小学校を休む理由はどう伝える?「電話」と「連絡帳」での伝え方


元気に小学校に通い出したと思いきや、体調不良で欠席することがあります。

そんなとき、どのように学校へ連絡したら良いのでしょう?

通っている小学校によって、学校への欠席の連絡方法は異なります。

主に、「電話」か「連絡帳」を使う場合が多く、学校ごとに指定された連絡方法で学校に欠席理由を伝えます。

ここでは、学校を休む理由として多い「体調不良」、「身内の不幸」、「家庭の事情(旅行など)」の3つの理由を取り上げ、「電話での伝え方」と「連絡帳での伝え方」の2パターンをご紹介します。

また、病欠や忌引きといった特定の理由がない場合の連絡の仕方や、欠席した日に先生からいただく連絡への対応について、ご紹介します。

小学校を休む理由を伝えるには?学校の決まりを守って伝えよう

小学校に入ると、毎日いろいろなことを学び、積み重ねていきます。

そのため、学校を休むと、新しい漢字や計算を教わることができず、休んだ分を家庭学習で取り戻さなくてはいけません。

休んだ子に対して、先生は学習を取り戻す準備(プリントの用意など)や連絡事項の確認をすることが必要になるので、学校を休むときはその理由をしっかりと伝えることが大切です。

もし、風邪で休んだ場合、先生はその子に対して、登校後の体調を気に掛けるきっかけともなります。

学校への主な連絡方法は2つ!基本は学校の決まりに合わせて

学校へ連絡をする方法は主に以下の2つがあります。

  • 電話をする
  • 連絡帳に書く

どちらで連絡をするかは、学校での決まりに従ってください。

電話連絡をする場合は、学校で電話をしていい時間を事前に知らせてくれるので、その時間帯を守って連絡を入れます。

担任に直接言わなくてはいけない場合と、電話口に出た先生もしくは事務の方に伝言してもらう場合があります。

担任に直接言わなくてはいけない場合は、「○○先生をお願いします。」と取り次いでもらいましょう。

電話口に出た先生もしくは事務の方に伝言してもらう場合は、「○年○組の○○(氏名)の父(母)です。○○先生に伝言をお願いします。」と伝えた後、欠席理由を話します。

朝の時間帯は、先生方はとても忙しいので、簡潔にはっきりと伝えるようにしましょう。

人数の多い学校では、朝の忙しい時間帯に電話が集中すると大変なため、連絡帳を推奨しているところが多いです。

欠席の場合、どうやって当日に連絡帳を先生に渡すのか疑問に思ってしまうかも知れませんが、ほとんどは近所の子にお願いする形になります。

登校班の場合は班長にお願いし、自由登校の場合は近所に同じ学校に通う子がいないか探しておくことが大切です。

こうして、通常の連絡事項は連絡帳で伝えるようにします。

ただし、緊急の場合(急な入院など)は直接学校に連絡を入れるようにします。

次に、具体的な伝え方について、みていきましょう。

【休む理由別】 「電話」や「連絡帳」でのスマートな伝え方

学校を休むときは、さまざまな理由があります。

「お腹がいたい」とか「寒気がする」といった「体調不良」を含め、学校を休むときの理由として、主に以下の3つがあげられます。

学校を休む主な理由

  • 体調不良
  • 身内の不幸
  • 家庭の事情(旅行など)

それぞれの伝え方を「電話」と「連絡帳」に分けて見ていきましょう。

「体調不良」の伝え方

欠席理由で一番多いのが子供の体調不良です。

「熱があった」、「鼻水が出ている」など、体調の悪いところを具体的に伝え、どう対処するのかを伝えておくと親切です。

【電話の場合】

「おはようございます。いつもお世話になっております。

○年○組○○(子供の氏名)の父(母)です。担任の○○先生はいらっしゃいますか?」

(担任の先生とつながった場合)
「いつもお世話になっております。

息子(娘)の○○ですが、昨夜から熱が39度以上あり、元気がないので学校をお休みさせて下さい。

かかりつけの病院で診察を受けて様子をみたいと思います。」

(担任の先生が不在の場合)
「息子(娘)の○○ですが、昨夜から熱が39度以上あり、元気がないので学校をお休みして病院に連れていきます、と担任の○○先生にお伝え下さい。

よろしくお願い致します。」

【連絡帳の場合】
連絡帳に記入する場合は、いつの連絡なのかが分かるように、日付を忘れずにつけるようにしましょう。

「○月○日
いつもお世話になっております。

○○(子供の名前)は、昨夜から熱が39度以上あり、元気がないので、本日は学校をお休みし、かかりつけの病院で診察を受けて様子をみたいと思います。

よろしくお願い致します。」

また、読んで欲しいページに付箋を付けておくと親切です。

「身内の不幸」の伝え方

身内に不幸があって欠席する場合も、学校に連絡を入れましょう。

気持ちの整理がつかず、落ち着かないところですが、なるべく冷静に伝えましょう。

忌引きの場合は、学校を休んでも欠席扱いにならない場合があります。

学校や教育委員会で決められた日数(血縁関係によって異なる)は忌引きとして扱われます。

欠席日数が多くなりそうな場合は、欠席の連絡とあわせて、欠席扱いになる日数を確認すると良いでしょう。

学校によっては、移動にかかる日にちも忌引き扱いにしてくれる場合があります。

【電話の場合】

「おはようございます。いつもお世話になっております。

○年○組○○(子供の氏名)の父(母)です。担任の○○先生はいらっしゃいますか?」

(担任の先生とつながった場合)
「いつもお世話になっております。

○○(子供の名前)の祖父が亡くなりまして、遠方で行なわれる葬儀参列のために本日から○日間お休みさせていただきます。よろしくお願い致します。」

(担任の先生が不在の場合)
「○○(子供の名前)の祖父が亡くなりまして、遠方で行なわれる葬儀参列のため、本日から○日間お休みさせていただきます。

お手数ですが、担任の○○先生にお伝え下さい。よろしく致します。」

【連絡帳の場合】

「○月○日
いつもお世話になっております。

○○(子供の名前)の祖父が○日に亡くなり、○○(場所)で行なわれる葬儀に参列するため、本日から○日間お休みさせていただきます。

また、忌引きとなる日数について、教えていただけると助かります。

よろしくお願い致します。」

このように、電話連絡ではなるべく簡潔に用件を伝え、連絡帳で連絡する場合はなるべく詳しく内容を伝えます。

忌引きの日数を知りたい場合、電話だと時間がかかることがあるので、改めて他の時間帯に聞くか、連絡帳で質問するようにすると親切です。

一般的な忌引きの日数は、以下のようになっています。

子供からみた故人との関係 一般的な忌引きの日数
父母 7日
兄弟姉妹 3~5日
祖父母 3~5日

学校ごとに決まりは異なりますが、参考にして下さい。

「家庭の事情(旅行など)」の伝え方

家庭の事情(旅行や海外挙式への出席など)で一週間近く学校を休む場合は、予定が分かっている範囲で、前もって先生に連絡しておくと良いでしょう。

一週間近く授業を受けられないと、学習の遅れがどうしても出てきてしまいます。

先生は、子供の学習進度を合わせるために宿題や課題プリントを用意してくださることがあるので、事前の連絡が大切です。

【電話の場合】

「おはようございます。いつもお世話になっております。

○年○組○○(子供の氏名)の父(母)です。担任の○○先生はいらっしゃいますか?」

(担任の先生とつながった場合)
いつもお世話になっております。

先週お話させていただいた通り、本日から○日まで、旅行で学校をお休みさせていただきます。よろしくお願い致します。」

(担任の先生が不在の場合)
「息子(娘)の○○ですが、本日から○日まで、旅行で学校をお休みさせていただきます。

担任の○○先生には、事前に連絡をしておりますが、伝えていただけると助かります。
よろしくお願い致します。」

【連絡帳の場合】

「○月○日
お世話になっております。

○月○日~○月○日まで、○○への旅行のため、学校をお休みします。

宿題や課題あれば、家庭で取り組ませますので、知らせていただけると助かります。

よろしくお願い致します。」

最近では、休日に休みが取れない家庭が平日にまとめて休みをとって旅行に行くケースがあります。

「欠席理由として、言いにくいから…」という理由で、病気で休むと学校に連絡するのはやめておきましょう。

嘘の連絡をしたことで、学校に行く子どもは先生や友達に嘘をつき続けなくてはいけません。

楽しいはずの家族旅行が、友達に共感してもらうことができないばかりか、「嘘をつく」という苦い思い出になってしまいます。

学校を休まずに行くことは大切ですが、家族との楽しい時間を過ごすことも大切です。

休み中の学習は頑張ってカバーする気持ちで出発し、帰ってきたらお土産話をみんなに聞かせてあげられるくらい楽しんできてください。

病欠や忌引きではない時はどうする?できるだけ正直に話そう

熱などの風邪症状はないけれど、子供の調子がイマイチ…という日がありますね。

食欲もあって身の回りのことができているけれど、なんとなく学校に行きたくなさそう。

普段元気よく学校に通っている子でも、日頃の疲れが溜まっていたりストレスを抱えていたりして、学校に行きたがらないことがあります。

そんなときは、可能であれば、無理せず学校をお休みさせましょう。

熱もなく、咳もないので、病気ではありませんが、ありのままの状態を担任の先生に伝えておきます。

【電話の場合】

「おはようございます。いつもお世話になっております。

○年○組○○(子供の氏名)の父(母)です。担任の○○先生はいらっしゃいますか?」

(担任の先生とつながった場合)
「いつもお世話になっております。

息子(娘)の○○ですが、熱も咳も出ていないのですが、朝からだるそうにしているので、念のためお休みして様子をみようと思います。よろしくお願い致します。」

(担任の先生が不在の場合)
「息子(娘)の○○ですが、熱も咳も出ていないのですが、朝から体がだるいようで、心配なので本日はお休みします。

担任の○○先生にお伝え下さい。よろしくお願い致します。」

【連絡帳の場合】

「○月○日
いつもお世話になっております。

○○(子供の名前)は、朝から体がだるいようで、様子を見るためにお休みさせていただきます。今のところ、熱や咳などの症状はありません。

よろしくお願い致します。」

様子を見て休ませると、翌日は何もなかったかのように学校に行き始めたり、後から風邪症状が出始めたりすることがあります。

そのため、病気が疑われなくても、子供の調子が乗らないときは大事をとって休ませることが大切です。

その時の状態については、できるだけ正直に先生に伝えるようにしましょう。

休んだ後に担任の先生から連絡!お礼の気持ちを伝えよう

休んだ日の夕方頃、担任の先生から、子供の様子や諸連絡などで電話をいただくことがあります。

このとき、先生には朝から今まで子供の状態がどうなったかを伝えます。

学校を休む理由を伝える時に、「できるだけ正直に」と言ったのには2つ理由があります。

1つめは、欠席理由で嘘をつくと、「親子で嘘をつき続けなくてはいけないから」です。

子供は正直で、親が「熱があって…」と嘘の連絡を言ったとしても、低学年では「実はその日出かけていたんだよ!」などと、悪びれずに言うことがあります。

だんだん「学校を病気などの理由以外で休むのはよくないらしい」と分かってくると、親と一緒に嘘の欠席理由でごまかすこともできるようになります。

しかし、嘘をついている子供の表情はどこかソワソワとして落ち着きがなく、こわばっています。そして、結局は友達伝いに嘘がばれてしまうことが多いです。

正直に欠席理由を言う2つめの理由は、休んだ後の先生からのフォロー連絡に戸惑わずに答えるようにするためです。

朝に、「熱があって…」などと嘘の連絡をしていたのなら、担任の先生からは「その後、熱はどうなりましたか?」と聞かれたときに、さらに嘘を重ねなくてはいけません。

正直に「だるさがあって…」と答えていれば、夕方の様子を正直に答えるだけで罪悪感にさいなまれることはありません。

先生から、フォロー連絡をいただいたときは、子供を気遣ってくれたお礼を一言述べるようにしましょう。

このとき、いつから学校に行けるかどうかも伝えておくと親切です。

欠席理由は正直に!小学校を休むときは必ず先生に連絡しよう

小学校を休むときの理由を伝える連絡方法や文例についてご紹介してきました。

先生方は、子供の健やかな成長を願っている大人の一人です。

欠席理由を述べるときは、偽りの無いように伝えるようにしましょう。

今回ご紹介した事柄をおさらいしておきましょう。

  • 欠席するときは必ず連絡をする
  • 学校への連絡は「電話」か「連絡帳」を使って行う
  • 「体調不良」の場合は、症状を具体的に伝える
  • 「身内の不幸」の場合は、欠席日数を伝える
  • 「家庭の事情(旅行など)」の場合は、事前連絡をしておき、当日改めて欠席日数を伝える
  • 「病欠や忌引きなどの理由がない」場合は、正直に子供の様子を伝える
  • 担任の先生から経過を気遣う連絡をいただいたら、お礼の言葉と子供の様子を伝える

欠席の連絡は学校での決まりに従いながら行い、要点をしっかりと伝えることが大切です。

欠席の連絡ばかりにとらわれず、学校を休んだ後は、子供の学習に遅れが出ないか気に掛けてあげるようにしましょう。

毎日宿題が出る学校なら、数日休めば授業のプリントやテスト、宿題などでプリント類が山のように届きます。

病気や忌引きの時は、なかなか取り組む気持ちになれませんが、元気になったら一緒に取り組んであげると良いでしょう。

小学校6年間の生活がスムーズに送れますように。

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