スイミングの効果と子どもが習うメリット。何歳からでも始めてみよう!
スイミングは、人気の習い事の一つ!「習ったことがある」も含めると、実に多くの子どもがスイミング経験ありです。
人気があることには、やはり理由があるもの。その効果や習うことでのメリットを、体験や聞いた話も交えてわかりやすくお伝えします。
スイミングの効果やメリットを知ったら、一歩を踏み出したくなるかも…。小学生でも大人でも、何かを学ぶのに「遅い」ことはないですよ!
スイミング:身体への効果
スイミングの身体への効果はすごい!陸の上でのスポーツ・運動と比較する視点で、ご紹介していきます!
バランスよく筋力がつく
陸の上のスポーツは、体のどの部分を使うことが多いでしょうか?スポーツの種類にもよりますが、「足」を思い浮かべた人が多いと思います。
対して「泳ぐこと」は、全身をまんべんなく、使っていきますよね。しかも、左右対称の動きが主になります。
また、水の中では「浮力」が働くため、骨や関節などへの負担が少ないと言えます。
- どんどん体が成長していく「子ども」
- 「足腰が弱い」「腰痛・膝痛持ち」などの人
- 体重が重い人
の場合でも、体への「負荷」が少ないので、怪我や体を痛める可能性が低いのですね。陸の上では、体への負担、特に重力の影響で足にかかる負担が大きくなります。
「サッカーやバスケで怪我をした」という話は聞いても、「スイミングで怪我をした」とはあまり聞かないですよね!
基礎体力をつけ丈夫な体をつくる
運動全般に言えることですが、体を動かす機会が多いほど、基礎体力がついていきます。
しかし「効率のよさ」を考えた場合、水の中は効果的!水の中では体を動かしにくい分、同じ動きをしても消費するカロリーが高くなるのです。
厚生労働省が定める「メッツ」。活動や運動を行なった際、「安静状態の何倍のカロリーを消費しているか」の目安を数値で表したものです。
また、水泳は呼吸が制限されます。このことからも、体力が自然につきやすいと言えるのです。
最近、「疲れた~」とすぐ口にする子が増えていると思いませんか?
体力がつくということは、体が疲れにくくなるということ。集中力の持続にもつながりますし、病気をしにくい体づくりにもなりますよね。
肥満の予防と改善につながる
子どもの「肥満」は、昔に比べ増加傾向。各年齢の子どもの5~12%に肥満を認めるそうです。
肥満の原因として、
- 食生活の変化
- 外遊びから、ゲームなどの室内遊びへの変化
- 歩く機会の減少と、車移動の増加
などが挙げられます。運動の機会が減っていることは、肥満に大きくかかわってくるのですね。
スイミングのカロリー消費量が多いのは前述の通り。筋力をつけることで基礎代謝を上げ、より多くのエネルギーを消費できる「太りにくく痩せやすい」体づくりにもつながります。
加えて体脂肪の多い子どもは水に浮きやすく、他のスポーツに比べて「得意種目」になりやすいとも言われています。
皮膚を強くする・冷え性の改善
スイミングは、体温より低い「水の中」で行いますよね。水による皮膚表面への軽い圧力・刺激により、皮膚を強くする効果があります。
皮膚が刺激されて強くなることで、毛細血管が刺激を受け血流がよくなります。免疫力、体の抵抗力が増し、丈夫な体、風邪をひきにくい体づくりにつながりますよ。
「スイミングを始めてから風邪をひきにくくなった」。こう実感している人は、筆者の周りでもネットでも、実によく見聞きします。
血液の流れがよくなると、冷え性の改善にも!子どもの冷え性は増えており、
- 水泳などの運動で基礎代謝を上げ、血流をよくする
- シャワーだけでなく、お風呂にしっかり浸かる
- 体を温める食べ物を多くとる
ことなどが大切だと言われています。冷えは万病のもと!体が冷えていると、お子さんの体にも心にもよくありません。
冷え性のお子さんは水の中でしっかり体を動かし、水から出たら
- サウナに入ったり熱いシャワーを浴びたりする
- すぐに暖かい服装に着替える
- 冷たい飲み物、アイスなどは控える
ことを意識できるとよいでしょう。
喘息改善・気管支を強くする
これは、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?まず前提として、「水の中」という環境や水泳の特性が適しています。
- 陸の上のスポーツに比べて、ホコリが少ない
- 湿度が高いため、気道からの水分喪失が少ない
- 呼吸が規則正しく、過呼吸になりにくい
さらに、水泳は胸部に水圧がかかった状態で運動します。続けることにより、呼吸筋を強くし、肺や気管支などの心肺機能を高められるのですね。
加えて前述の「基礎体力がつく」ことや、「血液循環がよくなり、免疫力・抵抗力が高まる」こともあり、改善に期待ができると言えるのです。
他にも!スイミングの身体への効果
他にも効果・メリットがあります。
- 水しぶきから発生するマイナスイオンを取り入れられる
- 疲労回復や、胃腸の働きの活性化につながる
- 脳に刺激を与え、脳を活性化させる
マイナスイオンは心身のリフレッシュ効果だけでなく、細胞の活性化や免疫力向上にもつながります。また、体温より低い水の中で体を動かすことで、体に嬉しいさまざまな効果が期待できるのです。
スイミング:メンタル面への効果
子どもの健やかな成長のためには、心のたくましさも大事!この章では、スイミングのメンタル面への効果をまとめていきます。
体力をつけることが精神面にも影響
前章で、「スイミングは基礎体力をつけるのに最適」ということをお伝えしました。
体と心は深くかかわっています。体力と気力。補い合う時もあれば、体力が落ちている時は気力も衰えてしまう…。そんな経験がある人も、多いのではないでしょうか?
さまざま気持ちを経験できる
他のスポーツでも言えますが、子どもはスポーツを通して、「さまざまな感情」を体験します。スイミングの場合、
- 平泳ぎができるようになった!
- 18級のテストに合格した!
- 先生に「上手になった」と褒められた!
これらは、子どもにもわかりやすい「達成感」。達成感は子どもに喜びを与え、生きる意欲、やる気を高めてくれます。反対に、
- 進級テストで落ちた…悔しい!
- 「進みが遅い」と、友達にバカにされた
- なかなか思い通りにいかず、イライラする
など、苦しいことも経験するでしょう。
そんな一つ一つの体験が、強い心をつくっていってくれるのですね。
ストレスを解消できる
子どもには、ストレスがないのでしょうか?
もちろん感じ方にもよりますが、学校生活や習い事、学習面、友達関係…。子どもも、さまざまなストレスを抱えているものです。
運動自体にストレス解消効果がありますが、特に「同じ動作を繰り返し行う運動」はストレス解消に効果的!というのも、脳内から「セロトニン」というホルモンが出るからなのです。
前述の、水しぶきのマイナスイオンによる心身リフレッシュ効果も!一度泳ぎを習得できれば、大人になってからも貴重な趣味となりそうですね。
段階ごとに「自信」が増す
子どもでも大人でも、「自信」は困難に立ち向かう力になる!褒められたり認められたりする、さまざまな成功や達成の体験…これらは子どもの「自信」になっていきます。
自信がつくと子どもの自己肯定感も満たされ、新しいことに挑戦する心も育っていきますよ。
平泳ぎやバタフライまで習得すれば、立派な「特技」。小学校の水泳の授業や、今後の学生生活で水泳大会がある場合など、活躍も期待できますよね。
スイミング:他にもメリットあります!
スイミングの身体面・精神面への効果は盛りだくさん、ということがわかりました。しかし、他にもメリットがありますよ!
続ければ「泳げるように」なる
苦手な動きや泳法を克服した上で、続けた場合に限りますが…。なんといっても、泳げるようになるのは最大のメリット!
子どもが水に溺れた時、泳げるか否かは命に左右することもあるでしょう。仮に泳げなくても、正しい浮き方ができる、パニックにならない。それだけでも違います。
大人になってからも、泳げることは
- 貴重な趣味になる
- 「特技」として履歴書などに書ける
- マリンスポーツが楽しめる
ことにつながりますよね。職場のストレス、人間関係のストレスを趣味で発散!健康のためにも、運動系の趣味を一つは持てるのが理想でしょう。
泳げなくても楽しめるマリンスポーツもありますが、やはり泳げる方が幅広く楽しめますよね。気持ちも違うと思います。
「仲間」ができる
もちろん地域やスクールによって違いはあるでしょうが、スイミングは人気のスポーツ!習っている子どもが多く、スイミングを通しての友達や仲間ができやすいと言えますね。
自宅から比較的離れたスクールに通えば、違う小学校の友達ができる可能性も高まりますよ。
同じ目標に向かう仲間同士、一緒に喜び合うこともあるでしょう。ライバルとして意識することもあるかもしれません。
そのような経験は、今後の人生に大いに役立ちます。親御さんや先生だけでなく、仲間の存在は大事ですよね。
さまざまな先生・コーチとかかわれる
スクールにもよりますが、所属している先生やコーチの人数が多く、長く続ければ続けるほど、さまざまな指導者とかかわれるでしょう。
- できたことを一緒に喜んでくれた先生
- とにかく厳しくて怖いコーチ
- 説明がとてもわかりやすい先生
その一人一人から、子どもはさまざまなことを学びます。多くの人とかかわり、その人の「いいな」と思う部分を自分にも取り入れていく…。
そのように成長していってほしいと思いませんか?親として、その手助けができるとよいと思います。
スイミングの、嬉しいところ
最後に、筆者の周囲の声を中心に、親御さんから見て「嬉しいところ」をまとめます。これらが人気の理由にも…なっているかもしれませんね!
スクールやコーチにお任せできる
毎回の送迎や参観、それだけでなく授業日以外に親子で練習に出向く人もいます。スクールによっての違いがあったり、選手コースになると変わったりする場合もあるでしょう。
しかし、多くの他のスポーツに見られる
- 練習時のお茶当番
- 試合の際の車出し(子どもたちの送迎用)
- 合宿、各種行事などの企画・運営
などの「親の仕事」は、ほとんどの場合ありません。
最近は働くお母さんも多いです。子どものスポーツの習い事では、親同士がLINEのグループをつくり、普段のやりとりも頻繁な場合があるとも聞きます。
送迎のバスがある場合も
子どもが低学年、遠方のスクールなど、お子さんが1人で通えない場合。送迎バスがあるスクール、かつ走行ルートが合えば、バスで通えます。
別途料金が必要な場合が多いとは思いますが、送迎が難しい親御さんには助かりますよね。
地域・スクールによっては、学童保育への送迎も可能!親御さんが働いている間に習い事ができるのは、ワーキングママにとって嬉しいですね。
天気に左右されない
屋外のスポーツは、当然ですが天気に左右されます。突然中止になったり、試合の日程がずれたりしますよね。
その点、多くのスイミングスクールは室内プール。主に選手が出る大会も含め、よほど台風などの予報でない限り、天候による変更はまずないでしょう。
振替できるスクールが多い
これも嬉しいところですね!子どもの体調不良、小学校の行事、親の都合…どうしても通えない日は出てきます。
スクールにもよりますが、曜日や時間帯など融通が利く場合が多いようです。あるスクールでは「コース変更の手続きが面倒」「今の先生が合わない」などの理由で、毎回振替している人もいるぐらいです。
必要以上の振替は決してお勧めできませんが、他の習い事では都合よく振替できないことも多いと思います。
個人の教室の場合、先生の都合のよい日に、こちらも都合がよいとは限りません。規定で、学校行事以外での振替は不可、もしくは振替自体ができない場合もあるでしょう。
自分自身で効果を感じてみよう!
筆者の二人の子どもも、スイミングに楽しく通っています。気管支の弱かった長女は、始めて半年後ぐらいから改善が見られました。風邪をひきにくくなったのは、二人共通です。
全く泳げなかった筆者自身も、大学生の時に習って平泳ぎまで習得しました。今では趣味の一つとなっています。
「スイミングを習ってみたい!でも小学生からでは遅い…?」と気になる方は、ぜひ以下の記事もお読みください。→
スイミングを始めるのは何歳から?小学生からでは遅い?
何かを学ぶ、何かを始める。「やりたい時が始め時」です。新しいことにチャレンジするのは子どもも大人も勇気がいりますが、ぜひスイミングを始めて、その効果を実感してみていただければと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。