく子供にとっても重要になりますので、正しい枕でお子さんの成長を上手に応援しましょう!
子供の健やかな成長を願って、理想的な枕を用意できると素敵ですね。