スイミングを嫌がる小学生への接し方。事例から対応のヒントも!


スイミングは小学生に人気の習い事。でも子どもが行くのを嫌がる…親としてどうすべきか、迷いますよね。

「続けさせる?やめさせる?」「子どもに最善の方法は?」「親としての希望もあるし」…なかなか難しいものです。

ここでは、スイミングを嫌がるお子さんに親としてできること、声がけの方法などをご提案!加えて、筆者の周りでのさまざまな事例も、ご紹介していきます。

お子さんと親御さんにとって最善の方法をみつける…そのヒントを得ていただければと思います。

嫌がる理由は?どの程度嫌がっている?

「嫌がる」ということは、必ず「理由」があるはず。何が嫌なのかさえわかれば、適切な声がけや対策で解決できるかもしれませんよね。

まず優しく聞いてみる

お子さんが「スイミング、もう嫌だ」「行きたくない」などと言い出したら、まずは落ち着いてゆっくり話を聞いてみましょう。

「うん?何かあった?」などと優しく聞き、安心して話せる雰囲気をつくります。怒り口調や面倒そうな態度はNGですよ。

お子さんとの会話で見えてくること

普段からよく話す子とそうでない子がいますが、できるだけお子さんの「気持ち」を引き出してあげましょう。目的としては、スイミングで

  • 何か「嫌なこと」があるのかを知る
  • 誰か「嫌な人」がいるのかを知る
  • どの程度嫌がっているのかを知る

ということが挙げられます。

嫌がる理由を知ることが大きな目的ですが、お子さんと会話することにより、

  • ただ親御さんに愚痴を言いたい(甘えたい)だけなのか
  • 親御さんに何らかの手立てを講じてほしいのか
  • 深刻に悩み、本気でスイミングをやめたいのか

などを見抜きやすくなります。

大人でも「上司の悪口を言ってガス抜き。また明日から頑張れる」なんてことがあると思います。子どもも「ちょっと愚痴を言いたいだけ」という程度で、「話してスッキリ!また次回から頑張れる」状態かもしれません。

嫌がり方や悩みが深刻な場合

「どうも深刻そうだ」という場合や、嫌がり方が尋常でない場合、

  • 水や泳ぐこと自体が嫌なのか
  • 「進級できない」「上達しない」などの理由か
  • 友達や先生・コーチに関することか

をはっきりさせることも大事でしょう。このまま続けることがトラウマになりかねないような内容なのか、それとも授業の曜日やスクールを変えれば解決する内容なのか…。いろいろだと思います。

中には、お子さんが本心を隠す場合もあるかもしれません。できれば、そこまで見抜きたいところですね。

次章で「よくある小学生がスイミングを嫌がる理由」をご紹介していきます。

よくある!スイミングを嫌がる理由

子どもはどんな理由で嫌がることが多い?筆者の子どもや周囲のお母さん方から聞いた話も含めて、まとめていきます。

水が怖い

水が怖くない人には、理解できないことかもしれませんね。しかし「高い所が怖い」「暗い所が怖い」などと同様、大人でも「水が怖い」人はいます。

溺れかけた、足がつかなかった、無理に水をかけられたなどの経験からかもしれません。体温より低い水の中に入ることや、思うように体が動かせないことが大きな「不安」となり、「恐怖」に変わっている、という可能性もあります。

水が嫌い

感覚過敏の傾向がある子ども、神経質に感じやすい子どもは、特に該当する場合が多いようです。

  • 水で体や顔が濡れるのが嫌
  • 水が目や鼻、耳に入るのが嫌
  • 水の臭いが嫌

これも、理解できない人にはできないかもしれませんね。水に入ること自体が「苦痛以外の何物でもない」、という子どももいるのです。

コーチ・先生が怖い

指導が厳しめのスクールでは、よくあることでしょう。「ただでさえ水が怖いのにコーチも怖い」「ずっと楽しく通っていたのに先生が変わって嫌がるように」などのケースです。

コーチ・先生の口調や雰囲気が「子どもに合わないだけ」のこともあれば、目に余る理不尽な指導をされている、ということもあるようです。

友達とのトラブル

「グループの中で仲間外れにされている」「進みが遅くてバカにされた」など、種類はさまざま。中には送迎バス内でのトラブルも、あるようです。

ずっと同じ状況が続くとは限らず、耐えて強くなる場合もあります。しかし、あまりにもひどいトラブルやいじめで、何らかの手立てを講じた方がよいこともあるでしょう。

体のことで何かを言われた

多くのスイミングスクールは、室内の温水プール。当然ですが、他の習い事に比べて肌の露出が多いですよね。

毛深いことや、高学年になるにつれて体の変化が出てくる子どももいます。更衣室で着替える時など、大人の目が届かない空間で傷つくことを言われることもあるようです。

なかなか上達しない

多くのスクールが、能力別でクラスを分けます。当然ですが、進みが速い子と遅い子がいたり、同じ子でも得意な動きと苦手な動きがあったりしますよね。

  • 後から入った〇〇くんに、クラスを抜かれた
  • 何度教わっても、クロールの呼吸がうまくできない
  • 平泳ぎキックの級から、なかなか進級できない

進級テストでなかなか受からず、「もうやめたい」と言い出す子もいるようです。

その他の理由

大人が「えっ?」と思うことで、子どもが嫌がっていることもあるかもしれません。

  • 濡れた水着を脱いで着替えるのが苦痛
  • みんながお菓子交換をしているのに、自分は参加できない
  • 授業後のサウナにどうしても入りたくない
  • 今のグループの中で自分だけ違う小学校
  • とにかく泳ぐことが嫌いで行きたくない

…子どもの頃の感覚、鮮明に覚えていますか?筆者は、子どもの気持ちを考えずに物事を言うことが多く、反省する日々です。

大人から見て「ささいなこと」でも、子どもにとっては「本当に嫌」な可能性もあるものです。

ケース別!効果的な方法や声がけ

お子さんが嫌がる「内容」や「程度」にもよりますが、「できれば続けさせたい」と思う親御さんも多いかもしれませんね。

退会は最終手段だとして、親としてできること、自宅でもできることはないのでしょうか?ケース別に方法を提案していきます。

水が怖い・濡れるのが嫌な子

習い始めのお子さんの場合、お風呂で一緒に練習するのはどうでしょう?まずは顔の一部(片方の頬や耳など)を水につける練習からです。

洗顔や洗髪はできても、顔を水につけるのは「恐怖」と感じる子もいます。目や耳を水に浸すと視覚・聴覚が制限されるので、その違和感が不安につながるのでしょう。

顔の一部(あらゆる部分)が水につけられるようになったら、今度は顔全体をつける練習です。できるようになったら、

  • 手で顔の水を拭わず3回連続で顔つけ
  • 顔を水につけながら、口から泡を吐き出す
  • 顔を水につけながら、鼻から泡を吐き出す

こんな練習もしていけると、さらに効果的です。なぜかというと、

  • 無駄な力が入りにくく、水中でリラックスできるようになる
  • 鼻や口に入る水を誤って飲んでしまうことが少なくなる
  • 後々の「泳ぐ練習」での呼吸動作の練習になる

ことが挙げられます。

注意点として、

  • 「自分の意志で」行えるようにする
  • 親御さんから先に手を出さない
  • 決して無理はさせない

ことが大事です。筆者の次女も顔が濡れるのを嫌がり、初めのうちは苦労しました。お風呂での練習もやりたがらず、筆者と長女でやって見せるだけにとどめていました。

多少「楽しい~!」という演技もしましたが、1週間もたたないうちに「私もやる」と言い出しました。少しできたら大げさに褒めることを繰り返し、「焦らないこと」「楽しい雰囲気づくり」を心がけました。

もちろんスクールの先生のおかげも多大にあり、今では楽しく通っています。

コーチ・先生が怖い

「怖い」「厳しい」の度合いにもよりますが、子どもにとっていろいろな人とかかわるのも勉強です。怖いコーチ・先生とかかわることでも、さまざまなことを感じて成長していくでしょう。

  • 「今の先生、大嫌い!前の先生の良さが、より感じられるな」
  • 「いつも怖くて嫌だけど、今日は褒められて嬉しかった」
  • 「最初のうちは憂うつだったけど、最近慣れてきたぞ」

子どもたちはこれから多くの人と接していきます。その中には厳しい人や怖い人もいますよね。その練習になる!とも捉えられませんか?

親として、ぜひ前向きな言葉をかけてあげてほしいと思います。

  • 「厳しく教えてくださる方が、上達が速いかもしれないよ」
  • 「よし!じゃあ頑張って早く進級して、他の先生に習おう!」
  • 「〇〇先生のよいところも、みつけてごらんよ」

子どもの気持ちを受け止めて共感した上で、やる気を引き出すような声がけをする。お子さんのタイプに合った「声がけ」を、みつけていけるとよいですね。

しかし「あまりにも理不尽な指導」「ちょっとおかしいぞ」という場合もあるかもしれません。その場合は、可能であれば授業を参観したり、スクールの受付で相談したりすることをお勧めします。

場合によっては、曜日を変える、スクールを変えるなど、何らかの手立てを講じた方がよいケースもあるでしょう。

友達とのトラブル

内容にもよるので一概には言えないところ…。しかし明らかな「いじめ」などでない限り、少し様子を見てみましょう。

「トラブル」や「失敗」から人は多くのことを学び、成長していきます。大人もそうですよね。

また、水泳は基本的に「個人競技」。友達とのトラブルがあっても、基本は一人で行うスポーツです。たとえ今のグループが嫌だとしても、ずっと同じメンバーというわけでなく、状況が変わる可能性も高いと言えます。

運動は、ストレス解消の効果が大きいもの。すでに泳げる子の場合、「泳いでいる時は嫌なことを忘れられる」「なんだか泳いだらスッキリしたぞ!」ということもあるかもしれません。

「小学生なのに顔つけの練習」「進みが遅い」などの理由でバカにされたら…。筆者の近所に住むお子さんは、バカにされたことをきっかけに真剣に!毎月のテストに必ず合格し、あっという間にバタフライクラスまで進級しました。

「嫌なこと」も、子どもが前向きに頑張れるきっかけにしてしまう。親としてそんな声がけが子どもにできるとよいなと、勉強になりました。

子どもが「悩んでいる」「深刻に嫌がっている」という内容でない限り、大らかな気持ちで接するのもよいかもしれません。一緒に落ち込んだり怒ったりしすぎると、よい結果をもたらさないことが多いです。

しかし、深刻な「いじめ」や、トラブルが長い間解決しないなどの場合は…。スクールに相談するのも一つです。内容によっては、力になってくださる場合もあるかもしれません。

どうしても難しい場合、曜日を変えたりスクールを変えたりしても…。子どもに「逃げるという選択肢」を与えた方がよい場合もあると思うからです。

体の悩み

「女の子の胸のふくらみ」など成長に伴うことはどうにもできない…。またトラウマにつながりかねない内容もあるでしょう。お子さんの心に寄り添い、決して無理をさせないことも大切かもしれません。

しかしながら、原因や取り除く手段を調べて対処できることなのであれば、まずは試してみるのも一つだとは思います。

たとえば「毛深い」ことを気にしている場合。自宅で処理する方法と脱毛サロンに行く方法があり、それぞれメリットとデメリットがあります。

自宅で処理する場合、

  • カミソリ、電動シェーバー
  • 毛が生えてくるのを抑えるローション
  • 除毛クリーム

などがあります。肌へのダメージを最小限に抑えられるよう、正しい使用法で気をつけて試してみましょう。

「太っている」ことをからかわれた。これを機にダイエットに真剣に取り組むのも一つです。

  • 食事内容や食べ方に気をつける
  • 間食にお菓子やジュースはNG
  • 運動をする

お子さんの普段の食事の仕方を思い出してみてください。今後は以下のことに気をつけていくとよいでしょう。

  • よく噛んで食べる(早食いはNG)
  • 最初に野菜や具だくさんの汁物を食べる
  • 寝る2時間ぐらい前には食事を終わらせる

食事の最初に野菜・海藻類を「よく噛んで」食べることで、だいぶ過食を抑えられます。また早い時間に夕食を終えることで、カロリーを多く消費してから寝られますよ。

間食はやめるか、どうしても食べたい時は「お菓子をやめる」「量と時間を決める」。ジュースはやめて、お茶にするとよいです。

運動は工夫しだい。気負わず「散歩や買い物に連れ出す」「家事のお手伝い」なども、立派な運動になるものが多いです!万歩計をつけて歩数を決め、「達成したらご褒美」もよいかもしれませんね。

なかなか上達・進級しない

まず逆に、「進級・上達が速い子」はどうして速いのでしょう?どんな段階や級でも言えることが

  • 指導者の動きをしっかり「見て覚える」
  • 見た動きや指導者の指示を「頭で理解する」
  • 覚えた動きや理解した指示を「水の中で自分でもできる」

これらのことが「得意」「速い」のです。他の運動はあまり得意ではないけれど、スイミングの進級は速いお子さんも実際にいます。

「どうして上達・進級が遅いのか」を考えましょう。上記の「理解力」や「水の中での再現力」が足りないことが原因の場合、

  • 親が授業やテストを見学し、苦手な部分を教える
  • 親がコーチ・先生に質問し、的確な指示をいただく
  • 可能であれば親と練習に行く、授業を週2回にする

などがオススメです。極端に理解力が低い子の場合など、親も勉強した上で、「手とり足とりわかりやすく教えたら理解できた」という例もあります。

授業後にコーチ・先生に「なぜ不合格だったのか」や「上達するためにどうすればよいか」などを直接聞くのもよいでしょう。最低限子どもには「説明」してくださっていると思いますが、子どもがそれを「理解」しているかはわかりません。

また、週1回の授業では、頭で理解したことや体が覚えたことを「忘れてしまう」お子さんもいます。

その場合は、あればスクールの自由練習日や近くの温水プールに練習に行きましょう。できれば親も一緒に入水し、褒めて励ましながら教えられると効果的です。

「他の子との比較」ではなく、その子自身の成長を褒めましょう。特にコーチや先生から褒められることが少なくなっている場合、親から褒めてもらえただけでやる気が変わる可能性も!

難しければ、授業を週2回にするだけでも、だいぶ違うようです。上達・進級してやる気が出たら、また週1回に戻したお子さんもいますよ。

昔に比べると子どもの体力は低下傾向。基礎体力がないために「途中で疲れて実力発揮できない」タイプの子どももいます。

その場合も週2回の授業にすると効果があるでしょう。外で遊ぶ機会や楽しみながら運動・筋トレできる機会を、親がつくってあげるのもよいと思います。

その他の理由で嫌がる場合

嫌がることをピンポイントで取り除いてあげられる場合、大いに力を貸しましょう。スクール側に何か言いたい時は、「クレーム」でなく「相談」というスタンスで話す方が得策です。

子どもを「スイミング好き」にさせるには、普段の親の言葉がけも大切です。

  • 「泳げるのってすごくうらやましい!」
  • 「スイミングスクールの水の中って気持ちがいいよね」
  • 「水泳のおかげで体力がついてきてよかったね」
前向きな言葉は子どもの脳に刻まれ、子どもも同じように思う確率が高くなるのです。「お母さん、水泳が大嫌いだったの」などのマイナスな言葉ばかり聞いていては、子どもも楽しさ半減。場合によっては、同じようにスイミングが嫌いになってしまいますよ。

筆者の周りでのさまざまな事例

筆者の周りでスイミングを嫌がっていた子について、しのいだ方法とその後をお伝えします。飽くまで「事例」であり、「必ずしもよいことかはわからない」ことをご了承ください。

濡れるのが嫌・水が怖い

習い始めで「顔が水に濡れるのが嫌」だった子。当時は小2です。お風呂での練習を勧められ、まずは自分の両手でお湯を汲み、そこに顔をつける練習から始めたそうです。

自分の両手の中のお湯だと安心できたのか、わりとスムーズにできたようです。少しずつレベルアップ!とにかく褒めて、「焦らず根気強く」を心がけたとのこと。

今ではすっかり慣れて、スイミングを嫌がることはなくなったようです。「どうしても嫌だったらやめてもいいよ」という大らかな態度もよかったのかもしれないと、お母さんは言っていました。

もう一人はバタフライのクラスで、選手コースへのお誘いも頻繁にあった小4の子。ある日授業中に水を飲み込み息ができず、それでも後ろの子もどんどん泳いでくるため立ち上がることを遠慮し、怖い思いをしたそうです。

「もう二度と水泳は嫌だ」とのこと。そのお母さんは、あっさりやめさせました。「また本人がやりたい時にやればよい」と言っていました。

コーチ・先生が怖い

今は選手コースで泳ぐ子。当時は小3です。顔つきや言い方が怖い女性の先生で、どうしても合わなかったようです。

前日から「明日行きたくないな。振替してほしい。」「振替できないならやめたい」が毎週続きましたが、お母さんは「そんな人、世の中にいくらでもいる!」と聞く耳持たず…。

結局2ヶ月間その先生で我慢し通い続け、今は楽しいそうです。「あの時やめなくてよかった」と子ども本人が言っていました。

反対に振替でしのいだ子もいます。当時小4。そのお母さんは子どもの言うことをわりと鵜呑みにするタイプで、一緒になって怒っていた模様…。

そのスクールは振替の回数などに制限がないため、振替を繰り返しました。その先生が担当でなくなったら通常通りに戻し、今は何事もなかったかのように通っています。

小1で指導が厳しめのスクールに通い始めた子が、数ヶ月後に比較的厳しくないスクールに変えた例もあります。厳しめのスクールは先生が厳しいだけでなく、周りの子も「進級したい!」という思いが強く見えたそう。

親御さんも「やるからには楽しんでほしい」という考えが出てきて、スクールを変えたところ、今では楽しく、きちんと上達もしているそうです。

友達とのトラブル

筆者の周りやネット上の相談を見て目立つのが、「トラブルに巻き込まれた」「こちらは悪くない」のに曜日変更などを強いられたという内容。

スクールに相談しても解決しなかったり、相手の親に直接言ったら余計に状況が悪化したり…。

これは筆者にも似たような経験があり、「悔しい」「納得いかない」気持ちはよくわかります。しかしお子さんのためにも、考え方を前向きに変える方が得策だと思います。

  • 変な人と離れられてよかった
  • 新しい曜日で慣れれば、今より楽しく穏やかになる!
  • ようやくストレスなく通うことができる!

普段の生活の中で、周りにはどんな人が多いですか?幸せで前向きな人が多い方が、自分たちも幸せで前向きになれる確率が上がる…心理学的にも脳科学的にも言えることです。

トラブルや変な人から距離を置くことができた!悔しい思いはさっさと忘れ、明るく前を向いた方がお子さんのためになることも多いですよ。

スイミング自体がつまらない

幼稚園の年長からスイミングを始めましたが、小1でやめたいと言い出した子です。スイミング自体がつまらないらしく、あっさりやめました。

お母さん自身が子どもの頃スイミングに嫌々通った経験があり、無理はさせなかったようです。目標の「顔つけ」は、すでにクリアしていたとのこと。

お母さん自身がスイミングによい思い出がなく、それを子どもの前でも言いすぎた感はあるようです。しかし今は英語や習字、バスケットボール、どれも楽しく通っているそうです。

上達が遅い

筆者の長女の話です。現在小3。年長の夏から通い始め、顔つけ・水慣れの初級からスタート。進みは他の子に比べると遅い方です。

初めのうちは早く進級できるよう練習を重ね、時に口うるさく言ってしまったことも…。しかし長女の場合逆効果…(筆者の接し方も悪かったのかもしれません)。なかなか進級テストも受かりませんでした。

「お母さんとは行きたくない!」と余計嫌がり、土曜日に習っているので主人が連れて行くように。授業終了後は、アイスを食べるのが日課になったそうです。

恥ずかしながら、このアイスがやる気につながったようで、進みは決して速くはなくとも順調に進級しています。筆者自身も「楽しく通えて体も強くなればそれでいい」という考え方になり、口を出さなくなりました。
飽くまで筆者の長女の場合ですが、親がピリピリせず大らかになったことが「進みが遅くてもいいや」という安心感につながり、逆に実力が発揮できているようです。

ちなみに近所の同じ学年の子は、選手コースで週6日通っています。親御さんも「スパルタ」という感じで厳しく、「やめたい」と口にすることもあるそう…。でも毎回立て直し、目標を持って頑張っています。

正解はないけれど…

スイミングを嫌がる子どもにどう対処したらよいのか。これには正解がありません。

  • お子さんのタイプ
  • スイミングスクールの方針
  • 親御さんの方針

は千差万別ですし、結果はわからないからです。

「子どもの頃は嫌だったけど、大人になった今は習っていてよかったと思う」という声が、筆者の周囲やネットで複数見られました。反対に「無理やり習わされて、プールを見たくもない」という大人もいれば、大人になってから習い始めて泳げるようになった人もいます。

正解はないし、わからない…。けれども記事の内容や事例を参考に、今、親子にとって最善だと思える方法を選んでいただければと思います。そのお手伝いができると、嬉しいです。

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