おにぎりは夏だと危険?子供も安心して食べられる保存方法とレシピ


夏休みの間、学童保育や後楽のお弁当用におにぎりを作りたいけれど、すぐに悪くなってしまわないか心配・・・手軽なおにぎりを作りたくても、夏の暑さが気になって悩まれているパパ・ママもいるのではないでしょうか?

夏のおにぎりが心配なときは、傷みにくい調理法や保存方法、具材選びを確認しましょう。特に夏は、気温が高くなるので食中毒が起こりやすくなります。夏のおにぎりで家族のお腹を壊さないためにも、食中毒対策は欠かせないポイントといえます。

手軽でおいしいおにぎりを、夏場でも安心して活用したいですよね。

ここでは夏おにぎりの調理法や持ち運びのコツ、おすすめの具材、レシピなどをご紹介しますので、暑い日にも負けないおにぎりを用意したいときにお役立てください。


夏のおにぎりを作るときのポイント

簡単に作れておいしいメニューの1つといえば、おにぎりですよね。好きな具材をごはんに入れて握るだけなので、忙しい日の食事やお弁当に用意するパパ・ママもいるのではないでしょうか?

でも、夏の暑い日は食中毒が心配になりますよね。食中毒は細菌やウイルスがついた食べ物を口にすることで起こる病気です。食中毒になると腹痛や下痢、嘔吐、発熱、最悪の場合は入院や命にかかわることもあります。

細菌やウイルスは気温が高くなるほど増えやすくなるので、夏場におにぎりを作るときは食中毒対策が必要になります。食中毒を予防するためには「原因菌をつけない、増やさない、やっつける」という3つの原則を守ることが大切です。手作りのおにぎりを食べて家族が食中毒を起こさないように、特に夏は調理法や保存方法を工夫しましょう。

せっかく作ったおにぎりは、夏でも安全においしく食べてもらいたいですよね。

ここでは、夏におにぎりを作るときのポイントをご紹介します。

ご飯を炊くときに梅干しなどを入れる

梅干しや酢には抗菌作用があるので、ごはんを炊くときに入れると食中毒予防に効果的です。梅干しや酢を入れて炊いてもほとんど味に変化はないので、ぜひ試してみてくださいね。分量の目安は、米3合に対して梅干し1粒または酢小さじ1杯です。

傷みにくいごはんでおにぎりを作れば、夏の日も安心して食べられますよね。

ごはんを冷ましてから握る

ごはんが熱いうちに握ってしまうと手をやけどする心配がありますし、蒸気がこもって汁気が発生する可能性もあります。水分が多いとおにぎりが傷みやすくなるので、ごはんはしっかり冷ましてから握りましょう。

おにぎりは素手で握らない

ヒトの手には細菌やウイルスがたくさんついているので、素手でおにぎりを握ると食中毒の原因になることがあります。

食中毒の原因菌の1つに「黄色ブドウ球菌」があります。黄色ブドウ球菌はヒトの皮膚に常在する菌で、切り傷や腫れ物などを触った手で食べ物に触れると起こりやすくなります。絆創膏をしていても安全ではないので気をつけましょう。

おにぎりを握るときは素手ではなく、ラップやビニール手袋を使いましょう。

海苔は食べる直前に巻く

先に海苔を巻いてしまうとおにぎりが傷みやすくなるので、海苔を巻くときは食べる直前がおすすめです。おにぎりと海苔はわけて、ラップに包んでおきましょう。

おにぎりを食べる直前に海苔を巻くことで、食中毒対策だけでなく、パリパリの食感も楽しめますよね。

前日の作り置きおかずは使わない

前日の作り置きおかずは、なるべく使わないほうが理想的です。前日のおかずを使うときは、冷蔵庫で保存したものを再加熱してから利用しましょう。

前日の作り置きおかずには、佃煮のように保存性が高くて日持ちする食品がおすすめです。

お弁当のおかずを前日に用意したいときは、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
お弁当のおかずは前日に作ると便利!おすすめの調理法と保存方法

夏のおにぎりを持ち運ぶときのコツ

食中毒対策には「原因菌をつけない、増やさない、やっつける」ことが大切です。夏場におにぎりを常温保存したり、車内に放置したり、室温で一晩置いてしまったりすると細菌が増殖する原因につながるので気をつけましょうね。

ここでは、夏におにぎりを持ち運ぶときのコツをご紹介します。

保冷剤を活用する

夏場におにぎりを持ち運ぶときは、保冷剤を使って食品の温度が高くならないように工夫しましょう。細菌は10℃以上で増え始め、20℃以上でさらに増殖しやすくなります。気温が高くなるほど細菌が増えやすくなるので、保冷剤をおにぎりにそえて温度調整をしましょう。

保冷剤を2つ用意して、おにぎりをはさむように置くと効果的です。また、冷凍したペットボトルを保冷剤がわりに利用することもできます。

涼しい場所で保管する

気温が高くなると食品が傷みやすくなるので、おにぎりは涼しい場所で保管しましょう。夏場におにぎりを持ち運びするときは、保冷バッグに入れることがおすすめです。また、車内におにぎりを置くときはクーラーボックスを利用しましょう。

日の当たる場所や暑い場所におにぎりを放置するのは厳禁です。

おにぎりを冷凍保存する

食べる前に電子レンジが使える場合は、おにぎりを冷凍することもおすすめです。冷凍庫で凍らせたおにぎりを持ち運べは傷みにくいですし、電子レンジの加熱で食中毒対策もできます。温かいおにぎりを食べられるメリットもありますよね。

海苔を巻くときは、食品が傷まないように、冷凍おにぎりを加熱したあとにしましょう。

なるべく早めに食べる

時間がたつほど気温の影響や食品からでる水分で、おにぎりが傷みやすくなります。作ったおにぎりは、なるべく早めに食べましょう。おにぎりをすぐに食べないときは、冷蔵庫や冷凍庫で保存することがおすすめです。外に持ち運ぶときは保冷剤を使って、保冷バッグやクーラーボックスの中で保管しましょう。

おかしな味やにおいがしたときは食べないことも大切です。また、夏場に残した昼のおにぎりは、食中毒を防ぐためにも、夕方や夜に食べないほうが安全です。

夏のおにぎりにオススメ・不向きな具材

おにぎりには、好きな具材を入れるだけで簡単においしく食べられるという魅力がありますよね。コンビニのおにぎりコーナーを見ると、色々な具材のおにぎりが販売されています。人気のツナマヨやシャケ、梅干しなどは自宅でも用意できる具材ですよね。

でも、具材によっては夏のおにぎりに不向きなこともあります。夏のおにぎりは、傷みにくい具材を選んで少しでも安全に作りましょう。

ここでは、夏のおにぎりにおすすめの具材と不向きな具材をご紹介します。

夏のおにぎりにおすすめの具材

夏おにぎりの具材には、傷みにくい食品がおすすめです。たとえば「梅干し、酢、生姜、しそ、にんにく、ハーブ、カレー粉」などには抗菌作用や防腐作用があるので、おにぎりの具材に使うと効果的です。

梅干しや酢は、おにぎり用のごはんを炊くときにも活躍します。梅干し1粒またはお酢小さじ1を目安に炊飯器に入れて、傷みにくいごはんにしましょう。

夏おにぎりにおすすめの具材は、以下のとおりです。

  • 梅干し
  • ゆかり(しそ)
  • 佃煮(昆布など)
  • 塩&ゴマ

夏のおにぎりは、傷みにくい具材を活用しましょう!

夏のおにぎりに不向きな具材

夏おにぎりの具材には、汁気が多かったり、味が薄かったりする食品はおすすめできません。水分が多い具材はおにぎりが傷みやすくなりますし、薄味の具材は保存性が低くなります。また、材料に卵を使用しているマヨネーズも、夏場には不向きの食品になります。

食中毒を防ぐためにも、夏おにぎりの具材は気をつけたいですよね。

夏おにぎりに不向きな具材は、以下のとおりです。

  • マヨネーズ
  • チーズ
  • チャーハン
  • 炊き込みご飯

卵を使っているマヨネーズやチャーハンは、傷みやすくなるのでおにぎりに不向きです。また、チーズなどの乳製品もおすすめできません。炊き込みご飯も傷みやすくなるので避けたほうが安全です。

夏のおにぎりにおすすめのレシピ・5選

普段からおにぎりを作っていると、似たような味が続いて飽きてしまうことがありますよね。特に夏場は、傷みにくい具材を選ばなければなりません。夏おにぎりの具に迷ったときは、手軽に作れるおすすめレシピをご参考ください。

ここでは、夏のおにぎりにおすすめのレシピ・5選をご紹介します。

レシピ1. 「海苔佃煮のおにぎり」

海苔の佃煮を使った、簡単なおにぎりです。佃煮は保存性が高い常備食品として、古くから親しまれていますよね。

≪材料(1人前、海苔佃煮は適量)≫

  • ごはん・・・150g
  • 海苔(全形)・・・10枚
  • 【調味料】・・・だし汁:1と1/2カップ、しょうゆ:大さじ3、みりん:大さじ1、酒:大さじ2

≪作り方≫

  1. 海苔をちぎって、鍋に入れる。
  2. 鍋に「調味料」を入れて、弱火で煮つめる。
  3. 「2」が冷めたら、ごはんを2等分にして中に海苔の佃煮を入れる。
  4. ごはんをラップで包み、おにぎりを握って完成!

≪ポイント≫

  • 海苔の佃煮は、しっかり煮つめて水分をなくしましょう。
  • 海苔は湿ったものや味付け海苔でも大丈夫です。
  • 海苔の佃煮は冷蔵庫で1週間ほど日持ちして、冷凍庫でも保存できます。
  • 昆布やちりめんしらすなど、佃煮の種類を変えると様々な味が楽しめます。

レシピ2. 「たくあん&青じそのおにぎり」

たくあんと青じそを混ぜた、簡単なおにぎりです。しそには抗菌作用・防腐作用があるので、おにぎりの具材にぴったりですよね。

≪材料(1人分)≫

  • ごはん・・・150g
  • たくあん・・・適量
  • 青じそ・・・適量

≪作り方≫

  1. たくあんと青じそはみじん切りにして、たくあんの汁気をとって青じそと混ぜる。
  2. ごはんに「1」を加えて混ぜる。
  3. ごはんを2等分にしてラップで包み、おにぎりを握って完成!

≪ポイント≫

  • たくあんは汁気をよくとってから入れましょう。
  • 海苔を巻いても、おいしくいただけます。

レシピ3. 「おかかのおにぎり」

おかかを使った、定番のおにぎりです。おかかの味付けを濃くすることで、保存性が高くなりますよね。

≪材料(1人分)≫

  • ごはん・・・150g
  • おかか(かつお節)・・・1/3袋
  • しょうゆ・・・小さじ2

≪作り方≫

  1. かつお節にしょうゆを加えて混ぜる。
  2. ごはんに「1」を入れて混ぜ合わせる。
  3. ごはんを2等分にしてラップに包み、おにぎりを握って完成!

≪ポイント≫

  • おかかは水分量に注意しましょう。
  • ごはんの中に入れたり、全体にまぶしたりしてもおいしく仕上がります。

レシピ4. 「鮭&生姜のおにぎり」

鮭フレークと生姜で作る、簡単なおにぎりです。生姜には、薄く切って甘酢漬けしたもの「ガリ」を使います。

≪材料(1人分)≫

  • ごはん・・・150g
  • 鮭フレーク・・・30g
  • 生姜(ガリ)・・・20g

≪作り方≫

  1. ガリは汁気をとって、細切りにする。
  2. ごはんに鮭フレークとガリを入れて混ぜる。
  3. ごはんを2等分にしてラップで包み、おにぎりを握って完成!

≪ポイント≫

  • 青じそを入れても、おいしく仕上がります。
  • 生姜は汁気をよくとってから入れましょう。

レシピ5. 「焼きおにぎり」

フライパンで作る、簡単な焼きおにぎりです。しっかり加熱することで、食中毒予防になりますよね。

≪材料(1人分)≫

  • ごはん・・・150g
  • しょうゆ・・・大さじ1と1/2
  • 油・・・適量

≪作り方≫

  1. ごはんを2等分にしてラップに包み、おにぎりを握る。
  2. 油をひいたフライパンで、おにぎりを焼く。
  3. 仕上げにしょうゆを軽くかけたら、完成!

≪ポイント≫

  • おにぎりはこんがりと焼きましょう。

おにぎりは夏でもOK!安全においしく活用しましょう

いかがでしたか?

夏場のおにぎりは傷みにくい調理法と保存方法、食材選びが大切なポイントになります。おにぎりの劣化は味や見た目だけでなく、食中毒の可能性にも影響します。特に、夏の学童保育や後楽で子供に持たせるお弁当には、安心して食べられるおにぎりを用意したいですよね。

夏おにぎりのコツを掴んで、食中毒が起こりやすい季節も無事に過ごしましょう!

夏でもおにぎりを活用して、家族みんなで安全においしく食べられたら素敵ですよね。

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